アーカイブ - 2021年

12月 28日

2021年もご愛読いただき、ありがとうございました。

2021年もカレントアウェアネス・ポータルをご愛読いただき、ありがとうございました。本日12月28日が、年内最後の記事更新日となります。本年は、カレントアウェアネス-R 2,311本、カレントアウェアネス-E 120本、カレントアウェアネス 22本を掲載しました。

2022年は1月4日より記事更新を再開いたします。今後もより一層コンテンツの充実に努めてまいりますので、引き続きご愛読のほど、よろしくお願い申し上げます。

みなさま、よいお年を。

秋田県横手市、民間企業3社と「蔵書点検ロボット実証実験に関する事業連携協定」を締結

2021年12月27日、サウスフィールド・マネジメント株式会社は、12月24日に秋田県横手市と「蔵書点検ロボット実証実験に関する事業連携協定」を締結したことを発表しました。同協定には、株式会社ソフエル、金剛株式会社も参加しています。

4者による実証実験では、横手市雄物川図書館の開架図書資料2万冊についてICタグ化を行い、ロボットを利用した蔵書点検や不明本の検索等を実施するとしています。また、実証実験終了後に効果検証を行い、ICタグシステムを活用した図書サービスの向上、実用化に向けた協議を継続するとあります。

横手市とDXを活用しICタグ化された蔵書を点検するロボットの実証実験を行うため、官民連携による事業連携協定を締結(PR TIMES, 2021/12/27)
https://prtimes.jp/main/html/rd/p/000000001.000092838.html

中国国家図書館のデジタルアーカイブ「中華古籍資源庫」、ログインなしで閲覧可能に(記事紹介)

中国・人民網の2021年12月1日付け記事で、中国国家図書館(NLC)のデジタルアーカイブ「中華古籍資源庫」がログインなしで閲覧可能になったことが紹介されています。これまで、閲覧には利用者登録及びログインが必要でした。

2021年12月28日現在、NLCの「読者雲門戸」(利用者向けポータル)のトップページには、「国家図書館関于古籍数字資源庫免登録訪問的通告」という2021年11月24日付けのお知らせが表示されており、NLCのデジタルアーカイブのうち一部の古典籍画像についてログインなしでの閲覧を可能にした旨等が記されています。

10万部(件)古籍!国家图书馆“中华古籍资源库”免登录可阅览(人民網, 2021/12/1)
http://ent.people.com.cn/n1/2021/1201/c1012-32296889.html

中国国家图书馆・中国国家数字图书馆 读者云门户
http://read.nlc.cn/user/index

中国国家図書館、中国社会科学院近代史研究所と戦略協定を締結

2021年12月24日、中国国家図書館(NLC)は、12月22日に中国社会科学院近代史研究所と戦略協定を締結したことを発表しました。

協定に基づき、学術交流・人材育成・業務研修での協力、辛亥革命期・中華民国期の文献に関する研究利用の共同推進等に取り組むとしています。

国家图书馆与中国社会科学院近代史研究所签订战略合作协议(NLC, 2021/12/24)
http://www.nlc.cn/dsb_zx/gtxw/202112/t20211224_209307.htm

参考:
中国国家図書館、北京出版集団と戦略協定を締結
Posted 2021年5月13日
https://current.ndl.go.jp/node/43981

将来の公共図書館の優先事項に関する調査結果が公表される(オーストラリア)

2021年12月付で、I & J Management Servicesにより作成された「将来の公共図書館の優先事項に関する調査(”Future Public Library Priorities Survey”)」の要約レポートが、オーストラリア・ビクトリア州立図書館とビクトリア州の公共図書館の代表機関であるPublic Libraries Victoriaによって公表されました。

この調査は、図書館利用者を対象に行われた将来の公共図書館の優先事項に関する調査であり、2021年11月にビクトリア州の8つの公共図書館において、オンラインと対面式により実施されました。調査の結果は1,000人以上の回答者からのフィードバックを取り入れたものであるとあります。

調査結果の注目すべき点として以下の内容等が挙げられています。

タリバンが政権掌握後のアフガニスタンで移動図書館が再開(記事紹介)

フランスの国際放送“France 24”の2021年12月5日付の記事によれば、アフガニスタンにおいてタリバンが政権を掌握してから初めて、移動図書館バスが首都カブールの孤児院を訪れました。

この移動図書館は、英・オックスフォード大学を卒業したアフガニスタン人、Freshta Karim氏が設立した“Charmaghz”という地元の非営利団体が借りている5台のバスのうちの1台です。アフガニスタンの多くの学校には図書館がないため、近年は毎日何百人もの子供たちが移動図書館を利用してきたとあります。しかし、8月にタリバンが政権を掌握してからはほとんどすべてのスポンサーを失ったと、同団体の副代表Ahmad Fahim Barakati氏が述べています。

Barakati氏は、今後の移動図書館継続に向けて、現在はオンラインプラットフォームでグローバルに資金を募っていると述べています。

【イベント】【#懐ラノ】トークイベント 懐かしラノベの魅力を語ろう!(2/13・大阪)

2022年2月13日、大阪市立城東図書館で【#懐ラノ】トークイベント「懐かしラノベの魅力を語ろう!」が開催されます。

「#懐ラノ」は懐かしラノベ愛好会(@naturanoclub)が立ち上げたTwitter のハッシュタグで、このハッシュタグのもとに多くの作品が投稿されてきたとあります。ライトノベルは、日々多くの作品が出版され、時間がたてば埋もれがちである一方で、読者の一人一人にとってはかけがえのないものであるとし、今回のイベントをライトノベルの楽しさを語る機会と位置付けています。スピーカーは「懐かしラノベ愛好会」仕掛人で古本屋・大吉堂店主の戸井律郎氏と大阪市立図書館司書の松岡章子氏です。

参加費無料、定員12人であり、事前申し込み(先着順)が必要です。

【#懐ラノ】トークイベント 懐かしラノベの魅力を語ろう!(大阪市立図書館, 2021/12/21)
https://www.oml.city.osaka.lg.jp/index.php?key=jo3hti57s-510#_510

論文内の重複画像チェックに人工知能を活用:学術誌の取組(記事紹介)

Nature誌のオンライン版に、2021年12月21日付けで記事“Journals adopt AI to spot duplicated images in manuscripts”が掲載されています。学術誌において、提出された論文内の重複画像チェックに際し、人工知能(AI)の活用が進みつつあることを紹介しています。

記事の冒頭では、米国がん学会(AACR)の取組を紹介しています。AACRでは、発行する学術誌10誌において2021年1月から、査読を経て仮受理の段階にある論文に対しAIソフトウェアを用いた画像の重複チェックを行っています。Nature誌が把握しているところによれば、2020年に少なくとも出版社4社が、重複検出用のAIソフトウェアを用いたチェック作業の自動化に着手したとあります。

記事では、2021年に出版社らのワーキンググループが論文中の不正画像に対処するためのガイドラインを作成したことや、国際STM出版社協会の子会社であるSTM Solutionsが、論文の研究公正に関する共同プラットフォームの構築に取り組んでいること等にも言及しています。

オーストラリア・アーキビスト協会(ASA)、同協会発行の査読誌“Archives and Manuscripts”を2022年刊行号からオープンアクセス化することを発表

2021年12月21日、オーストラリア・アーキビスト協会(ASA)は、同協会発行の査読誌“Archives and Manuscripts”について、2022年刊行号からオンラインのオープンアクセス(OA)誌とすることを発表しました。

現在はTaylor & Francis社から出版されていますが、2022年以降はASAから出版されます。また、2022年以降の掲載記事はCC BY-NC-ND4.0ライセンスによるOA公開となり、著者は完全な著作権を保持すると述べています。

Archives & Manuscripts to be open-access in 2022!(ASA, 2021/12/21)
https://www.archivists.org.au/associationnews/archives-manuscripts-to-be-open-access-in-2022

北米研究図書館協会(ARL)、“Research Library Issues”302号を刊行:学術基盤の持続可能性等を特集

2021年12月22日、北米研究図書館協会(ARL)が、“Research Library Issues”(RLI)302号を刊行しました。同号の“Introduction”によれば、オープンさ、包摂性、持続可能性の観点から学術基盤に求められる要件について取り上げた内容となっています。

持続可能な学術基盤の構成要素として永続的識別子(PID)が果たす役割に関する記事、研究図書館における障害者のデジタル・アクセシビリティ確保に関する記事、学術基盤のコストと資金調達に関するデータ・情報共有の進展について考察した記事の計3本が掲載されています。

Research Library Issues 302: Sustaining Open Content and Infrastructure(ARL, 2021/12/22)
https://www.arl.org/news/research-library-issues-302-sustaining-open-content-and-infrastructure/

国際学術会議(ISC)、8部構成の動画シリーズ「科学出版の歴史」を公開

2021年12月20日、国際学術会議(ISC)は、8部構成の動画シリーズ「科学出版の歴史」のYouTube上での公開を発表しました。講師は、アレクサンドリア図書館のFounding Directorであり同館の名誉司書を務めるIsmail Serageldin氏が担当しています。

古代エジプトから現在までの五千年において、文字や印刷物の発達、図書館の設立、学会の創設などを通じ、科学がどのように世界的に繁栄していったかを探る内容となっています。

Fifty centuries of innovation in scientific publishing: video series(ISC, 2021/12/20)
https://council.science/current/videos/fifty-centuries-of-innovation-in-scientific-publishing-video-series/

【イベント】三田図書館・情報学会第187回月例会「新型コロナウイルス感染症に対する公立図書館の対応:令和3年度国立国会図書館調査研究報告から」(3/12・オンライン)

2022年3月12日、三田図書館・情報学会が第187回月例会をオンラインで開催します。テーマは、「新型コロナウイルス感染症に対する公立図書館の対応:令和3年度国立国会図書館調査研究報告から」です。

発表者は、令和3年度国立国会図書館調査研究研究主幹の大谷康晴氏(青山学院大学コミュニティ人間科学部)です。国立国会図書館が実施している、新型コロナウイルス感染症への日本の公立図書館の対応状況に関する2021年度調査研究事業の主要な結果の紹介が行われます。

三田図書館・情報学会 月例会
http://www.mslis.jp/monthly.html

参考:
【イベント】三田図書館・情報学会第186回月例会「『これからの学術情報システム構築検討委員会』におけるこれまでの議論と今後の展望」、「新たな図書館システム・ネットワークの構築と展開」(9/18・オンライン)
Posted 2021年8月12日
https://current.ndl.go.jp/node/44582

京都大学図書館機構、京都大学貴重資料デジタルアーカイブにおいてアダム・スミス旧蔵書や明代の地理書等を公開

2021年12月23日、京都大学図書館機構が、京都大学貴重資料デジタルアーカイブにおいてアダム・スミス旧蔵書や明代の地理書等を公開したと発表しました。

デジタル化・公開が行われたのは、法学研究科が所蔵する“Travels in Europe, Asia, and Africa”と、吉田南総合図書館が所蔵する明代の天文書や地理書、叢書である『地圖綜要』『雪廬讀史快編 60卷』『治暦縁起 8巻』『方輿勝畧 18巻外夷6巻首1巻』『李氏叢書』の、合計6タイトルです。

【図書館機構】京都大学貴重資料デジタルアーカイブ: アダム・スミス旧蔵書、明代の地理書・天文書など6タイトルを電子化・公開しました(京都大学図書館機構, 2021/12/23)
https://www.kulib.kyoto-u.ac.jp/bulletin/1392456

イスラエル国立図書館、聖カタリナ修道院の資料約1,700件をデジタル化しオンライン公開

2021年12月22日、イスラエル国立図書館は同館のブログ“The Librarians”において、エジプト・シナイ半島にある聖カタリナ修道院の所蔵資料約1,700件をデジタル化しオンライン公開したと発表しました。

発表によると、聖カタリナ修道院には、初期の聖書や教会音楽、教父の手記をはじめとしたキリスト教関連資料に加え、ギリシャの古典、書簡、文法書、歴史書を含む約3,400の写本等が蓄積されています。約半数は1950年時点で米国議会図書館(LC)によりマイクロフィルム化済みであり、残りの12世紀以降に作成された資料は1968年からイスラエル国立図書館によるマイクロフィルム化が行われました。

近年、テロの脅威等を背景に、同修道院の収蔵資料をデジタル化する国際的な取組が行われており、イスラエル国立図書館も参加しているとあります。今回、劣化の危険性があるため、同館が収集したマイクロフィルム資料のデジタル化が行われ、同館のウェブサイトで検索・閲覧可能です。

また、米・カリフォルニア大学ロサンゼルス校図書館との連携により、古代の手稿類のデジタル化・解析を行う“Early Manuscripts Electronic Library”が、同修道院の写真を高画質かつカラーにするプロジェクトを進めていること等が述べられています。

米国学校図書館員協会(AASL)の学校図書館基準が学校経営者にもたらす影響(文献紹介)

2021年12月に刊行された、米国学校図書館協会(AASL)のオンラインジャーナル“School Library Research”第24号に、論文“Take Action: A Content Analysis of Administrators’ Understandings of and Advocacy for the Roles and Responsibilities of School Librarians”が掲載されています。

米・プリマス州立大学のPamela Harland氏らによるものであり、AASLが策定した学校図書館基準“National School Library Standards for Learners, School Librarians, and School Libraries”が、学校経営者の学校図書館員の役割と責任に関する認識やアドヴォカシーに及ぼした影響についての調査結果がまとめられています。

国際図書館連盟(IFLA)、講演会“New ways to approach the fields of local history and genealogy”をオンラインで開催

2022年1月25日、国際図書館連盟(IFLA)地域資料と系図学分科会が、講演会“New ways to approach the fields of local history and genealogy”をオンラインで開催します。

日本のデジタルコンテンツへのアクセスを提供する統合的サービスであるジャパンサーチの機能紹介、日本でのデジタルアーカイブの動向紹介がなされるほか、オーラルヒストリー研究を通じた沖縄とミクロネシアの人々の間の歴史的関係への分析的アプローチについての講演が行われます。

参加費は無料ですが、事前の申し込みが必要です。

New ways to approach the fields of local history and genealogy(IFLA)
https://www.ifla.org/events/new-ways-to-approach-the-fields-of-local-history-and-genealogy/

宮城県図書館、公開講座「図書館の今と未来」をYouTube動画として公開

宮城県図書館は、2021年12月25日付けのTwitterにおいて、公開講座「図書館の今と未来」をYouTube動画として公開することを発表しています。

同館のYouTubeチャンネルおよびウェブサイトでは、2021年12月28日現在「図書館のシゴト―宮城県図書館の事例を中心に―」「図書館とゲーム」が公開されており、「宮城県図書館と市町村図書館の協力」「宮城県図書館の貴重資料」が近日公開です。

@Miyagi_pref_Lib(Twitter, 2021/12/25)
https://twitter.com/Miyagi_pref_Lib/status/1474608149395283973

12月 27日

【イベント】全国映画資料アーカイブサミット2022(1/20・オンライン)

2022年1月20日、「全国映画資料アーカイブサミット2022」がオンラインで開催されます。

文化庁の「令和3年度アーカイブ中核拠点形成モデル事業(撮影所等における映画関連の非フィルム資料)」に基づき、特定非営利活動法人映像産業振興機構(VIPO)が、映画資料の保存・活用のための基礎知識をテーマに、映画資料の理解を深めることを目的に開催するものです。

参加費は無料であり、定員は500人(事前予約制、先着順)です。

主な内容は以下の通りです。

●第1部:報告「データベース/デジタルアーカイブの構築と活用―映画資料所在地情報検索システム(JFROL)の事例を元に―」
・JFROL構築と活用事例:コンセプトと仕組み
川上貴氏(事務局/国書刊行会)

・資料整理のためのデータベース管理とJFROLへの連結
和地由紀子氏(公益財団法人川喜多記念映画文化財団映画資料担当)

・東映太秦映画村でのデジタルアーカイブ形成方法と利点
山口記弘氏(東映株式会社経営戦略部フェロー)

京都市図書館、オンラインによる対面朗読サービス開始を発表

2021年12月24日、京都市図書館が、オンラインによる対面朗読サービスを、2022年1月から開始すると発表しました。

新型コロナウイルス感染症感染拡大防止や来館が困難な利用者にもサービスを提供することを目的としており、Zoomを用いて行われます。

京都市図書館「オンラインによる対面朗読サービス」の開始について(京都市教育委員会, 2021/12/24)
https://www.city.kyoto.lg.jp/kyoiku/page/0000293185.html

参考:
名古屋市鶴舞中央図書館、県内在住の視覚障害者を対象にオンラインでの「対面読書サービス」を開始
Posted 2021年7月2日
https://current.ndl.go.jp/node/44335

米・インディアナ大学図書館らによる、視聴覚資料のメタデータプラットフォーム構築プロジェクトの最終報告書が公開

2021年12月10日付で、米国のインディアナ大学図書館が、テキサス大学、データ管理ソリューションプロバイダーAVP、ニューヨーク公共図書館(NYPL)らと協力して実施した、 “Audiovisual Metadata Platform Pilot Development”(AMPPD)の最終報告書を公開しました。

同プロジェクトは、視聴覚コレクションにおける保存・アクセスの複雑さや十分な粒度のメタデータの欠如といった課題を解決する、効率的なメタデータ生成を可能にするプラットフォームの構築を目的に、2018年10月から2021年6月まで実施されました。メタデータの自動生成と人による調整を組み合わせた、メタデータプラットフォームの構築を行ったと述べています。

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