アーカイブ - 2020年 9月 3日

Asia OA Meeting 2020はオンラインで開催

2020年9月9日から9月16日まで、オープンアクセスリポジトリ連合(COAR)と韓国科学技術情報研究院(KISTI)の主催により、Asia OA Meeting 2020がオンラインで開催されます。

9月9日から9月15日のイベント1は、Asia OA Meeting 2020のウェブサイトで実施され、参加申込は不要です。9月15日のイベント2および9月16日のイベント3は、Zoomを用いて実施され、事前に申込が必要です。

Asia OA Meeting 2020
https://2020korea.asiaoa.org/

参考:
E2150 - Asia OA Meeting 2019<報告>
カレントアウェアネス-E No.371 2019.06.27
https://current.ndl.go.jp/e2150

内閣府、「科学技術・イノベーション基本計画の検討の方向性(案)」を公開

2020年8月28日付の「科学技術・イノベーション基本計画の検討の方向性(案)」が内閣府のウェブサイト上で公開されています。

この文書は、内閣府の総合科学技術・イノベーション会議の下で、科学技術の振興に関する施策の総合的かつ計画的な推進を図るため、国内外の情勢を踏まえた科学技術基本計画の調査・検討を行う基本計画専門調査会が作成しました。次期の科学技術・イノベーション政策の基本計画の方向性として以下の5点を挙げています。

・Society 5.0 の具体化
・スピード感と危機感を持った社会実装
・人類の幸福(human well-being)や、感染症・災害、一層厳しさを増す安全保障環境を念頭に置いた科学技術・イノベーション政策と社会との対話・協働
・研究力の強化と官民の研究開発投資の在り方
・新しい社会を支える人材育成と国際化

このうち、研究力の強化に向けた具体的な取り組みとして、「研究全体のデジタル・トランスフォーメーションと加速するオープンサイエンスへの対応」、「ポストコロナ時代の研究を支える世界最高水準の基盤整備と共用の促進」、「ポストコロナ時代に対応した新たな国際共同研究・国際頭脳循環の推進」が掲げられています。

クイーンズ大学ベルファスト校図書館(英国・北アイルランド)、2019年4月から2020年3月における同校の論文処理費用(APC)支出状況を報告

2020年8月27日、英国・北アイルランドのクイーンズ大学ベルファスト校図書館は、同館のオープンアクセス(OA)チームが2019年4月から2020年3月の同校の論文処理費用(APC)支出状況に関するレポートを公開したことを発表しました。

同館は作成されたレポートに基づいて、2019年4月から2020年3月の期間に、ゴールドOAルートで同校から212本の論文が公開され、APCの合計額が23万6,822ポンドであったことを報告しています。また、注目すべき点として、以下の3点を挙げています。

・ハイブリッドジャーナルに支払われるAPCは、完全OAジャーナルに支払われるAPCよりもかなり高額となっている
・全体の76%が完全OAジャーナルへのAPC支出であった
・APCが最も高額であったのは米国化学会(ACS)のハイブリッドジャーナル“ACS pharmacology and translational science”に支払われた4,750ポンドであった

米・Educopia Institute、学術出版インフラ開発プロジェクト“Next Generation Library Publishing”の価値観・原則のフレームワークと評価チェックリストの草案を公開

2020年8月26日、米国のMLAおよびその他の文化資源保存機関の連携促進を目的とする非営利組織Educopia Instituteは、“Next Generation Library Publishing(LGLP)”について、プロジェクトの価値観・原則のフレームワークと評価チェックリストを表したツールとして、“Values and Principles Framework and Assessment Checklist”の草案を公開したことを発表しました。

NGLPはArcadia基金による助成の下、Educopia Instituteや米・カリフォルニア電子図書館(CDL)等が主導するプロジェクトです。図書館による出版活動の支援を目的に、学術出版インフラの強化・統合・拡張等を通して、著者・編集者・読者に提供される出版経路の改善を目指しています。“Values and Principles Framework and Assessment Checklist”は、出版ツール・サービス・プラットフォームと最終的なサービス提供者である学術コミュニティ・出版者との間の強固な連携関係を評価・促進する目的で作成されました。

聖心女子大学図書館(東京都)、同大学学生役員会と合同企画展示「『虹』-復刊記念展示-」を開催中:1951年に創刊された学生の手による学内雑誌『虹』の復刊を記念

聖心女子大学図書館(東京都渋谷区)が、2020年8月15日から10月31日まで、同大学の学生役員会との合同企画展示として、「『虹』-復刊記念展示-」を開催しています。

同企画展示は、聖心女子大学学生役員会が学生雑誌『虹』を2020年6月に電子版として復刊したことを記念して実施されています。『虹』は同大学の学生が主体となって発信する学内雑誌として、1951年3月に創刊号が発刊されましたが、2005年2月に発行された第53号をもって休刊状態となっていました。企画展示では、復刊第1号の発刊を記念して同館が保存する創刊号から第53号までの歴代の『虹』が、同館第1ゲート入口すぐの雑誌閲覧室前の展示スペースで展示されています。また、復刊された最新号の電子版『虹』もモニターで閲覧することができます。

お知らせ(聖心女子大学図書館)
https://library.u-sacred-heart.ac.jp/libwp/category/news
※2020年08月15日欄に「2020年度 学生役員会・図書館合同企画展示「『虹』-復刊記念展示-」を開催中!」とあります。

国立国会図書館(NDL)、「令和元年度利用者アンケート結果」を公開

2020年8月24日、国立国会図書館(NDL)は、2019(令和元)年度に実施した、NDLのサービス利用者に対するアンケート結果を公表しました。

新着情報(NDL)
https://www.ndl.go.jp/jp/news/index.html
※2020年8月24日付けの新着情報に「令和元年度利用者アンケートの結果を掲載しました」とあります。

令和元年度利用者アンケート結果(NDL)
https://www.ndl.go.jp/jp/aboutus/enquete/enquete2019_01.html

参考:
国立国会図書館(NDL)、「平成30年度利用者アンケート結果」を公開
Posted 2019年8月30日
https://current.ndl.go.jp/node/38922

東京文化財研究所、江戸時代版本のコレクション「織田文庫」をGetty Research Portalで公開

2020年9月1日、東京文化財研究所(東文研)が、収蔵する江戸時代の版本のコレクション「織田文庫」を、Getty Research Portalで公開したことを発表しました。

同研究所は、米国のゲッティ研究所との共同事業として、同ポータルとの連携を進めています。「織田文庫」は、石版画家の織田一磨が収集した葛飾北斎の絵入り版本を中心としたものであり、発表によると、同文庫の135タイトル318冊全てがデジタル化され、同ポータルサイト上で書誌情報とPDFによる電子図書がオンラインで公開されました。

また、今後も同研究所が所蔵する江戸時代版本のデジタル化を進める予定であることが述べられています。

新着情報(東文研)
https://www.tobunken.go.jp/index_j.html
※2020年9月1日付で、「ゲッティ・リサーチ・ポータルでの江戸時代版本(織田文庫) 公開のお知らせ」という新着情報が掲載されています。

saveMLAK、「COVID-19の影響による図書館の動向調査(2020/08/29)」の結果を発表

2020年8月30日、saveMLAKが「COVID-19の影響による図書館の動向調査(2020/08/29)」の結果を発表しました。

同調査は、8月2日にsaveMLAKが結果を公開した第9弾調査に続く、第10弾の調査として、日本の公共図書館・公民館図書室等1,721館を対象に、8月27日9時から8月29日13時にかけて実施されました。

発表によると、新型コロナウイルス感染症拡大と災害の影響により、休館している図書館は全体の2.4%であり、沖縄県では71.9%、宮崎県では21.9%が休館しています。また、入館記録を取っている図書館は前回調査時の342館から395館に増加していることが述べられています。

「各図書館の状況・取り組み」としては、新型コロナウイルス感染症に関連する展示、オンラインやオフラインでのイベント、ドライブスルー貸出や電子図書館をはじめとした対策や取り組みが挙げられています。

Google 画像検索、使用許可情報を提供している画像の絞り込み機能等を追加

2020年8月31日、Googleは、Google 画像検索(Google images)において、利用可能な画像を絞り込むための機能や、当該画像の使用許可情報が掲載されているページへのリンクを追加したと発表しています。

画像の公開者・作成者が使用許可情報を提供している画像には、検索結果画面において、画像上に「ライセンス可能」バッジが表示されます。バッジ付きの画像を選択すると、使用許可情報掲載ページへのリンクが表示されます。また、検索結果画面の「ツール」機能の「ライセンス」から「クリエイティブ・コモンズ・ライセンス」や「商用およびその他のライセンス」の画像の絞り込みが可能となっています。

米・ヒューストン大学図書館、マイクロ資料のデジタル化プロジェクト“Texas Art Project”の実施を発表

2020年8月27日、米国のヒューストン大学図書館が、マイクロ資料のデジタル化プロジェクト“Texas Art Project”を実施し、女性や低代表コミュニティ(underrepresented communities)に関する100リール以上のマイクロ資料をデジタル化し、オンライン公開する予定であると発表しました。

発表によると、同プロジェクトは、米国博物館・図書館サービス機構(IMLS)の助成をもとにした、テキサス州立図書館・公文書館委員会の助成プログラム“TexTreasures”に採択されたものです。対象の資料は、ヒューストン美術館(Museum of Fine Arts, Houston)の資料室に保存されているものであり、2館が協力して約15万件の画像のデジタル化を行うとしています。

また、同プロジェクトには、同大学の芸術関連分野の大学院生2人が、索引や目録の作成、調査等に協力していることが述べられています。

韓国で第6回「禁書を読む週間」が始まる

韓国において、2020年9月1日から9月7日にかけて、第6回「禁書を読む週間」が「私たちは禁書を読む」をテーマに行われています。

同週間は、韓国図書館協会(KLA)・韓国司書協会・全国学校図書館司書協会や教職員・出版関係の団体が参加する「望ましい読書文化のための市民連帯」(바람직한독서문화를위한시민연대)の主催です。

先日、韓国・女性家族部が、同部による、多様性を尊重し、大人の感受性を育てるための子ども向けの読書事業において専門家が選定した図書134件のうち7件の回収を決定したことを受け、多様性を尊重する民主主義社会では、検閲・禁書に対して国家は慎重となる責任があるとし、2020年の同週間では、同部の措置への抗議の意味を込め、また、学校図書館や家庭・書店から、当該図書がなくなることのないよう、回収が決定された7件10冊を一緒に読むことで運動を広げていくとしています。

ウェブアーカイブプロジェクト“End of Term Presidential Harvest 2020”、米・トランプ大統領任期満了に伴って収集を希望する連邦政府機関のウェブ情報の推薦を受付

2020年9月3日、ウェブアーカイブプロジェクト“End of Term Presidential Harvest 2020”が、2021年1月20日の米・トランプ大統領任期満了に伴って収集する連邦政府機関のウェブ情報の推薦を受け付けると発表しました。

同プロジェクトは、現職大統領の任期満了時に連邦政府機関のウェブサイトを保存する事を目的とした、米国議会図書館(LC)、Internet Archive(IA)、ノーステキサス大学図書館、ジョージワシントン大学図書館、スタンフォード大学図書館、Environmental Data & Governance Initiative(EDGI)、米国政府印刷局(GPO)による共同事業です。

収集方法には2通りあり、まず、IAが政府ドメインの全てのウェブサイトの包括的な収集を行ないます。収集作業は2020年9月中旬に開始し、2021年の初頭、次期大統領の就任式の後に再度収集が行われます。

『カレントアウェアネス-E』397号を発行

■E2293■ 八王子市(東京都)のオーディオブック配信サービスについて
八王子市生涯学習センター図書館・藤原頼晶

■E2294■ フロッピーディスク保存の新デバイス「ポリーヌ」について
ゲーム保存協会・ルドン・ジョゼフ

■E2295■ 「京都大学研究データ管理・公開ポリシー」採択の経緯
京都大学附属図書館・西岡千文,藤原由華,吉田弘子

■E2296■ データリポジトリの信頼性に関するTRUST原則
国立情報学研究所オープンサイエンス基盤研究センター・南山泰之

■E2297■ 韓国国立中央図書館の新型コロナウイルス対応
利用者サービス部政治史料課・河村真澄

■E2298■ 南欧の国立図書館における複写貸出サービス
関西館文献提供課・加藤大地

E2293 - 八王子市(東京都)のオーディオブック配信サービスについて

八王子市(東京都)では,2020年3月に「第4次読書のまち八王子推進計画 2020年度~2024年度」を策定し,「いつでも,どこでも,だれでも」読書に親しめるまち八王子の実現を基本指針に掲げている。図書館を中心として,家庭,地域,市民・市民団体,事業者,教育機関,行政などが連携した取組や,「いつでも,どこでも,だれでも」読書に親しめる環境を整備するとともに,全ての市民の読書活動を切れ目なく支援し,市民が,生涯にわたって,“読書”を楽しめる,知的好奇心あふれるまちをめざしている。

E2295 - 「京都大学研究データ管理・公開ポリシー」採択の経緯

京都大学では,2020年3月19日に「京都大学研究データ管理・公開ポリシー」(以下「ポリシー」)を採択した。ポリシーは,本学における研究データの取り扱いについて基本的な方針を示すものである。具体的には,本学の研究者が各分野の特性に応じた研究データ管理を行うこと,研究データを可能な限り公開して利活用を促進することを原則として定めている。ポリシーの目的は,研究データの適切な管理・保存・公開を促進することで,本学の理念でもある学術研究の発展と地球社会の調和ある共存に貢献することである。ポリシーの各文言の意図については,ポリシー本文と共に公開されている「ポリシーの解説・補足」で詳述している。よって本稿は,ポリシー採択までの経緯を中心に扱う。

E2298 - 南欧の国立図書館における複写貸出サービス

2019年の晩秋,南欧4か国の国立図書館や大学図書館を実地に訪ね,利用者サービスについて調査を行う機会を得た。訪ねたのはポルトガル,スペイン,イタリアそしてギリシャの4か国である。本稿ではイタリア以外の3か国の国立図書館について職員へのインタビューによって得た見聞をもとに,複写および貸出サービスの実態を紹介したい。イタリアの国立図書館における複写サービスについては同僚の伊藤暁子が2018年にローマとフィレンツェの2館を訪問し(E2165参照),『国立国会図書館月報』第706号に豊富な写真つきでまとめている。イタリア以外の欧州の国立図書館についても知ることができる。ぜひ参照されたい。

E2294 - フロッピーディスク保存の新デバイス「ポリーヌ」について

1970年代に登場したフロッピーディスク(FD)は,初期の8インチ,5.25インチそして21世紀まで活躍した3.5インチまで,デジタルデータの保存メディアとして広く使われてきた。だがこれらFDは,カセットテープなどと同じ磁気媒体で,経年劣化により近い将来データの読み込みが完全に不可能となる。筆者が理事長を務める特定非営利活動法人ゲーム保存協会は,日本のPCゲーム作品を歴史的文化資料として収集し,長期的にアーカイブする日本唯一の機関だが,1980年代の資料の多くはFDに記録されており,データのマイグレーションが喫緊の課題であった。

E2296 - データリポジトリの信頼性に関するTRUST原則

データリポジトリの信頼性に関するTRUST原則(The TRUST Principles for digital repositories:以下「TRUST原則」)は, 2020年5月に公表された,デジタルリポジトリの信頼性を実証するための一連の指針である。本稿では,公表までの経緯や要件の概要,他の基準との関わりを紹介する。

図書館友の会全国連絡会、「感染症対策状況下における図書館活動の維持についての要望書」を都道府県立図書館・日本図書館協会等に送付

2020年8月24日、図書館友の会全国連絡会は、「感染症対策状況下における図書館活動の維持についての要望書」を8月20日付けで都道府県立図書館、日本図書館協会、会員地元市区町立図書館等に送付したと発表しています。

要望書の内容も公開されており、以下のような点を要望しています。

・「図書館の自由」の理念に基づく図書館サービスの実施
・地域全域の人々への図書館サービスの維持
・図書館サービスの縮小に関する利用者への説明責任の履行
・図書館サービス継続計画・災害復旧計画の事前作成
・日本図書館協会による全国の図書館活動への支援

「感染症対策状況下における図書館活動の維持についての要望書」を送付しました(図書館友の会全国連絡会, 2020/8/24)
http://totomoren.net/2020/08/24/youbou-covid19library-act-20200820/

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