アーカイブ - 2020年 8月 7日

図書館の本を読んで球場に:台湾の公共図書館がプロ野球チームと協力して読書キャンペーンを開催

2020年8月8日から9月30日までの期間、台湾の公共図書館30館において、「2020閲読全塁打」(2020読書ホームラン)というイベントが開催されます。

国立公共資訊図書館、中国信託銀行、台湾のプロ野球チーム中信兄弟の主催による台湾全土の利用者を対象としたイベントであり、以下の条件を満たせば、中信兄弟のホームグラウンドで平日に開催される試合の内野チケット引換券を貰えます。なお、引換券は一人一枚限りであり、数には上限があります。

・開催館からイベントのパンフレットを貰う
・開催館内または国立公共資訊図書館の電子書籍プラットフォームから3冊以上の書籍を借りる
・借りた書籍を読んで、本文から良いと思うフレーズを抜き出してパンフレットに書く

また、以下の条件を満たせば抽選に参加でき、当選すれば、中信兄弟の「一日VIP」として貴賓室又はファミリー席での観戦体験ができます。

・イベントのFacebookページで「いいね」を押す
・イベントで得た引換券で試合を観戦する
・引換券を持った写真を撮影し、イベントに参加した感想とあわせてイベントのFacebookページにアップロードする

中国国家図書館(NLC)、5Gの技術に基づく新たな読書を体験できるセンターを構築中(記事紹介)

2020年8月6日付けの中国・新華網の記事で、中国国家図書館(NLC)が、第5世代移動通信システム(5G)の技術に基づく新たな読書を体験できるセンターを構築中であることが報じられています。2020年末までに完成予定の新たなセンターでは、オンラインのプラットフォームを通じて図書館の中を散策したり、本をめくったりする体験ができるとしています。

また、NLCは8月6日に、5Gの技術等に基づく新たな読書モデル構築を協力して進めるため、出版物の輸出入事業等を行う中国の国有企業である中国図書進出口(集団)総公司と戦略協定を締結しました。

New 5G-based reading available at national library(新華網, 2020/8/6)
http://www.xinhuanet.com/english/2020-08/06/c_139270461.htm

KDDI株式会社、「KDDIバーチャルミュージアム」を公開:日本の国際通信の歴史に関する展示が3DビューやVR映像で鑑賞可能

2020年8月6日、KDDI株式会社は、「KDDIバーチャルミュージアム」を同日から公開することを発表しました。

同社は日本の国際通信の歴史に関する企業ミュージアム「KDDI MUSEUM」を2020年6月1日から開館予定でしたが、新型コロナウイルス感染症の拡大防止のために開館を見合わせています。そのため、展示内容を自宅から楽しめるよう、同館のバーチャルコンテンツとして「KDDIバーチャルミュージアム」を公開しました。

館内全体を高画質3D静止画で撮影しており、3Dビュー及びVR映像による鑑賞が可能です。なお、VR映像の鑑賞には専用のVRゴーグルや眼鏡が必要です。

通信150年の歴史に触れ、未来を感じる「KDDI MUSEUM」 バーチャルコンテンツを公開(KDDI株式会社, 2020/8/6)
https://news.kddi.com/kddi/corporate/topic/2020/08/06/4600.html

オープンアクセスリポジトリ連合(COAR)、リポジトリ内のリソースを対象とした査読サービスのための標準手法を示したモデル案を公開:パブリックコメントを実施中

2020年8月3日、オープンアクセスリポジトリ連合(COAR)は、リポジトリ内のリソースを対象とした査読サービスのための標準手法を示したモデル案の公開を発表しました。8月4日から9月11日までパブリックコメントを実施しています。

COARは2020年1月、フランス・パリで開催した会議において、リポジトリとオーバーレイ査読サービスとを接続する共通アプローチの可能性を調査しました。参加者からは多くの異なるユースケースが提示されたものの、ワークフロー、機能性、目的という点で大きな類似があり、共通アプローチが開発可能であることが明らかになったとしています。

今回公開されたモデルは、COARの次世代リポジトリイニシアチブによる作業の成果であり、2020年1月の会議で提示されたユースケースを参考にしています。

【イベント】日本学術会議主催学術フォーラム「学術振興に寄与する研究評価を目指して」(8/29・オンライン)

2020年8月29日、日本学術会議の主催により、学術フォーラム「学術振興に寄与する研究評価を目指して」がオンライン上で開催されます。

同フォーラムは、研究評価が大学・研究機関の評価及び予算配分の決定へ反映され、個人の勤務評価に直結させる方向が顕著となった、近年の新しい動向を背景に、学術の振興に寄与する研究評価のあり方を議論する目的で開催されます。フォーラム内の議論では、国際比較と若手研究者支援の視点を盛り込むとともに、研究評価について評価機構・マスメディア・リサーチアドミニストレーター(URA)の立場からの意見も取り入れて検討が行われる予定です。また、同会議の科学者委員会研究評価分科会が準備中の研究評価に関する提言は、同フォーラムにおける意見交換と成果を反映して作成する予定であることを発表しています。

参加費は無料で、参加資格に制限はありませんが、参加するためには事前に専用のフォームから申し込みする必要があります。主なプログラムは以下のとおりです。

イスラエル国立図書館、2020年8月17日から図書館サービスを停止:新型コロナウイルス感染症の影響による予算の大幅削減のため・約300人の職員は無給休暇により待機

2020年8月5日、イスラエル国立図書館はTwitterアカウントの投稿において、8月17日から同館の図書館サービスが停止することを発表しました。

新型コロナウイルス感染症の影響によるイスラエル政府の財政赤字のため図書館予算が大幅に削減されるなど、収入・寄付金の劇的な減少によりサービス停止の決定を余儀なくされた、としています。サービスの停止中、同館の約300人の職員は無給休暇により待機します。

ユダヤ系コミュニティ向けのニュースを提供する国際通信社“Jewish Telegraphic Agency (JTA)”の報道によると、同館のサービスの停止中、図書の貸出は行えず、閲覧室は閉鎖されます。感染症拡大中に継続して実施されていたオンラインイベントも中止となります。また、イスラエルでは新型コロナウイルス感染症拡大に伴う財政危機の中、各省庁へは2019年度予算の約9割が配分される予定であるものの、同館に対しては同様の決定がなされなかったことや、同館の代表者がイスラエルの教育・財務大臣に対して、図書館を支援し予算を配分するように求めていることなどを報じています。

ドイツ医学中央図書館(ZB MED)、新型コロナウイルス感染症に関するプレプリントの情報検索を容易にするテキストマイニング技術を活用したビューアを開発

2020年7月22日、ドイツ医学中央図書館(ZB MED)は、新型コロナウイルス感染症に関するプレプリントの情報検索を容易にするテキストマイニング技術を活用したビューアを開発したことを発表しました。

新型コロナウイルス感染症に関する研究の多くは、プレプリントとして迅速な公開・共有が進んでいます。ZB MEDは急増するプレプリントによる新型コロナウイルス感染症関連研究の概要を容易に検索・把握可能なツールとして、テキストマイニング技術を活用したビューアを開発しました。

ビューアは、bioRxiv、medRxiv、ChemRxiv、arXiv、及びPreprint.org等のプレプリントサービスを情報源として毎日更新され、詳細検索・フィルター適用・フルテキストへのリンク提供・検索結果のエクスポートなどの機能を備えています。また、検索機能向上のため、標準的な疾患・症状に関する語彙は検索結果上で強調して表示されます。今後も機能拡張としてリソースとなるプレプリントサービスの追加等が計画されています。

米国化学会(ACS)、研究者等にオープンサイエンスやオープンアクセス出版に関する情報を提供する「オープンサイエンスリソースセンター」をウェブサイト上に開設

2020年7月16日、米国化学会(ACS)は、ACSの出版部門による「オープンサイエンスリソースセンター」の開設を発表しました。

「オープンサイエンスリソースセンター」は、ACSの出版部門がオープンサイエンスやオープンアクセス(OA)に対する関与を深化し、研究者がこれらの動向へ積極的に関わることを支援する目的で立ち上げられました。ウェブサイト上に開設された同センターでは、研究者・図書館員等向けに、オープンサイエンス・OA出版に関する情報、研究助成元の求める要件に準拠する方法の案内、ACSと学術機関の“Read and Publish”契約の締結状況の検索、などが提供されます。

ACSは同センターの提供するこれらのツールは、広範な研究者コミュニティに対してOA出版の機能を効果的に伝えることで、オープンサイエンスへの転換を加速させるものである、としています。

日野市立図書館(東京都)、新型コロナウイルス感染拡大防止のための長期休館後に利用者の「本や読書」または「図書館」への思いを調査した結果を公表

東京都の日野市立図書館が、6月13日から30日にかけて実施した読書調査の調査報告を同館ウェブサイトに掲載しています。現在、「読書調査報告(1)」が掲載されており、「しばらく連載します」と説明されています。

新型コロナウイルス感染拡大防止のため、同館は4月9日から6月1日まで臨時休館し、その間、市民からは様々な声が寄せられたことから、市民にとっての「本や読書」または「図書館」への思いを聞くまたとない機会と捉え、図書館およびウェブサイトにおいて調査が実施されました。

ウェブサイトで326件、図書館にて約1,900件(7/16現在回収継続中)の回答が寄せられ、現在、集計作業が進められています。

「お知らせ」の記事一覧(日野市立図書館)
https://www.lib.city.hino.lg.jp/news/announce/index.html
※2020年07月30日欄に「読書調査にご協力ありがとうございました 読書調査報告(1)・・・しばらく連載します」とあります。

米国アーキビスト協会(SAA)、「アーキビストの中核的価値」「アーキビストの倫理綱領」を改訂

2020年8月6日、米国アーキビスト協会(SAA)は、8月3日にオンラインで開催された評議会において、倫理・専門家行動委員会(Committee on Ethics and Professional Conduct)が提案した「アーキビストの中核的価値(Core Values of Archivists)」「アーキビストの倫理綱領(Code of Ethics for Archivists)」の改訂が承認されたと発表しています。

2018年の意見聴取期間に寄せられた会員からの意見を反映させたものです。今後も、定期的に会員の意見を聴取し見直していくとしています。

韓国・ソウル図書館、新型コロナウイルス感染症の流行の長期化をうけ、ソウル地域の中小出版社・書店の支援を目的に図書の購入を公募

2020年8月6日、韓国・ソウル図書館が、新型コロナウイルス感染症の流行の長期化による大規模出版取次の企業再生手続きの申請をうけて、ソウル地域の中小出版社・書店の支援のため、図書の購入を公募すると発表しました。

書店1店あたり500万ウォン相当の図書を購入し、読書環境が脆弱な住民のため、約3万冊の図書を、100か所の施設に提供します。

中小出版社に対しては、読書環境が脆弱な住民の利用に合致し、応募資格を満たした図書3点以下を公募し、100点程度の図書を選定します。応募期間は8月6日から19日までです。

書店に対しては、8月6日から19日までの一次応募を経て、8月26日から9月1日まで図書の推薦提案書を受け付け、100点前後の書店を選定します。

서울 지역 출판사·서점 지원 도서 구입 공모(ソウル地域出版社・書店支援図書購入公募)(ソウル図書館,2020/8/6)
https://lib.seoul.go.kr/bbs/content/3_48339

日本図書館協会(JLA)図書館災害対策委員会、「災害等により被災した図書館等への助成(2020年度)」を希望する図書館の募集を開始

2020年8月7日、日本図書館協会(JLA)図書館災害対策委員会は、「災害等により被災した図書館等への助成(2020年度)」を希望する図書館の募集を開始しました。

2018年度以降の災害及び事故並びに東日本大震災で被災した図書館で、 復旧、復興に取り組んでいる公共図書館、大学図書館(短期大学・高等専門学校図書館を含む)、学校図書館、専門図書館、公民館図書室等が対象で、一施設当たり20万円を基本とし、最大50万円を限度に助成されます。

助成の対象となるのは、図書館の復旧、復興及び被災者支援等に係る図書館資料・物品の購入や事業の経費ですが、新型コロナウイルス感染対策の経費は対象外です。

応募の締切は10月2日で、助成対象機関は災害対策委員会の審査を経て、11月13日までに決定され、文書にて通知されます。

災害等により被災した図書館等への助成(2020年度)(JLA,2020/8/7)
http://www.jla.or.jp/committees//tabid/866/Default.aspx