アーカイブ - 2020年 8月 27日

米・カリフォルニア大学サンディエゴ校図書館、シリア内戦で破壊されたベル神殿のデジタル復元を公開

2020年8月20日、米国のカリフォルニア大学サンディエゴ校図書館が、2015年のシリア内戦で破壊されたベル神殿のデジタル復元を公開したことを発表しました。

同館のデジタル・メディア・ラボ(Digital Media Lab)により、最先端の3Dや人工知能(AI)の技術を用いてデジタル復元が行われました。発表によると、シリアのパルミラにおける文化遺産のデジタル復元を目的としたプロジェクト“#NEWPALMYRA”等でオープンアクセス(OA)で公開されているベル神殿の写真3,000枚以上が復元に用いられました。

ウェブビューワーはGoogle Chrome、Firefox、Microsoft Edge、仮想現実(VR)ビューワーはFirefox WebVRをサポートしています。

プライドハウス東京、「LGBTQコミュニティ・アーカイブ」プロジェクトを立ち上げ

2020年8月21日、プライドハウス東京「文化・歴史・アーカイブ」チームが、日本のLGBTQなどのセクシャル・マイノリティのコミュニティに関するプロジェクト「LGBTQコミュニティ・アーカイブ」を立ち上げることを発表しました。

プライドハウス東京は、セクシャル・マイノリティに関する情報発信や多様性に関するイベントの開催等を行っています。同プロジェクトでは、日本のセクシャル・マイノリティのコミュニティによる活動や文化の記録を収集・保存・共有するコミュニティ・アーカイブの構築が行われます。

8月21日から11月18日にかけて、資料関係費や保管整備費等のアーカイブ初期収集体制整備の資金調達、LGBTQコミュニティへの協働の呼びかけを目的としたクラウドファンディングが実施されています。

GoogleのDataset Searchに基づいたデータセットの公開・利用についての分析(記事紹介)

2020年8月25日、Google AIのブログ“Google AI Blog”で、オンラインで公開されているデータセットの分析に関する記事が投稿されました。この分析はGoogleが提供するDataset Searchを使用して実施されています。なお、この記事は、セマンティックウェブに関する国際会議である2020 International Semantic Web Conference (ISWC 2020)に採択された論文“Google Dataset Search by the Numbers”を要約したものとなっています。

Dataset Searchはschema.orgの標準に沿ったメタデータから、データセットを収集しています。Dataset Searchにインデックスされているデータセットの件数は3,100万件以上であり、4,600件以上のインターネットドメインからそれらが収集されていることが報告されています。分野別では、社会科学、地球科学のデータセットが多いことが述べられています。理由としては、Dataset Searchの開発当初にそれらの分野にフォーカスしたこと、地球科学の分野ではFAIR原則の適用が進んでいることが挙げられています。

須賀川特撮アーカイブセンター(福島県)が2020年11月3日に開館:認知度向上作戦の第1弾として「シルエット怪獣ネーミング募集」を実施中

福島県の須賀川市は、2020年8月24日付の市長記者会見の中で、須賀川特撮アーカイブセンターが11月3日に開館予定であることを発表しました。

須賀川市は同センターについて、特撮監督の円谷英二氏が礎を築いた撮影技術、制作された作品等に関連する貴重資料等の収集・保存・修復・調査研究や、それらを通じた特撮文化の顕彰・推進を目的とした特撮文化拠点都市構築の要の施設に位置付けています。

また、須賀川市は同センターの認知度向上作戦の第1弾として、同センターの壁面にシルエットとして現れている怪獣について、ユニークで須賀川市らしさがどこかに現れたような名前を募集する「シルエット怪獣ネーミング募集」を実施しています。2020年8月25日から9月14日までの期間に、須賀川市内の小中学校や特別支援学校等に在籍している児童・生徒や、須賀川市に居住する市民等は1人1点まで怪獣の名前を応募することができます。

遠隔医療受診のための施設としての地方の公共図書館の可能性:米バージニア大学(UVA)に所属する看護学研究者の研究から(記事紹介)

米・バージニア大学(UVA)は、2020年8月19日付のお知らせで、同大学の看護学研究者であるデグズマン(Pamela DeGuzman)准教授が2020年7月に公衆衛生看護学分野の査読誌“Public Health Nursing”に発表した論文の内容を紹介しています。

新型コロナウイルス感染症の拡大に伴い、インターネットを介してリアルタイムで医療者からの診療を受ける遠隔医療(telemedicine)の重要性が高まっていますが、自宅におけるブロードバンドインターネット環境の整備の遅れた地方では、十分に遠隔医療を受診できない状況にあります。そのような中、デグズマン准教授は、利用者向けにブロードバンドインターネット環境を提供することが一般的な公共図書館について、遠隔医療受診のための施設として役割を十分に果たすことができるか検証する研究を行いました。

米国国立農学図書館(NAL)と米・メリーランド大学が連携して実施した「データレスキュープロジェクト」の報告書が公開される

2020年8月18日付で、米・メリーランド大学の機関リポジトリ“Digital Repository at the University of Maryland(DRUM)”上に、文書“Final Report and Recommendations of the Data Rescue Project at the National Agricultural Library”が公開されています。

同文書は、退職した研究者や閉鎖される研究室で生産されたデータや論文を迅速に評価するプロセスを開発する目的で、米国国立農学図書館(NAL)が実施する「データレスキュープロジェクト(Data Rescue project)」の一環として作成されました。NALは同プロジェクトの中で、メリーランド大学のCollege of Information Studiesと連携し、同大学の2人の研究者が2019年度から2020年度にフェローとして、研究者の残した古いコレクションから科学的なデータを効率的に特定・評価・処理する手法の調査と、これらのデータの活用や再利用の支援を目的とした研究を実施しています。

福井県立図書館内に事務局を置く福井県郷土誌懇談会、機関誌『若越郷土研究』掲載論文の「福井県地域共同リポジトリ」への登録を再開したと発表

2020年8月25日、福井県立図書館内に事務局を置く福井県郷土誌懇談会が、機関誌『若越郷土研究』掲載論文の「福井県地域共同リポジトリ」への登録を再開したと発表しています。

福井大学附属図書館の尽力により再開したと説明されています。

@JakuEtsu291(Twitter,2020/8/25)
https://twitter.com/JakuEtsu291/status/1298110232292282368

福井県地域共同リポジトリ
https://karin.flib.u-fukui.ac.jp/?page_id=110

大阪府立中之島図書館、「おおさかeコレクション」にて「中之島図書館石崎文庫」を公開

2020年8月26日、大阪府立中之島図書館が、「おおさかeコレクション」にて「中之島図書館石崎文庫」を公開しました。

石崎文庫は、奈良で文庫を開設していた漢方医・石崎勝蔵氏の旧蔵書で、歴史、本草学、医学、神道、文学を中心に幅広い分野にまたがるコレクションです。

大阪府立中之島図書館 お知らせ
https://www.library.pref.osaka.jp/site/nakato/
※「「おおさかeコレクション」にて「中之島図書館石崎文庫」を公開しました。 (2020年8月26日更新)」とあります。

おおさかeコレクション
https://www.library.pref.osaka.jp/site/oec/

韓国・国立障害者図書館、新型コロナウイルス感染拡大防止のための休館期間中、聴覚障害者を対象に、ビデオ通話による「手話でQ&A」サービスを実施

2020年8月24日、韓国の国立障害者図書館が、新型コロナウイルス感染拡大防止のための休館期間中、成人の聴覚障害者を対象に、非対面による「手話でQ&A」サービスを実施すると発表しました。

読書時やニュースを聞いた際に、理解が難しい文章やわからない単語があった場合に問い合わせると、担当者が、即答もしくは辞典を用いて回答します。

運営期間は9月から同館の再開館までで、ビデオ通話を用いて、火曜日から金曜日までの午前10時から午後4時まで行われます。

공지사항(おしらせ)(国立障害者図書館)
http://nld.nl.go.kr/ableFront/notice_board/list.jsp
※「323 청각장애인을 위한 맞춤 서비스 "수어로 묻고 답하기" 비대면 서비스 안내 2020.08.24」(「323 聴覚障害者のためのカスタムサービス「手話でQ&A」非対面サービス案内 2020.08.24)とあります。