アーカイブ - 2020年 8月 21日

OCLC、大学における研究支援に関する調査報告書を公開

2020年8月20日、OCLCが大学における研究支援に関する調査報告書“Social Interoperability in Research Support: Cross-campus partnerships and the university research enterprise”を公開したことを発表しました。

同報告書には、米国の17の大学における研究支援の幅広い関係者22人に対するインタビュー調査の結果がまとめられています。高等教育機関の図書館員と他の研究支援サービスの関係者をつなぐためのロードマップを提供し、図書館員が研究支援サービスに提供する技術や専門知識を紹介するものであり、以下をはじめとした内容が記載されています。

・学内の環境
・大学の研究支援の関係者を概念化するモデル
・研究支援サービスにおける社会的相互運用性
・学内横断的な関係構築に関する戦略および手法

米・ニューヨーク公共図書館(NYPL)、設立125周年記念プロジェクトの一環で作成したシークワーズを公開

2020年8月20日、米国のニューヨーク公共図書館(NYPL)の、ヤングアダルトのボランティア団体(Teen Advisory Group:TAG)による同館の設立125周年記念プロジェクトの一環で作成されたシークワーズが公開されました。

NYPLで最も借りられた本のリスト“Top 10 Checkouts of All Time”に含まれる本に関連する単語のリストをTAGのメンバーが作り、それをもとに、ヤングアダルトサービスを担当する司書がパズル作成アプリケーション“Discovery Education's Puzzlemaker”を用いて作成したものです。

NYPLのウェブページでは、ジョージ・オーウェルの『1984』、レイ・ブラッドベリの『華氏451度』、J・K・ローリングの『ハリーポッター』シリーズ、ハーパー・リーの『アラバマ物語』に関するシークワーズが公開され、PDFをダウンロードできます。

検索結果の公平性を向上させるアルゴリズム(記事紹介)

2020年8月17日、米国のコーネル大学のニュースサイトである“Cornell Chronicle”で、検索結果の公平性を向上するための動的なランク学習(Learning to rank)アルゴリズム“FairCo”に関する記事が掲載されました。

発表によると、同大学の研究者らにより、検索結果の表示に用いられるランキングについて、利便性や関連性を損なわずに公平性を向上するために開発され、関連度が同等の項目については、ほぼ平等に表示されるとされています。

同アルゴリズムについてまとめた論文では、ニュースフィードのデータを用いた “FairCo”の公平性に関する検証結果等が記載されています。

Algorithm improves fairness of search results(Cornell Chronicle, 2020/8/17)
https://news.cornell.edu/stories/2020/08/algorithm-improves-fairness-search-results

米国議会図書館(LC)、活字による読書が困難な利用者に対する優れたサービスを提供している図書館を表彰

2020年8月19日、米国議会図書館(LC)の障害者サービス部門「視覚障害者及びプリントディスアビリティのある人々のための全国図書館サービス(National Library Service for the Blind and Print Disabled:NLS)」が、活字による読書が困難な利用者に対し、優れたサービスを提供している図書館を表彰すること発表しました。

受賞館は以下の2館です。

・Oklahoma Library for the Blind and Physically Handicapped
発表の中では、同館が、合計15万点以上の点字図書、録音図書、雑誌等の貸出を行ったことが述べられています。また、オンデマンドの情報提供サービスをはじめとした活字による読書が困難な人の情報アクセスを向上するプログラムや、点字、大活字等での教科書や教材の子ども、学校への貸出を行ったこと等に触れられています。

八王子市中央図書館(東京都)で「障害者と支援者のためのiPad・電子書籍の活用講座」が開催

2020年9月27日及び10月4日に、東京都の八王子市中央図書館3階の視聴覚ホールで、八王子市心身障害者福祉センターの主催・八王子市図書館等の共催により、「障害者と支援者のためのiPad・電子書籍の活用講座」が開催されます。

八王子市内に在住・在勤・在学の障害者とその家族及び支援者(視覚障害を除く)を対象に、タブレットを使った八王子市図書館の電子書籍サービスの活用方法を紹介する内容です。参加費は無料ですが、参加を希望する場合には往復はがきで申し込みする必要があります。定員は5人までで応募多数の場合は抽選となります。

英・ケンブリッジ大学、UKRIの新オープンアクセス方針案に対するケンブリッジ大学出版局(CUP)との共同回答の内容を報告

2020年8月18日付で、英・ケンブリッジ大学のOffice of Scholarly Communicationによるブログ“Unlocking Research”に、英国の研究助成機関UK Research and Innovation(UKRI)の新オープンアクセス(OA)方針案に対する同大学とケンブリッジ大学出版局(CUP)の共同回答の内容を報告する記事が公開されています。

ケンブリッジ大学はUKRIの新OA方針案に対して、CUPを含む大学内全体の幅広い分野の意見を反映して共同回答を作成し、2020年5月27日にオンラインフォームから回答しました。ブログ記事は共同回答の内容を以下のように要約して報告しています。

・著者の研究成果物に対する著作権保持、学術雑誌・出版社に対する透明性向上の要求、学術情報流通・研究評価基盤としての主要メタデータの重要性など、留保なしに支持できる点が多くある

・最終的な研究成果物へのアクセスを提供する持続的な雑誌出版モデルと研究集約型大学にとっての合理的な価格設定とは両立しがたく持続可能性に欠けるため、UKRIは全ての利害関係者の出版慣行の大幅な転換を支援しつつ、短期的にはより柔軟な方針を採用する必要があると思われる

英国物理学会出版局(IOP Publishing)、“Research4Life”に参加し低所得国120か国の機関・組織に対して刊行する学術誌へのアクセスを提供

2020年8月13日、英国物理学会出版局(IOP Publishing)は、途上国向けに無料・安価に学術情報を提供することを目的とした官民連携パートナーシップ“Research4Life”に参加したことを発表しました。

このことにより、低所得国120か国の機関・組織で、物理学・材料科学・生物科学・環境科学・工学・教育学など40以上の分野に及ぶIOP Publishing刊行の学術雑誌約90誌へのアクセスが可能となります。

Research4Lifeにアカウントを持つユーザーは、IOP Publishingの学術雑誌をResearch4Lifeのプラットフォーム上で利用することができます。

三宅町(奈良県)、公民館・図書室・学童保育・子育て支援施設等の機能を備えた「(仮称)三宅町複合施設」の愛称が「MiiMo(みぃも)」に決定したと発表

2020年8月17日、奈良県の三宅町が、公民館・図書室・学童保育・子育て支援施設など複数の施設の機能を兼ね合わせた「(仮称)三宅町複合施設」の愛称が「MiiMo(みぃも)」に決定したと発表しています。

2021年に開館予定の同施設の愛称に関するアイデアを2020年3月末を期限として募集し、寄せられた294件のアイデアから同施設の設計者等外部有識者の審査を経て選ばれた3案をもとに6月に住民投票を実施し、決定したものです。

(仮称)三宅町複合施設の愛称は「MiiMo(みぃも)」に決定!(三宅町,2020/8/17)[PDF:1ページ]
https://www.town.miyake.lg.jp/assets/%E3%83%97%E3%83%AC%E3%82%B9%E3%83%AA%E3%83%AA%E3%83%BC%E3%82%B9.pdf

韓国図書館協会(KLA)、首都圏の社会的距離の確保レベルが第2段階に引き上げられたことを受け、ソウル特別市・京畿道の公共図書館等の運営状況に関する調査結果を発表

2020年8月20日、韓国図書館協会(KLA)は、首都圏の新型コロナウイルスの感染拡大により、同国の社会的距離の確保レベルが第2段階に引き上げられたことを受け、ソウル特別市・京畿道の公共図書館および地域代表図書館(当該地域の図書館施策を策定・施行し、関連したサービスを体系的に支援する図書館)の運営状況の調査結果を発表しました。

各館のウェブサイトや報道に基づいてまとめたもので、変更があれば協会まで知らせるよう求めています。

8月20日現在、ソウル特別市の25の自治区の図書館では利用制限が行われ、非対面での貸出や電子書籍サービス等のみが行われています。ソウル図書館は8月19日以降別途通知があるまで休館、ソウル特別市教育庁所管の図書館も8月18日もしくは8月19日以降休館となっており、江南図書館のみ貸出・返却が可能となっています。

慶應義塾大学メディアセンターデジタルコレクション、新規コレクション「慶應義塾図書館貴重書展示会図録」を公開:既存コレクションへのコンテンツ追加も実施

2020年8月20日、慶應義塾大学メディアセンターデジタルコレクションは、新規コレクション「慶應義塾図書館貴重書展示会図録」の公開と、既存コレクションへのコンテンツ追加を発表しました。

「慶應義塾図書館貴重書展示会図録」では、2015年開催の「活字文化の真髄-日本の古活字版と西洋初期印刷本-」展図録のPDF版が公開されています。順次、同コレクション内で展示会図録のPDF版を公開するとしています。

また、既存コレクションのうち、「相良家文書」に201点、「対馬宗家文書」に9冊、「国書コレクション」に137点、「漢籍コレクション」に101点、「富士川文庫」に129冊の追加が行われました。

お知らせ(慶應義塾大学メディアセンターデジタルコレクション)
https://dcollections.lib.keio.ac.jp/ja/news
※2020年8月20日付けのお知らせに、「新規コレクション公開(慶應義塾図書館貴重書展示会図録)、コンテンツ追加(相良家文書、対馬宗家文書、国書、漢籍、富士川文庫)を行いました。」とあります。

独・マックスプランク協会、米国物理学協会の出版部門(AIP Publishing)と複数年の“Read and Publish”契約を締結

米国物理学協会の出版部門(AIP Publishing)の2020年8月19日付のお知らせで、独・マックスプランク協会とAIP Publishingの複数年にわたる“Read and Publish”契約締結が発表されています。

この契約により、同協会傘下の責任著者(corresponding authors)による論文がAIP Publishing所有の学術誌で掲載される場合、出版後即時にオープンアクセス(OA)となります。OA出版費用は同協会のMax Planck Digital Library(MDPL)が負担し、著者への論文処理費用(APC)の請求は行われません。

また、同研究所の研究者は、AIP Publishingが出版した学術誌のコンテンツを初号から利用可能となります。

“C19 Rapid Review Initiative”の参加メンバー数が20に到達:新型コロナウイルスに関する研究成果の査読・公開の迅速化を目指す学術出版社らによる共同イニシアチブ

オープンアクセス(OA)出版を手掛けるHindawi社は、2020年8月19日付けのブログ記事で、同社も参加する“C19 Rapid Review Initiative”の参加メンバー数が20に到達したことを発表しました。“C19 Rapid Review Initiative”は、新型コロナウイルスに関する研究成果の査読・公開の迅速化を目指す学術出版社らによる共同イニシアチブです。

同イニシアチブでは、研究コミュニティや出版社への呼び掛けを行っています。例えば研究コミュニティに対しては、ボランティアの査読者としての協力を呼び掛けるとともに、迅速な査読の実施と、投稿論文の出版の場(publication venues)が変更された場合に自らの査読結果と身分が出版社・ジャーナル間で共有されることへの事前同意等を求めています。

記事では、同イニシアチブは好意的な反応を得ており、80か国以上から約2,000人の研究者が査読者として登録していることも紹介されています。