アーカイブ - 2020年 8月 18日

OCLC、北米の研究図書館センター(CRL)と共に実施した冊子体雑誌の共同保存の促進等に関する2年間のプロジェクト“The Shared Print Data Infrastructure project”を完了

2020年8月13日、OCLCは、アンドリュー W.メロン財団の助成により、2018年7月1日から2020年6月30日まで北米の研究図書館センター(CRL)と共同して取り組んだプロジェクト“The Shared Print Data Infrastructure project”が完了したことを発表しました。

OCLCは2年間の共同プロジェクトを通して、WorldCatのデータベースへの冊子体雑誌所蔵の登録に対する支援の展開、共同管理中のデータの発見環境の改善、CRLが管理する冊子体雑誌の共同保存に関するデータベース“Print Archives Preservation Registry”(PAPR)の機能拡張などが達成されたことを報告しています。

同プロジェクトにおいて、OCLCとCRLは登録のワークフローの簡素化・機能強化のために協力し、WorldCatにわずかな手順で数千件の雑誌の所蔵を効率的に一括登録することなどが可能になりました。また、WorldCat上の雑誌の所蔵データが自動的にPAPRへ同期され、共同管理中データへの包括的なアクセスを提供するOCLCのメタデータAPIにより雑誌のデータを発見することも可能になっています。

一般社団法人諫早青年会議所(長崎県)、諫早市立諫早図書館の前身「諫早文庫」を設立した明治期の漢詩人の野口寧斎に関するオーディオドラマを制作

2020年8月13日、長崎県の一般社団法人諫早青年会議所は、同会議所が制作したオーディオドラマ「ある漢詩人の生涯~野口寧斎物語~」について、オーディオドラマを収録したドラマCDの数量限定無償配布を諫早市立諫早図書館で8月22日に実施することを発表しました。

野口寧斎は明治期に活躍した諫早出身の漢詩人で、諫早図書館の前身にあたる「諫早文庫」を設立した人物です。当初は8月22日に諫早図書館でオーディオドラマの完成公開イベントの開催が予定されていましたが、新型コロナウイルス感染防止対策のため中止となり、ドラマCDの無償配布が行われることになりました。ドラマCD無償配布の実施日時は8月22日の13時から15時までですが、それ以降も諫早図書館および諫早文化会館にて規定の枚数まで配布が継続されます。

制作されたオーディオドラマは、諫早青年会議所のYouTubeチャンネルでも2020年8月22日に公開されます。また、諫早図書館は8月20日から9月16日まで、野口寧斎コラボ展示を実施します。

データを専門としない研究者によるFAIR原則に準拠した研究データ共有に対する支援:原則の基準の理解を増進させる“FAIRness Literacy”の重要性(文献紹介)

2020年7月27日付で、“Data Science Journal”誌第19巻の実践報告(Practice Papers)として、“FAIRness Literacy: The Achilles’ Heel of Applying FAIR Principles”が掲載されています。

この報告は、研究データ同盟(RDA)の研究データの共有プロセスにおける信頼と報酬のメカニズムの解明・改善に取り組む“SHAring Rewards and Credit Interest Group(SHARC IG)”が、2017年以来の活動から得られた教訓を報告するものです。FAIR原則に準拠した研究データの共有は重要ではあるものの、実践者に対して相応の時間・労力・専門知識・モチベーションを要求するため、データを専門としないコミュニティでは、FAIR原則の優先度をなかなか高められない状況にあります。

江戸川区立篠崎図書館(東京都)、在宅勤務を行った職員の当時の本への向き合い方をまとめた冊子『図書館員が屋根のしたで読んだ本の話』を作成

東京都の江戸川区立篠崎図書館が、冊子『図書館員が屋根のしたで読んだ本の話』を500部作成し、2020年8月1日から配布しています。

緊急事態宣言の発令に伴い、江戸川区立図書館は4月8日から5月27日まで全館が臨時休館となり、同館でも通常1日に10人程度の出勤者を5人以下に抑制し、職員全員が在宅勤務を経験したことから、職員に発案により、在宅勤務当時の本への向き合い方をまとめた冊子です。

当初の企画では読んだ本について書くことが意図されていたものの、実際には日々のニュースに気を取られて読書に集中できないことが多かったという経験を踏まえ、同館の特集コーナーでは8月から、比較的読みやすいリラクゼーションなどの癒し系の本を取り上げていると紹介されています。

配布期間は8月30日までですが、在庫がなくなり次第終了します。

韓国国立中央図書館(NLK)・韓国国会図書館(NAL)、新型コロナウイルスの感染拡大により再度臨時休館

2020年8月14日、韓国国立中央図書館(NLK)は、新型コロナウイルスの感染者が確認されたことにより、別途通知するまで臨時休館すると発表しました。国立障害者図書館とデジタル図書館も対象です。オンラインサービスおよび電話でのレファレンスサービス、相互貸借サービス等は利用可能ですが、閲覧室等の利用や納本・寄贈・ISBN・ISSNの対面申請は利用が制限されます。

また、8月15日、韓国国会図書館も、ソウル首都圏の「社会的距離の確保」のレベルが第2段階に格上げされたことに伴い、8月16日から別途通知するまで休館すると発表しています。

국립중앙도서관 제한적 운영 안내(国立中央図書館制限的運営案内)(NLK,2020/8/14)
https://www.nl.go.kr/NL/contents/N50601000000.do?schM=view&id=37012&schBcid=normal0202

沖縄県立図書館、同県の緊急事態宣言延長に伴い、新型コロナウイルス感染拡大防止のための臨時休館を2020年8月29日まで延長

2020年8月14日、沖縄県立図書館が、同県の緊急事態宣言延長に伴い、8月15日までとしていた新型コロナウイルス感染拡大防止のための臨時休館を2020年8月29日まで延長すると発表しています。

臨時休館※延長※のお知らせ(8月29日まで)(沖縄県立図書館,2020/8/14)
https://www.library.pref.okinawa.jp/important/84.html

参考:
沖縄県立図書館、同県の緊急事態宣言発令に伴い、新型コロナウイルス感染拡大防止のため、2020年8月1日から8月15日まで臨時休館
Posted 2020年8月3日
https://current.ndl.go.jp/node/41647

文化庁、2020年度の「メディア芸術アーカイブ推進支援事業」の採択結果を公開

文化庁が2020年度の「メディア芸術アーカイブ推進支援事業」の採択結果を公開していました。

23件の応募があり、

・一般財団法人大阪国際児童文学振興財団の「明治、大正、昭和初期の子ども向け雑誌のデジタル化」(支援予定額:330万円)
・特定非営利活動法人ゲーム保存協会の「国内レトロ PC ゲーム データベース情報入力」(支援予定額:416万円)
・森ビル株式会社の「日本特撮アーカイブ」(支援予定額:493万円)
・公益社団法人日本漫画家協会の「日本漫画家協会所蔵本及び資料の調査整理・デジタル化事業」(支援予定額:234万円)
・一般社団法人日本脚本アーカイブズ推進コンソーシアムの「アニメ脚本と脚本家のデータベース構築」(支援予定額:352万円)

など、15件が採択されています。

インプレス総合研究所、2019年度の日本の電子書籍市場規模は3,473億円と発表

2020年8月18日、株式会社インプレスのシンクタンク部門であるインプレス総合研究所は、『電子書籍ビジネス調査報告書2020』を2020年8月21日に刊行することを発表しました。

ニュースリリースでは調査結果の一部が公表されており、2019年度の電子書籍市場規模は前年比22.9%増の3,473億円、電子雑誌市場規模は前年比6.4%減の277億円との推計値が紹介されています。また、電子書籍と電子雑誌と合わせた電子出版市場は、2024年度には5,669億円程度に拡大するという予測も示されています。

2019年度の市場規模は3473億円、2年連続の20%超の成長 ~電子書籍に関する調査結果2020~(インプレス総合研究所, 2020/8/18)
https://research.impress.co.jp/topics/list/ebook/612

米・ボストン科学博物館、新型コロナウイルス感染症について専門家に質問ができる双方向型のオンライン展示を公開

2020年8月17日、米・ボストン科学博物館は、双方向型のオンライン展示“Ask a Virtual Expert: COVID Conversations with Dr. Jha”の公開を発表しました。

米・ハーバード大学グローバルヘルス研究所(Harvard Global Health Institute)の所長を務めるAshish K. Jha博士のバーチャル映像に対し、新型コロナウイルス感染症についての質問を行うことができる展示です。550の質問に対する博士の回答を事前に撮影し、StoryFile社の人工知能(AI)技術と組み合わせることにより展示を実現しています。

Center for Open Science(COS)、オープン学術資源のリポジトリ“Open Scholarship Knowledge Base”の公開を発表

2020年8月10日、米国の非営利団体Center for Open Science(COS)は、研究者や学生等に向けたオープン学術資源のリポジトリ“Open Scholarship Knowledge Base”(OSKB)の公開を発表しました。コミュニティ主導型のイニシアチブによる成果であり、COSも開発を支援しています。

オープン学術資源を容易かつアクセスしやすい形で提供することにより、オープン学術資源の認知度及び利用率の向上を企図しています。また、収録資源には、OSKBのコミュニティによるレビュー、編集、キュレーションが行われるとあります。

Introducing the Open Scholarship Knowledge Base(COS, 2020/8/10)
https://www.cos.io/blog/introducing-the-open-scholarship-knowledge-base

岩手県立図書館、方言に関する企画展「おらほのことば~橘正一没後80年~」を開催中:ウェブ展示も開催

岩手県立図書館は、2020年8月1日から10月18日までの休館日を除く期間、方言に関する企画展「おらほのことば~橘正一没後80年~」を同館企画展示コーナーで開催しています。

岩手県内の方言についての資料を、盛岡市出身の方言学者・橘正一をはじめとした研究者の足跡とともに紹介する展示です。ウェブ展示も公開されており、館内での展示内容の一部が紹介されています。

企画展「おらほのことば~橘正一没後80年~」(岩手県立図書館)
http://www.library.pref.iwate.jp/info/evecale/kikakuten/20200801_kotoba.html

ウェブ展示「おらほのことば~橘正一没後80年~」(岩手県立図書館)
http://www.library.pref.iwate.jp/ex/oraho/index.html