アーカイブ - 2020年 8月 17日

千葉県立図書館、「令和元年房総半島台風等の報告書一覧」を公開:被害・復旧について各地方公共団体等が公表した報告書のリスト

2020年8月16日、千葉県立図書館は、同館が作成した「令和元年房総半島台風等の報告書一覧」を公表しました。

2019年9月9日に千葉市付近に上陸し、多大な被害をもたらした台風15号(令和元年房総半島台風)等による被害・復旧に関し、各地方公共団体等が2020年8月5日までに公表した報告書のリストです。公開はPDF形式及びEXCEL形式で行われています。

令和元年房総半島台風等の報告書一覧の掲載について(お知らせ)(千葉県立図書館, 2020/8/16)
http://www.library.pref.chiba.lg.jp/information/central/post_353.html
※「令和元年房総半島台風等の報告書一覧」へのリンクが掲載されています。

CDNLAOニュースレター、最新号で「障害者向け図書館サービス」を特集:3か国の国立図書館におけるサービス状況を紹介

2020年8月17日、国立国会図書館(NDL)は、NDLが編集するCDNLAO(アジア・オセアニア国立図書館長会議)の英文ニュースレター“CDNLAO Newsletter”第96号の公開を発表しました。

特集として「障害者向け図書館サービス」を取り上げており、中国、日本、ニュージーランドの国立図書館によるサービス状況を紹介する以下の記事を掲載しています。

中国:“Services for Persons with Disabilities in the National Library of China”
日本:“Services for persons with disabilities at the National Diet Library”
ニュージーランド:“The National Library of New Zealand – supporting the Print Disabled since 1980”

トムソン・ロイター社、ビデオアーカイブに人工知能(AI)の技術を取り入れたことを発表

2020年8月13日、トムソン・ロイター社が、同社の提供するビデオアーカイブに人工知能(AI)の技術を導入したことを発表しました。

同アーカイブには、1896年以降の100万件近くの映像クリップが蓄積されています。

今回の導入は、デジタル時代におけるジャーナリズムの発展を支援するGoogleの助成金プログラムDigital News Innovation Fundを受けて行われました。発表によると、同社が提供するニュースに関するデジタルプラットフォーム“Reuters Connect”のユーザーは、英語、ドイツ語、フランス語、日本語をはじめとした11の言語の正確なトランスクリプションを利用できます。また、映像内に登場する著名人の特定が行われ、歴史的出来事等の画像へのアクセスが容易かつ迅速に行えるようになったことに触れられています。

英国研究図書館コンソーシアム(RLUK)、英国国立・大学図書館協会(SCONUL)、Jiscら、出版社に大学の財政状況逼迫を踏まえた雑誌購読料の値下げを要請

2020年8月13日、英国研究図書館コンソーシアム(RLUK)、英国国立・大学図書館協会(SCONUL)、Jiscらが、出版社に対する大学の財政状況逼迫を踏まえた雑誌購読料の即時値下げの要請を発表しました。

発表では、大学は、全体的に支出を削減すること、オンライン授業や新型コロナウイルス感染症対策へ資金を割くことが強く求められ、出版社がこの状況を考慮した対応を行わない場合、出版社との契約を取り消す可能性があることが指摘されています。

また、Jiscは、大手出版社に2021年度(学年度)の予算提案を2020年8月半ばまでに再提出することを求めたことに触れています。再提出された提案は、Jiscのコンテンツ専門部会で検討され、大学との協議のため共有する予定であると述べられています。

英・オックスフォード大学ボードリアン図書館、ソーシャルディスタンシングの基準である2メートルの目安を図解で示したガイドを公開

2020年8月13日、英国のオックスフォード大学ボードリアン図書館は同館のSNSアカウントによる投稿で、新型コロナウイルスへの感染予防のために必要なソーシャルディスタンシングの基準である2メートルの目安を示した「便利で実用的な」ガイドの公開を発表しました。

2020年8月10日から段階的な再開館を実施中のボードリアン図書館では、再開館後の利用にあたって他の利用者と可能な限り2メートルの距離を保つことを推奨しています。同ガイドは、「2メートルがどのくらいの距離なのかよくわからない」という声に応えて、図解入りで2メートルの目安を示すために作成されました。ガイドでは、以下の具体例が目安として図とともに列挙されています。

・ボードリアン図書館のコレクションの中で最も小さな冊子体資料“Old King Cole”(0.9センチメートル)約222冊分
・ボードリアン図書館がデジタル化した資料の中で最も小さな資料であるヘブライ語写本(9センチメートル)約22冊分
・平均的な体格の図書館員の頭の上に本を3冊平積みした全長
・ボードリアン図書館内のキャレルデスク2台分の横幅
・ボードリアン図書館分館ラドクリフ・カメラ(Radcliffe Camera)の高さ(42.6メートル)の約20分の1

東京大学学術資産等アーカイブズポータル、同大学デジタルアーカイブズ構築事業で公開された各コレクション画像の一括ダウンロードを容易にするIIIF Image Downloaderを提供開始

2020年7月29日、東京大学学術資産等アーカイブズポータルは、東京大学デジタルアーカイブズ構築事業の画像公開支援策により公開された各コレクションの画像公開ページにおいて、画像の一括ダウンロードを容易にするツールとして、「IIIF Image Downloader」の提供を開始しました。

同事業による画像公開ページでは、従来から「全コマダウンロード」機能が用意されていましたが、コマ数が多すぎる場合にダウンロードできないことがあったため、代替ツールとしてIIIF Image Downloaderが開発されました。所定のフォームから利用を申し込みすることで、IIIF Image Downloaderのインストールファイルが提供されます。なお、対応はWindowsのみとなっています。

東京大学学術資産等アーカイブズ共用サーバ上で公開されたアイテムの詳細ページで、IIIFアイコンからIIIFマニフェストのURLをコピーし、IIIF Image Downloaderに貼り付け、出力先フォルダを選択してから実行することで、対象画像を一括取得することができます。

新型コロナウイルス感染症拡大下の社会の記憶をアーカイブするチリ大学の取り組み“Memoria COVID-19”:Ex LibrisのPrimoとAlmaを活用して構築(記事紹介)

2020年8月13日、ProQuest社傘下の図書館システムベンダEx Librisは、新型コロナウイルス感染症拡大下の社会の記憶をアーカイブするチリ大学の取り組みを紹介したブログ記事を公開しました。

チリ大学では、新型コロナウイルス感染症が社会に拡大する中で、遠隔学習・在宅勤務・必要とされるソーシャルディスタンシングやフィジカルディスタンシング・課外活動・強制的な制限事項など、人々が日常生活や活動においてどのような変化を経験しているかについて、情報を収集し公開する取り組みを実施しています。取り組みは同大学の哲学・人文科学部歴史学科と情報サービス・図書館本部が共同で進めており、新型コロナウイルス感染症に関する個人的な体験談を写真・動画・手紙・携帯電話で作成したテキスト・音声・画像などの形で広く募集しています。Ex Librisの“Primo”を用いた同大学図書館のディスカバリーサービス内に専用ページとして“Memoria COVID-19”が作成され、同ページ上でGoogleフォームから体験談を投稿したり投稿された体験談を閲覧することが可能になっています。

研究公正の促進を目的とした「研究者評価のための香港原則」(文献紹介)

オープンアクセス(OA)出版社PLOSの刊行する生物科学分野の査読誌“PLOS Biology”第18巻第7号(2020年7月)掲載のエッセイとして、“The Hong Kong Principles for assessing researchers: Fostering research integrity”が公開されています。

同文献は、2019年6月に香港で開催された「第6回研究公正に関する世界会議(6th World Conference on Research Integrity:WCRI)」において策定・承認された「研究者評価のための香港原則(The Hong Kong Principles for assessing researchers)」の内容・論拠・採用事例などを紹介するものです。「香港原則」は信頼性の高い研究には、研究の設計・実践・報告のあらゆる段階で、堅牢性・厳密性・透明性が求められるにもかかわらず、研究者評価においてこれらがほとんど考慮されていないという現状を背景に開発されました。研究公正を強固にするための実践が研究者のインセンティブとなるように保証することを通じて、研究活動の改善に繋げることが特に重視され、以下の5つの原則が定められました。

文化庁、令和元年度⽂化庁委託事業「研究目的に係る著作物の利用に関する調査研究」の報告書を公開

文化庁が、令和元年度⽂化庁委託事業「研究目的に係る著作物の利用に関する調査研究」の報告書(令和2年3月付け)を公開していました。文化庁の委託業務として、一般財団法人ソフトウェア情報センターが2019年12 月 25 日から2020年3月31日にかけて実施した調査研究の成果をまとめたものです。

同事業では、研究目的に係る権利制限規定の創設についての検討に資するため、研究目的に係る著作物の利用実態や利用ニーズ等についての調査研究を行うとともに、検討の基礎となる課題等の整理が行われました。

著作権各種報告(懇談会・検討会議・調査研究)(文化庁)
https://www.bunka.go.jp/tokei_hakusho_shuppan/tokeichosa/chosakuken/
※「調査研究等」の欄に、「研究目的に係る著作物の利用に関する調査研究報告書(令和2年3月)」へのリンクが掲載されています。

英・Libraries Connected、新型コロナウイルス感染症からの地域復興を支える図書館のためのアドボカシー・ツールキットを公開

図書館の支援を行う慈善団体である英国のLibraries Connected(以前の名称は英国図書館長協会)が、新型コロナウイルス感染症からの地域復興を支える図書館のためのアドボカシー・ツールキット“Libraries: An essential part of local recovery”を公開していました。

まず、新型コロナウイルス感染症がもたらした影響を克服するために苦しい戦いを強いられている可能性のある個人やコミュニティのニーズを満たすために、図書館が中心的な役割を果たすことが出来る重要な分野として、以下の5点を挙げています。

・求職者や起業家への支援・研修の提供による経済復興
・家庭学習に苦戦している、子どもや特別な教育的ニーズ・障害がある生徒への教育支援
・脆弱なグループのため、そして、人々が再び地域でつながることを支援するための分離の緩和(Isolation mitigation)
・ITスキルがない、またはインターネットにアクセスできない住民のためのデジタルインクルージョン
・地元のアーティストや芸術団体の活動継続支援のための文化的パートナーシップ

所蔵品の画像を印刷したマスクを販売するセルビアの博物館:マスク着用の啓発と作品のキャプションを通じた教育効果を視野に(記事紹介)

Europeana Proの2020年8月6日付けブログ記事において、博物館の所蔵品画像を印刷したマスクの作成・販売の取組が紹介されています。新型コロナウイルス感染症の流行を受けて、セルビアの博物館2館が新たに開始した取組であり、記事の筆者はセルビア国立図書館のデジタル図書館部門長(Head of Digital Library Department)であるTamara Butigan氏です。

ベオグラードのセルビア国立博物館では、洗えば繰り返し使用できる特別な紙製のマスクを1.70ユーロで販売しています。マスクには所蔵品の画像が印刷され、作品のキャプションが記載されています。40のモチーフを使用しており、子ども用も4パターンのデザインが用意されています。

同館では、社会的責任のある機関として、手頃な価格での販売により市民へのマスク着用の啓発を目指したほか、作品のキャプションを通じた教育効果も視野に入れています。

ベオグラードの民俗誌博物館でも同様のプロジェクトを行っており、パートナー企業と協力して絹製のマスクを作成、7.20ユーロで販売しているとあります。