アーカイブ - 2020年 6月 18日

文部科学省、「学校における新型コロナウイルス感染症に関する衛生管理マニュアル~「学校の新しい生活様式」~」の改訂版を公開:学校図書館にも言及

2020年6月16日、文部科学省が「学校における新型コロナウイルス感染症に関する衛生管理マニュアル~「学校の新しい生活様式」~」の改訂版を公開しました。

同マニュアルでは、学校図書館について、利用の前後に手洗いをするというルールを徹底すること、児童生徒の利用時間帯が分散するよう工夫し、館内での密集を生じさせない配慮をしたうえで貸出機能は維持するよう取り組むことが述べられています。

また、参考にするものとして、日本図書館協会(JLA)が作成した「図書館における新型コロナウイルス感染拡大予防ガイドライン」を挙げています。

新着情報(文部科学省)
https://www.mext.go.jp/a_menu/coronavirus/index.html
※令和2年6月16日付で、「学校における新型コロナウイルス感染症に関する衛生管理マニュアル~「学校の新しい生活様式」~(6月16日更新)」が掲載されています。

Springer Nature社と米・カリフォルニア大学が転換契約を締結

2020年6月16日、Springer Nature社と米・カリフォルニア大学は、転換契約を締結したことを発表しました。同社にとって、これが北米で初の転換契約締結です。

発表によると、最終契約書の有効期間は2020年から2023年までであり、2020年は追加費用なしで、同大学所属の研究者は同社が刊行する2,200タイトルを超えるハイブリッドジャーナルおよび500タイトルを超えるオープンアクセス(OA)ジャーナルでOA出版が可能となります。他に、契約の要点として、2021年以降は論文処理費用(APC)について、同大学が定額を支払い、不足分は著者または同大学が負担するマルチペイヤーモデル(multi-payer model)を取り入れること、同学の所属者は今後、Springer、Palgrave、Adis、Macmillanのポートフォリオに含まれる2200誌以上のジャーナルの恒久的な閲覧が可能となること等が挙げられています。

また、完全OAポートフォリオの拡充、オープンサイエンスの影響およびスコープに関する調査を行う試験的プロジェクトの立ち上げ、同社が刊行する購読型ジャーナルのOA化に、同社と同大学が協力して取り組むことが述べられています。

図書館流通センター(TRC)が提供する電子図書館サービスの2020年5月貸出実績が前年同月比526%に増加:新型コロナウイルス感染症拡大による公共図書館の休館等の影響

2020年6月16日、図書館流通センター(TRC)は、TRC電子図書館サービスの2020年5月貸出実績が前年対比526%に増加したと発表しました。

発表では、新型コロナウイルス感染症の感染拡大による公共図書館の臨時休館、小中学校や高校の休校、外出自粛の継続等により、自宅から利用できる電子図書館サービスの利用が増えたとしています。なお、新型コロナウイルス感染症の影響で利用が増えていた4月との前月比では126%に増加しています。

国内導入実績No.1のTRC電子図書館サービス5月貸出実績は前年同月比526%! 3ヶ月連続大幅増(TRC, 2020/6/16)[PDF:2ページ]
https://www.trc.co.jp/information/pdf/20200616_TRCrelease.pdf

2020年、大学・研究図書館のトレンド(記事紹介)

米国の大学・研究図書館協会(ACRL)が刊行する“College & Research Libraries News”の2020年6月号に、“2020 top trends in academic libraries”が掲載されています。

同記事は、ACRLの研究計画審査委員会(Research Planning and Review Committee)により作成されたもので、大学・研究図書館における過去2年分のトレンドをまとめたものです。

取り上げられているトレンドは、以下の通りです。

・Change management: New skills for new leadership
変動性・不確実性・複雑性・曖昧性(Volatility, Uncertainty, Complexity, Ambiguity:VUCA)の時代を背景とした、求められるリーダーシップの変化

・Evolving integrated library systems
統合図書館システム(ILS)の進化

・Learning analytics
学生のプライバシーや図書館の倫理等の観点から、ラーニングアナリティクスを活用することへの懸念が生じていること

Springer Nature社、統合型プレプリント共有サービス“In Review”を論文執筆者に無料で提供:“Nature Communications”と“Nature Biomedical Engineering”の2誌が対象

2020年6月15日、Springer Nature社は、“Nature Communications”と“Nature Biomedical Engineering”の2誌で、一次研究論文を投稿する執筆者が統合型プレプリント共有サービス“In Review”を無料で利用できるようになったことを発表しました。

“In Review”は、同社とResearch Square社が共同で開発を行い、2018年に公開され、研究成果の早期共有と透明性の高い査読を可能としたものです。発表の中では、“Nature Communications”でプレプリントを可視化するために2017年から導入された “Under Consideration”は、段階的に廃止するとしています。

全国学校図書館協議会(全国SLA)、「学校図書館サポートのページ」を開設

2020年6月15日、全国学校図書館協議会(全国SLA)は「学校図書館サポートのページ」を開設したことを発表しました。

同ウェブページには、学校図書館の専門家や担当者で構成される全国SLA学校図書館サポート委員会が作成した、司書教諭・学校司書向けの資料・情報が掲載されます。6月18日時点では、学校図書館のオリエンテーションについて、新任の学校司書向けのTO DOリスト兼ヒント集、学校図書館の活動の中で生じる疑問についての3つが公開されています。

お知らせ(全国SLA)
https://www.j-sla.or.jp/news/sn/
※2020年6月15日付で「「学校図書館サポートのページ」を開設しました」というお知らせが掲載されています。

「学校図書館サポートのページ」を開設しました(全国SLA)
https://www.j-sla.or.jp/news/sn/post-201.html

オープンアクセスリポジトリ連合(COAR)、Plan S準拠状況に関するリポジトリプラットフォームへのアンケート調査結果を公表

2020年6月17日、オープンアクセスリポジトリ連合(COAR)は、リポジトリプラットフォームへのアンケート調査結果を公表しました。Coalition Sとの協議を経て、リポジトリプラットフォームの現在のPlan S準拠状況と今後の準拠の意向有無、準拠する上での課題を特定するために実施されたものです。

調査は2020年4月から5月にかけて行われ、16のリポジトリプラットフォームから回答を得ました。Plan S準拠のためのガイダンスで示された、リポジトリに求められる必須基準及び推奨基準について、現在の実装状況と今後の実装意向を尋ねており、調査の要点として以下の点を示しています。

・ほとんどの回答者は必須基準を満たしており、一部未実装の基準がある回答者も今後実装する意向を示していること
・回答者はすでに推奨基準の多くを達成していること

数名の回答者からは、必須基準の内容がかなりあいまいであるため、リポジトリ毎に解釈が分かれる可能性があるとの指摘も寄せられました。COARは引き続きcOAlition Sと協力し、Plan Sが想定する主要機能の実装においてリポジトリプラットフォームを支援するため、より詳細なガイダンスの作成を行うとしています。

米・ミズーリ州立大学図書館、オープンソースの図書館サービスプラットフォームFOLIOの完全実装を行った米国初の学術機関に

2020年6月16日、EBSCO社は、同社がホスティングサービスを提供するオープンソースの図書館サービスプラットフォーム(LSP)FOLIOについて、米・ミズーリ州立大学図書館がFOLIOの完全実装を行った米国初の学術機関となったことを発表しました。

FOLIOの運用に当たり、同館では、EBSCO社のホスティングサービスを利用しています。EBSCO社のFOLIO移行チームとの協力により実装を行い、FOLIOのほか、ウェブスケールディスカバリサービスのEBSCO Discovery Service(EDS)、シングルサインオン(SSO)認証環境構築のためのID管理サービスOpenAthensの実装も行われました。

瀬戸内市立図書館(岡山県)、新型コロナウイルス感染症に関する資料と写真を募集

2020年6月18日、岡山県の瀬戸内市立図書館が、新型コロナウイルス感染症に関する資料と写真を募集すると発表しました。

市内で新型コロナウイルス感染症に関連して起こった出来事を資料として残す事を目的に、イベントが中止になったことを知らせるチラシ、臨時休業のお知らせ、新たに始めたテイクアウトサービスのチラシなど、コロナ禍や感染防止の対策を示す資料となるものを収集するとして、市内の図書館に寄贈するよう呼びかけています。寄贈された資料は、図書館で保存し、活用されます。

また、あわせて、新型コロナウイルス感染症の影響を示す写真の投稿も依頼しており、「せとうちデジタルフォトマップ」の「写真投稿」から投稿し、可能であれば写真の説明もあわせて入力するよう呼びかけています。投稿された写真は、問題が無いかどうかの確認を行った上でサイトに掲載され、他の人もダウンロードして使えます。

瀬戸内市民図書館 図書館からのお知らせ
https://lib.city.setouchi.lg.jp/
※「新型コロナウイルス感染症に関する資料と写真を募集しています(2020/06/18)」とあります。

オープンアクセスリポジトリ推進協会(JPCOAR)コンテンツ流通促進作業部会、次期JAIRO Cloud(WEKO3)βテスト動画教材を公開

2020年6月17日、オープンアクセスリポジトリ推進協会(JPCOAR)のコンテンツ流通促進作業部会は、次期JAIRO Cloud(WEKO3)βテストに関する実施説明動画として、動画教材を公開したことを発表しました。

「基本の操作」「アイテムタイプの確認」「アイテムの確認」「インデックスの確認」「著者名典拠の確認」「ページ・モジュールの確認」の6本の動画がYouTube上で公開され、視聴可能になっています。

次期JAIRO Cloud(WEKO3)βテスト動画教材の公開について(JPCOAR,2020/6/17)
https://jpcoar.repo.nii.ac.jp/?page_id=141#_href_487

丸善雄松堂株式会社、独・De Gruyter社との日本販売総代理店契約を拡大:国内法人向けにDe Gruyter社のデータベース53タイトルの販売を開始

2020年6月15日、丸善雄松堂株式会社は、ドイツの出版社De Gruyter社との日本販売総代理店契約を拡大し、De Gruyter社提供のデータベース商品の約9割にあたる53タイトルの商品について、国内法人向けの販売を開始したことを発表しました。

丸善雄松堂株式会社は、2019年6月にDe Gruyter社の学術雑誌・イヤーブックに関する日本販売総代理店契約を締結しています。

丸善雄松堂、De Gruyter GmbH との日本販売総代理店契約を拡大 [PDF:853KB](丸善雄松堂株式会社,2020/6/15)
http://yushodo.maruzen.co.jp/ir/news/2020/release20200615-1.pdf

De Gruyter(丸善雄松堂株式会社)
https://kw.maruzen.co.jp/ln/ec/ec_gruyter01.html

スコットランド国立図書館(NLS)で44年間資料の保存・修復等を担当した図書館員が引退(記事紹介)

スコットランドの日刊紙“Scotsman”に、2020年6月13日付で、スコットランド国立図書館(NLS)で44年間資料の保存・修復等を担当し、新型コロナウイルス感染症によるロックダウン中に60歳で同館を退職した図書館員Gordon Yeoman氏を採りあげた記事が掲載されています。

Yeoman氏は1976年からNLS所属の製本担当として、後には展示資料等の保存修復担当として、数千冊以上の同館資料の保存修復に携わりました。同氏は在職中に『グーテンベルク聖書』やスコットランド女王メアリーが最後にしたためた書簡など、数多くの貴重資料を取り扱っていますが、扱う資料の価値が100万ポンドでも1ポンドでも常に同じように最善の仕事を行うことを目指していたので、資料の貴重さが重圧になることはなかった、と記事の中で答えています。

記事の中では、最も印象深い仕事が2009年の展覧会に向けた18世紀の詩人ロバート・バーンズ(Robert Burns)の詩集原本の修復であること、貴重資料を伴う移動時にはジェームズ・ボンドのようなスパイ並のセキュリティが必要で、飛行機による移動の場合には資料専用のビジネスクラスの席を用意していたこと、など同氏のNLS在職中のエピソードが紹介されています。

学術出版プラットフォームRedalycとAmeliCAがDOAJとの共同事業を発表:DOAJへのラテンアメリカの非APCベースのオープンアクセスジャーナル収録増加等を目指す

2020年6月5日、メキシコ州立自治大学の運営する学術出版プラットフォームRedalycとラテンアメリカの非営利民間団体のイニシアチブとして活動する学術出版・オープンサイエンスのための情報基盤AmeliCAは、DOAJ(Directory of Open Access Journals)と共同事業を実施することを発表しました。

三者は共同事業において、ラテンアメリカの非APCベースのオープンアクセス(OA)ジャーナルのDOAJへの収録増加や、ジャーナル出版の効率化・コンテンツの可視性向上に関するRedalyc・AmeliCAの先進的技術の拡大を目指します。Redalyc・AmeliCAは特に人文・芸術・社会科学分野を対象に、ラテンアメリカの非営利のOAジャーナルの可視性向上・よりよい標準への準拠・ベストプラクティスの採用に努めることを表明しています。DOAJにとってRedalyc・AmeliCAとの共同事業は、フィンランド学会連盟との共同プロジェクトやカナダの学術プラットフォームÉruditとの協調に続くものであり、その収録範囲がさらに拡大されることになる見込みです。

韓国教育学術情報院(KERIS)、淑明女子大学校と共同で、生徒・学生を対象とした「人文学強化読書感想文コンクール」を実施:人文学的素養の涵養と読書活動の活性化が目的

2020年6月17日、韓国教育学術情報院(KERIS)は、淑明女子大学校と共同で、「人文学強化読書感想文コンクール」を実施すると発表しました。

全国の高校生と淑明女子大学校の学生が対象の同コンクールは、今回が2回目の開催で、入試中心の教育において、読書活動を活性化し、急激に変化するデジタル技術に人文学的な観点を取り入れて、生徒・学生の創造性とコミュニケーションを涵養することが目的です。

推薦図書100冊の中から1冊を選んで応募し、淑明女子大学校総長賞・KERIS院長賞には50万ウォン、優秀賞(2人)には30万ウォン、奨励賞(3人)には10万ウォンが授与されます。

인문학적 소양 함양 및 독서 활성화를 위한 고교-대학 연계‘인문학 강화 독후감 공모전’개최(人文学的素養の涵養および読書活性化のための高大連携「人文学強化読書感想文コンクール」開催)(KERIS,2020/6/17)
https://www.keris.or.kr/main/na/ntt/selectNttInfo.do?mi=1088&nttSn=36664

REALM Project、新型コロナウイルスの除染手段としての自然減衰に関する研究文献のシステマティックレビューを公開

2020年6月17日、REALM Projectが、紙・プラスチック・布・金属といった一般的にみられる素材におけるウイルスの減衰、ウイルスの伝染方式、予防・除菌方法の有効性に関する研究文献に重点を置いたシステマティックレビューを公開しました。参照した文献の一覧および減衰の結果と方法に関する文献の一覧もあわせて公開されています。

同プロジェクトでは、引き続き、新型コロナウイルスに関する文献の収集とレビューを行って、その知見を図書館・博物館・文書館のコミュニティと共有していくとしています。

REALM Project: Systematic Literature Review(OCLC WebJunction,2020/6/17)
https://www.webjunction.org/news/webjunction/realm-systematic-lit-review.html

韓国・文化体育観光部、博物館・図書館等に設置している展示案内ロボット「QIロボット」の設置を拡大:新型コロナウイルス感染拡大下における非対面サービスへのニーズに対応

2020年6月18日、韓国・文化体育観光部は、韓国文化情報院と共同で博物館や図書館等に設置している展示案内ロボット「QIロボット」の設置を、国立国楽院・国立アジア文化殿堂・国立テコンドー博物館等へ拡大すると発表しています。

「QIロボット」は2018年から6機関(国立中央博物館・国立羅州博物館・国立済州博物館・国立中央図書館・国立子ども青少年図書館・済州国際空港)において9台設置されていますが、最近、新型コロナウイルス感染拡大下において、非対面でのサービスへのニーズが高まり、「QIロボット」が大きな役割を果たしていることから、上記3機関などにおいて6月からサービスの基盤を構築し、2021年から提供する計画です。

特に、子ども・視聴覚障害者・車椅子利用者等に適した解説サービスや、国学やテコンドーといった専門的な案内サービスを実装することで、国民の文化享有を支援する計画です。また、人工知能(AI)基盤の多言語(韓国語・英語・中国語・日本語)での対話サービス、自律走行での同行解説サービス、3D・VR・双方向コンテンツを活用した解説サービス、モバイルQIサービス、周辺の観光・お祭り・交通情報案内といった機能も拡充して実装する予定です。

京都大学図書館機構、京都大学貴重資料デジタルアーカイブにおいて京都大学総合博物館所蔵「壺切御剣図」「蝦夷嶋地図」を公開

2020年6月17日、京都大学図書館機構が、京都大学貴重資料デジタルアーカイブにおいて京都大学総合博物館所蔵「壺切御剣図」「蝦夷嶋地図」を公開しました。

「壺切御剣図」は、立太子の儀式の際、歴代の天皇から皇太子に継承されてきた護り刀を描いたもので、総合博物館所蔵「勧修寺家文書」に含まれます。

「蝦夷嶋地図」は、蝦夷地調査を行なった秦檍丸(はた あわぎまろ 1760年-1808年)が描いた北海道の古地図です。

【図書館機構】京都大学貴重資料デジタルアーカイブ: 総合博物館所蔵「壺切御剣図」「蝦夷嶋地図」を公開しました(京都大学図書館機構,2020/6/17)
https://www.kulib.kyoto-u.ac.jp/bulletin/1386042

[壺切御剣図](京都大学貴重資料デジタルアーカイブ)
https://rmda.kulib.kyoto-u.ac.jp/item/rb00031711