アーカイブ - 2020年 5月 1日

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イタリア図書館協会(AIB)、新型コロナウイルス感染拡大下における資料の取扱や図書館空間の管理に関する文献レビュー・推奨事項を公表

2020年4月21日、イタリア図書館協会(AIB)が、新型コロナウイルス感染拡大下における資料の取扱・ワークスペースの管理に関する文献レビュー及び推奨事項“Covid-19 and health protection in libraries A review of the literature and some recommendations on the handling of materials and the management of workspace [1]”を公表しています。

文献レビューでは、新型コロナウイルスの物体の表面での生存時間やエアロゾル感染の可能性についての論文、及び、同国の高等保健研究所(ISS)による物体の表面の消毒や室内の空調に関する勧告を紹介したうえで、感染が収束しロックダウンが解除されるまでの実践的なガイドラインとして、以下のような措置をとることを推奨しています。

・職員の出勤人数の制限を維持し、すべての利用するワークステーションは少なくとも1メートルの間隔を確保すること。ただし、特定の条件下で飛沫が移動する距離を考慮すると、7メートルから8メートルの距離、もしくは常にマスクを装着すること。

・館内にとどまる間はそのような距離は尊重され、その方針の順守を監視すること。

明石市立図書館(兵庫県)、未就学児を対象に絵本を自宅に届ける「絵本の宅急便」を実施

2020年4月24日、兵庫県の明石市立図書館は、市内在住の未就学児を対象に、絵本を自宅まで無料で届ける「絵本の宅急便」を実施することを発表しました。

同サービスでは、あかし市民図書館・西部図書館に所蔵されている絵本のうち利用可能なものから図書館員が選書を行い、在宅を確認したうえで玄関先に置くという方法で届けられます。一度の申込での貸出冊数は5冊までで、絵本のリクエストも可能です。

受付期間は4月25日から5月6日で、メール・FAX・電話での申込が必要です。返却は、5月31日までに、図書館以外に設置されている市内返却場所又は、利用者負担での郵送で行います。

なお、同館は新型コロナウイルス感染症拡大防止のため5月6日まで休館中です。

「絵本の宅配便」お申込について(明石市立図書館, 2020/4/24)
https://www.akashi-lib.jp/news.html#news-20200424

株式会社カーリル、20万冊の表紙画像を一覧できる仮想図書館「カーリルブックウォーク」を公開

2020年4月28日、株式会社カーリルが20万冊の書籍の表紙画像を一覧できる仮想図書館「カーリルブックウォーク」を公開しました。

同ウェブサービスは、図書館や書店で得られる「知らない情報に出会う機会」を提供することを目的としています。表示されている本は、カーリルの「読みたいリスト」に3人以上が登録していること、全国の公立図書館が3冊以上所蔵していること、openBDを通して書影が提供されていること、という3つの基準で選定されています。

ブログ記事の中では、本を入手する方法についても触れられ、同ウェブサービスのために抽出されたデータはクリエイティブ・コモンズ・ライセンスCC0で公開されています。

20万冊の仮想図書館「カーリルブックウォーク」を公開(カーリルのブログ, 2020/4/28)
https://blog.calil.jp/2020/04/bookwalk.html

国立情報学研究所(NII)、新型コロナウイルス感染症の影響により2020年以降の目録所在情報システム(CAT2020)の適用開始日を2020年8月3日へ延期

2020年5月1日、国立情報学研究所(NII)の目録所在情報サービスは、2020年6月1日と発表していた2020年以降の目録所在情報システム(CAT2020)適用開始日を8月3日へ延期したことを発表しました。

新型コロナウイルス感染症に関する状況や緊急事態宣言等の影響について検討を行った結果、適用開始日の延長を決定したとしています。

2020年以降の目録所在情報システムの適用開始日延期(2020年8月3日)について(NII目録所在情報サービス,2020/5/1)
https://www.nii.ac.jp/CAT-ILL/2020/05/2020202083.html

参考:
国立情報学研究所(NII)、2020年以降の目録所在情報システム(CAT2020)の適用開始日を2020年6月1日と発表
Posted 2019年5月31日
https://current.ndl.go.jp/node/38267

国際美術館会議(CIMAM)、「新型コロナウイルス感染症拡大下における美術館の備え」を公開

2020年4月28日、国際博物館会議(ICOM)の提携機関である国際美術館会議(CIMAM)は、新型コロナウイルス感染症拡大下において美術館が備えるべき内容を示した文書“Precautions for Museums during Covid-19 Pandemic”の公開を発表しました。

同文書は、ナショナル・ギャラリー・シンガポール、香港M +、森美術館(東京都)の3館における感染症対応事例に基づいて作成されました。来館者の安全・スタッフの安全・施設管理・外部への情報発信に関する4つのテーマについて、美術館が注意すべき事項が20項目挙げられています。

2020年4月30日付で、アートに関するポータルサイト「美術手帖」に同文書の日本語訳が公開されています。

Precautions for Museums during Covid-19 Pandemic(CIMAM、2020/4/28)
https://cimam.org/news-archive/precautions-museums-during-covid-19-pandemic/

ドイツ国立図書館(DNB)、2020年5月4日から事前予約制により閲覧室の利用を限定的に再開

2020年4月27日、ドイツ国立図書館(DNB)は、ライプツィヒ館、フランクフルト・アム・マイン館の閲覧室利用を5月4日から限定的に再開することを発表しました。

閲覧室を利用するためには、オンライン上の予約システムを使って事前予約する必要があります。事前予約は1週間前から1日単位で申込できます。手続き完了後に送信される確認メールを予約した日に提示することで閲覧利用が可能になります。また、予約完了後にDNB所蔵資料の利用申込が可能となります。各館の閲覧室には100席が用意されており、希望日がすでに満席であった場合には、別の日に予約を切り替える必要があります。

DNBは閲覧利用の際の注意点として、衛生面や距離を保つことに留意すること、口や鼻を覆う手段の用意を強く推奨すること、入館はメインエントランスのみとなること、フランクフルト館の地下駐車場は閉鎖されていること、食堂やレストランも閉店していることなどを挙げています。

オープンアクセスリポジトリ連合(COAR)、学術情報流通の多様性の促進を関係コミュニティに呼びかけたペーパーを公開

2020年4月15日、オープンアクセスリポジトリ連合(COAR)は、学術情報流通の多様性(“bibliodiversity”)の促進を関係コミュニティに呼びかけたペーパー“Fostering Bibliodiversity in Scholarly Communications – A Call for Action!”の公開を発表しました。

COARは、学術情報流通を含む健全なエコシステムにおける「多様性」を重要な特性とし、サービス・プラットフォーム・資金調達のメカニズム・評価手段の多様性が確保されることで、学術情報システムは様々な研究コミュニティのニーズや認識の相違をサポートしたワークフロー等を提供できるようになるとこと、独占・寡占・価格上昇につながるベンダーロックインのリスクを必然的に軽減できることに言及しています。また、オープンアクセス・オープンサイエンスへの移行等により、学術情報流通システムの多様性を促進する機会が訪れている一方で、多様性は統一されたアプローチでは追求できないこと、システム内のいくつかのコミュニティによる散発的な試みに終わらないためには調整が必要であることなども併せて指摘しています。

韓国・慶尚大学校図書館、2020年5月1日から再開館:導線の一本化や座席の配置を工夫

新型コロナウイルス感染症拡大防止のため2020年3月26日から臨時休館していた韓国・慶尚南道の慶尚大学校図書館が、5月1日から、再開館しています。

中央図書館・医学図書館・海洋科学図書館・古文献図書館は5月1日から、法学図書館は5月4日からの開館で、開館時間は午前9時から午後6時まで、土曜日・日曜日は休館です。また、分館を含めて図書館以外にある閲覧室は閉鎖したままです。

再開にあたっては以下の措置をとるとしています。

・入退館時、マスクの着用や消毒を案内。
・大学関係者以外の利用制限。
・西側出入り口閉鎖による導線の一本化。
・閲覧室においては1メートルから2メートルの距離を置いて一方向に座席を配置。
・朝、夕に換気を実施し、随時消毒剤の散布を実施。

チェコ国立図書館、2020年5月4日からサービスを再開:閲覧室は閉鎖を継続

2020年4月30日、新型コロナウイルス感染症拡大防止のため臨時休館していたチェコ国立図書館が、2020年5月4日から限定的にサービスを再開すると発表しました。

チェコ政府の決定に基づくもので、館外貸出、登録の延長、新規登録を実施しますが、閲覧室は閉鎖を継続します。

開館時間は月曜日の9時から13時15分までと、14時15分から19時までで、13時15分から14時15分までの1時間に部屋の消毒を行います。

また、現在2万1,200件の資料が貸出されていますが、それらの貸出期間を制裁措置なしに2020年7月1日まで延長するとしています。

その他のサービスの基本方針は以下の通りです。

・メインホールのカウンタにのみ入館可能。
・カウンターはアクリル板を設置。
・利用者はお互いに2メートルの距離をとること。メインホールの入場者数制限を行う。
・来館時には口、鼻を覆うマスクを着用すること。
・エントランスで消毒が可能。
・エントランスで体温を測定する。
・返却本は3日間隔離する。
・著作権保護期間中の著作物を含むデジタルコレクションへのアクセスは5月17日まで、もしくは、緊急事態宣言期間中のみ。

第一法規株式会社、新型コロナウイルス対策で在宅勤務をしている実務者向けに、法令データベース『D1-Law.com現行法規』を無償公開

第一法規株式会社が、2020年4月27日から、法令データベース『D1-Law.com現行法規』を無償公開しています。サービスの提供は5月31日までが予定されています。

利用にあたっては、【ご利用にあたっての禁止事項】を守る必要があります。

-第一法規は実務家の皆様を法令情報提供の面から支援します- 最高水準の法令データベース『D1-Law.com現行法規』を無償公開します(第一法規株式会社)
https://www.daiichihoki.co.jp/osirase/d1law_free/index.html?top

参考:
株式会社皓星社、「雑誌記事索引データベース ざっさくプラス」を2020年5月31日まで無償公開:新型コロナウイルス感染症の影響を受けた学生・研究者・文筆業支援のため
Posted 2020年3月31日
https://current.ndl.go.jp/node/40654

熊本市立図書館、学校図書館用の図書利用カードで「熊本市電子図書館」を利用可能とすると発表

2020年4月27日、熊本市立図書館が、5月2日から、学校図書館用の図書利用カードで「熊本市電子図書館」を利用可能とすると発表しました。

これまで、利用するためは、同館等が交付する図書館カードが必要であったものを、小中学生の利用に便宜を図るため制度を改めたものです。

5/2(土)から 学校の図書利用カードで電子図書館が利用できます。(熊本市立図書館, 2020/4/24)
https://www.library.city.kumamoto.jp/index.php?action=pages_view_main&active_action=journal_view_main_detail&post_id=131&comment_flag=1&block_id=1400#_1400