アーカイブ - 2020年 3月 18日

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中国・上海図書館が来館による資料の貸出・返却サービスを再開:対象はオンライン予約を行った利用者に限定

2020年3月12日、新型コロナウイルスの感染拡大防止のため臨時休館していた中国・上海図書館が、児童向け図書を除く図書・雑誌の貸出・返却サービス再開を発表しました。ただし、利用できる館内エリアは一部に限定されています。

入館に際しては、上海図書館のWechat(微信)公式アカウントからオンライン予約を行い、入館用QRコードを取得した上で提示すること、あわせて、「随申碼」というQRコードの表示が「緑」であることを示す必要があります。「随申碼」は、過去の滞在地域や新型コロナウイルス感染者との接触有無等から、感染リスクを判定して色で表示する仕組みとなっています。安全を示す「緑」表示と、公共の場所への立ち入り制限等の対象となる「赤」「黄」表示の三種類があります。

なお、2020年3月18日付けの新民網の記事によれば、入館予約の完了情報が「随申碼」に取り込まれる仕組みとなったため、18日以降、予約済みの利用者は「随申碼」のみの提示で入館可能となったとあります。

国立国会図書館、米国標準化機構(NISO)が発行したメタデータに関する入門書の日本語訳を公開

2020年3月17日、国立国会図書館(NDL)は、米国標準化機構(NISO)が2017年1月に発行したメタデータに関する入門書「Understanding Metadata: What is Metadata, and What is it for?」の日本語訳を公開しました。

新着情報(NDL)
https://www.ndl.go.jp/jp/news/index.html
※2020年3月17日付けで日本語訳公開のお知らせが掲載されています。

メタデータを理解する(NISOによる入門書)(NDL)
https://www.ndl.go.jp/jp/dlib/standards/translation/index.html#metadata
※国立国会図書館電子情報部電子情報流通課による日本語訳がPDFで掲載されています。

国立国会図書館デジタルコレクションに新規コンテンツ約17,600点が追加:「大久保利通関係文書」や「帝国図書館文書」も

2020年3月17日、国立国会図書館(NDL)は、国立国会図書館デジタルコレクションに新規コンテンツ約17,600点を追加したことを発表しました。

新規コンテンツには、NDLが所蔵する「大久保利通関係文書」等の憲政資料や、帝国図書館の平面図や年報草稿、閲覧統計、寄贈・購入書目など様々な資料からなる「帝国図書館文書」等も含まれており、一部はインターネット上で本文の閲覧が可能です。

今回の追加により、NDLが「国立国会図書館デジタルコレクション」で提供するデジタル化資料の総数は、約274万点となりました。

古典籍、憲政資料等約17,600点を「国立国会図書館デジタルコレクション」に追加しました(NDL, 2020/3/17)
https://www.ndl.go.jp/jp/news/fy2019/200317_02.html
※新規追加資料の種別、追加数等が紹介されています。

国際図書館コンソーシアム連合(ICOLC)、世界的な新型コロナウイルス感染症の拡大と図書館サービス・図書館資料への影響に関する声明を発表

国際図書館コンソーシアム連合(ICOLC)は2020年3月13日付で、ICOLCに参加する世界中の図書館コンソーシアムとこれらのコンソーシアムを構成する各図書館を代表して、世界的な新型コロナウイルス感染症の拡大と図書館サービス・図書館資料への影響に関する声明を発表しました。

ICOLCは声明を発表した目的として、出版社等に対して世界的な新型コロナウイルス感染症の拡大が世界の情報コミュニティにどのような影響を与えているかの理解を促すこと、図書館と情報サービス提供者の双方にとって有益と思われるICOLCのアプローチを提案すること、の2点を挙げています。

ICOLCは声明の中で出版社等へ次の4点を至急検討するように要請しています。

国際インターネット保存コンソーシアム(IIPC)、新型コロナウイルス感染症に関するウェブアーカイブ“Novel Coronavirus (COVID-19) ”を公開

2020年3月11日、国際インターネット保存コンソーシアム(IIPC)のコンテンツ開発ワーキンググループが収集した新型コロナウイルス感染症に関するウェブアーカイブ“Novel Coronavirus (COVID-19) ”が、Internet Archive(IA)のウェブアーカイブコレクション構築サービス“Archive-It”上で公開されました。

公開時点で26言語の2,000を超すウェブ情報が収集されています。

@archiveitorg(Twitter, 2020/3/11)
https://twitter.com/archiveitorg/status/1237794329919397891

Novel Coronavirus (COVID-19)(Archive-It)
https://archive-it.org/collections/13529

九州大学附属図書館、2020年4月から同大学の学生・教職員の論文等のコピー取り寄せ料金に対して大学の経費による補助を実施

2020年3月18日、九州大学附属図書館は、2020年4月1日以降、これまで申込者の自己負担であった同大学の学生・教職員による論文等のコピー取り寄せ料金に対して、一定の条件に基づき大学の経費から補助を実施することを発表しました。

この補助は九州大学所属の学生・教職員が、2020年4月1日以降に同館ウェブサイトの申込フォーム経由で依頼した論文等の取り寄せに適用されます。取り寄せ先が同大学の別キャンパス、または国立情報学研究所(NII)のNACSIS-ILLシステムによるILL文献複写等料金相殺サービスでの決済に対応した国内の大学図書館であること、1件あたりの取り寄せ料金が税込5,000円以下であること、などの全て条件を満たした場合、取り寄せにかかる費用の全額について同大学の経費から補助を受けることができます。補助に関して学生・教職員から特段の申請は不要で、適用対象の取り寄せ依頼には同館から直接支払処理が行われます。

九州大学附属図書館は、年度ごとにこの補助への見直しを行い、年度途中でも予算額に達した場合は補助の中止や利用の多い学生・教職員への補助の制限などが行われる可能性がある、としています。また、現物資料を借り受けする現物貸借の依頼や、1件あたりの取り寄せ料金が5,000円を超える依頼は補助の適用対象外であり、全額が自己負担になります。

大手出版社Macmillan社、2019年11月から実施中の図書館向け電子書籍提供モデル変更を撤回

2020年3月17日付の米国図書館協会(ALA)のお知らせで、大手出版社Macmillan社が2019年11月1日から実施していた図書館向け電子書籍提供モデル変更を撤回し、2019年10月以前の提供モデルへ復帰することが発表されています。

米国の出版情報誌“Publishers Weekly”も同日付でMacmillan社のこの決定を報じています。“Publishers Weekly”の記事では、この決定に関する同社CEOのJohn Sargent氏による図書館員等に宛てた書簡が紹介されています。書簡の中で、Sargent氏は、2020年3月20日から図書館向け電子書籍提供モデルを10月以前のモデルに戻すこと、現在の困難な時期に図書館のコレクション拡張を支援するためいくつかのタイトルの電子書籍の提供価格を一時的に引き下げること、を示しています。

同記事では、新型コロナウイルス感染症の大流行が同社の決定に大きな役割を果たしたとしつつ、この決定がMacmillan社の収集した関連するデータに基づく結論に沿うものなのか、Macmillan社の執行部がこの方針を見直す予定があるのか、将来的に図書館の電子書籍へ別の大きな条件改訂を検討しているのか、などのことは現時点では不明である、としています。

ユニコードコンソーシアム、Unicode 13.0をリリース

2020年3月10日、ユニコードコンソーシアムは、Unicode StandardのVersion13.0を公開したことを発表しました。

Unicode 13.0では、5,930文字の追加が行われ、合計14万3,859文字となっています。主として、以下のような追加が行われています。

・アフリカ・パキスタン・南アジア・中国の各地域における現代語に対応した新たな用字・文字の追加
・55種類の絵文字の追加
・6種類のCreative Commonsライセンスマークの追加
・CJK統合漢字拡張Gの4,939文字の追加

なお、同日付のSAT大藏經テキストデータベース研究会のお知らせにおいて、Unicode 13.0で追加されたCJK統合漢字拡張Gのうち329種の漢字は、同研究会が2015年のIdeographic Rapporteur Group(IRG)会議で提案したものであることが発表されています。

U.S. PIRG、出版社と大学の契約によって学生が割引された教科書費用を授業料として自動的に支払う“inclusive access”契約の調査レポートを公開

2020年2月28日、米国の消費者権利団体であるU.S. PIRGがTwitterアカウント上で、U.S. PIRGの教育基金(Education Fund)が作成した調査レポート“Automatic textbooks billing: an offer students can’t refuse?”を紹介しています。

米国では多くの大学が、セメスターの初めに支払う授業料により、学生が授業で使用される出版社プラットフォーム上の教材へアクセス可能となる“inclusive access”契約を出版社と締結しています。この契約では市場価格から割引された価格の教科書費用を授業料に含むことで、学生は授業料の支払によって、実質的な費用負担を少なく、かつ自動的に教科書を利用できる、とされています。

U.S. PIRGは全米の31大学、及び70万人以上の学部生に対する調査に基づいてレポートを作成し、次のような知見を示しながら、“inclusive access”契約について、割引が不十分または実行されていないこと、学生に契約への参加を強制する構造、契約に関する情報の欠落、等の問題点を指摘しています。

浦添市立図書館(沖縄県)にて、歴史にふれる館収蔵資料展「あなたもするかも!? 文化財の有無の照会」が開催:工事で破壊しないよう予定の土地に埋蔵文化財があるかどうかを確認する「文化財の有無の照会」の役割と実際の出土品を紹介

沖縄県の浦添市立図書館のカウンター前において、2020年3月17日から5月17日まで、浦添市歴史にふれる館収蔵資料展「あなたもするかも!? 文化財の有無の照会」が開催されます。

土地の売買や、建物の建設、道路の整備などを行う際に、工事で破壊しないよう、予定の土地に埋蔵文化財があるかどうか、事前に地方公共団体の担当部署に依頼し確認してもらう「文化財の有無の照会」の役割について、近年の同市の事例を紹介し、実際に見つかった遺跡の出土品を展示するものです。

あなたもするかも!?「文化財の有無の照会」(浦添市, 2020/3/17)
http://www.city.urasoe.lg.jp/docs/2020022700205/

フィンランド国立図書館、新型コロナウイルス感染症拡大防止のため休館

2020年3月16日、フィンランド国立図書館が、3月18日から4月13日まで、新型コロナウイルス感染症拡大防止のため休館すると発表しています。デジタルサービスは通常通り行うことを目指すとしています。電話やメールでの問い合わせにも対応します。5月31日までのイベントは中止されました。

会議はオンラインでの実施が調整され、職員は主に自宅でリモートワークを行なうとしています。

THE NATIONAL LIBRARY IS CLOSED FROM 18 MARCH TO 13 APRIL(National Library of Finland, 2020/3/16)
https://www.kansalliskirjasto.fi/en/news/the-national-library-is-closed-from-18-march-to-13-april

MLA連携学習会「知を伝え、共有し、つながるための基盤としてのディジタルアーカイブについて」の講演動画が公開

2020年3月16日、図書館友の会全国連絡会は、2020年2月8日に開催されたMLA連携学習会「知を伝え、共有し、つながるための基盤としてのディジタルアーカイブについて」の講演動画を公開したことを発表しました。

講師は筑波大学名誉教授の杉本重雄氏であり、動画はYouTube上で公開されています。

【2020年2月8日】公開学習会 MLA連携学習会動画公開(図書館友の会全国連絡会, 2020/3/16)
http://totomoren.net/2020/03/16/movie20200228/

20200208MLA連携ディジタルアーカイブ学習会(YouTube, 2020/3/15)
https://www.youtube.com/watch?v=66zU4k2HMxE

山口県立山口図書館、ウェブページ「国立国会図書館デジタルコレクション・青空文庫で読む「ふるさとの文学者13人」」を公開:インターネット上で利用できる著作のリストを掲載

2020年3月12日、山口県立山口図書館は、ウェブページ「国立国会図書館デジタルコレクション・青空文庫で読む「ふるさとの文学者13人」」を公開しました。

やまぐち文学回廊構想推進協議会が平成9年に選定した「ふるさとの文学者13人」の著書のうち、国立国会図書館デジタルコレクション、青空文庫で公開されている作品など、インターネット上で利用できるものをリスト形式で紹介しています。

国立国会図書館デジタルコレクション・青空文庫で読む「ふるさとの文学者13人」(山口県立山口図書館, 2020/3/12)
https://library.pref.yamaguchi.lg.jp/ybungaku-NDL

千葉県立中央図書館、「新型コロナウイルス対策のために学校がお休みのみなさんへのリンク集」を公開:オンラインで利用できる学習コンテンツ等を紹介

2020年3月17日、千葉県立中央図書館は、「新型コロナウイルス対策のために学校がお休みのみなさんへのリンク集」の公開を発表しました。

千葉県子どもの読書活動推進計画(第4次)において、インターネットや電子図書館の有効活用を推進していることを踏まえて作成されたものです。「読んで楽しむ」「自宅学習する」「博物館を見る」「その他」の4カテゴリーからなり、オンラインで利用できる学習コンテンツ等を紹介しています。

中央図書館からのお知らせ 一覧(千葉県立図書館)
http://www.library.pref.chiba.lg.jp/information/central/index.html
※2020年3月17日付けのお知らせに「新型コロナウイルス対策のために学校がお休みのみなさんへのリンク集」とあります。

東京都立図書館、「今こそできる!こんなこと ―都立図書館 学習・読書応援ポータル」を公開:休校中の学習・読書を支援

2020年3月16日、東京都立図書館は、ウェブページ「今こそできる!こんなこと ―都立図書館 学習・読書応援ポータル」を公開しました。

新型コロナウイルス感染拡大防止のための休校期間において、乳幼児から高校生までの学習・読書を支援するために作成されたページです。同ページでは、東京都や東京都立図書館、博物館等が提供する学習コンテンツや、学習支援コンテンツのまとめサイト、読書に役立つコンテンツを紹介しています。

新着情報(東京都立図書館)
https://www.library.metro.tokyo.jp/guide/whats_new/
※2020年3月16日付けのお知らせに、「「今こそできる!こんなこと ―都立図書館 学習・読書応援ポータル」を作りました!」とあります。

米国図書館協会(ALA)の理事会、新型コロナウイルス感染症の感染拡大をうけ、図書館の閉鎖を勧告

2020年3月17日、米国図書館協会(ALA)の理事会(Executive Board)が、新型コロナウイルス感染症の感染拡大をうけ、図書館の閉鎖を勧告しました。

図書館職員とコミュニティを感染から保護するために、大学・公共・学校図書館の館長・理事・管理者が図書館の閉鎖を判断し、公衆衛生当局からの指示が新型コロナウイルス感染症のリスクが大幅に減ったと示すものであった時に再開館することを強く推奨するものです。

コミュティが大変な時にそこにあることに図書館は誇りを持っており、理事会にとってこの勧告を出すことは苦しいことだとするものの、図書館は、米国疾病管理予防センター(CDC)等が推奨する程度の距離を保てるように設計されておらず、この時期に開館し続けることは、コミュニティの支援になる事以上に害を及ぼす可能性があるので、図書館が感染拡大の媒介者とならないことに注力するとしています。

また、ALAでは、図書館員および図書館労働者の相互の専門職利益を促進することを目的に活動している、米国図書館協会(ALA)の関連組織・ALA連携専門職協会(ALA-APA)とともに、休館中に図書館職員が健康保険や有給休暇を取得できるよう図書館に働きかけているとしています。

鳥取県立図書館、図書館の活用事例を紹介する棚「とリサーチ ギャラリー」を開設

2020年3月16日、鳥取県は、鳥取県立図書館が「とリサーチ ギャラリー」を開設すると発表しました。

図書館を活用して生まれた「ハヤブサイダー」「アンコロマンジュウ」「兎ッ兎ワイナリー」といった商品や図書『変な鳥、ヤバい鳥どでか図鑑』といった10の事例や、カウンターに寄せられた15の資料相談事例、「図書館で夢を実現しました大賞」事例を紹介する漫画等を紹介する棚です。

「県民の皆さん「と」図書館との共同作業、アイデア「と」リサーチの出会い」という意味を込めて名づけたとしています。

同館の耐震工事後の開館日である3月18日に開設されます。

「とリサーチ ギャラリー」(図書館の活用事例を紹介する棚)をオープンします。(鳥取県, 2020/3/16)
http://db.pref.tottori.jp/pressrelease2.nsf/webview/56DF6D94D7316CDC4925852D0016CE84

英国図書館(BL)・ウェールズ国立図書館(NLW)・スコットランド国立図書館(NLS)、新型コロナウイルス感染症拡大防止のため休館

2020年3月17日、英国の、英国図書館(BL)・ウェールズ国立図書館(NLW)・スコットランド国立図書館(NLS)が、新型コロナウイルス感染症拡大防止のため休館すると発表しました。

BLは、政府の指示に従い、3月17日からセントパンクラス館(ロンドン)・ボストンスパ館両館ともに休館し、閲覧室・ショップや展示・イベント等といった物理的な対面サービスを取り止めるとしています。休館中はデジタルコンテンツへのオンラインアクセスにより国内及び世界中にサービスを提供するとしています。

NLWは、新型コロナウイルス感染症の拡大と利用者の健康への懸念から、3月17日から無期限で休館するとしています。また今後3か月間の全イベントは中止・延期されます。休館中、同館の幅広いデジタル情報源が利用可能となるとしています。職員や業者は引き続き建物内に入れますが、自宅で勤務できるよう調整がなされています。今後についてはソーシャルメディアやウェブサイトで情報を提供するとしています。