アーカイブ - 2020年 3月 17日

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米国国立医学図書館(NLM)、PubMedのリニューアル版“New PubMed”へ機能追加を実施:検索結果一覧画面の表示項目追加・PubMed形式による文献情報のエクスポートなど

2020年3月16日、米国国立医学図書館(NLM)は、PubMedのリニューアル版“New PubMed”へ機能追加を実施したことを発表しました。

“New PubMed”に対して、以下のような機能追加が実施されています。

・Summary形式の検索結果一覧画面で、文献の全ての著者名など表示される情報を追加
・“Send to”メニューに“Citation Manager”を追加し、現行のPubMedと同様に、多くの文献管理ソフトで利用可能なPubMed形式の文献情報として文献をエクスポートする機能の追加
・文献の保存形式からRIS形式を削除しPubMed形式に置き換え
・Advanced Search Builderの検索履歴・検索詳細欄で、入力された語句をPubMedが変換し実際の検索に使用した構文・検索語をクエリとして表示
・クリップボードに保存した文献を、Advanced Search Builderの検索履歴上で「0番目(#0)の検索」として利用できるように仕様変更

なお、NLMは記事の投稿時点で、2020年春の終わりごろに“New PubMed”が現行のPubMed(Legacy PubMed)に代わって基本システムとして稼働を開始する予定である、としています。

米・国立生物工学情報センター(NCBI)、新型コロナウイルスに関する最新学術文献をキュレーションした情報ハブとして“LitCovid”を公開

2020年3月12日付けのNature誌のVolume 579 Issue 7798の短信(Correspondence)欄で、米国国立医学図書館(NLM)傘下の国立生物工学情報センター(NCBI)計算生物学(Computational Biology)部門に所属するQingyu Chen氏らが、NCBIのウェブサイト内に開設された新型コロナウイルスに関する最新学術文献をキュレーションした情報ハブ“LitCovid”を紹介しています。

LitCovidはNCBIの計算生物学部門で実施された研究の成果であり、NCBI・NLMの上位組織である米国国立衛生研究所(NIH)の所内研究プログラムの支援により開発されました。ウイルスの生態や感染者の診断・管理に関する学術文献から適切な知見を提供することを目的としています。

LitCovidでは、PubMedに収録された1,000件以上の新型コロナウイルスと関連する文献への一元的なアクセス提供などが行われています。また、アクセス改善のために文献情報は毎日更新されており、研究トピックや地理的条件に基づいた、より詳細な文献の分類が進められています。

英・Jisc、定期購読料の収益を利用して購読誌をオープンアクセス(OA)誌へ転換するAnnual Reviews社のプログラム“Subscribe to Open”への支援を表明

2020年3月10日、英・Jiscは、非営利出版社Annual Reviews社が展開するプログラム“Subscribe to Open”を支援することを表明しました。

“Subscribe to Open”は既存の定期購読料による収益を利用して、特定の購読誌をオープンアクセス(OA)誌へ転換するためのプログラムです。Annual Reviews社は刊行する51誌のうちの5誌を2020年の試験プログラムの対象とし、一定の金額の定期購読による収益が確保できた場合、対象誌はCC BYライセンスでコンテンツを出版するOA誌に転換する、としています。Jiscは、Jisc Collections経由で契約を締結した英国のAnnual Reviews社の雑誌の購読機関は、このモデルに対する支援を実施済であることを報告しています。

島根大学附属図書館デジタルアーカイブ、認証コンテンツを搭載:デジタル化資料の翻刻支援機能も実装

2020年3月17日、島根大学附属図書館が、3月10日から島根大学附属図書館デジタルアーカイブに認証コンテンツを搭載したと発表しています。

一般公開になじまない資料を、ID・パスワードによる認証を経て利用できるようにしたもので、今回、同館所蔵の大森文庫のうち、診療録や日記など一般への公開になじまないと判断される資料83点を搭載したものです。

学内の教員は、別途申請することで、ID・パスワードによる認証を経て、研究対象とする特定の認証コンテンツを閲覧することが可能です。学内の教員以外については、閲覧許可申請書を提出し、決裁後に、同館内の専用端末でのみ閲覧可能です。

また、同時付で、デジタル化資料の翻刻を支援する機能も実装したとしています。学内の研究グループが対象で、画像を表示しながら翻刻文を入力・保存できるほか、授業での利用を想定し、教員アカウント(校閲者)と学生アカウント(翻刻者)に分けて権限を設定できる機能があると説明されています。

ギリシャ国立図書館・バチカン図書館及びスロベニア国立・大学図書館、新型コロナウイルス感染症拡大防止のため休館

ギリシャ国立図書館、バチカン図書館、スロベニア国立・大学図書館が、新型コロナウイルス感染症拡大防止のため休館すると発表しています。

ギリシャ国立図書館は、2020年3月16日、法令に従い、3月27日まで休館するとしています。ISBN・ISSN登録サービスやデジタル情報資源へのリモートアクセスは可能としています。

バチカン図書館は、3月10日に、4月3日までの休館を発表しています。

スロベニア国立・大学図書館は、3月13日以降、追って通知があるまで休館するとしています。オンラインでの利用者登録、レファレンス、ILL、電子書籍・デジタルライブラリ・電子情報源へのアクセスは継続されます。

@nationallibraryofgreece(Facebook, 2020/3/16)
https://www.facebook.com/nationallibraryofgreece/photos/a.1704418219845524/2737515423202460/

カナダ国立図書館・文書館(LAC)、新型コロナウイルス感染症拡大防止のため休館

2020年3月13日、カナダ国立図書館・文書館(LAC)が、14日から追って通知があるまで、新型コロナウイルス感染症拡大防止のため休館すると発表しています。

対象は、オタワ・バンクーバー・ウィニペグ・ハリファックスのサービスポイントです。

オンラインと電話によるサービスは継続され、退役軍人へのサービスや情報へのアクセス、プライバシーに関する依頼は優先されます。

Our service points are closed until further notice(LAC, 2020/3/13)
http://www.bac-lac.gc.ca/eng/news/Pages/2020/service-points-closed.aspx

ポーランド国立図書館、新型コロナウイルス感染症拡大防止のため休館

2020年3月11日、ポーランド国立図書館が、3月12日から25日まで、新型コロナウイルス感染症拡大防止のため休館すると発表しています。

文化・国家遺産省傘下の緊急委員会による文化機関の閉鎖の決定に従ったものです。休館期間中はデジタルライブラリー“POLONA”を利用するよう案内しています。

休館を延長する場合は通知するとしています。

The National Library will be closed to readers from March 12 to 25, 2020(National Library of Poland, 2020/3/11)
https://www.bn.org.pl/en/news/3925-the-national-library-will-be-closed-to-readers-from-march-12-to-25%2C-2020.html

アイルランド国立図書館(NLI)、新型コロナウイルス感染症拡大防止のため休館

2020年3月12日、アイルランド国立図書館(NLI)が、新型コロナウイルス感染症拡大防止のため、3月29日まで休館すると発表しています。

対象となる建物は、本館、写真アーカイブ、展示施設の“Seamus Heaney: Listen Now Again”です。

NOTICE: NATIONAL LIBRARY CLOSING ON 12 MARCH(NLI)
https://www.nli.ie/en/list/latest-news.aspx?article=96c0a3d9-4cd7-471e-9b4a-edd05900aa83

@NLIreland(Twitter, 2020/3/12)
https://twitter.com/NLIreland/status/1238094076723036160

クロアチアのザグレブ国立・大学図書館、新型コロナウイルス感染症拡大防止のため、館内の同時利用者数を100人に制限

2020年3月16日、クロアチアのザグレブ国立・大学図書館は、同日付で導入された利用規約に従い、同時に館内に所在できる利用者を100人に制限すると発表しました。同時利用者数が100人に達した場合、退館する利用者を待ってからの入館となります。その他、貸出期間を3月31日まで延長するとともに、当面の間、遅い時間帯の学習サービスの提供を中止するとしています。

また、利用者に対して自由に利用できるように配置された消毒剤を用いて頻繁に手を消毒するとともに、昇降機を3人以上で利用しないようにとしています。

同館ではウェブサイトやFacebook、Twitter、LinkedInを通じて、新型コロナウイルス感染症の影響による同館のサービスの変更について周知するとしています。

韓国・文化体育観光部、地方公共団体等に対し、公共・学校図書館等での図書購入時に地域の書店を優先するよう勧告:新型コロナウイルス感染症の影響で経営難に陥っている地域書店の支援も意図

2020年3月16日、韓国・文化体育観光部が、地方公共団体や教育庁に対し、地域書店認証制の導入を検討し、所管する公共・学校図書館といった公共機関が図書を購入する際に、地域の書店を優先するよう勧告しました。

プレスリリースによると、韓国では、2014年の改正出版文化産業振興法により、公共・学校図書館といった公共機関で図書を購入する際、図書定価制を適用し、価格競争力が低い地域書店も、図書館への図書の納入に参加できるようにしたものの、清掃業者・建設業者・飲食店といった他業種が書店業務を兼ね、図書の納入市場に参加する「幽霊書店」の登場により、図書定価制を通じた地域書店の共存という趣旨が弱体化していると指摘しています。

そこで、現在11の地方公共団体では、条例、指針、公告といった形で、実店舗を運営する地域書店か否かを確認して認証する「地域書店認証制」を実施しており、同部では同取組を全国に普及させるため、地域書店認証の最低基準を提示し、各地方公共団体の実情に応じた地域書店認証制の導入を要請したものです。地域書店から図書を購入することで、新型コロナウイルス感染症の影響で経営難に陥っている地域書店の収益を改善できるとも思われるとしています。

栗山町図書館(北海道)、新型コロナウイルス感染症拡大防止のため自宅待機中の子どもを対象とした宅配サービス「にこにこツバメ便」を実施中

北海道の栗山町図書館が、北海道による新型コロナウイルス緊急事態宣言をうけて自宅待機中の町内在住の0歳から15歳の子どもを対象に、2020年3月12日から3月19日まで、宅配サービス「にこにこツバメ便」を実施中です。

電話・FAX・メールで申し込むことができます。

送付先は町内住所1か所につき最大10冊かつ2キログラム以内で、貸出期間は1か月間、返却は直接(返却用ポスト含む)もしくは郵送(利用者自己負担)となっています。

三重県、「三重県文化財保存活用大綱」中間案に対する意見を募集

2020年3月17日、三重県が、「三重県文化財保存活用大綱」中間案に対する意見を募集すると発表しました。募集期間は3月18日から4月17日までです。

「三重県文化財保存活用大綱」中間案に対するご意見を募集します(三重県, 2020/3/17)
https://www.pref.mie.lg.jp/TOPICS/m0046300158.htm

参考:
新潟県、「新潟県文化財保存活用大綱(案)」に関する意見を募集
Posted 2020年1月15日
https://current.ndl.go.jp/node/39949

神奈川県、「神奈川県文化財保存活用大綱(素案)」に関する意見を募集
Posted 2019年7月12日
https://current.ndl.go.jp/node/38582

横浜市南図書館、こどもの本コーナーに点字つき絵本・さわる絵本・LLブック等を集めた「りんごの棚」を設置

2020年3月17日、横浜市南図書館が、1階のこどもの本コーナーに「りんごの棚」を設置しました。

手話の絵やピクトグラムがついた絵本・点字つき絵本・さわる絵本・LLブック・大人数の読み聞かせに向いている本といった、文字を読むこと以外で楽しめる様々な本を集めたコーナーです。

南図書館に「りんごの棚」ができました(横浜市立図書館, 2020/3/17)
https://www.city.yokohama.lg.jp/kurashi/kyodo-manabi/library/tshokan/minami/oshirase/ringo.html

参考:
広島市子ども図書館、大活字本・点字の本・CDブック・LLブック等を集めた障害者サービス専用棚「りんごの棚」を設置
Posted 2019年11月25日
https://current.ndl.go.jp/node/39578