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カレントアウェアネス・ポータルは、図書館界、図書館情報学に関する最新の情報をお知らせする、国立国会図書館のサイトです。
2020年1月27日、教育・研究目的で美術品のデジタルライブラリを構築しているArtstorは、ニュージーランド国立博物館(Museum of New Zealand Te Papa Tongarewa)が所蔵する資料のデジタルコレクション“Open Artstor: Folger Shakespeare Library”の公開を発表しました。
デジタルコレクションには画像4万5,000枚以上が含まれており、クリエイティブ・コモンズ・ライセンスのもとで公開されています。
New: 45,000 images from Museum of New Zealand Te Papa Tongarewa(Artstor, 2020/1/27)https://www.artstor.org/2020/01/27/new-45000-images-from-museum-of-new-zealand-te-papa-tongarewa/
2020年2月10日、図書館による出版活動を進める大学図書館のイニシアティブ“Library Publishing Coalition”(LPC)が、大学・研究図書館の出版活動に関するダイレクトリー“Library Publishing Directory”の2020年版の公開を発表しました。
PDF版、EPUB版での公開のほか、掲載情報を検索できるオンラインデータベースも提供されています。
米国・カナダを中心に、ニュージーランド・ウクライナ・アイルランド・インド・オーストラリア・ドイツ・英国・ブラジル・南アフリカ・ナイジェリアを含む計153の大学・研究図書館での出版活動が紹介されており、各館ごとの担当部署、ウェブサイト、SNS、出版活動の概観、職員数、財源、OA・有料・ハイブリッドのタイトル数、出版媒体、分野、査読誌の割合、APCが必要な学術雑誌の割合、連携先、出版プラットフォーム、デジタル保存戦略等がまとめられています。
2020年3月21日、日仏会館(東京都渋谷区)において、日仏図書館情報学会の講演会「ノートルダム・ド・パリ―文化財の修復・復原をめぐる議論―」が開催されます。
講師は聖心女子大学准教授の岡橋純子氏です。人災・天災による被災に際し、文化遺産をどのように修復・復原もしくは再建すべきかという議論の共有とともに、その際に必要となる資料や主体の明確化について、2019年4月に火災被害を受けたパリのノートルダム大聖堂の事例を基にした考察が行われます。
参加無料、定員50人(事前申し込み要、先着順)です。
日仏図書館情報学会http://www.sfjbd.sakura.ne.jp/ ※トップページに講演会「ノートルダム・ド・パリ―文化財の修復・復原をめぐる議論―」の案内が掲載されています。
2020年2月14日、国文学研究資料館は、授業や自習で自由に利用できる資料画像のリスト「国語の授業に使える古典籍」「日本史の授業に使える古文書・史料」を公開しました。
資料の情報とともに、資料画像を収録するデジタルアーカイブへのリンクが示されています。なお、画像を利用する際は「国文学研究資料館所蔵」のクレジットを記載してほしいとあります。
国語の授業に使える古典籍(国文学研究資料館, 2020/2/14付け)https://www.nijl.ac.jp/koten/image/kokugo.html
日本史の授業に使える古文書・史料(国文学研究資料館, 2020/2/14付け)https://www.nijl.ac.jp/koten/image/nihonshi.html
2020年2月19日、宮城県は、宮城県教育委員会と米・ハーバード大学エドウィン・O・ライシャワー日本研究所とが「デジタルアーカイブに関する連携協定」を締結すると発表しました。
東日本大震災に関連する各種記録の活用に関する取組について連携・協力するもので、東日本大震災の記憶・経験の風化を防ぎ、今後の防災・減災対策及び防災教育に役立てていくことを目的とするものです。
具体的には、同大学が運営している「日本災害デジタルアーカイブ」上で、宮城県の全市町村で連携・協力して構築した「東日本大震災アーカイブ宮城」で公開している資料情報の検索・利用を可能とするものです。
締結式は2月27日です。
「宮城県教育委員会とハーバード大学とのデジタルアーカイブに関する連携協定締結式」について(生涯学習課)(宮城県, 2020/2/19)https://www.pref.miyagi.jp/release/archive-agreement.html
2020年3月20日、東京都千代田区の法政大学において、文化庁及び一般社団法人日本脚本アーカイブズ推進コンソーシアム主催の脚本アーカイブズシンポジウム2020「脚本を残し後世に語り継ぐこと」が行なわれます。
入場無料ですが、定員150人で、事前の予約が必要です。
主な内容は以下の通りです。
・第一部 対談 「脚本データベースの連想活用法」 高野明彦氏(国立情報学研究所教授) 聞き手:吉見俊哉氏(東京大学大学院情報学環教授)
・第二部 パネルディスカッション 「脚本に込められた想いとは」 パネラー:大石静氏(脚本家)、黒崎博氏(NHK演出家)、岡室美奈子氏(早稲田大学演劇博物館館長) 司会:藤田真文氏(法政大学社会学部長、NPO放送批評懇談会 専務理事)
2020年2月19日、京都府大山崎町に所在するアサヒビール大山崎山荘美術館が、新型コロナウイルス感染症感染拡大防止のため、2月22日から当面の間臨時休館すると発表しました。
再開日については、感染状況や行政当局からの情報を見極めたうえで検討するとしています。また、2月22日から3月8日までは庭園のみ入場可能としています(2月25日・3月2日は閉門)。
臨時休館のご案内(アサヒビール大山崎山荘美術館, 2020/2/19)https://www.asahibeer-oyamazaki.com/news/42560/
参考: 高野山大学図書館、新型コロナウィルスの感染拡大を受け、2月・3月の開館日を変更:3月は全日閉館 Posted 2020年2月18日https://current.ndl.go.jp/node/40267
2020年2月14日から5月13日まで、神奈川県立図書館において、神奈川県立図書館・神奈川県立公文書館合同展示「かながわとオリンピック」が開催されます。
両館では各館が所蔵する図書や記録文書等を持ち寄ってテーマに多角的に迫る合同展示を毎年行っており、今回は8回目です。
8回目となる今回は、東京2020オリンピックの開催にちなみ、神奈川とオリンピックに関する数々のエピソードを紹介するもので、神奈川県出身の選手が多かった1964年の東京パラリンピックのほか、1940年の「幻の東京オリンピック」と神奈川の関係、2008年オリンピックの横浜招致運動についても紹介するとしています。
神奈川県立図書館・公文書館合同展示「かながわとオリンピック」(神奈川県立図書館)http://www.klnet.pref.kanagawa.jp/yokohama/information/tenji200214.htm
2020年2月23日、長野県の市立小諸図書館が「計画(案)読書会」を開催します。
現在市から出されている『小諸市低酸素まちづくり計画改定案』『第二期小諸市子ども・子育て支援事業計画(素案)』を参加者で読み合わせ、意見募集に応えようという企画です。
@komoro_lib(Twitter, 2020/2/19)https://twitter.com/komoro_lib/status/1229934257230888961
2020年2月18日、Elsevier社は、同社とアイルランドの高等教育研究機関によるコンソーシアムが、アイルランドの研究成果物の完全なオープンアクセス(OA)化を支援するため、試験的なOA出版モデルへの「転換契約(transformative agreement)」を締結したことを発表しました。
アイルランドで主要学術出版社との「転換契約」が締結されるのはこれが初めての事例となります。契約はアイルランド国内の大学や工科大学で構成される高等教育研究機関19機関のコンソーシアムがElsevier社と締結しました。3年間の契約期間中、コンソーシアムの19機関に所属する研究者は、Elsevier社のプラットフォームScienceDirect上で電子ジャーナルパッケージ“Freedom Collection”に含まれる全ての文献にアクセス可能になります。また、これらの機関に所属する研究者の研究成果物の70%以上について、論文処理費用(APC)を支払うことなく公開可能とすることで、アイルランドのOAへの転換を促進する内容となっています。
2020年2月14日、米国国立医学図書館(NLM)は、同館が整備する医学件名標目表(MeSH)の補足用語(Supplementary Concept Record)として、前日13日に“COVID-19(「新型コロナウイルス感染症」)”を追加したことを発表しました。
これは世界的に感染が拡大している「2019新型コロナウイルス(2019-nCoV)」によって引き起こされる疾患に対して、世界保健機関(WHO)が“Coronavirus Disease 2019 (COVID-19)”と公式に命名したことに対応するものです。新たに追加された補足用語“COVID-19”は、“Coronavirus Infections(「コロナウイルス感染症」)”と“Pneumonia, Viral(「ウイルス性肺炎」)”の2つの定義語(Descriptors)に対応しています。
2020年2月13日、デジタル資料の長期保存を目指す非営利団体Open Preservation Foundation(OPF)は、新たにオランダ視聴覚研究所(Netherlands Institute for Sound and Vision)が加盟したことを発表しました。
オランダ視聴覚研究所は1997年に設立された、オランダの視聴覚遺産の収集・保存・公開を担当するメディアアーカイブ機関です。ボーンデジタルのラジオ番組・テレビ番組、デジタル化された映画や音声・動画、近年のウェブサイトやウェブサイトに配信された動画などのコレクションを管理しており、同研究所のリポジトリには再生時間にすると100万時間分に相当する26ペタバイト以上のデジタルデータが保存されています。
2020年1月30日、オーストラリア図書館協会(ALIA)が、同問題の専門組織Reconciliation Australiaからの最終承認を受けて、先住民(アボリジニとトレス海峡諸島民)との和解に関する活動計画“Reflect Reconciliation Action Plan”を公開しました。
2019年2月に、ALIAの職員5人とオーストラリア国立図書館(NLA)の先住民に関するキュレータによって構成されるワーキンググループが設置されて策定が開始されたものです。
全ての人の多様性・個性・平等を尊重し、先住民の権利を認めることはALIAの戦略計画2018-2022の中心的な価値であるとしています。
The ALIA Reflect Reconciliation Action Plan published(ALIA, 2020/1/31)https://www.alia.org.au/news/20457/alia-reflect-reconciliation-action-plan-published
2020年3月2日から4日にかけて、歴史文化資料保全の大学・共同利用機関ネットワーク事業東北大学拠点(東北大学学術資源研究公開センター)が、同大学大学院理学研究科において「歴史文化資料保全コーディネーター講座」を開催します。
様々な分野の専門家が、東日本大震災などでの保全活動の経験を踏まえ、資料ごとに、対処方法や注意点、どのような機関や組織と連携すると良いかなどを解説するもので、多様な資料の保全に直面した際、踏まえておくべきことを知っておくことで、受講者が、地域での歴史文化資料などの保全活動全体をコーディネートしていくことが可能となることを目的としています。
受講料は無料ですが事前の申し込みが必要です。全ての講義を受講した受講者には、受講証明書が発行されますが一部のみの受講も可能です。
講座の内容は以下の通りです。
2020年3月21日、園田学園女子大学COC+シンポジウム「地域歴史遺産の「保存」と「活用」-博物館・公文書館の役割-」が、兵庫県尼崎市の同大学で開催されます。
内容は以下の通りで、参加には事前の申し込みが必要です。
・基調講演「博物館と公文書館の役割-「わたし」と「わたしたち」-」 藪田貫氏(兵庫県立歴史博物館館長)
・ディスカッション 稲村和美氏(尼崎市長)、藪田貫氏、大江篤氏(園田学園女子大学人間教育学部教授)、市沢哲氏(神戸大学大学院人文学研究科教授)
園田学園女子大学COC+シンポジウム「地域歴史遺産の「保存」と「活用」-博物館・公文書館の役割-」(園田学園女子大学)https://www3.sonoda-u.ac.jp/chiiki/smail5/
2020年3月13日・14日に、 東京都千代田区の神楽座において、「全国映画資料アーカイブサミット2020」が開催されます。
文化庁の「令和元年度アーカイブ中核拠点形成モデル事業[撮影所等における映画関連の非フィルム資料]」に基づき、特定非営利活動法人 映像産業振興機構(VIPO)が、映画資料の保存・活用のための基礎知識(資料を知り、いかに保存活用するか)をテーマに、映画資料の理解を深めることを目的に開催するものです。
参加費は無料ですが、定員は100人(事前申し込み、先着順)です。
主な内容配下の通りです。
3月13日
・主催者挨拶 坪田知広氏(文化庁参事官)
・第1部 セミナー 「映画資料の保存対策と防災」 眞野節雄氏(日本図書館協会資料保存委員会委員長)
・第2部 プレゼンテーション&シンポジウム 「映画資料所蔵館による自館紹介」3館のプレゼンテーション
2020年2月17日付で、独・マックスプランク協会(Max Planck Gesellschaft:MPG)のリポジトリ“MPG.PuRe”上に、独・プロジェクトDEALとSpringer Nature社が2020年1月に締結した2020年から2022年までの“Publish and Read”契約の契約書全文が公開されています。
Projekt DEAL – Springer Nature Publish and Read Agreement(MPG.PuRe,2020/2/17)https://doi.org/10.17617/2.3174351
関連: Springer Nature contract(Projekt DEAL)https://www.projekt-deal.de/springer-nature-contract/
2020年2月17日、大阪府立大学学術情報リポジトリOPERAは、2019年12月17日に大阪府立大学学術情報センター図書館・大阪市立大学学術情報総合センターの共催により開催された公開シンポジウム「オープンアクセス:これまでとこれから」の発表資料を公開したことを発表しました。
当日のプログラムの内、以下の4つのプログラムの発表資料とシンポジウムの広報ポスターがOPERAで公開されています。
・大阪府立大学学術情報リポジトリOPERAの10年 大阪府立大学学術情報課
・大阪市立大学学術機関リポジトリ OCURA 大阪市立大学学術情報課
・研究成果のオープン化から始まる研究戦略 引原隆士氏(京都大学図書館機構長・附属図書館長)
・機関リポジトリはどう使われているのか 佐藤翔氏(同志社大学免許資格課程センター准教授)
大阪府立大学が2020年2月17付で公開した同シンポジウムの開催報告によると、シンポジウムへは54人が参加しました。また、同大学内限定でシンポジウム当日の動画が公開されています。
英国の機関リポジトリアグリゲーターCOREの2020年2月11日付のブログ記事として、macOS・iOS向けオープンアクセス(OA)文献の発見支援ツール“Open Access Helper”の開発者であるClaus Wolf氏へのインタビューが掲載されています。
“Open Access Helper”は、unpaywall・COREが提供するAPIを利用したOA文献の発見支援ツールです。macOS標準ブラウザSafariのブラウザ拡張機能、またはiOS用のアプリとして利用することができます。ブログ記事ではWolf氏へのインタビューを通して、“Open Access Helper”開発の背景やその機能と特徴、今後の展望等が示されています。
2020年2月1日から29日まで、福岡県の筑後市立図書館が、雑誌ふろくプレゼント企画として、『すてきな雑誌ふろくすべてプレゼント!2020』を開催しています。
同館資料を5点貸出するごとに発行される応募券へ、企画のプレゼントとして活用される展示中の雑誌ふろくを選んで記入し、応募箱へ投函するという内容です。応募の結果は2020年3月13日に図書館内及び同館のウェブサイト上で発表されます。
図書館利用感謝企画!『すてきな雑誌ふろくすべてプレゼント!2020』(筑後市立図書館)https://library.city.chikugo.lg.jp/events.html#sutekinahuroku2020
参考: 筑後市立図書館(福岡県)、理学療法士が指導するしあわせUP講座「図書館でストレッチ」を開催 Posted 2019年3月8日https://current.ndl.go.jp/node/37739
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