アーカイブ - 2020年 2月 6日

米国化学会(ACS)、ORCIDとの提携によりACS刊行誌掲載論文の査読レポートの査読者を識別可能とすることを発表

2020年2月4日、米国化学会(ACS)の出版部門は、ORCIDとの新たな提携により、ACS刊行誌掲載論文の査読者がその学術出版上の貢献について、ORCIDを介して広く示すことが可能になったことを発表しました。

ACSはお知らせの中で、査読者は論文の内容改善や掲載判断に関して、自身の時間と専門知識を提供して支援を行っていながら、これまでその重要な貢献について限定的な評価しか得られておらず、研究者としての実績に反映されることもほとんどなかったことを指摘しています。今回のORCIDとの提携により、どの論文の査読を行っているかに関する機密性を厳密に保ちつつ、ACS刊行誌の査読者は査読レポートが完成した時点でその業績を示すことが可能になる、としています。

茨城県立図書館、インターネット予約により同館所蔵資料が県内の市町村立図書館等で受取可能になるサービス「遠隔地貸出サービス(ぶっくびん)」を開始

2020年1月31日、茨城県立図書館は、県内の市町村立の図書館等の協力を得て「遠隔地貸出サービス(ぶっくびん)」を開始したことを発表しました。

新サービス「ぶっくびん」は、利用者が茨城県立図書館ホームページで予約した同館の所蔵資料を茨城県内37市町村(50館)の市町村立図書館等で受取可能になるサービスです。予約可能な点数は一般書・児童書あわせて20点まで、貸出可能な点数は同館での通常貸出とあわせて、一般図書・雑誌が10点、児童書・児童雑誌・紙芝居が10点までとなっています。大型絵本・大型紙芝居・視聴覚資料はこのサービスの対象外です。

重要なお知らせ(茨城県立図書館)
https://www.lib.pref.ibaraki.jp/index.html
※2020年1月31日欄に「インターネット予約による遠隔地貸出サービス(ぶっくびん)を始めました。」とあります

独・De Gruyter社、オランダ大学図書館・王立図書館コンソーシアムUKBと“Read & Publish”契約を締結

2020年1月31日、独・De Gruyter社は、オランダ大学図書館・王立図書館コンソーシアムUKB(Unibersiteitsbibliotheken & Koninklijke Bibliotheek)と“Read & Publish”契約を締結したことを発表しました。

同契約にはUKBの会員機関のうち、ラドバウド大学・ライデン大学等のオランダ国内9大学が署名しています。契約期間は2020年から2022年までの3年間です。契約に署名した機関に所属する著者は、De Gruyter社の305タイトルのハイブリッド誌へ追加費用を支払うことなくオープンアクセス(OA)で論文を公開可能となり、同社の110タイトルのゴールドOA誌へ投稿する際には、論文処理費用(APC)が20%割引されます。また、同社の刊行する347タイトルの学術誌へアクセスすることが可能になります。

米・グリーンウッド公共図書館(インディアナ州)、デューイ十進分類法(DDC)の使用を終了し数字を使用しない主題語による分類“Subject Savvy”を採用

2020年1月27日、米・インディアナ州のグリーンウッド公共図書館は、同館でデューイ十進分類法(DDC)の使用を終了し、数字を使用しない主題語による新しい分類システムとして“Subject Savvy”を採用することを発表しました。

同館は、利用者が必要な時に必要な図書をより一層見つけやすくするために、数字に翻訳され図書館員以外にはなじみの薄いDDCではなく、情報探索の過程で実際に用いられる主題語をベースにした新しい分類システムとして“Subject Savvy”を採用する、としています。この新しい分類の採用による変更点として、省略形や数字を用いなくなること、特定の主題に関する図書が館内の複数の分類に散らばって配架されなくなること、などを挙げています。

愛知大学中日大辞典編纂所、『中日大辞典』第3版をベースとして構築した「中国語語彙データベース」を公開:新語や旧版で削除した語彙も継続的に追加予定

2020年2月1日、愛知大学中日大辞典編纂所は、「中国語語彙データベース」の公開を発表しました。

同編纂所が刊行する『中日大辞典』が、1968年の初版刊行から50周年を迎えることを記念した事業の一環として公開されたものです。2010年に刊行された『中日大辞典』第3版をベースとしてキーワード検索、部首検索の機能を提供していますが、さらなる内容充実のため、必要に応じた所収語彙の改定、新語や旧版で削除した語彙も継続的に追加するとしています。

同データベースの「お知らせ」のページによれば、2020年2月1日時点の収録数は「見出語:150,211 語釈:199,430 例文:98,508」とあります。

愛知大学中日大辞典編纂所「中国語語彙データベース」を公開しました(愛知大学, 2020/2/1)
http://www.aichi-u.ac.jp/news/34963

中国語語彙データベース
http://hcs.aichi-u.ac.jp/php/search.php

大学ICT推進協議会、「大学における研究データ管理に関するアンケート(雛形)」を公開:各機関での活用を呼び掛け

2020年1月28日、大学ICT推進協議会(AXIES)のウェブサイトにおいて、AXIESの研究データマネジメント部会がとりまとめた「大学での研究データ管理に関するアンケート(雛形)」の公開が発表されました。

研究者(主に教員)を対象として、研究データ管理に関する「基本的知識」「研究データの保存・管理」「研究データの公開」に関する研究者の理解、大学への要望を尋ねる内容となっており、作成に当たり、名古屋大学情報連携統括本部が 2019 年 4 月に実施したアンケートを参考としています。

雛形の活用により、各機関によるアンケートの設計・実施の障壁を下げることができるほか、収集・相互比較を通じて国内の研究データ管理の実態把握と機関ごとのベンチマークが可能となるとしており、各機関での活用を呼び掛けています。

ニュース(AXIES)
https://axies.jp/ja/news
※2020年1月28日付けのニュースに「「大学における研究データ管理に関するアンケート (雛形) 」の公開について」とあります。

尼崎市立北図書館(兵庫県)、「図書館DEプラネタリウム」を開催

2020年2月15日、兵庫県の尼崎市立北図書館が、集会室に設置されたドームの中で解説を聞きながら星空を見る「図書館DEプラネタリウム」を開催します。

1日に6回実施され、対象は小学生以上(低学年は保護者同伴)ですが、最終回6回目は中学生以上の大人のみが対象です。

定員は、各回先着15人です。

図書館DEプラネタリウム(北図書館)(尼崎市立図書館)
https://www.amagasaki-library.jp/TOSHO/asp/WwEvent.aspx?ID=194

【北図書館】図書館DEプラネタリウム(尼崎市, 2020/2/1)
http://www.city.amagasaki.hyogo.jp/manabu/tosyokan/1002025/1009547/1019468.html

米国図書館協会(ALA)、気候危機に関するイベントへの助成プログラム“Resilient Communities: Libraries Respond to Climate Change”を開始

2020年2月5日、米国図書館協会(ALA)は、パイロットプログラム“Resilient Communities: Libraries Respond to Climate Change”の開始を発表しました。

公共図書館・大学図書館が、気候危機の問題に対処するための計画や対話に、コミュニティを参加させることを支援することが目的で、自身の娘が図書館員の転身した後、重大なテーマを一般に伝えるにあたっての図書館の重要性に気付いたPhelps氏夫妻からの寄附に基づくプログラムです。

気候危機に関する一連の無料プログラムの作成とともに、25館を対象に、各館の地域の関心に基づいた、映画の上映、住民の対話といった関連イベントに対して、助成を行うものです。

対象館は査読による競争的な申請プロセスによって選定されます。また、ALAの持続可能性に関するラウンドテーブルの代表者によってプロジェクトへの助言が行われます。

ALAでは、同プログラムの規模拡大のための寄付を4月6日まで受け付けるとしています。

「千葉市図書館ビジョン2040(案)」へのパブリックコメント手続きを実施へ

千葉市が発行する『ちば市政だより』2020年2月号において、「千葉市図書館ビジョン2040(案)」へのパブリックコメント手続きを実施することが発表されています。

「千葉市図書館ビジョン2040(案)」は、中長期的な社会の変化を見据え、実現したい図書館像を描き、取り組むべき施策や方向性を示す計画案として策定したもので、2月14日に公表されます。

募集期間は2月14日から3月13日までです。

「パブリックコメント手続」『ちば市政だより』2020年2月号
https://www.city.chiba.jp/shimin/shimin/kohokocho/dayori19/0201-15.html

【イベント】佐用郡地域史研究会ミニシンポ「佐用大水害10年 文化財レスキューと地域資料の防災を考える」(2/29・佐用)

2020年2月29日、兵庫県佐用町のさよう文化情報センターにおいて、佐用郡地域史研究会ミニシンポ「佐用大水害10年 文化財レスキューと地域資料の防災を考える」が開催されます。

2009年台風第9号により同町が水害被害を受けたことで、歴史資料ネットワークの活動に触れ、資料取扱い講習や講演会で学びを深めるとともに、資料保全を活動の一つに加えて古文書部会を立ち上げ、襖の下張り文書の解読、研究紀要の発刊、地域の古文書解読等を行なってきた佐用郡地域史研究会の10年の活動を振り返り、再び地域の歴史資料が持つ意味を考える機会とすることを目的としています。

参加費は無料で、事前の申し込みも不要ですが、定員は50人です。

内容は以下の通りです。

・基調講演
松下正和氏(神戸大学・歴史資料ネットワーク副代表)「災害と歴史資料救済のあゆみ」

・事例報告 
竹本敬市氏(姫路大学・佐用町地域史研究会会長)「佐用の水害と資料保全活動から見えたもの」

・ミニシンポ
「佐用大水害10年 文化財レスキューと地域資料の防災を考える」
コメント:諏訪 弘氏(佐用町防災対策室長)、小野塚航一氏(神戸大学・歴史資料ネットワーク)