2020年11月3日、WARCnet(Web ARChive studies network)は、レポートシリーズ“Exploring special web archives collections related to COVID-19”として、新たに3つのレポートを公開したことを発表しました。
同シリーズでは、新型コロナウイルス感染症に関する欧州各国のウェブアーカイブの概要を、担当者へのインタビューにより調査しています。これまでに、フランス国立視聴覚研究所(INA)、ルクセンブルク国立図書館(BnL)、デンマークのウェブアーカイブ“Netarkivet”、ハンガリーの国立セーチェーニ図書館を対象としたレポートが公開されており、新規公開分では英国のウェブアーカイブ“UK Web Archive”、スイス国立図書館、国際インターネット保存コンソーシアム(IIPC)を対象としています。
なお、WARCnetは、ウェブアーカイブ研究者等を対象としたネットワーク活動であり、研究者らに国際的・学際的な活動の場を提供しています。デンマーク・オーフス大学のコミュニケーション・文化学部(School of Communication and Culture)による主導の下、活動は2020年から2022年にかけて実施されます。
2020年11月4日、ドイツのハンブルク州立・大学図書館(Staats- und Universitätsbibliothek Hamburg)は、1597年にハンブルクで初めて印刷された高地ドイツ語(Hochdeutsch)によるマルティン・ルターのドイツ語訳『新約聖書』を、新規に受入したことを発表しました。
2020年11月17日、DOAJ(Directory of Open Access Journals)は、”What does DOAJ define as Open Access?”と題した記事を公開しました。
20年以上前にはオープンアクセスは無料でアクセスできるコンテンツ(Gratis Open Access)を意味すると理解されていましたが、オープンアクセスの概念が受容されるにつれて、利用者がコンテンツで何をすることができるかについてより明確にする必要がありました。Libre Open Accessは、価格の障壁に加えて、少なくともいくつかの許諾(permission)の障壁が除かれたものであるとしています。
DOAJはオープンアクセスが効果的に機能するためには、ライセンスによる利用者の権利と著作権の所在を明確にする必要があると考えていることが述べられています。このことから、DOAJは、Libre Open Accessであるジャーナルのみを受け入れるということが強調されています。
同報告書は、米国行政管理予算局(Office of Management and Budget)の要請に応じて作成された、2019年10月1日から2020年9月30日までの2020会計年度におけるIMLSの財政状況を報告したものです。2020会計年度におけるIMLSの主要な事業として以下の4点が報告されています。
2020年11月9日、米国芸術科学アカデミー(American Academy of Arts & Sciences)は、米国人の人文学との関与状況や人文学のもたらす利益への認識についての調査報告書「米国人の生活における人文学(The Humanities in American Life)」が新たに公開されたことを発表しました。