アーカイブ - 2020年 11月 30日

saveMLAK、「COVID-19の影響による図書館の動向調査(2020/11/27)」の結果を発表

2020年11月27日、saveMLAKが「COVID-19の影響による図書館の動向調査(2020/11/27)」の結果を発表しました。

同調査は、10月7日にsaveMLAKが結果を公開した第11回目調査に続く、第12回目の調査として、日本の公共図書館・公民館図書室等1,722館を対象に、11月21日10時から11月24日21時にかけて実施されました。

発表によると、新型コロナウイルス感染症の影響で休館している図書館は3館であり、入館記録を取っている図書館は前回調査時の376館から371館に微減しました。

その他、「各図書館の状況・取り組み」として、各館が提供しているオンラインコンテンツや、オフラインイベント、感染症対策、ガイドライン等について事例が紹介されています。

同調査のデータは、クリエイティブ・コモンズ・ライセンスのCC0で公開され、saveMLAKのウェブページからダウンロードできます。また、調査の根拠となったウェブページの中で、可能なものはInternet ArchiveとArchivetodayに保存され、調査時点のページを閲覧できます。

中国の著作権法が改正:2021年6月1日から施行

新華網の2020年11月11日付け記事で、同日、第13期全国人民代表大会常務委員会第23回会議において、中国の著作権法改正案が採択されたことが報じられています。改正法は2021年6月1日から施行されます。

インターネット空間における著作権保護に関する規定の整備、特に著作権侵害における法定賠償額上限の大幅引き上げ(50万元から500万元)や「懲罰的賠償」原則の明確化等によって、創作者の権利と利益の保護が図られました。

著作物の定義に関する修正も行われており、現行法第3条第6項の「映画著作物及び映画の製作に類する方法で創作された著作物」は「視聴覚著作物」(「视听作品」)に改められています。記事では、これは著作権が保護する範囲の拡大を意味し、インターネット上のショートビデオのような新たなタイプの著作物が強力な法的保護を得ることになる、と述べています。

また、著作権及び著作権に関連する権利の保護のために、著作権者が技術的保護手段を採用できることも改正法では明確化された、としています。

中国・国家文物局と北京大学が戦略協定を締結:「中華文明国家文物遺伝子バンク」の設立等で協力

新華網による2020年11月26日付けの記事で、中国・国家文物局と北京大学が同日に戦略協定を締結し、今後人材育成・科学研究・シンクタンクサービス等の分野で協力を深めること、共同で「中華文明国家文物遺伝子バンク」「中国文物博物館学院」「国家文物局考古研究センター」の設立を進めることが報じられています。

その内「中華文明国家文物遺伝子バンク」は、各地の発掘において発見された典型的な標本等の収集・保存を目的としています。両機関は、高水準の文物保護・科学技術考古学実験室、国家文物資源の大規模データベース、考古学ビッグデータ研究センターを共同で設立し、総合的な科学研究プラットフォームを構築するとともに、そのデータや研究成果は研究者等や一般向けに適時に公開するとあります。

国家文物局与北大共建“中华文明国家文物基因库”(新華網, 2020/11/26)
http://www.xinhuanet.com/politics/2020-11/26/c_1126790718.htm

【イベント】東北大学狩野文庫デジタルアーカイブシンポジウム「江戸に学び、江戸に遊ぶ」(12/20・オンライン)

2020年12月20日、東北大学附属図書館と東北大学文学研究科の主催により、東北大学狩野文庫デジタルアーカイブシンポジウム「江戸に学び、江戸に遊ぶ」がオンラインで開催されます。

同シンポジウムでは、「日本語の歴史的典籍の国際共同研究ネットワーク構築計画」事業で、2020年9月24日に東北大学所蔵の狩野文庫232点が公開されたことを記念した国文学研究資料館長の講演や、当該事業の概要、狩野文庫のデジタル化計画、活用事例の紹介、デジタルアーカイブの今後についての議論などが行われます。

参加費は無料ですが、事前の申し込みが必要で定員は1,000人(先着順)です。主なプログラムは次のとおりです。

●講演「日本古典と感染症」
 ロバート キャンベル氏(国文学研究資料館長)

●パネルディスカッション「デジタルアーカイブへの期待と今後の課題」
・パネリスト
 ロバート キャンベル氏
 佐倉由泰氏(東北大学文学研究科教授、国文学研究資料館拠点連携委員)
 三角太郎氏(東北大学附属図書館情報サービス課長、国文学研究資料館拠点連携委員)
・コーディネーター
 大隅典子氏(東北大学附属図書館長)

株式会社ポニーキャニオン、視覚障害者・学習障害者向けの新しい読書支援サービス「YourEyes」を発表:2021年2月にサービス開始予定

2020年11月26日、株式会社ポニーキャニオンは、視覚障害者・学習障害者向けの新しい読書支援サービスとして、「YourEyes」を発表しました。

「YourEyes」は、アプリをスマートフォンにダウンロードし、本の書面を撮影することで、スマートフォンがその書面に書かれた内容を読み上げるサービスです。OCR(光学文字認識)技術とテキストデータの音声読み上げ機能(TTS)の組み合わせにより実現しています。読み上げには、HOYA株式会社の最新の音声合成エンジンReadSpeakerを採用しています。連続で本の書面を撮影することで、連続したページ読み上げが可能であり、読み上げ速度はアプリの画面に表示されたボタンで簡単に変更することもできます。

また、同社はボランティアに向けた本の読み上げ修正ツールも同時に発表しました。このツールによって、あらかじめボランティアがこのツールを使って読み上げ修正を行うと、YourEyesアプリは修正データを優先して読み上げるためOCRにおける文字の誤変換の問題を回避することができます。ボランティアツールはYourEyesのポータルサイトでWindows版、Mac版とも無償配布されます。

YourEyesアプリは、2021年2月にiOS版のサービスが開始する予定です。

米国の大手出版社ペンギン・ランダムハウス社、サイモン&シュスター社の買収を発表

2020年11月25日、ドイツの世界的メディア企業グループのベルテルスマンは、グループ傘下で米国に本拠を置く大手出版社ペンギン・ランダムハウス社による、米国のメディア企業バイアコムCBS傘下の大手出版社サイモン&シュスター社の買収を発表しました。

プレスリリースによると、ペンギン・ランダムハウス社のサイモン&シュスター社買収額は21億7,500万ドルです。ベルテルスマンはサイモン&シュスター社の買収により、グループにとって第2位の規模の米国市場における地位の強化を意図しています。規制当局の承認を得ることが前提となりますが、ペンギン・ランダムハウス社による買収は2021年中に完了する予定です。

三重県立津高等学校、図書館探究講座3「ウィキペディアタウン@津市安濃町」を開催

三重県立津高等学校が、2021年2月7日、図書館探究講座3「ウィキペディアタウン@津市安濃町」を開催します。同校生徒が申込の対象で、定員は20人(申込制)です。

編集作業の対象は津市安濃町で、津市安濃中公民館を会場に、ウィキペディア編集者のほか、皇學館大学、津市教育委員会、三重県総合博物館、三重県立図書館、郷土史団体、地域づくり団体等の協力を得て実施されます。

12から1月にかけては事前学習が予定されており、当日午後の調査・ウィキペディア執筆作業は見学可能です。

図書館探究講座3「ウィキペディアタウン@津市安濃町」のご案内(津高等学校図書館,2020/11/26)
http://www.mie-c.ed.jp/htu/library/event.htm#wikipediatown2020

ウィキペディアタウン@津市安濃町(アノウラボ)
https://www.anoulabo.com/20210207

米国議会図書館(LC)の法律図書館が今夏に公開した“Indigenous Law Web Archive”:先住民の部族政府策定の法律情報等を収集

2020年11月18日、米国議会図書館(LC)の法律図書館が、同館のブログにおいて、今年の夏に公開した“Indigenous Law Web Archive”を紹介しています。

先住民の部族政府においても法律の公布が紙媒体からデジタル媒体に移行しつつあることから、オンラインで公開された米国の578の連邦承認部族の政府や裁判所の法令・書式、および、カナダのいくつかの先住民の法律情報を収集し構築されたウェブアーカイブです。1年間のエンバーゴを経て公開されました。

先住民の法律に関する実務家や研究者を支援すること等が意図されています。

View Our New Web Resource: Indigenous Law Web Archive(In Custodia Legis Law Library of Congress, 2020/11/18)
https://blogs.loc.gov/law/2020/11/view-our-new-web-resource-indigenous-law-web-archive/

米国図書館協会(ALA)のCOSWL、介護者である図書館員のための情報源リスト“Caregiver's Toolkit”を更新

2020年11月2日、米国図書館協会(ALA)の女性図書館員の地位に関する活動を行う委員会である“Committee on the Status of Woman in Librarianship (COSWL)”が、“Caregiver's Toolkit”を更新しました。

介護者である図書館員のための情報源リストで、一般情報源、介護者団体、介護者支援、政府機関、図書館資源、研究/統計、記事等に情報源は分類されています。

図書館員として働いているどこかの時点で、自身が介護者となったり、介護者が同僚となったり、介護者を管理することになることから作成されたもので、コロナ禍において、在宅勤務を行ないながら介護者として介護を試みる現状において、介護者の役割の課題を理解することは、大部分の図書館員にとって重要となるだろうと指摘しています。