アーカイブ - 2020年 10月

10月 6日

埼玉県立図書館、「埼玉サーチ」を公開:同館のデジタル化資料、県内の博物館・美術館等の所蔵資料約13万点の検索が可能

2020年10月1日、埼玉県立図書館が、同館のデジタル化資料、県内の博物館・美術館等を一度に検索できるシステム「埼玉サーチ」を公開したことを発表しました。

同館の資料検索システムの機能を活用したもので、発表によると、埼玉県立図書館のデジタル画像データ、埼玉県立歴史と民俗の博物館、埼玉県立近代美術館、さいたま文学館等の所蔵資料約13万点以上の資料を検索できます。

資料の「タイトル」、「作者/人物」等のメタデータ項目やキーワード、検索対象館が独自に設定している資料コードでの検索が行えます。

図書館からのお知らせ/2020年(埼玉県立図書館)
https://www.lib.pref.saitama.jp/information/2020/index.html
※2020年10月1日付で、「「埼玉サーチ」を公開しました」と掲載されています。

フランス国立図書館(BnF)の電子図書館“Gallica”の新しいビューアが公開

2020年10月5日、フランス国立図書館(BnF)の電子図書館“Gallica”が、新しいビューアに関する記事をブログに掲載しました。

ブログの中では、新しいビューアで提供されている情報、機能について紹介されています。

コンテンツの閲覧画面には、以下のブロックがあります。
・“Synthèse”ブロック
資料の種別や、コンテンツに関連する場所を現在の地図上に表示するアプリケーション“Gallicarte”へのリンク等が含まれています。

・“Parution par date”ブロック
逐次刊行物等において、日付を選ぶことで別の号を閲覧することができます。

・“En savoir plus”ブロック
コンテンツのメタデータが表示されます。

・“Légendes et tables des matières”ブロック
目次情報および各章や節のページへのリンクが表示されます。

・“Version texte (OCR)”ブロック
表示されているページに光学文字認識(OCR)により抽出されたテキストが表示されます。

研究機関におけるオープンアクセス方針の影響の評価(文献紹介)

2020年9月14日、eLife誌によって”Meta-Research: Evaluating the impact of open access policies on research institutions”と題する論文が公開されました。

Web of Science、Microsoft Academic、Scopusより世界の各大学の論文を特定し、それらの論文のメタデータをCrossref、オープンアクセス (OA)状況をUnpaywallより取得することによって、各大学のOA状況の調査を実施しています。

地域別にみると、ラテンアメリカ、アフリカの大学ではゴールドOA、欧州、北米の大学ではリポジトリによるOAの割合が高い傾向があることを示しています。アジアは大学によって大きな差があるとしています。

北米研究図書館協会(ARL)、研究データへの取組に関する推奨事項をまとめた報告書“Implementing Effective Data Practices”を公開

2020年9月25日、北米研究図書館協会(ARL)は、研究データへの取組に関する推奨事項をまとめた報告書“Implementing Effective Data Practices: Stakeholder Recommendations for Collaborative Research Support”の公開を発表しました。

同報告書は、ARL・カリフォルニア電子図書館(CDL)・米国大学協会(AAU)・公立ランドグラント大学協会(APLU)が2019年12月に開催した招待会議で得られた情報・洞察に基づいています。同会議は米国国立科学財団(NSF)の後援のもと行われ、(1)データセットに永続的識別子(PID)を使用する、(2)機械可読のデータ管理計画(maDMPs)を作成する、というNSFが推奨する研究データへの取組のためのガイドライン設計に焦点が当てられました。

同報告書では、研究者、学術・研究図書館、リサーチオフィス、ITスタッフ、学術出版社、ツール開発者、学会、助成機関といったステークホルダーに対し、NSFが推奨するこれらの取組を実装するに当たってのインセンティブと推奨事項等を個別に示しています。

カナダ・Portage、新型コロナウイルス感染症に関する研究データの管理を支援するための5つの手引きを公開

2020年9月30日、カナダ研究図書館協会(CARL)の研究データ管理(RDM)に関するプロジェクトPortageは、新型コロナウイルス感染症に関する研究データの管理を支援するための5つの手引きの公開を発表しました。2020年3月にPortage内で立ち上げられたCOVID-19ワーキンググループによる成果です。

これらの手引きは、研究データ同盟(RDA)が公開している、新型コロナウイルス感染症拡大下におけるデータ共有に関するガイドライン“RDA COVID-19 Guidelines and Recommendations”に沿った研究データ管理(RDM)の支援を目的として作成されました。各手引きの概要は次のとおりです。

・Guide to COVID-19 Rapid Response Data Sharing and Deposit for Canadian Researchers
2020年1月に英・ウェルカム・トラストのウェブサイト上で公開された共同声明“Sharing research data and findings relevant to the novel coronavirus (COVID-19) outbreak”に沿って、研究データの登録(deposit)準備を行う研究者に向けた手引き

EBSCO社、2021年の学術雑誌価格上昇の予測値を個別タイトルで2%から3%、パッケージで1%から3%と発表

2020年10月5日、EBSCO社が、“Serials Price Projection Report 2021”を発表し、2021年の大学・医学図書館向けの学術雑誌の価格上昇の予測値を公表しています。これによると、外国為替レートを考慮しない場合、個別タイトルでは2%から3%の、パッケージでは1%から3%の上昇になると予測されています。

同レポートでは、図書館の予算の課題、電子ジャーナルパッケージ、オープンアクセス(OA)、新型コロナウイルス感染症の感染拡大による価格設定への影響といった学術情報市場に影響を与えるトピックやトレンドに焦点を当てて市場力学が考察されています。

安曇野市(長野県)内の14のミュージアム、「安曇野ミュージアムギャラリートークリレー2020」を開催:オンライントークリレーも同時開催

2020年10月17日から11月4日にかけて、長野県安曇野市内の14のミュージアムにおいて、学芸員らが作品や作家のエピソードを交えながら展示を案内する「安曇野ミュージアムギャラリートークリレー2020」が開催されます。

同期間中、作家や作品等について学芸員が解説した動画をオンラインで公開するオンライントークリレーも行なわれる予定です。

安曇野ミュージアムギャラリートークリレー2020(安曇野市,2020/10/2)
http://www.city.azumino.nagano.jp/soshiki/43/31320.html

参考:
福岡市美術館、臨時休館期間中「オンライン大作戦!」を実施中:YouTubeでの動画配信やFacebookで所蔵品紹介
Posted 2020年4月17日
https://current.ndl.go.jp/node/40793

炭鉄港推進協議会(北海道)、デジタルアーカイブ制作のため「日本遺産・炭鉄港」に関する写真・映像を募集

北海道空知総合振興局内に事務局が設置されている炭鉄港推進協議会が、デジタルアーカイブの制作のため「日本遺産・炭鉄港」に関する写真・映像を募集しています。

同協議会は、炭鉄港の日本遺産申請や認定後の関連事業の推進について協議するために設置された団体で、「炭鉄港」の構成文化財をはじめ、当時の食や生活文化等に関する歴史的資料(写真や映像)の収集・調査を行ってデジタルアーカイブを制作し、炭鉄港の普及促進を図ることが目的です。

各地方公共団体(小樽市、室蘭市、安平町、夕張市、岩見沢市、美唄市、芦別市、赤平市、三笠市、栗山町、月形町、沼田町)が保存している資料のほかに、住民が所有する歴史的資料も活用するために募集を行なっており、対象となる資料は、戦前から昭和40年頃までの、炭鉱、鉄道、鉄鋼や港湾など、当時の街並みや生活風景などが記録されている写真や映像です。

募集期間は11月30日までです。

10月 5日

新型コロナウイルス感染症に関する研究データのポータルサイト「COVID-19データポータルJAPAN」が公開される

大学共同利用機関法人情報・システム研究機構、国立情報学研究所(NII)、国立遺伝学研究所の連名による2020年10月5日付けのプレスリリースで、新型コロナウイルス感染症に関する研究データのポータルサイト「COVID-19データポータルJAPAN」の公開が発表されました。

「COVID-19データポータルJAPAN」は、国内外に散在する新型コロナウイルス感染症に関する研究データへ研究者が迅速にアクセスできるよう、NIIのオープンサイエンス基盤研究センター(RCOS)と国立遺伝学研究所の生命情報・ DDBJセンターが実施したオープンデータの調査・収集の成果に基づいています。欧州で公開されている“COVID-19 Data Portal”の枠組みに賛同する形で開始され、RCOSが国内の様々な機関と連携して構築しています。

遺伝子配列情報・タンパク質情報・疾患情報などの生命科学系の研究データ以外に、画像・文献、データ投稿のツールも含めたリソースへのアクセスも提供しており、今後もコンテンツの強化を継続するとしています。

SPARC Europe、出版社の著作権・ライセンスに関するポリシーを調査・分析したレポートを公開

2020年9月30日、SPARC Europeは、出版社の著作権・ライセンスに関するポリシーを調査・分析したレポート“Open Access: An Analysis of Publisher Copyright and Licensing Policies in Europe, 2020”の公開を発表しました。

近年におけるオープンアクセス(OA)ポリシー策定・推進をめぐる活動の進展を背景として、出版社の著作権・ライセンスに関するポリシーがどの程度OAに向けた変革を支援しているかに焦点を当てたレポートです。

二つのアプローチによる調査が行われており、一つは大手学術誌出版社10社を対象としたウェブサイト上の情報及び各社への問合せによる調査、もう一つはDOAJ(Directory of Open Access Journals)に収録された欧州のOAジャーナルを対象とした調査です。学術誌における著作権・出版権の扱い、セルフアーカイブされた論文へのクリエイティブ・コモンズ・ライセンス付与の許諾状況等が調査の対象となっています。Plan Sへの準拠状況も分析されており、著作権・ライセンス面において、出版社のポリシーの多くがPlan Sと一致していないことを報告しています。

英・Software Sustainability Institute(SSI)、デジタル人文学に関するSSIへの推奨事項をまとめたレポートを公開:デジタル人文学に携わる実務家らによるワークショップの成果

2020年9月29日、英・Software Sustainability Institute(SSI)は、デジタル人文学に関するレポート“Sustaining Digital Humanities: Important developments in the UK landscape”の公開を発表しました。SSIは、持続可能かつ優れた研究ソフトウェア開発のための活動を行う国立の機関であり、英国のエディンバラ大学・マンチェスター大学・オックスフォード大学・サウサンプトン大学に拠点を置いています。

本レポートでは、人文学分野におけるSSIの使命を推進することを目的として、デジタル人文学に関するSSIへの推奨事項をまとめています。デジタル人文学の進展のための推奨事項を提示するという点で、英・アラン・チューリング研究所が2020年8月に公開したホワイトペーパー“Challenges and prospects of the intersection of humanities and data science: A white paper from The Alan Turing Institute”に続くものと位置付けられています。

米ハワード・ヒューズ医学研究所(HHMI)、Plan Sに準拠した2022年1月発効の新オープンアクセス方針とcOAlition Sへの参加を発表

2020年10月1日、米国の医学研究機関ハワード・ヒューズ医学研究所(Howard Hughes Medical Institute:HHMI)は、従来のオープンアクセス(OA)方針から大幅な変更を伴う新OA方針を発表しました。

HHMIの新OA方針は2022年1月に発効します。2022年1月以降、HHMI所属の研究者による論文について、クリエイティブ・コモンズのCC BYライセンスの下で即時OA公開することが義務付けられました。HHMIは、新OA方針が欧州の研究助成機関を中心としたコンソーシアムcOAlition Sの「Plan S原則」に準拠した内容であり、OAの推進に取り組むため、同日付でcOAlition Sに参加したことを合わせて発表しています。

Nature誌も同日付のお知らせとしてHHMIの新OA方針を紹介しており、米国の主要な研究助成機関としてはビル&メリンダ・ゲイツ財団に次いで2番目に研究成果の即時公開を義務付けたOA方針を定めたことなどを解説しています。

株式会社メディアドゥ、コカ・コーラボトラーズジャパングループウエスト労働組合に電子図書館サービスの提供を開始

2020年10月5日、株式会社メディアドゥは、コカ・コーラボトラーズジャパングループウエスト労働組合にOverDrive電子図書館サービスの提供を開始したことを発表しました。

発表の中で、今回の導入は、国内企業図書館における5例目であり、同組合員の人数増加、所在エリアの拡大、働き方の変化が背景であると述べられています。

コカ・コーラボトラーズジャパングループウエスト労働組合へOverDrive電子図書館サービスを提供開始(株式会社メディアドゥ, 2020/10/5)
https://mediado.jp/service/3208/

参考:
メディアドゥ、OverDrive社との提携により国内での電子図書館サービスを開始
Posted 2015年4月9日
https://current.ndl.go.jp/node/28304

カナダ統計局、文化・芸術機関に関するオープンデータベースを公開

2020年10月2日、カナダ統計局が、文化・芸術機関に関するオープンデータベース“The Open Database of Cultural and Art Facilities”を公開したことを発表しました。

同データベースは、政府や専門家団体等によるオープンデータへのアクセス可能性等の向上を目的とした取組“The Linkable Open Data Environment”の一部として公開されました。10月2日付で公開されたVersion 1.0では約8,000の文化・芸術機関に関するデータが、“Open Government License”により提供されています。

発表では、データベースで提供されているデータ項目として、機関の名称、種類、データ提供者、所在地等が挙げられています。

米・ワイオミング大学、ワイオミング州の歴史的新聞をデジタル化し“Chronicling America”で公開

2020年10月1日、米国のワイオミング大学は、同大学図書館が主導する歴史的新聞のデジタル化プロジェクトの第一弾の成果を、“Chronicling America”でオンライン公開したことを発表しました。

同プロジェクトは、1863年から1963年にかけてのワイオミング州の新聞10万ページが対象であり、全米人文科学基金(NEH)から約20万9,000ドルの助成金を得て実施されています。

発表によると、マイクロフィルム化された新聞をワイオミング州立公文書館から集め、同大学のプロジェクトチームが複製・デジタル化を行いました。今後のデジタル化対象として、“The Saratoga Sun”をはじめとした4紙が挙げられています。

国際図書館連盟(IFLA)、子どものプライバシーに関して国際連合の意見照会に回答を提出

2020年10月1日、国際図書館連盟(IFLA)情報への自由なアクセスと表現の自由に関する委員会(FAIFE)が、プライバシー権に関する国際連合の人権高等弁務官事務所(Office of the High Commissioner for Human Rights:OHCHR)の意見照会に対して、回答を提出したことを発表しました。

同意見照会は、子どものプライバシー権に焦点を当てたものです。発表の中で、IFLAは、社会・教育・娯楽の側面における、子どものプライバシー、アイデンティティ、技能等に関して、以下の内容等を回答したと述べています。

・知的自由の観点からの子どものプライバシー
・子どものプライバシーとメディア・情報リテラシーの関わり
・子ども、ヤングアダルトのプライバシーに関する技能構築についての図書館の経験
・図書館における子どものプライバシー保護や利用者データ取扱い時についての参考事例やガイドライン

2020年度グッドデザイン賞発表:図書館・美術館等も受賞

2020年10月1日、公益財団法人日本デザイン振興会(JDP)が、グッドデザイン賞の2020年度受賞結果を発表しました。

あわせて、「独自性、提案性、審美性、完成度などの面において、今日のデザイン水準を高めるに相応しく、これからのモデルとなるデザイン」として位置づけられる「グッドデザイン・ベスト100」も発表されています。

「グッドデザイン・ベスト100」から選ばれる「グッドデザイン大賞」等の特別賞は10月30日に発表されます。

受賞者には以下のような図書館、美術館等も含まれ、そのうち、京都市美術館(京都市京セラ美術館)の改修増築計画が「グッドデザイン・ベスト100」に選ばれています。

2020年度グッドデザイン賞受賞結果を発表(JSP,2020/10/1)
https://www.jidp.or.jp/2020/10/01/news1001

金沢市立泉野図書館(石川県)、同館キッズフロアにDAISY図書の視聴コーナーを開設

2020年9月26日、石川県の金沢市立泉野図書館は、同館キッズフロアにDAISY図書の視聴コーナーを開設したことを発表しました。

石川県視覚障害者協会から同館へ寄贈されたDAISY図書として、「人魚姫」や「くまのパディントン」などの児童向けのタイトルの視聴が可能です。中学生以下の利用者は、同館キッズフロアの職員に申し出て再生機器を貸出することで、DAISY図書を視聴することができます。また、高校生以上の利用者も公開ホールのカウンターで職員に申し出ることで、同館の公開ホール内で視聴することができます。

東北大学附属図書館、同館が所蔵する「狩野文庫」のデジタル化画像の公開を開始:第一弾として「新日本古典籍総合データベース」上に232点を公開

2020年9月24日、東北大学と国文学研究資料館は共同して、東北大学附属図書館所蔵の和漢書古典を中心とする古典籍コレクション「狩野文庫」のデジタル化を行い、順次オンライン公開を進めることを発表しました。

「狩野文庫」のデジタル化公開は、国文学研究資料館の「日本語の歴史的典籍の国際共同研究ネットワーク構築計画」事業の一環として取り組まれ、2018年度からデジタル化が開始されています。デジタル化公開の第一弾として、同日付で、国文学研究資料館の「新日本古典籍総合データベース」上に232点・1万3,073コマの画像が公開されました。今後、マイクロフィルムの電子化も進め、順次デジタル化画像を公開することを予定しています。

「狩野文庫」は明治期の思想家・教育者である狩野亨吉文学博士の旧蔵書で、文学・哲学・科学をはじめ美術、兵学などあらゆる分野の約10万8,000点の資料で構成されるコレクションです。

カナダ研究図書館協会(CARL)、研究図書館員に求められる能力等を示したガイドの最終版を公開

2020年9月17日、カナダ研究図書館協会(CARL)は、研究図書館員に求められる能力等を示した文書“Competencies for Librarians in Canadian Research Libraries”の最終版を公開したことを発表しました。

同文書は21世紀の研究図書館員に求められる中核的技能のガイドとして、2010年にCARLが発表した“Competencies for Librarians in Canadian Research Libraries”の更新版に位置付けられています。CARLは2017年に館長クラスの図書館員から業務経験が4年未満の図書館員まで多様な図書館員で構成するワーキンググループの下で、2010年に発表された同文書の更新を進めました。2019年12月にワーキンググループが発表した草案に対する35件以上のフィードバックを反映して、同文書の最終版が公開されています。

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