アーカイブ - 2020年 10月 30日

“Google Arts & Culture”で、首里城の歴史や文化を伝える「首里城復興」が公開

2020年10月30日、Googleは、首里城の歴史や文化を伝える「首里城復興」をGoogle Arts & Cultureで公開したと発表しています。沖縄県と協力し、2020年10月29日から30日まで沖縄県で開催される第7回世界遺産サミットに合わせて公開されたものです。

「首里城復興」は、日本語又は英語で閲覧できる8つのオンライン展示から構成されています。その一つである「記憶をつなぐ―思い出の写真から復元した首里城」では、国内外から寄せられた写真データに基づき、「OUR Shurijo みんなの首里城デジタル復元プロジェクト」により復元された首里城正殿などの3Dモデルが公開されています。

記憶とテクノロジーがつむぐ首里城(Google Japan Blog, 2020/10/30)
https://japan.googleblog.com/2020/10/reconstructingshurijocastle.html

経済産業省、「STEAMライブラリー」構築事業を開始

2020年10月27日、経済産業省は、「STEAMライブラリー」構築事業の開始を発表しました。

授業・個人探究に利用できるデジタル教材集を国内外の教育産業と学校・研究機関・産業界との協力によって開発し、それらを掲載した「STEAMライブラリー」の試験構築が行われます。2021年3月から誰でも同ライブラリーにアクセスし、授業や家庭学習場面で利用できるとしています。

発表によれば、「STEAM」とは、Science(科学)・Technology(技術)・Engineering(工学)・Arts(人文社会・芸術・デザイン等)・Mathematics(数学)の頭文字をとった言葉であり、「教科タテ割りの、詰め込み勉強」から「学際研究的で、創造的な学び」へとシフトさせていく考え方です。経済産業省は、2019年6月に取りまとめた「未来の教室ビジョン」において、「学びのSTEAM化」を今後の教育改革の重要な柱の一つとして掲げています。

【イベント】2020年度アート・ドキュメンテーション学会第13回秋季研究集会(11/28・オンライン)

2020年11月28日、2020年度アート・ドキュメンテーション学会第13回秋季研究集会がオンラインで開催されます。

会員・非会員ともに参加可能(要事前申込)です。参加費・資料代は、会員が無料、非会員が1,000円、非会員の学生が500円です。

主なプログラムは以下の通りです。

○特別企画「オンラインでミュージアム情報を伝えるとは」
・基調講演
田良島哲氏(国立近現代建築資料館、東京国立博物館)

・講演
大橋正司氏(サイフォン合同会社)、本間友氏(慶應義塾大学アート・センター)

・ディスカッション
司会:鴨木年泰氏(東京富士美術館)
大橋正司氏、田良島哲氏、橋爪勇介氏(美術手帖)、本間友氏

○秋季研究集会
・発表1「葛飾北斎絵入り版本群・織田一磨文庫のオープンアクセス事業--ゲッティ研究所との協同による書誌情報国際発信の実践(古典籍書誌整備と資料保全)」
橘川英規氏、田村彩子氏、阿部朋絵氏、江村知子氏、山梨絵美子氏(東京文化財研究所)

関西大学図書館、「KU Library thinks SDGs 2020 in KINOKUNIYA」巡回展示を実施:SDGs関連図書の出張展示

2020年11月1日から2021年2月10日の期間に、関西大学図書館が、「KU Library thinks SDGs 2020 in KINOKUNIYA」巡回展示を開催します。

多彩なアプローチからSDGsの達成に貢献する同館の取組「KU Library thinks SDGs 2020」の一環として、全国6都市の紀伊國屋書店で、同大学の教員が推薦するSDGs関連図書の展示が行われます。

「KU Library thinks SDGs 2020 in KINOKUNIYA」巡回展示の実施について(関西大学図書館, 2020/10/29)
https://opac.lib.kansai-u.ac.jp/index.php?key=jo9zq04t6-51437#_51437

【イベント】協働型アジア研究オンラインセミナー「IIIFに準拠した画像公開の方法とTEIとの連携」(12/1・オンライン)

2020年12月1日、東京大学附属図書館アジア研究図書館上廣倫理財団寄付研究部門(U-PARL)の協働型アジア研究「オリエント世界を対象とした研究資源のデジタル化とその利活用に関する研究」と東京大学アジア研究図書館が共催により、オンラインセミナー「IIIFに準拠した画像公開の方法とTEIとの連携」をウェブ会議サービスZoomを用いて開催します。

同セミナーでは、写本・刊本の公開にあたってのIIIFの実装方法やIIIFを使うとできるようになることについての疑問に応えるため、IIIFの実装支援や利活用の事例紹介が行われます。

参加には事前申込が必要で、定員は300人(先着順)です。参加費は無料です。主なプログラムは次のとおりです。

1. 開催趣旨
 永井正勝氏(東京大学附属図書館U-PARL)

2. CantaloupeとDrupalを用いたIIIF対応デジタルアーカイブ管理システムの構築
 和氣愛仁氏(筑波大学人文社会系)

3. IIIFとTEIの連携を目指して:XPointerは甦るか?
 高橋洋成氏(東京外国語大学アジア・アフリカ言語文化研究所)

米国図書館協会(ALA)、人種と性のステレオタイプに関する大統領令に対して批判声明を発表

2020年10月29日、米国図書館協会(ALA)は、9月22日付で発令された人種と性のステレオタイプに関する大統領令“Executive Order on Combating Race and Sex Stereotyping”に対する声明を発表しました。

この大統領令は、連邦政府の職員・政府からの契約を請け負った事業者・助成金の受領者に対して、批判的人種理論や白人優位主義に関する議論・検討を禁止し、ダイバーシティに関する教育・研修を中止することを求めています。ALAは発表した声明の中で、この大統領令がダイバーシティに関する教育・研修は人種差別や性差別を再生産するという悪意に満ちた誤りの主張に基づいているとして、否定する立場を明らかにしています。

ALAは、図書館・図書館員が、黒人・先住民・有色人種の人々を抑圧・排除し、女性への機会平等を否定するシステムに加担してきたことを認識し、平等な権利と機会を保障する国家の義務を果たすためには、痛ましく残酷な歴史に学ぶことが不可欠であると主張しています。また、助成金交付の中止を恐れてプログラムの中止を決めた機関が確認され、ホットラインを設置して違反の報告が奨励されていることについて、「マッカーシズム」による検閲を想起させるものとして懸念しています。

川崎市立図書館、JR鹿島田駅構内の図書返却ボックスへプロサッカーチーム「川崎フロンターレ」とのコラボレーションによるラッピングを実施

2020年10月24日、川崎市立図書館は、同市幸区JR鹿島田駅構内の図書返却ボックスへ、地元のプロサッカーチーム「川崎フロンターレ」とのコラボレーションにより、ラッピングを実施したことを発表しました。

JR鹿島田駅ペデストリアンデッキ上の図書返却ボックスは、川崎市立図書館の6か所目の図書返却ボックスとして、2020年8月1日から利用が開始されました。川崎市立図書館のキャラクター「つばきちゃん」と川崎フロンターレのキャラクター「ふろん太」「カブレラ」をあしらったオリジナルのラッピングが施されています。同館が図書返却ボックスをラッピングするのは、今回が初めての試みです。

JR鹿島田駅ペデストリアンデッキ上の図書返却ボックスをラッピングしました!(川崎市立図書館,2020/10/24)
https://www.library.city.kawasaki.jp/main/0000003366/default.html

米・ユタ州大学図書館コンソーシアムが州内の学生・教員に実施した教科書・オープン教育資源(OER)に対する意識調査(文献紹介)

国際オープン・遠隔教育協議会(International Council for Open and Distance Education:ICDE)の刊行するオープンアクセスの査読誌“Open Praxis”の第12巻第3号(2020年7-9月)に、論文“Academic Librarians Examination of University Students’ and Faculty’s Perceptions of Open Educational Resources”が掲載されています。

同論文は、米・ユタ州の大学図書館コンソーシアム“Utah Academic Libraries Consortium (UALC)”が州内の学生・教員を対象に実施した、教科書・オープン教育資源(OER)に対する意識調査の結果を報告するものです。教科書にかかる費用が学業に与える影響、教科書費用の問題の解決手段としてのOER採用の実現可能性、OERに関する図書館員の支援のニーズ等についてのアンケート調査が行われました。州内の高等教育機関10機関の学生2,574人、教員1,157人の回答に基づいて、次のようなことを報告しています。

ProQuest社、アフリカ系アメリカ人の公民権・人権運動等に関する資料のウェブサイトを公開:学生・教育者等のための無料リソース

2020年10月26日、ProQuest社が、学生・教育者等のための無料リソースとして、米国におけるアフリカ系アメリカ人の公民権・人権運動等に関する資料をまとめたウェブサイトを公開したことを発表しました。

発表によると、以下の6つの重要なフェーズに焦点を当て、2,000件以上の資料がオンライン公開される予定です。

・奴隷制への反対と19世紀の奴隷制度廃止運動
・南北戦争と再建期(Reconstruction Era)における奴隷制の終了
・ジム・クロウ法による差別との闘い
・ニューディール政策と第二次世界大戦
・1946年から1975年にかけての公民権運動とブラック・パワー運動
・1976年以降の現代

米国議会図書館(LC)法律図書館と米国政府印刷局(GPO)、GPO出版物の永久保存に関する新たな覚書を締結

2020年10月26日、米国議会図書館(LC)の法律図書館と米国政府印刷局(GPO)が、GPO出版物の永久保存に関する覚書を締結したことを発表しました。

保存対象の資料は、GPOにより作成された米国議会記録“Congressional Record”と米国の官報“Federal Register”です。

Law Library of Congress Signs Preservation Steward Agreement with Government Publishing Office(LC, 2020/10/26)
https://www.loc.gov/item/prn-20-069/law-library-of-congress-signs-preservation-steward-agreement-with-government-publishing-office/2020-10-26/

フランス国立図書館(BnF)、新型コロナウイルス感染症感染拡大による外出制限措置発表を受け休館

2020年10月29日、フランス国立図書館(BnF)は、フランス・マクロン大統領により10月28日に発表された新型コロナウイルス感染症感染拡大に伴う外出制限措置を受けて、10月30日から全館で休館することを発表しました。

また、発表の中では遠隔サービス強化に努めること等が述べられています。

Fermeture de tous les sites de la BnF(BnF, 2020/10/29)
https://www.bnf.fr/fr/actualites/fermeture-de-tous-les-sites-de-la-bnf

関連:
マクロン大統領が国民向けに演説(在日フランス大使館, 2020/10/29)
https://jp.ambafrance.org/article16224
※外出制限措置に関する日本語の記事です。

米国の大学・研究図書館協会(ACRL)、「学術図書館の動向と統計」の2019年版を刊行

2020年10月29日、米国の大学・研究図書館協会(ACRL)が、2019年版「学術図書館の動向と統計」(Academic Library Trends and Statistics)を刊行したと発表しています。

1,642の学術図書館のコレクション(冊子体・電子書籍)、職員数や職員配置の傾向、支出額(資料費、人件費)、図書館サービス、オープン教材(OER)の取組に関するデータがまとめられています。

本文は有料ですが、プレスリリースでデータの一部が紹介されています。

2019 Academic Library Trends and Statistics(ACRL insider,2020/10/30)
https://acrl.ala.org/acrlinsider/archives/20478

米・ミシガン州立大学図書館、オープンソースの図書館サービスプラットフォームFOLIOを導入へ

2020年10月28日、EBSCO社は、同社がホスティングサービスを提供するオープンソースの図書館サービスプラットフォーム(LSP)FOLIOについて、米・ミシガン州立大学図書館がFOLIOへの移行を行い、2021年には完全導入の予定であることを発表しました。

同館では、FOLIO導入に当たってEBSCO社のホスティングサービスを利用する予定であること、FOLIOのほかにウェブスケールディスカバリサービスのEBSCO Discovery Service(EDS)、シングルサインオン(SSO)認証環境構築のためのID管理サービスOpenAthensも利用する予定であることが紹介されています。

Project Next-LとカーリルがWeb-OPAC(蔵書検索システム)の評価手法を検討するワーキンググループの立ち上げを発表

2020年10月29日、Project Next-Lとカーリルが、Web-OPAC(蔵書検索システム)の評価手法を検討するワーキンググループの立ち上げを発表しました。

立ち上げの背景として、各図書館が提供しているWeb-OPACの品質について客観的評価が難しい現状があること、ミドルウェアのアップデートによる内部仕様変更に伴う運用障害が散見されることを挙げています。

同ワーキンググループでは、図書館向け検索システムの評価手法について実践的な検討と可視化ツールの開発が行われ、長期的には、プロジェクトの成果がシステム調達時の性能評価の指標として活用されることに期待するとしています。当面の取組として、Project Next-Lが開発する「Next-L Enju」と、カーリルが開発する「COVID-19 : 学校図書館支援プログラム」向けの検索システムの検索結果を用いた評価ツール設計が進められる予定となっています。

同ワーキンググループは、オープンソースプロジェクトとして進められるため誰でも参加可能とあり、システム開発企業や図書館関係者に対し開発への参加を呼び掛けています。

神奈川県川崎市、報告書『令和元年東日本台風から1年-川崎市市民ミュージアム 被災収蔵品レスキュー活動の記録-』を公表

2020年10月29日、神奈川県川崎市は、報告書『令和元年東日本台風から1 年-川崎市市民ミュージアム 被災収蔵品レスキュー活動の記録-』を公表しました。

令和元年東日本台風により川崎市市民ミュージアムで発生した収蔵品の浸水被害から1年が経過することを踏まえ、これまで実施された被災収蔵品レスキュー活動の内容をとりまとめた経過報告書です。

報告書の主な章立ては以下のとおりです。

・はじめに
・市民ミュージアム被災収蔵品レスキュー活動に寄せて
・Ⅰ 川崎市市民ミュージアムの概要
・Ⅱ 令和元年東日本台風による被害の概要について
・Ⅲ 被災収蔵品のレスキューについて
・Ⅳ レスキュー等の経過
・Ⅴ 博物館部門のレスキュー状況
・Ⅵ 美術館部門のレスキュー状況
・Ⅶ レスキューの状況(写真)
・Ⅷ 協力団体一覧