アーカイブ - 2020年 10月 2日

スコットランド国立図書館(NLS)、2020年から2025年までの新戦略“Reaching People: Library Strategy 2020-2025”を発表

2020年9月29日、スコットランド国立図書館(NLS)は、2020年から2025年までの新戦略“Reaching People: Library Strategy 2020-2025”が同日から開始したことを発表しました。

NLSの新戦略は、過去6か月に同館ウェブサイトやデジタルコレクションへのアクセス数が記録的に急増していることなどを背景に、デジタルコンテンツを活用した優れた取り組みによって、既存の利用者・新規の利用者双方に働きかけることに特に重点が置かれています。新戦略実施中に迎える2025年の開館100周年までに、スコットランド住民の大半が自身のニーズや関心に合わせたオンラインサービスを享受できる環境を目指す、としています。新戦略では次の5つの重点活動領域が設定されています。

文化庁、文化審議会著作権分科会の法制度小委員会に設置された「図書館関係の権利制限規定の在り方に関するワーキングチーム(第3回)」の議事次第・配布資料を公開

文化庁のウェブサイトに、2020年9月29日に文部科学省旧文部省庁舎5階テレビ会議室で開催された「図書館関係の権利制限規定の在り方に関するワーキングチーム(第3回)」の議事次第と配布資料が公開されています。

第3回のワーキングチームでは、著作権法第31条第3項に関係した絶版等資料へのアクセスの容易化についての論点整理や、図書館資料の送信サービスなどについての自由討議が行われました。

また、日本図書館協会(JLA)の著作権委員会が、JLAウェブサイトの「著作権に関する情報」ページ内に、同ワーキングチームの関係資料やメールマガジンに配信した同ワーキングチームの動向等に関する情報を掲載しています。

図書館関係の権利制限規定の在り方に関するワーキングチーム(第3回)(文化庁)
https://www.bunka.go.jp/seisaku/bunkashingikai/chosakuken/toshokan_working_team/r02_03/

米・カリフォルニア大学デービス校、医療資源の限られた環境で超音波診断を実践する放射線科医・臨床医師向けのオープンアクセスのオンラインリソースを公開

2020年9月28日、米国のカリフォルニア大学は、同大学デービス校の医療センター“UC Davis Health”の教員らがオンラインリソース“Ultrasound in Resource-Limited Settings: A Case Based, Open Access Text”を公開したことを発表しました。

同リソースは、医療資源の限られた環境で超音波診断を実践する放射線科医・臨床医師に対して、オープンアクセス(OA)の臨床情報を提供することを目的として制作されています。超音波診断は汎用的でコストの少ない画像診断の手法として重要性が高まっていながら、熱帯地域等では医療者向けの教材が不十分であるなどの理由で満足に行われていないことを背景に、“UC Davis Health”に所属する2人の医師らを中心とするプロジェクトとして設計・開発されました。

名古屋大学附属図書館、オンライン開催される同大学ホームカミングデイでVR画像で再現した貴重書閲覧室を紹介する企画「メェだいとVR体験!貴重書の世界」を実施

2020年9月28日、名古屋大学附属図書館は、10月17日にオンライン開催される「第16回名古屋大学ホームカミングデイ」において、同館貴重書閲覧室をVR画像で再現し、普段は鍵付きの書庫にある貴重書を解説付きで紹介する企画「メェだいとVR体験!貴重書の世界」を実施することを発表しました。

同企画のコンテンツは「第16回名古屋大学ホームカミングデイ」の開催当日に公開されます。同館のTwitterアカウントでは、ホームカミングデイの開催前日まで企画の見どころやお知らせを連載形式による紹介が行われる予定です。

「名古屋大学ホームカミングデイ」は、同大学の卒業生を母校に迎えて旧交を温める場を提供するとともに、現在の名古屋大学を地域の住民にも広く周知する機会として、毎年10月の第3土曜日に開催されています。

@NagoyaUnivLib(Twitter,2020/9/28)
https://twitter.com/NagoyaUnivLib/status/1310434028802039810

スペインのロイヤル・スコッツ・カレッジでシェイクスピアの戯曲『二人の貴公子』の1634年版が発見される:スペインに残る最古のシェイクスピア作品と推定(記事紹介)

BBC Scotlandが2020年9月19日付で、スペイン・サラマンカの神学校ロイヤル・スコッツ・カレッジ(Royal Scots College)の図書館で、ウィリアム・シェイクスピアが1613年から1614年頃に合作で執筆したとされる戯曲『二人の貴公子(The Two Noble Kinsmen)』の1634年印刷版が発見されたことを報じています。

報道によると、今回確認された『二人の貴公子』は、スコットランドの経済学者アダム・スミスの著作を調査していた研究者が発見したもので、1630年から1635年に印刷された英語による戯曲集の中に含まれていたことを確認しました。17世紀から18世紀のスペインでは教会による検閲が行われていたため、英語の著作物の流通は極めて限られていましたが、ロイヤル・スコッツ・カレッジは希望する図書を全て入手することが認められており、発見された戯曲集は1635年頃にイングランドまたはスコットランドの旅行者によって、教会の検閲を回避して持ち込まれたと推定されています。これまでスペインに残る最古のシェイクスピア作品はバリャドリードの神学校で発見された戯曲集と考えられていましたが、発見された『二人の貴公子』を含む戯曲集は約10年古く成立したものである、と説明されています。

デジタルアーカイブジャパン推進委員会及び実務者検討委員会、「3か年総括報告書 我が国が目指すデジタルアーカイブ社会の実現に向けて」を公表

内閣府知的財産戦略推進事務局に事務局を置く、デジタルアーカイブジャパン推進委員会及び実務者検討委員会が、「3か年総括報告書 我が国が目指すデジタルアーカイブ社会の実現に向けて」(2020年8月付)を公表しています。

あわせて、デジタルデータの長期保存のために必要な検討事項を示した「デジタルアーカイブのための長期保存ガイドライン(2020 年版)」、同ガイドラインの内容を踏まえた「デジタルアーカイブアセスメントツール(改定版)」等も公開されています。

3か年総括報告書 我が国が⽬指すデジタルアーカイブ社会の実現に向けて[PDF:10.62MB](2020/8/19)
https://www.kantei.go.jp/jp/singi/titeki2/digitalarchive_suisiniinkai/pdf/r0208_3kanen_houkoku_honbun.pdf

神戸市、「こども本の森 神戸」の建設に着手したことを発表:2022年春開館予定

神戸市は、2020年9月24日付けの記者発表資料において、東遊園地再整備基本設計の策定を発表しました。あわせて、園内に整備される図書館「こども本の森 神戸」の建設に着手したことも発表しています。

「こども本の森 神戸」は、株式会社安藤忠雄建築研究所から神戸市に寄付される予定となっており、記者発表資料に記載されたスケジュールによれば、2021年12月竣工、2022年春開館の予定です。

東遊園地再整備基本設計の策定 「こども本の森 神戸」の建設に着手 ~東遊園地が新しく生まれ変わります!~(神戸市, 2020/9/24)
https://www.city.kobe.lg.jp/kouen/higasiyuuenhonnnomori20200924.html

国立国会図書館、「議会開設百三十年記念議会政治展示会」を開催

国立国会図書館は、2020年12月10日から23日までの期間、東京本館の新館1階展示室において「議会開設百三十年記念議会政治展示会」を開催します。

議会が歩んできた歴史を、近現代政治史における大きな出来事とともに、時代を追って9章に分けて紹介する展示会です。国立国会図書館憲政資料室で所蔵する、政治家や軍人などが遺した書簡、日記、各種書類を主体とし、図書、雑誌、錦絵など多様な資料が展示されます。

10月2日現在、東京本館の来館利用は抽選予約制ですが、展示室には予約なしでの入場が可能です。開催状況に変更がある場合は、ホームページ、Twitter、Facebook 等でお知らせします。

国立国会図書館、電子展示「本の万華鏡」の第28回「国会議事堂ができるまで」を公開

2020年10月2日、国立国会図書館(NDL)は、ミニ電子展示「本の万華鏡」の第28回として、「国会議事堂ができるまで」をウェブサイトで公開しました。

国会議事堂が落成するまでの歴史をたどる「第1章 仮議事堂の変遷」「第2章 本議事堂の完成」のほか、当時の姿を伝えるビジュアル資料を収録したコーナー「ビジュアル議事堂」が設けられています。

本の万華鏡「国会議事堂ができるまで」を公開しました(付・プレスリリース)(NDL, 2020/10/2)
https://www.ndl.go.jp/jp/news/fy2020/201002_01.html
https://www.ndl.go.jp/jp/news/fy2020/__icsFiles/afieldfile/2020/09/29/pr201002.pdf
※二つ目のURLはプレスリリースです。[PDF:703KB]

デジタルアーカイブの資料で作成するGIFアニメの国際的なコンペティション“GIF IT UP”が開催中:2020年はジャパンサーチも協力

Europeanaの2020年9月30日付けのブログ記事で、GIFアニメの国際的なコンペティション“GIF IT UP”の開催と、2020年10月1日から31日にかけて作品の投稿を受け付けていることが紹介されています。

“GIF IT UP”は、コンテンツ・パートナーから利用できるパブリックドメインやオープンライセンスの動画・画像・テキスト等を使用して作成したGIFアニメのコンペティションです。応募作品の中から、優勝、次点(3作品)、people's choice賞等が選ばれ、賞品が授与されます。

7回目の開催となる2020年は、従来のEuropeana、DPLA、ニュージーランド国立図書館のDigitalNZ、オーストラリア国立図書館のTroveに加えて、日本のジャパンサーチ、インド・コルカタのDAG Museumsもコンテンツ・パートナーとして協力しています。

シンガポール国家図書館委員会(NLB)、サブスクリプション方式による児童書の宅配貸出サービスを開始:図書館員が選んだ8冊を毎月配達

2020年10月2日、シンガポール国家図書館委員会(NLB)は、サブスクリプション方式による児童書の宅配貸出サービス“The Little Book Box”の開始を発表しました。

図書館員が選んだ英語の児童書8冊を毎月宅配貸出するサービスであり、児童書は4歳から6歳までと、7歳から9歳までの2つの年齢層を対象としたものとなっています。

利用料金は、日本の消費税に相当する財・サービス税(GST)を含め月額10.70シンガポールドルです。滞納金のないNLB の図書館メンバーであれば申し込み可能ですが、申し込み可能な人数にはサービス全体で上限が設定されています。なお、申込み期間は3か月単位となっています。

配達スケジュールには変動があるものの、少なくとも21日間の閲覧利用が可能となっています。また、返却は期日までにNLBのいずれかの公共図書館の返却ボックスに返却する必要があります。

米国国立公文書館(NARA)、ソーシャルメディア戦略(2021年度-2025年度版)を公表

2020年9月30日、米国国立公文書館(NARA)が、ソーシャルメディア戦略“Social Media Strategy Fiscal Years 2021-2025”を公表しました。

より魅力あるデジタルコンテンツを作成することをあげており、また、現在、130人以上のNARAの職員が14の異なるプラットフォームの139のソーシャルメディアのアカウントで積極的に活動しており、年間何億ビューものアクセスがありますが、これをさらに発展させていくとしています。

新型コロナウイルス感染症の感染拡大により、仕事や研究活動、文化体験がオンラインにシフトしたことが、この新戦略の適時性と重要性を強固にしたとしています。

Five-Year Social Media Strategy Released(NARA,2020/9/30)
https://www.archives.gov/news/articles/social-media-strategy-2020

岡山大学、オージー技研株式会社・株式会社岡山村田製作所とネーミングライツに関する協定を締結:中央図書館のラーニングコモンズや学修スペースの愛称が決定

2020年10月01日、岡山大学が、9月11日に、オージー技研株式会社・株式会社岡山村田製作所とネーミングライツに関する協定を締結したと発表しています。契約期間は2020年10月1日から2023年9月30日の3年間です。

中央図書館1階のラーニングコモンズとリフレッシュスペースは、オージー技研株式会社により「OG Wellness SALON」、中央図書館2階サルトフロレスタとヒヨセルームは株式会社岡山村田製作所により、それぞれ「ムラタアカデミア」「ムラタスクエア」という愛称が付与されます。各施設に愛称のサイン等が設置されます。

岡山大学初のネーミングライツ・パートナー契約を、オージー技研株式会社・株式会社岡山村田製作所と締結(岡山大学,2020/10/1)
https://www.okayama-u.ac.jp/tp/news/news_id9663.html

倉吉市立図書館(鳥取県)、同館が飼育公開してきたニホンリスを神戸市立王子動物園に譲渡する「ニホンリス譲渡式」を開催

2020年10月6日、鳥取県の倉吉市立図書館が、同館が担当し飼育公開してきたニホンリスを神戸市立王子動物園に譲渡する「ニホンリス譲渡式」を開催します。

同リスは、1992年に結成された倉吉ニホンリスの会が、同館も所在する倉吉パークスクエアのオープンケージで飼育していましたが、後に同会が活動停止したため、2009年から同館が飼育公開してきたものです。

ニホンリス譲渡式(倉吉市,2020/9/30)
https://www.city.kurayoshi.lg.jp/gyousei/pressrelease/c106/m626/

ニホンリスオープンケージ(倉吉市立図書館)
https://www.city.kurayoshi.lg.jp/gyousei/div/kyouiku/toshokan/55/

須賀川市民交流センター整備事業(福島県)、「まちのチカラを引き出したPPPアワード2020」の賑わいづくり賞を受賞

2020年9月30日、日経BP総合研究所が「まちのチカラを引き出したPPPアワード2020(まちからアワード2020)」の受賞者を発表しました。

「まちからアワード2020」は、公民連携事業の質的向上を図るほか、中小規模の地方自治体におけるPPP導入検討、民間事業者の参入を促すことを目的に、人口20万人未満の自治体における「健康・福祉」「賑わいづくり」「SDGs」の3テーマに関する公民連携の事業について、それぞれの先進的な取り組みを表彰するもので、「賑わいづくり賞」に福島県の須賀川市民交流センター整備事業が選ばれました。

入賞25件には、徳山駅前賑わい交流施設運営事業(山口県)、習志野市生涯学習複合施設「プラッツ習志野」(千葉県)、野々市中央地区整備事業(石川県)、美馬市地域交流センター「ミライズ」内 美馬市立図書館(徳島県)等が含まれています。

独立行政法人国立文化財機構、文化財防災センターを設置

2020年10月1日、独立行政法人国立文化財機構が、文化財防災センターを設置したと発表しています。

2014年度から文化庁の補助事業により実施してきた文化財防災ネットワーク推進事業で築いた基盤を、常設の組織としてさらに充実・発展させ、日本の文化財防災ネットワークの拠点となることを目指すとしています。

本部は奈良文化財研究所に置かれ、東日本ブロック中核拠点は東京文化財研究所、西日本ブロックの中核拠点は奈良文化財研究所が務めます。また、東京文化財研究所が北海道・東北地方、東京国立博物館が関東・甲信越地方、奈良文化財研究所が中国・四国地方、京都国立博物館が富山・石川・福井・岐阜・滋賀・京都・兵庫、奈良国立博物館が静岡・愛知・三重・大阪・奈良・和歌山、九州国立博物館が九州地方を担当します。

頻発する各種の災害から多様な文化財をまもるため、関係機関との連携体制の構築、技術的課題の研究、啓発活動などの事業を実施し、災害発生時には、文化庁をはじめとした多くの組織や専門家の協力によって迅速かつ効果的な救援活動の中心的な役割を担うとしています。