アーカイブ - 2019年

2月 7日

オランダ大学協会(VSNU)、学術成果のオープンアクセス化推進のためのパイロットプロジェクト“You share, we take care”の開始を発表

2019年1月31日、オランダ大学協会(VSNU)は、学術成果のオープンアクセスに関するパイロットプロジェクト“You share, we take care”が同日からオランダの大学において開始されることを発表しています。

オランダのオープンアクセス(OA)に関する情報を提供するウェブサイト“open access.nl”で紹介されているプロジェクトの詳細によれば、出版から6か月経過した学術成果の出版者版を、著者らが大学のリポジトリを通じてオープンアクセス化することをサポートするプロジェクトであり、2019年1月31日から6ヶ月間実施されます。

オランダでは著作権法の改正により、特定の条件を満たした科学的成果については、出版後合理的な期間を設けた後にオープンアクセス化が可能となっています。著作権法で求められる要件と関連して、次のプロジェクト参加条件が示されています。

・出版物がオランダの公的資金により全部または一部が助成を受けていること
・著者または共著者がプロジェクトに参加する機関と雇用契約を結んでいること
・科学論文や著作の1章分など、短い科学的成果であること

【イベント】シンポジウム「これからの博物館制度の在るべき姿~博物館法見直しの方向性をさぐる~」(3/2・東京)

2019年3月2日、公益財団法人日本博物館協会が、東京文化財研究所にて、シンポジウム「これからの博物館制度の在るべき姿 ~博物館法見直しの方向性をさぐる~」を開催します。

開催趣旨によると、同シンポジウムはこれからの博物館制度の在り方について、より広範な視点から捉え、現行の博物館法の見直しを進めるための議論を深める機会とするとしています。

定員は120人で、参加には申し込みが必要です。資料代500円が必要です。

プログラムは次の通りです。

オランダ大学協会(VSNU)、Plan Sに対する声明を発表

2019年1月31日、オランダ大学協会(VSNU)がPlan Sに対する声明を発表しました。

オランダのオープンサイエンスに関する国家計画である“National Plan Open Science” (NPOS)で述べられているとおり、VSNUが積極的にオープンサイエンスに関わってきたことに触れ、オープンアクセスはオープンサイエンスの一部であるとし、Plan Sの目標に対する支持を表明しています。

その上で、全世界規模でPlan Sが求める効果をもたらすためにはCOAlition Sのメンバーシップを欧州内外で拡大していく必要があるとしています。

また、Plan Sが適切に取組むべき点として、十分な移行期間の確保、信頼できるジャーナルの明確化など科学出版の質向上のための取組、科学の独立性保証、出版コストの抑制・透明化、若手あるいはキャリアが浅い研究者の立場への十分な配慮等、全7点を挙げています。

大阪市立図書館が2018年度勝手表彰の貢献賞を受賞:「古文書等オープンデータ画像のビジネス等への利活用促進」に対して

2019年2月5日、大阪市立図書館は、同館の「古文書等オープンデータ画像のビジネス等への利活用促進」の取組が2018年度勝手表彰の貢献賞を受賞したことを発表しました。同日付の大阪市の報道発表資料によれば、公共図書館の受賞は国内初とあります。

同賞は一般社団法人オープン&ビッグデータ活用・地方創生推進機構(VLED)が主催するものです。VLEDでは、オープンデータやその活用等に関する優れた取組を勝手に選んで勝手に表彰する「勝手表彰」を実施しており、2018年度で6回目となります。

同館では今回の表彰を受け、「大阪市ICT戦略」に基づき、デジタルアーカイブにおけるオープンデータ化対象画像の拡充とメタデータの豊富化、ビジネスの活性化をも視野に入れた利活用推進等に引き続き取組むとコメントしています。

日本脚本アーカイブズ推進コンソーシアム、脚本データベースの英語版を公開

一般社団法人日本脚本アーカイブズ推進コンソーシアムは、現在までに収集した脚本・台本の書誌データを一覧・検索できる「脚本データベース」について、英語版の公開を発表しています。

タイトル、氏名はローマ字で表示されています。一部、読み仮名の不明な氏名など日本語で表示されているものの、調査を進め更新するとしています。また、今後は作品情報としてあらすじなどを順次公開する予定とあります。

一般社団法人日本脚本アーカイブズ推進コンソーシアム
https://www.nkac.jp/
※ニュース欄に「脚本データベースの英語版公開 NEW」とあります。

脚本データベース(英語版)
http://db.nkac.or.jp/top.htm?langId=en

2月 6日

【イベント】「なんて素敵な氷室冴子展」記念トークショー (2/21・京都)

2019年2月21日、京都市の京都アスニーにおいて、京都市中央図書館主催のイベント「なんて素敵な氷室冴子展」記念トークショーが開催されます。

同イベントは2019年2月14日から3月14日まで開催される「なんて素敵な氷室冴子展」を記念して行われるものです。同展示は京都市中央図書館2階で開催されます。トークショーでは、氷室冴子氏原作の漫画『ライジング!』の作画を担当した藤田和子氏による講演と、氷室冴子青春文学賞に関わっている法政大学の増淵敏之氏と、京都女子大学の桂まに子氏による対談「物語×地域が生み出された魅力とは?」が行われる予定です。

2月21日「なんて素敵な氷室冴子展」記念トークショー(京都市中央図書館・2019/2/1付け)
https://www2.kyotocitylib.jp/index.php?key=jo8f16nhe-1000

フィンランドのコンソーシアム“FinELib”、Taylor & Francis社との契約交渉が合意に至らず

2019年1月28日、フィンランドの大学・研究機関・公共図書館からなるコンソーシアム“FinELib”は、 Taylor & Francis社との契約交渉が合意に至らず、2月1日からTaylor & Francis社の電子ジャーナルへのアクセスできなくなると発表しています。

FinELibは、研究者への、Taylor & Francis社が出版した雑誌へのアクセスと、研究成果のオープンアクセスでの公開を目標に交渉してきましたが、合理的な価格に関して意見の相違があり、合意できませんでした。

FinELibのメンバー機関の図書館等では、研究者・教員・学生が論文への他のアクセス方法を見つけるのを助けると述べるとともに、同コンソーシアムが作成したウェブページ“Alternative Access”を紹介しています。

オランダ王立図書館(KB)、同国の中国人コミュニティーをテーマとしたウェブアーカイブを館内で公開

2019年2月5日、オランダ王立図書館(KB)が、旧暦の正月にあわせて、同国の中国人コミュニティーに関するウェブアーカイブ“Chinese Netherlands' web collection”を同館閲覧室内の端末で公開したと発表しています。閲覧には有効期限内の図書館カードが必要です。研究者は同コレクションの「データセット」や「リンク分析」を利用することもできます。

同国では中国人が100年以上にわたって活動してきたにもかかわらず、彼らや彼らのオンライン上での文化について詳しくないことから取り組まれたもので、公開されたコレクションは、KBのウェブアーカイブチームに中国人インターンが加わって構築され、446のウェブサイトが含まれます。

コレクションは「ショップ」「レストランと食」「ブログ」「文化・芸術・歴史」「教育」「語学学校」「中国人の専門家」「地域グループ」「情報プラットフォーム」「中・蘭交流グループ」「祭礼・儀式」「移民グループ」「ニュース・メディア」「政治・社会問題」「留学生」「中国医学」「(中国)駐在員事務所」の17のカテゴリーに分類していると紹介されています。

カルチュア・コンビニエンス・クラブ株式会社、顧客情報の取り扱いに関する基本方針を再検討 検討中は捜査機関への対応は捜査令状に基づく場合のみとすると発表

2019年2月5日、カルチュア・コンビニエンス・クラブ株式会社(CCC)は顧客情報の取り扱いに関する基本方針を再検討中であると発表しました。あわせて、再検討期間中は、捜査機関からの要請があった場合でも、対応するのは捜査令状に基づく場合のみとする、とされています。

CCCは2012年以降、捜査令状のほかに「捜査関係事項照会書」を提示された場合も捜査機関にTカードの個人情報を提供していました。なお、CCCが指定管理者となっている各図書館は、Tカードによる図書の貸出や自動貸出機を利用した場合のTポイントの付与において、個人情報や貸出履歴をCCCに提供していないと説明しています。

お客さま情報のお取り扱いについて(CCC、2019/2/5付け)
https://www.ccc.co.jp/news/2018/20180205_005472.html

Open Preservation Foundationに、フィンランドのCSC - IT Center for Scienceが加盟

デジタル資料の長期保存を目指す非営利団体Open Preservation Foundation(OPF)は、2019年2月1日、新たにフィンランドのCSC - IT Center for Scienceが加盟したことを発表しました。CSCはフィンランドの教育文化省向けに教育・科学・文化政策を立案する非営利機関です。

参考:
CSC – IT Center for Science becomes the newest member of the Open Preservation Foundation(OPF、2019/2/1付け)
https://openpreservation.org/news/csc-finland-becomes-the-newest-member-of-the-open-preservation-foundation/

大学プレスセンターがニュース特集「大学における読書推進の取り組み」を公開

教育情報に特化したオンライン型プレスリリースサービス「大学プレスセンター」が、ニュース特集「大学における読書推進の取り組み」を2019年2月4日付けで公開しています。

同特集は大学プレスセンターに2018~2019年に掲載された、大学における読書推進関係のリリースをまとめたものです。ビブリオバトル、選書ツアー、学生協働等の事例が多数取り上げられています。

大学における読書推進の取り組み(大学プレスセンター、2019/2/4付け)
https://www.u-presscenter.jp/2019/02/post-40924.html

IFLA年次大会で「図書館ラブストーリー」をテーマにしたセッション開催 ライトニングトーク話者を募集中

国際図書館連盟(IFLA)の若手図書館員のための活動を行っているグループ“New Professionals Special Interest Group”(NPSIG)と"Management and Marketing Section"が、2019年8月にギリシャ・アテネで開催されるIFLA年次大会において、「図書館ラブストーリー」をテーマに共同セッションを行うと発表しました。2019年3月3日まで、ライトニングトーク話者の募集が行われます。

「図書館で恋に落ちたことはありますか?」という呼びかけから始まる発表募集によれば、このセッションでは「1. 利用者間の恋愛」、「2. 図書館員間の恋愛」、「3. 図書館員と利用者の間の恋愛」、「4. 恋愛の負の側面」を主なテーマとし、ディスカッションにあたって自身の考えや経験等を発表するライトニングトークを7件、募集するとのことです。

文化庁、「文化審議会著作権分科会法制・基本問題小委員会報告書」を公表

2019年2月5日、文化庁が、「文化審議会著作権分科会法制・基本問題小委員会報告書」を公表しました。

1月25日に開催された第8回法制・基本問題小委員会において報告書(案)について審議し、修正等を経て、主査の責任において小委員会としての報告書としてとりまとめられたものです。

報告書は、法改正の方向性が定まった下記の事項等に関して、とりまとめを行ったものです。

(1)リーチサイト等を通じた侵害コンテンツへの誘導行為への対応
(2)ダウンロード違法化の対象範囲の見直し
(3)アクセスコントロール等に関する保護の強化
(4)著作権等侵害訴訟における証拠収集手続の強化
(5)著作物等の利用許諾に係る権利の対抗制度の導入
(6)行政手続に係る権利制限規定の見直し(地理的表示法・種苗法関係)

今後は2月13日に開催される文化審議会著作権分科会において、分科会としての報告書(案)について審議する予定です。

2月 5日

国立国会図書館(NDL)、デジタル化した図書、雑誌など計約230万点にDOIを付与

2019年2月4日、国立国会図書館(NDL)は、「国立国会図書館デジタルコレクション」において提供する資料のうち、NDLがデジタル化した図書、雑誌、官報、憲政資料、脚本、手稿譜の計約230万点にデジタルオブジェクト識別子(DOI)を付与したことを発表しました。

このことにより、NDL所蔵資料をもとに作成したデジタル化資料(254万点)のほぼ全てがDOIを通じて永続的にアクセスできるようになりました。

2019年2月4日 国立国会図書館がデジタル化した資料(図書、雑誌、官報、憲政資料、脚本、手稿譜)にDOI(ディ・オー・アイ)を付与しました(付・プレスリリース)(NDL, 2019/2/4)
http://www.ndl.go.jp/jp/news/fy2018/190204_01.html

米国議会図書館(LC)、国内の研究図書館の蔵書の物理的状態を評価するためのプロジェクトへの助成を獲得

2019年2月4日、米国議会図書館(LC)が、アンドリュー W.メロン財団から、40か月間のプロジェクト“Assessing the Physical Condition of the National Collection”への助成を獲得したとを発表しました。

米国の研究図書館の蔵書を保存するための全国的な取組を発展させる科学的基盤を策定するため、どの本をどの分量で全国的に保存する必要があるかを決定する際に基準となる、比較可能で信頼のできる意思決定方法を提供することが目的です。他には、アリゾナ州立大学・コーネル大学・コロラド大学ボルダー校・マイアミ大学・ワシントン大学が参加します。

蔵書の物理的状態を定量的・客観的に評価するため、異なる地域の5つの大規模研究図書館が所蔵する書誌的に同一の書籍をサンプルに、その物理的・化学的・光学的な特徴を比較します。集められたデータをもとに、書籍が自然に劣化する過程に関するナレッジベースの構築、人工物としての書籍に関するデータセットの提供を行ない、書籍の物理的状態の予測モデルの構築に繋げることが目標です。また、書庫で利用可能な簡単なテストツールの開発も目標とされています。

久米南町図書館(岡山県)、新元号の予想企画を開催:正解者は期間限定で貸出冊数無制限に

2019年2月4日付けの山陽新聞digitalの記事において、久米南町図書館(岡山県)で開催されている新元号の予想企画が紹介されています。

正解者は特典として、2019年5月から2020年3月まで、通常は1回20冊の図書貸出冊数が無制限になるとあります。

久米南町総務企画課発行の『広報くめなん』2019年1月号に掲載されている「図書館行事のご案内」でも、企画「新元号を予想しよう」の開催と、正解者は2019年5月から2020年3月まで貸出無制限の特典が付くことが紹介されています。

久米南町図書館が新元号の予想企画 正解者に貸出冊数が無制限の特典(47NEWS, 2019/2/4)
https://www.47news.jp/localnews/3239264.html

漫画・アニメに特化した文化スペース「台湾漫画基地」が台北市にオープン

台湾の文化部(文化政策等を担当する省庁)は、2019年1月30日付けの日本語ニュースにおいて、漫画・アニメに特化した文化スペース「台湾漫画基地」が台北市華陰街にオープンしたことを紹介しています。

2019年1月24日のオープンであり、漫画関連の展覧会開催や、国産漫画の販売コーナー、漫画家の創作スペース、業種を超えたマッチングの場を設ける等の取組により、台湾の漫画産業の発展を促進する役割を担うとしています。

「台湾漫画基地」のウェブサイト上の記載によれば、同スペースは文化部が台湾の漫画産業育成のために設置したものとあります。

台湾初の「漫画基地」、台北に誕生 漫画産業の発展を後押し(文化部, 2019/1/30)
https://jp.moc.gov.tw/information_131_96565.html

東京大学附属図書館、電子展示『捃拾帖』に「貼り込み資料画像検索プロトタイプ」機能を試験追加

2019年2月4日、東京大学附属図書館は、2019年1月15日に公開した電子展示『捃拾帖』(くんしゅうじょう)に「貼り込み資料画像検索プロトタイプ」機能を試験追加したと発表しました。

同館が公開する「田中芳男・博物学コレクション」と、国立国会図書館デジタルコレクションで公開されている『張交帖』を対象とした画像検索システムです。

「貼り込み資料画像検索プロトタイプ」のウェブサイトでは、貼り込まれた資料単位での画像検索が可能であること、2019年1月末時点において、99帖、13,069コマ、34,746件の貼り込み資料が検索対象となっていること、画像の閲覧ビューアとして人文学オープンデータ共同利用センターが開発した IIIF Curation Viewerを利用していること等が紹介されています。

なお、同システムはプロトタイプの段階であり、データや機能なども予告なく変更される可能性があるとしています。

東京大学総合図書館、地震・火災などのかわら版や鯰絵などからなる「石本コレクション」のウェブサイトを公開:「石本コレクションII」のデジタル画像を新規追加

2019年2月4日、東京大学総合図書館は、地震・火災などのかわら版や鯰絵などから成る「石本コレクション」のウェブサイトを公開したことを発表しました。

同館と同大学地震研究所では、第二代東京帝国大学地震研究所の所長であった石本巳四雄氏(1893-1940)の旧蔵書を所蔵しており、江戸から明治期にかけての災害関連資料が含まれています。

同館所蔵の資料群の中には、「石本コレクションI 地震火災版画張交帖」「石本コレクションII」があり、「石本コレクションI」は2008年からインターネット公開を実施していました。

今回、新たに「石本コレクションII」のデジタル化を実施し、IとIIをあわせた新たな「石本コレクション」のウェブサイトを公開したとあります。

同ウェブサイトでは画像公開にIIIFを採用しているほか、GitHub上でのデータセットの公開を実施しています。

ニューヨーク公共図書館(NYPL)・DCL社、著作権局“Catalog of Copyright Entries”掲載の著作権に関する記録を構造化しGitHub上で公開

2019年2月1日、米・ニューヨーク公共図書館(NYPL)が、Data Conversion Laboratory(DCL)社と共同で実施してきた、米・著作権局の“Catalog of Copyright Entries”に掲載された著作権に関する記録のデジタル化と検索性向上のためのプロジェクトの第1段階が終了したと発表しています。

第1段階は、1923年から1964年までの印刷物の著作権に関する記録数十万件のデジタル化・構造化を実施するもので、GitHub上でその成果が公開されました。次段階において、同記録の検索容易化のため、ウェブベースのプラットフォーム上で公開される予定です。

図書館にとって、同データは、印刷物の著作権情報の追跡・発見に役立ち、電子化の方法について速やかに判断できるため、数多くの書籍等の電子化によるアクセス増につながると紹介されています。

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