アーカイブ - 2019年

12月 12日

OCLC、目録情報等の管理サービス“WorldShare Record Manager”に機能拡張を実施:美術・建築分野のシソーラス“Getty Art & Architecture Thesaurus”の典拠ファイルが利用可能に

2019年11月25日、OCLCは、目録情報・メタデータ等の管理サービス“WorldShare Record Manager”に機能拡張を実施したことを発表しました。

機能拡張の結果、WorldShare Record Managerで米国のゲティ財団による美術・建築分野のシソーラス“Getty Art & Architecture Thesaurus(AAT)”の典拠ファイルについて、検索や閲覧が可能になっています。AATには、美術・建築・装飾芸術・物質文化・アーカイブ資料を記述するために、美術館・図書館等の文化遺産機関で用いられる用語が含まれています。

機能拡張後のWorldShare Record Managerでは、書誌レコードに記述するためのAATの用語の検索・閲覧・選択、目録レコード間のAATの語彙の検証やリンクの編集などの操作が可能になっています。

アーバンデータチャレンジ(UDC)2019及び土木学会インフラデータチャレンジ2019、オープンデータを活用したアプリケーション等の作品を募集

地方公共団体をはじめとする各機関が保有するオープンデータ等を活用し、地域課題の解決に効果的なアプリケーションや活動等をコンテスト形式で募集する「アーバンデータチャレンジ(UDC)2019」及び、インフラ分野に特化したデータ利活用について募集する「土木学会インフラデータチャレンジ2019」の作品募集要領が、2019年12月11日付けで公開されています。

作品概要の締切は2019年12月28日、作品の締切は2020年1月31日となっています。一次審査を経て、2020年3月14日に予定されている最終審査会での応募者によるプレゼンテーションの後、来場者投票により受賞作品が決定されます。

news(UDC)
https://urbandata-challenge.jp/category/news
※2019/12/11付けで「アーバンデータチャレンジ2019 with インフラデータチャレンジ2019 作品募集要領」とあります。

12月 11日

キハラ株式会社、日本十進分類法(NDC)のピクトグラムを制作しデータを公開

2019年12月11日、キハラ株式会社は、日本十進分類法(NDC)のピクトグラムを制作し、データを公開したことを発表しました。

2018年に開催された第20回図書館総合展の同社ブースにおいて展示されたものであり、誰もが見てもわかりやすく、遠くからでも見つけやすく、読みたい本を探しやすくすることを目的に制作されたとあります。

利用条件に同意の上で申し込みを行うことにより、データのダウンロードが可能となっています。

千葉大学の学生サークルが1979年に福島県三島町での聞き取り調査によって記録した民話が三島町の語り部サークルにより再話され絵本として出版される

2019年12月9日付の千葉大学附属図書館のお知らせで、同大学の機関リポジトリ「千葉大学学術成果リポジトリ CURATOR」で公開中の『千葉大学日本文化研究会 民俗調査報告書 リポジトリ用覆刻版』に収録された民話が、福島県大沼郡三島町の語り部サークル「三島語り部ちゃんちゃんこ」によって絵本となり、10月1日に出版されたことが紹介されています。

出版された絵本『語りつぐ三島町の民話:とんてんかんてんとんからりん』は、1979年の千葉大学の学生グループ「千葉大学日本文化研究会」による三島町での聞き取り調査をまとめた民俗調査報告書である『ちりりんぽりりんこがねの花 : 福島県大沼郡三島町の民話』を参考資料として作成されました。聞き取り調査で記録された昔話・伝説・わらべ歌を再話することで、三島町の文化遺産を継承していきたいという思いから制作されたことが説明されています。民俗調査報告書は、民話を聞き取ったそのままの言葉で記録しており、語り部サークルが絵本を制作するにあたって、当時の方言や話者の意図を理解するために貴重な資料であった、としています。

英・Jisc、英国を拠点とする学会の出版部門5部門とオープンアクセス(OA)出版への転換を目指す試験契約署名を完了

2019年12月9日、英・Jiscは、英国を拠点とする学会の出版部門5部門とオープンアクセス(OA)出版への転換を目指す試験的契約への署名を完了したことを発表しました。

一連の契約はJisc collectionによる、小規模出版社との持続可能なOAへの転換を目指した交渉の最初の成果です。英国微生物学会・英国生化学会(Biochemical Society)の完全子会社であるPortland Press社・国際水協会(IWA)出版部門・英国発生生物学会(Company of Biologists)・欧州呼吸器学会(European Respiratory Society)の学術雑誌について、Jiscによるコンソーシアムを通してOAへの転換を含む契約の署名が行われています。これらの2年間の試験契約により、個別のAPC支払ではなく契約による固定価格で、英国の学術成果が全て学会発行の学術雑誌上でOAにより公表可能になっています。

オープンアクセスリポジトリ連合(COAR)、分散型のオープンな出版フレームワーク“Pubfair”に関するホワイトペーパーの第2版を公開

2019年11月27日、オープンアクセスリポジトリ連合(COAR)は、分散型のオープンな出版フレームワーク“Pubfair”に関するホワイトペーパーの第2版の公開を発表しました。

今回公開されたホワイトペーパーは2019年9月3日に公開された初版について、コミュニティメンバーから寄せられた25件以上のコメントを反映して改訂された第2版となっています。COARは主な改訂点として、Pubfairを多様な評価・配布サービスと接続する分散されたコンテンツ層として表現することで、プラットフォームではなくフレームワークであることを明確に表現し直したことを挙げています。

COARは、次世代リポジトリ専門家グループ等とともに、分散されたリポジトリネットワーク上での付加的なサービスの開発を目指して、Pubfairやその他のモデルの概略の提示・実装等に引き続き取り組んでいく、としています。

米・ハーバード大学バークマン・センター、報告書“Content and Conduct:How English Wikipedia Moderates Harmful Speech”を公開:Wikipediaは悪意のあるコンテンツの大半を速やかに特定し削除することに成功している

2019年11月21日、米・ハーバード大学バークマン・センター(Berkman Klein Center for Internet & Society)が 報告書“Content and Conduct:How English Wikipedia Moderates Harmful Speech”を公開しました。

英語版Wikipediaが有害なスピーチに対処している程度を評価するために実施した調査の報告書で、16人のWikipedia編集者へのインタビュー(コンテンツ修正の過程・ガイドライン、コンテンツの削除、英語版Wikipediaの品質管理)及び、問題のある様々なスピーチを同定するために調整された機械学習分類器を用いたWikipediaのテキストの定量的分析の2つの方法をもとに分析されました。

調査結果から、Wikipediaは大規模なプロジェクトにもかかわらず有害なコンテンツの大半を速やかに特定し削除することに成功していると結論付けています。

2019年の“I Love My Librarian Award”受賞者が発表される(米国)

2019年12月10日、米国図書館協会(ALA)が、コミュニティのメンバーに対し多大な貢献をしたライブラリアンに贈られる賞“I Love My Librarian Award”の2019年の受賞者10名を発表しました。

知的障害を持つ成人のためのブッククラブを創設した大学図書館員、「死と死ぬこと」をめぐるコミュニティ向けプログラムを展開した公共図書館員、銃規制等のセンシティブな問題を教師・生徒らで話し合うプログラムを立ち上げた学校図書館員など、大学図書館員3人、公共図書館員3人、学校図書館員4人が選ばれています。

同賞は2008年に開始され、今回の受賞者を含めこれまで120人の図書館員が受賞しています。

英・電子情報保存連合(DPC)に米国議会図書館(LC)が加盟

米国議会図書館(LC)による2019年12月10日付けのブログ記事で、同館が英・電子情報保存連合(DPC)にfull memberとして加盟したことが紹介されています。

記事中では、2018年10月、デジタル技術を活用したサービス強化を目指すデジタル戦略を策定・公表したこともあり、LCにとってデジタル保存への取組が優先事項となっていること等が述べられています。

The Library of Congress joins the Digital Preservation Coalition(LC, 2019/12/10)
https://blogs.loc.gov/thesignal/2019/12/the-library-of-congress-joins-the-digital-preservation-coalition/

英国国立・大学図書館協会(SCONUL)、“Library Design Award 2019”を発表:バーミンガム大学図書館・アイルランド王立外科医学院図書館

2019年11月29日、英国国立・大学図書館協会(SCONUL)が、“Library Design Award 2019”の受賞館を発表しています。

同賞は、1973年に設立されたもので、純粋な建築的価値よりも、建物の機能性や転換をもたらした機能に基づいて授与されます。

中大規模図書館部門で選ばれた、バーミンガム大学図書館は、革新的な設計が、学習スペースと研究スペースの魅力的な融合を最大化するとともに、コレクション管理への革新的な新しいアプローチをもたらしたこと等が評価されています。

小規模図書館部門で選ばれたアイルランド王立外科医学院図書館は、図書館の空間と機能がキャンパス内の建物に広がっていることが、図書館が学生・教員・研究者・医師等の要求に応えることができる柔軟性と適応性をもたらしている点等が評価されています。

栃木県立図書館、ロビー展示「図書館のレファレンス事例で学ぼう!災害・防災 ~台風19号を受けて~」を開催中

栃木県立図書館が、2019年11月29日から2020年2月26日まで、ロビー展示「図書館のレファレンス事例で学ぼう!災害・防災 ~台風19号を受けて~」を開催中です。

資料の紹介に加え、栃木県立図書館が過去に行った関連のレファレンス事例や、台風第19号による県内被害に関する新聞記事の展示も行なっています。

図書館のレファレンス事例で学ぼう!災害・防災 ~台風19号を受けて~(栃木県立図書館, 2019/11/29)
http://www.lib.pref.tochigi.lg.jp/index.php?key=jo5ovvtyn-1471#_1471

参考:
令和元年台風第19号による図書館への影響
Posted 2019年10月15日
https://current.ndl.go.jp/node/39264

埼玉県立久喜図書館、資料展「見逃し美術展 - 全国美術展回顧」を開催

埼玉県立久喜図書館が、2019年12月12日から2020年1月13日まで、資料展「見逃し美術展 - 全国美術展回顧」を開催します。

同館の収集分野である芸術全般の関係資料から選んだ資料を展示することで、2019年に開催された全国の美術展を回顧できる内容となっています。

クリムト、葛飾北斎、岸田劉生などの美術展を振り返り、美術展が紹介された雑誌の特集記事をはじめ、関係する芸術家の作品集や美術館を紹介する資料などによって全国の美術館をめぐるという構成です。

県立久喜図書館 資料展 「見逃し美術展 - 全国美術展回顧」を開催します(埼玉県, 2019/12/10)
http://www.pref.saitama.lg.jp/a0001/news/page/2019/1210-03.html

柏市教育委員会(千葉県)、市立図書館本館の書棚をプロデュースする「市内中学生おすすめ本展示プロジェクト」を実施:地元の書店との連携企画

千葉県の柏市教育委員会が、「市内中学生おすすめ本展示プロジェクト」を実施すると発表しました。

市内の中学校の代表が、柏市立図書館本館の書棚をプロデュースするもので、以下の手順で2019年12月15日に実施されます。

1.グループで「おすすめ本」の紹介を行うとともに意見交換をし、交流を図る。
2.講師(市内書店の店長)から本の魅力の伝え方を学び、自分のおすすめ本のPOPを作成する。
3.本の効果的な展示方法をみんなで考え、実際に棚づくりを行う。
4.成果物(作成した本棚)を、本館に設置する。併せて、ポスターと報告書を作成し、分館や学校図書館等に配布する。

図書館本館での展示は12月24日からです。

市立図書館初の書店とのコラボ企画中学生による図書館本館 書棚まるごとプロデュース(令和元年12月9日発表)(柏市, 2019/12/10)
http://www.city.kashiwa.lg.jp/soshiki/020300/p053079.html

12月 10日

オープンアクセス出版社PeerJ、UNSILO社の“Reviewer Finder API”を採用:査読ワークフロー最適化のため

2019年12月4日、出版社に対しAI技術によるソリューションの提供を行っているデンマークのUNSILO社は、オープンアクセス出版社PeerJがUNSILO社の“Reviewer Finder API”を採用したことを発表しました。PeerJの原稿追跡及び査読システムに組み込まれる予定とあります。

“Reviewer Finder API”はUNSILO社が提供するAPIスイート“UNSILO Evaluate”を構成するソフトウェアの一つであり、著者と査読者候補とを単純なキーワードタグの一致により結び付けるのではなく、原稿のセマンティック分析を行い、同一テーマの近年の論文と比較することによって最適な査読者候補を検索するものです。また、利益相反(conflict of interest)の観点からの査読者候補のフィルタリング、査読者候補を評価するための一連のデータ提供を行う機能も備えていることが紹介されています。

ジャパンサーチ(試験版)、国立歴史民俗博物館の「歴博館蔵資料目録」「国立歴史民俗博物館学術情報リポジトリ」との連携を開始

2019年12月5日、ジャパンサーチ(試験版)は、国立歴史民俗博物館の所蔵資料データベース「歴博館蔵資料目録」及び機関リポジトリ「国立歴史民俗博物館学術情報リポジトリ」との連携を開始したことを発表しました。

お知らせ(ジャパンサーチ(試験版))
https://jpsearch.go.jp/news
※2019年12月5日付けのお知らせに「「歴博館蔵資料目録」「国立歴史民俗博物館学術情報リポジトリ」と連携しました」とあります。

参考:
E2176 - 国の分野横断統合ポータル ジャパンサーチ試験版公開後の動向
カレントアウェアネス-E No.376 2019.09.19
https://current.ndl.go.jp/e2176

国立情報学研究所(NII)、学術情報ネットワーク「SINET5」の東京・大阪間に世界最高水準の長距離400Gbps回線を構築・運用開始

2019年12月6日、国立情報学研究所(NII)は同研究所が運用する学術情報ネットワーク「SINET5」について、東京・大阪間に世界最高水準の長距離400Gbps回線を構築し、12月9日から運用を開始することを発表しました。

東京・大阪間に構築された400Gbps回線は、現在のSINET5で全都道府県を結ぶ100Gbps回線の4倍の通信容量の大容量回線となります。大学・研究機関等が集中する関東エリアと関西エリア間でのデータ通信需要増が通信容量を圧迫している状況を解決するため、両エリア間の通信容量増強を目的に構築した、としています。

新たな基盤として構築された400Gbps回線の運用による知見は、2022年4月に運用開始予定の次期SINETの設計・構築に活かされる予定です。

日本の学術研究を支える超高速ネットワークSINETを東京-大阪間で400Gbpsにスピードアップ~世界最高水準の大容量回線を長距離区間で実用化~(NII,2019/12/6)
https://www.nii.ac.jp/news/release/2019/1206.html

Ex LibrisがInnovative社を買収

2019年12月5日、ProQuest傘下の図書館システムベンダEx Librisが、米国のシステムベンダであるInnovative (Innovative Interfaces)社を買収することが発表されました。

買収後、InnovativeはEx Libris内のビジネスユニットとなりますが、Innovative社時代の製品についても引き続きサポートされるとのことです。

Ex Libris Signs Definitive Agreement to Acquire Innovative(Ex Libris、2019/12/5付け)
https://www.exlibrisgroup.com/press-release/ex-libris-signs-definitive-agreement-to-acquire-innovative/

英・Jisc、国際水協会(IWA)出版部門との間で2年間の”Read & Publish”契約を締結

国際水協会(IWA)の出版部門IWA Publishingが、英・Jiscとの間で2020年から2年間の”Read & Publish”契約を締結したことを発表しました。

IWA Publishingは17の査読誌を刊行するIWAの完全子会社です。今回締結した契約により、Jisc参加機関に所属する研究者は、所属機関のメールアドレスを用い、所属機関を明記している限り、自動的にAPCを免除されます。

IWA Publishingの発表では、同社は積極的に完全OAへの移行を模索していくつもりであり、今回の契約はOA出版の持続可能なモデルを実現する大きな一歩であるとされています。

オックスフォード大学出版局(OUP)と米アイオワ州立大学がRead & Publish契約について原則合意

2019年12月2日付けで、英オックスフォード大学出版局(OUP)と米アイオワ州立大学がRead & Publish契約について原則合意に至ったことが発表されました。

両者の発表によれば、OUPが米国の機関とRead & Publish契約を結ぶのは初めてで、欧州外の機関との同契約自体、初であるとされています。契約にはOUPが刊行するOA雑誌への投稿権に加え、約300の購読型雑誌へのアクセス権およびオープンアクセスオプションの利用権が含まれます。

詳細事項も含めた最終的な合意は年内にもなされる予定とのことです。

英国王立化学会(RSC)、オランダ・SURFmarketコンソーシアムとの間で”Read & Publish”契約を締結

英国王立化学会が、オランダの研究大学コンソーシアムであるSURFmarketとの間で”Read & Publish”モデルを含む契約を締結したことを発表しています。

契約期間は2019-2020年までの2年間で、SURFmarketに加盟している13機関中8機関が、”Read & Publish”を採用したとのことです。

Royal Society of Chemistry agrees landmark journals deal with Netherlands consortium(RSC)
https://www.rsc.org/journals-books-databases/open-access/read-and-publish/community/landmark-journals-deal-with-netherlands-consortium/

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