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カレントアウェアネス・ポータルは、図書館界、図書館情報学に関する最新の情報をお知らせする、国立国会図書館のサイトです。
2019年9月4日、米国国立医学図書館(NLM)は、索引誌“Hospital and health administration index”、“Hospital literature index”、“Cumulative index of hospital literature”のデジタル化を完了し、同館がデジタル化資料を公開するウェブサイト“Digital Collections”へ追加したことを発表しました。
今回デジタル化された索引誌3誌は、NLMが提供する医学学術文献データベースMEDLINEに未収録の学位論文や視聴覚資料に関する文献情報を含むため、各図書館の冊子体除籍が進まない状況が続いていましたが、今回のデジタル化完了により冊子体の除籍を望む館は安心して実施できるようになった、としています。
2019年9月5日、東京藝術大学附属図書館は9月6日から8日に行われる藝祭(大学祭)期間中に同館のB棟において、大学院映像研究科等とのコラボレーションによる企画「GEIDAI BIBLIOSCAPE 2019」を開催することを発表しました。
「GEIDAI BIBLIOSCAPE 2019」では、大学院映像研究科メディア映像専攻修士1年の学生やRAM Association(同大学のメディアプロジェクトを構想する映像ドキュメンタリスト育成事業)らが展示、パフォーマンス、ワークショップなど様々な形で発表を行う展覧会「オブジェとしての本」や図書館所蔵の蓄音機・SPレコードによる30分の「蓄音機コンサート」、1,000円の寄付で図書館受入対象外の本3冊とオリジナルトートバックが配布される「古書バザール」などの企画が実施されます。
2019年8月30日、凸版印刷株式会社はデジタルアーカイブデータ上に文化情報を蓄積するシステム「オンライン・フィールドワーク・システム(ETOKI)」のプロトタイプを京都大学との共同研究の成果により開発したことを発表しました。
2018年から、凸版印刷株式会社と京都大学は次世代文化情報プラットフォーム構想に関する共同研究を進めています。これは屏風絵などの文化財に描かれた内容に関して、地理・歴史・工芸・観光など複数の専門家の見解を、デジタルアーカイブデータ上に情報集約することで、学術研究や文化財鑑賞に役立てることを目的とした共同研究です。今回のシステム開発にあたっては、京都大学総合博物館によって、凸版印刷が持つデジタルアーカイブデータへの名所・建築物・人物に関する描画情報や関連資料など、客観的情報の紐付け作業が行われました。
凸版印刷株式会社は、共同研究の成果物として発表された「オンライン・フィールドワーク・システム(ETOKI)」について、屏風絵などの絵画資料に描かれた町の中を、様々な分野・立場の人々が共にフィールドワーク(絵解き)を行い、デジタルアーカイブデータ上に文化情報を蓄積するシステムであるとしています。
2019年9月2日、オーストラリア国立図書館(NLA)が、電子リソースの統合ポータルサイトeResourcesをリニューアルしました。
電子ジャーナル・電子書籍の全文検索(現在、オンラインコンテンツの80%が検索可)、最も関連性の高い検索結果の表示、検索結果の絞り込み機能、検索結果の引用・保存・エクスポート等の機能があります。
館外から電子リソース等の本文を閲覧するには、同館の利用者カード記載のIDを用いてログインする必要があります。館内利用の場合は自動的に全て閲覧することができます。
ポータルサイトのトップバナーには、NLAのOPAC、リサーチガイド、旧ポータルサイトへのリンクが貼られています。旧ポータルサイトは11月まで利用可能です。
2019年9月2日、スコットランド国立図書館(NLS)が ウェブサイト“Data Foundry”を公開しました。
デジタルスカラシップサービスの一環として、同館のコレクションを機械可読なデータとして提供することで、コンテンツマイニング・画像分析といったデジタル研究の範囲を拡大することを目的としたサイトです。
現在、テキスト、画像、メタデータなど70GB以上のデータが搭載されており、今後も、サイトの更新に合わせて新たなデータが追加される予定です。
Data Foundry launched(NLS,2019/9/2)https://www.nls.uk/news/archive/2019/09/data-foundry
Data Foundryhttps://data.nls.uk/
2019年9月1日、千葉大学附属図書館が、『千葉大学日本文化研究会 民俗調査報告書 リポジトリ用覆刻版』6冊を、「千葉大学学術成果リポジトリ CURATOR」で公開したと発表しています。
公開されたのは、同大学の学生サークル「千葉大学日本文化研究会」(1996年春に廃部)が、故川端豊彦千葉大学名誉教授の指導を受けて、1973年から1993年にかけて、東北地方・関東地方・中部地方を中心に、民話や習俗などの聞き取り調査を行って刊行した『民俗調査報告書』35冊のうち、民話を主体とした6冊(福島県・山形県・秋田県)です。
同報告書は謄写版(ガリ版)で刊行されているため、紙の劣化が進行し、また、現存数がごくわずかなため研究者が入手困難となってきたことから、2014年に同館からの相談でこのことを知った、日本文化研究会のかつての在籍者が、現地を再び訪れるなどして『民俗調査報告書』を集めて同館に寄贈するとともに、デジタル覆刻して公開したものです。
現在、青森県、新潟県、群馬県、長野県、山梨県などの民話を集めた『民俗調査報告書』もデジタル覆刻し公開する準備を進めているとのことです。
2019年10月26日と27日に、国立歴史民俗博物館において、同館主催の国際シンポジウム「博物館と多文化社会―いかに博物館は多文化社会における対話の場となりうるか」が開催されます。
先住民族の歴史や文化に関連する博物館のとりくみに焦点をあて、カナダ、ノルウェー、台湾、そして日本の博物館における最先端の成果と経験に基づいて、多文化社会における博物館の役割について話し合うことを目的としています。
参加費は無料ですが、事前の申込必要です(先着順)。
内容は以下の通りです。
10月26日 ●セッション1:カナダ・ノルウェー 司会:アラン・エルダー氏(カナダ歴史博物館)
・ジョナタン・レネ氏(カナダ歴史博物館) 「新しいカナダ歴史ホールにおける先住民の声」
・ジスガング・ニカ・コリソン氏(ハイダ・グアイ博物館) 「Saahlinda Naay-モノをまもる家:Kay Llnagaayのハイダ・グアイ博物館」
・ジェレミー・マクゴーワン氏(北ノルウェー美術館) 「内からの脱植民地化? 北欧の博物館スペースのコロニアルな盲点をひらく」
2019年9月5日、学校図書館問題研究会(学図研)が、「学校司書配置調査」ページを開設しました。
学図研では、学校司書の兼務状況なども含めた、学校司書配置の実態を把握する活動を行なってきましたが、同ページを開設し、「学校司書配置調査に参考となる資料」「各都道府県での小中学校の「学校司書配置調査」について、学図研が把握している状況をまとめた「都道府県別-学校司書配置状況」」を公開したものです。
また、27道県における学校司書の実態調査の実施については情報がないことから、学図研事務局まで情報を寄せるよう呼び掛けています。
学校司書配置調査(学図研,2019/9/5)http://gakutoken.net/joetzxwuj-49/#_49
学校司書配置調査(学図研)http://gakutoken.net/opinion/S_SchLibrarian/
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