2019年8月26日、米国図書館協会(ALA)の知的自由委員会(IFC)は、「図書館の権利宣言」(Library Bill of Rights)の新版を見据えて、新たに浮上した知的自由に関する諸問題に対処できるように、知的自由に関する既存の方針・ガイドライン等の改訂や新規作成を実施したことを発表しました。
スウェーデン王立図書館(NLS)が実施したBibsamコンソーシアムによるElsevier社との契約解除の影響に関する調査結果をまとめた“Consequences of Sweden Cancelling Elsevier”が、フィンランドの図書館コンソーシアム“FinELib”のTwitterアカウントによる2019年8月16日付の投稿で紹介されています。
スウェーデンでは、2018年5月に同国のBibsamコンソーシアムがElsevier社との契約を解除したことを受けて、2019年1月10日から2月1日まで、NLSが契約解除による影響の調査として利用者及び機関向けのアンケート調査等を行っています。この調査結果をまとめた“Consequences of Sweden Cancelling Elsevier”は2019年6月28日付でリポジトリZenodoに公開されました。
“Consequences of Sweden Cancelling Elsevier”では、スウェーデン国内44機関及びこれらの機関に所属する利用者の回答等に基づいて、契約解除により支出の抑えられた機関予算の使途や利用不可となった論文の入手手段、契約解除に対する利用者の賛否の見解などが示されています。
2019年8月26日、国際図書館連盟(IFLA)は、ギリシャ・アテネで開催されている第85回世界図書館情報会議(WLIC)において、“IFLA Global Vision Ideas Store”に投稿されたアイデアの検索・閲覧機能“explore”を公開しました。
“IFLA Global Vision Ideas Store”は、IFLAの“Global Vision”を実現するためのアイデアを図書館員から募集するウェブサイトです。2018年8月にマレーシア・クアラルンプールで開催された第84回世界図書館情報会議(WLIC)において公開が発表され、アイデアの募集が行われていました。
記事中では、これまで“Global Vision”及び“IFLA Global Vision Ideas Store”に対し貢献を行った人々、機関名の一覧を示したコーナー“Wall of Fame”を“IFLA Global Vision Ideas Store”内に設けていることも紹介されています。
1.図書館のグローバルな声を強化する(Strengthen the Global Voice of Libraries)
2.専門的な実践を促進・強化する(Inspire and Enhance Professional Practice)
3.現場をつなぎ強化する(Connect and Empower the Field)
4.組織を最適化する(Optimise our Organisation)