アーカイブ - 2019年 7月

7月 16日

トルコ統計局、2018年の国内図書館統計を公表

2019年7月11日、トルコの政府機関であるトルコ統計局(Turkish Statistical Institute)は、2018年の国内図書館統計を公表しました。

統計では以下の点等が紹介されています。

・トルコ国内の図書館総数は3万1,451であること
・トルコ国立図書館の蔵書数は146万3,488点であること
・トルコ国立図書館の受益者(beneficiaries)は63万3,999人で、2017年より0.6%増加
・公共図書館の登録利用者数は284万504人で、2017年より29.1%増加
・大学図書館の蔵書数は1,760万15点で、2017年より7.4%増加
・公式・非公式の教育図書館(education libraries)の総数は2万9,690で、2017年より12.4%増加

渋川市立図書館(群馬県)、市立小樽図書館(北海道)とのコラボ展示として、ウェブ漫画家やしろあずき氏から寄贈された三角コーン等を展示する「三角コーンが結ぶふたつのまち」を実施中

群馬県の渋川市立図書館が、北海道の市立小樽図書館とのコラボ展示「三角コーンが結ぶふたつのまち」を実施しています。展示は2019年8月31日まで行われる予定です。

2019年6月18日に渋川市立図書館のTwitter公式アカウントによる、図書館の三角コーン破損に関するツイートをきっかけに、ウェブ漫画家やしろあずき氏から同館へサイン入りの三角コーン3個の寄贈が行われました。その後、やしろ氏の義父が図書館長を務める市立小樽図書館から企画の打診があり、2019年7月9日から今回のコラボ展示が行われています。

コラボ展示では、やしろ氏から寄贈されたサイン入り三角コーンややしろ氏の著書、両市のポスター・パンフレット、両市が登場する本などが展示されています。

やしろあずきさん寄贈の三角コーンを展示 渋川市立図書館(47News(上毛新聞),2019/7/10)
https://www.47news.jp/localnews/3758998.html

米国図書館協会(ALA)、図書館が実施するプログラムの特徴とプログラムを担当する専門家に必要な技能や研修等に関する調査報告書を公表

2019年7月11日、米国図書館協会(ALA)が、同国の図書館プログラムの特徴・利用者・成果・価値、および、同分野において成功するために要求される能力について調査した研究の結果を概説する報告書“National Impact of Library Public Programs Assessment: Phase 1: A White Paper on the Dimensions of Library Programs and the Skills and Training for Library Program Professionals”を公開しました。

米国博物館・図書館サービス機構(IMLS)の助成を受けた2年間のプロジェクトNILPPA(National Impact of Library Public Programs Assesment)によるもので、調査は、社会科学のシンクタンクNew Knowledge Organizationと連携して行われました。

報告書の前半では、図書館のプロファイル、プログラムの特徴、プログラムの利用者、プログラムの管理等、図書館のプログラムの主要的側面と副次的側面を識別するための、図書館プログラムの分類フレームワークを紹介しています。

大日本印刷、エー・アンド・ユー、新建築社の3社がAIを活用した雑誌誌面レイアウトの自動生成技術を共同開発

2019年7月10日、大日本印刷株式会社(DNP)、株式会社エー・アンド・ユー、株式会社新建築社は共同で、雑誌の原稿となる画像とテキストを入力すると、その内容や雑誌の持つブランドイメージにあった誌面レイアウトを、AIを活用して自動生成する技術を開発したことを発表しました。

この技術は株式会社エー・アンド・ユーが発行する雑誌『a+u : Architecture and urbanism』の2019年8月号のレイアウト制作の一部で活用されています。

DNPのニュースリリースによると、今回開発された技術は、印刷物の制作・製造で培ってきた画像処理や自然言語処理、データ解析などの技術と、最新のAIを掛け合わせて活用することで、各雑誌固有の「雑誌らしさ」に合致した複数のレイアウトを自動生成し、提示できるというものです。特長として、過去15年分の雑誌紙面データをAIに学習させることで「雑誌らしさ」をスコア化したモデルの開発、AIがどの部分に着目したかを提示するヒートマップ等が挙げられています。

3社は同誌の編集に本格的に活用する中で、誌面レイアウト自動生成システムの実用化を図る、としています。

ラテンアメリカとPlan S(文献紹介)

2019年7月11日、PeerJ Preprintsにおいて、ラテンアメリカ諸国における学術情報流通・オープンアクセス(OA)の現状からPlan Sの問題点を論じる文献” Plan S in Latin America: A precautionary note”が公開されました。著者はアルゼンチンの研究者、Humberto Debat氏とDominique Babini氏です。

Plan Sにはすでにラテンアメリカからもアルゼンチンが参加を表明しているとのことですが、今回発表されたプレプリントではラテンアメリカ諸国のPlan Sへの参加は時期尚早であるとしています。具体的な問題点として、現在のPlan Sガイドラインでは「コストと価格の透明性」に関する実際の扱いがどうなるかが不明であり、cOAlitonsにおいて妥当と認められたAPCの金額が北側諸国にとってはそうでも、ラテンアメリカにとっては大きな負担となる可能性や、仮に発展途上国には配慮がなされるとしても、ラテンアメリカがその対象になるかもわからないとしています。全体として、Plan Sの目的には賛同するとしつつ、特権的な一部の機関が国際的な学術出版の将来像を展望し、導くという姿勢に異を唱えています。

日立製作所とクラリベイト・アナリティクス・ジャパン、海外特許文献の調査業務を効率化するサービスを販売開始

2019年6月26日、クラリベイト・アナリティクスの日本法人クラリベイト・アナリティクス・ジャパン株式会社と、株式会社日立製作所が、海外特許文献の調査を効率化するサービスを共同開発し、日立製作所の特許情報提供サービス「Shareresearch」のオプションサービスとして販売を開始したと発表しました。

新たに共同開発されたサービスは、クラリベイト・アナリティクスのグローバル特許データベース「Derwent World Patents Index (DWPI)」の情報をShareresearch上でも閲覧可能とするものです。DWPIでは30以上の言語による海外特許情報を英語に翻訳し、新規性や用途などの項目別に要約して提供していますが、新サービスではDWPIの情報の一部が日本語にも翻訳され、表示されるとのことです。

日立製作所のプレスリリースでは、プロトタイプを用いた検証では、一定時間内に読解できる特許の件数が約40%増加したとされています。

オープンソースのディスカバリーサービス“VuFind”のバージョン6.0が公開

米国のヴィラノヴァ大学図書館が開発しているオープンソースのディスカバリーサービス“VuFind”のVersion 6.0が、2019年7月15日に公開されました。

Version 6.0では、検索フィルターを管理するためのユーザインタフェースの改善、OverDriveの電子書籍サービスとの統合オプションのサポート機能追加、電子メールなどで送信するURLの短縮化機能追加、MySQL8との互換性改善等が行われています。

VuFind 6.0 Press Release(VuFind, 2019/7/15)
https://vufind.org/wiki/changelog:release-6-0

参考:
オープンソースのディスカバリーサービス“VuFind”のバージョン5.0が公開
Posted 2018年7月18日
http://current.ndl.go.jp/node/36339

【イベント】講演会「君たちはデジタル時代をどう生きるか~デジタルアーカイブが新たな未来を拓く~」(8/22・岐阜)

2019年8月22日、じゅうろくプラザ(岐阜県岐阜市)で、岐阜女子大学による講演会「君たちはデジタル時代をどう生きるか~デジタルアーカイブが新たな未来を拓く~」が開催されます。

作家・脚本家の冲方丁氏による、文学・アニメ・ゲームとデジタルアーカイブについての基調講演のほか、冲方氏と東京大学特任教授の長丁光則氏によるトークセッション「2020年以降、企業が求めるのはデジタルアーキビスト」、長丁氏による講演「デジタル研究者がデジタルアーカイブに託すもの-人工知能には何がみえているのか!-」が行われます。

参加は無料です。事前の申込みが必要であり、定員は先着90人です。

名古屋大学附属図書館、「高木家文書デジタルライブラリー」「伊藤圭介文庫 錦窠図譜の世界」「古典籍内容記述的データベース」搭載の同館所蔵資料の画像にCC BY-SAを適用

2019年7月11日、名古屋大学附属図書館が、「高木家文書デジタルライブラリー」「伊藤圭介文庫 錦窠図譜の世界」「古典籍内容記述的データベース」搭載の同館所蔵資料の画像にクリエイティブコモンズライセンス(CC BY-SA)を適用したことを、名古屋大学特定基金附属図書館支援事業のFacebookで発表しています。

他機関所蔵資料の画像は対象外です。

学術図書等に掲載した場合には、同館に成果物を提供するよう呼び掛けています。

@Nagoya.Univ.info.lib.kikin(Facebook,2019/7/11)
https://www.facebook.com/Nagoya.Univ.info.lib.kikin/posts/677761115983140

各省庁が行う事業の予算や支払い先を検索できるサービス「JUDGIT!」公開

2019年7月11日、政策シンクタンク構想日本が、日本大学尾上洋介研究室、Visualizing.JP、特定非営利活動法人ワセダクロニクルと共同で開発した、日本の各省庁の事業予算や支払い先等を検索できるサービス「JUDGIT!」を公開しました。

同サービスは内閣官房が2014年から公表している「行政事業レビューシート」のデータに基づくものです。行政事業レビューシートでは国の省庁が行う約5,000の事業について、事業ごとに目的、内容、予算額、成果、予算の支払い先などがまとめられています。JUDGIT!ではキーワードや主要支出先等で事業を検索でき、検索結果では事業ごとに、年度ごとの予算や成果目標・実績、主要支出先等の詳細を閲覧することができます。

JUDGIT!
https://judgit.net/

7月 12日

早稲田大学図書館、「早稲田大学における電子ジャーナルの利用実態に関するアンケート調査」の調査結果を公表

2019年7月12日、早稲田大学図書館は、「早稲田大学における電子ジャーナルの利用実態に関するアンケート調査」の調査結果を公表しました。

同調査は、全学的な学術情報基盤の維持および発展に関する施策の一環として、同大学に所属する常勤教員・大学院学生・学部学生を対象に行われたものです。概要報告によれば、調査の実施期間は2019 年 3 月 4 日から3 月 22 日までであり、有効回答数は999票でした。

今回の調査により、契約により現在提供されている電子ジャーナルの重要性が改めて浮き彫りとなったとし、特にElsevier社など大手出版社7社との「ビッグディール契約」に基づき提供される学術雑誌等は、同大学の研究・教育を支える学術情報基盤として、分野を問わず必要不可欠であることが確認されたとしています。

【結果報告】早稲田大学における電子ジャーナルの利用実態に関するアンケート調査(早稲田大学図書館, 2019/7/12)
https://www.waseda.jp/library/news/2019/07/12/6828/

Springer Nature社とResearchGate、一部の同社雑誌掲載記事の全文をResearchGate上で公開する試行プログラムについて延長を発表

2019年7月11日、Springer Nature社と研究者向けのSNS・ResearchGateは、2019年3月に開始した一部の同社雑誌掲載記事の全文をResearchGateの研究者個人のプロフィール画面上で公開し、閲覧・ダウンロード可能にする試行プログラムについて、延長を発表しました。

延長された試行プログラムの第2フェーズでは、Springerのジャーナルの一部も公開対象に加わり、ResearchGateのプラットフォーム全体では従来の4倍のSpringer Nature社の記事が公開されることになります。

試行プログラムの第1フェーズ中にResearchGateの利用者700人以上に対して行われた調査では、97%がこの試行プログラムについて肯定的な反応を返し、96%がResearchGate上にNatureのジャーナルの全文記事が掲載されたことに満足していると回答するなど、非常に肯定的に受け止められており、試行プログラムの継続はこの結果を受けて行われました。

米国議会図書館(LC)の法律図書館、貴重書を保管する新しい書庫の開設を発表

米国議会図書館(LC)の法律図書館は、貴重書を保管する新しい書庫の開設記念式典を、2019年6月28日に開催したと発表しています。

同館の貴重書は、これまで、同館の小規模な貴重書保管室や、LCの他部門から借りたスペースで保管していましたが、今回の新書庫開設により、コレクションが統合され、安全性とアクセスが向上すると説明しています。

新書庫は、現在の保管室の4倍にあたる直線で9,000フィートの棚があり、貴重書の保管に最適な最先端の空調・防火・安全システムを備えています。

デューイ十進分類法(DDC)で優先的に開発が必要なトピックや改訂・更新が必要な主題に関する図書館員向け調査の結果が公開される

デューイ十進分類法(DDC)編集チームによるブログ“025.431: The Dewey blog”の2019年7月9日付の投稿において、2019年4月に行われた、優先的に開発が必要なトピックや改訂・更新が必要な主題に関する図書館員向けに調査の結果が公開されています。

ブログの投稿では以下のようなことが紹介されています。

・図書館にとって優先的に開発が必要なトピックとして、食物不耐性(food intolerance)、電子タバコを吸うこと(vaping)、低所得地区(low-income neighborhoods)などが挙げられたこと
・コンピューターサイエンス、情報、総記を扱う0類、技術(応用科学)を扱う6類、社会科学を扱う3類が、利用者にとって改訂が有用な分野であるとみなされていること

GreyNet、灰色文献国際会議の会議論文をオープンアクセスで公開したと発表

2019年7月10日、灰色文献に関する国際的なネットワークGreyNet(Grey Literature Network Service)が、イタリアの国立研究議会情報科学技術研究所(ISTI-CNR)と共同で、灰色文献国際会議の第1回から第20回までの会議論文(conference paper)約400点をオープンアクセスで公開したと発表しています。

各々の論文は、システムが生成した引用とともに豊富なメタデータをともなっており、最新5回分の論文にはDataCiteによるDOIが付与されています。残りの論文についても今後DOIを付与するとしています。

Now Online - The Largest Collection of Conference Papers in the Field of Grey Literature(GreyNet,2019/7/10)
http://greyguide.isti.cnr.it/index.php/homepage/124-greyguiderepository

岐阜市立中央図書館、中高生を対象とした「2019年度ぼくのわたしのショートショート発表会」の作品を募集中:応募作品をまとめた作品集は同館の蔵書に

岐阜市立中央図書館が、中高生を対象とした「2019年度ぼくのわたしのショートショート発表会」の作品を募集中です。締切は2019年8月20日です。

発表会開催当日(11月3日)に参加が可能な中学生または高校生を対象に原稿用紙5枚以内の短編小説を募集するものです。応募作品から選考された作品の著者(図書カード1万円分を進呈)は、発表会当日に発表するともに、岐阜県出身の直木賞作家・朝井リョウ氏に作品を読んでもらい、朝井氏と発表作品についての話をします。

応募作品は選外も含め作品集に掲載して発表会で配布するとともに、同館の蔵書とされます。

初回は同館開館記念イベントとして2015年に実施され、過去の発表者のなかには高校生で作家デビューした人もいると紹介されています。

ぼくのわたしのショートショート発表会作品大募集!(岐阜市立図書館,2019/6/7)
https://g-mediacosmos.jp/lib/information/2019/06/post-667.html

浦添市立図書館(沖縄県)、市制施行50周年および開館35周年を記念し、市内の児童・生徒を対象に図書館利用カードのデザインイラストを募集

2019年7月11日、沖縄県の浦添市立図書館が、2020年の市制施行50周年および開館35周年を記念し、市内の児童・生徒を対象に図書館利用カードのデザインイラストを募集すると発表しています。

募集するデザインイラストは、

(1)浦添市立図書館(外観や読書している人など図書館をイメージするもの)
(2) 移動図書館「としょまる」

の2部門です。

応募期間は8月1日から10月31日までです。

各部門より1名ずつ入賞作品が選ばれ、副賞として図書カード3千円分が授与されます。

【市制施行50周年】浦添市立図書館利用カードのデザイン大募集!(浦添市立図書館,2019/7/11)
http://library.city.urasoe.lg.jp/docs/2019071100111/

神奈川県、「神奈川県文化財保存活用大綱(素案)」に関する意見を募集

神奈川県が、「神奈川県文化財保存活用大綱(素案)」に関する意見の募集を開始しました。募集期間は2019年7月10日から8月8日までです。

2018年6月に文化財保護法が改正され、都道府県は、文化財の保存及び活用に関する総合的な施策の大綱を策定できるとされたことから、その素案を策定したものです。

「4 県内の文化財の保存・活用に関する方針」において、「県立公文書館や県立図書館では、歴史的に重要な公文書その他の資料を収集・保存している。これらの資料については、未指定のものであっても、将来的に文化財としての価値が見出されることも考えられる」とされているほか、「別添資料6 本県における文化財の保存・活用に関わる部局等」に、神奈川県立図書館があげられています。

(意見募集中の案件)「神奈川県文化財保存活用大綱(素案)」に関する意見の募集について(神奈川県,2019/7/10)
http://www.pref.kanagawa.jp/docs/ar3/pub/c4272865.html

大阪市の「こども本の森 中之島」の指定管理者として、図書館流通センター(TRC)を代表とする企業共同体「TRC&長谷工 meet BACH」が選定される

図書館流通センター(TRC)は2019年7月9日付のプレスリリースで、TRC・有限会社バッハ・株式会社長谷工コミュニティの共同企業体「TRC&長谷工 meet BACH」(代表企業:TRC)が、大阪市北区の中之島公園内に2020年3月開館予定の「こども本の森 中之島」の指定管理者として選定されたことを発表しました。

「TRC&長谷工 meet BACH」は「こども本の森 中之島」の指定管理者選定において、応募した8団体の中から「指定管理予定者」として選定され、2019年5月・6月の大阪市会本会議において指定管理者として承認されています。今後開館準備を経て、2020年3月から指定管理者として運営を行う、としています。

建築家・安藤忠雄氏が手掛ける「こども本の森 中之島」「TRC&長谷工 meet BACH」が指定管理者に選定(TRC,2019/7/9)
https://www.trc.co.jp/information/190709_trc.html

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