2019年6月17日、米・ニューメキシコ大学(University of New Mexico:UNM)は大学図書館に25年間勤務した元図書館員のRuss Davidson氏から、同氏が所蔵するジョージ・オーウェル著作のコレクションが寄贈されたことを発表しました。
寄贈されたコレクションには、アイスランド語、ウクライナ語、スワヒリ語、アフリカーンス語、ノルウェー語、ウルドゥ語、インドネシア語等、様々な言語に訳された『動物農場』、『1984』の初版をはじめ、ジョージ・オーウェル著作の希少な版が含まれており、大学のCenter for Southwest Research and Special Collectionsで保存され、将来の研究に活用される予定です。
この契約は2019年7月から2021年12月を契約期間とし、スウェーデン国内の4つの研究助成機関(スウェーデン研究評議会(The Swedish Research Council)、Formas、Forte、Vinnova)とBibsamコンソーシアム所属機関のうち31機関が参加しています。研究助成機関がSpringer Nature社のOAジャーナル出版費用の50%を負担することにより、契約参加機関に所属する研究者は、Springer Nature社が発行する576のOAジャーナルで研究成果を発表することができます。対象となるOAジャーナルには、近年スウェーデンの研究者が論文を多く発表している“Nature Communications”や“Scientific Reports”も含まれています。
2019年6月18日、スウェーデン・Bibsamコンソーシアムを代表してライセンス契約の交渉を行っているスウェーデン王立図書館(NLS)は、Bibsamコンソーシアムが米国物理学協会の出版部門(AIP Publishing)と試験的な“Read and Publish”契約を締結したことを発表しました。AIP Publishingの“Read and Publish”契約に参加した研究図書館のコンソーシアムは今回のBibsamが初めての事例になります。
この“Read and Publish”契約に参加したコンソーシアム内の11大学及び当局所属の研究者は、2019年12月末までAPCを負担することなくAIP Publishingのハイブリッドジャーナルへ投稿してオープンアクセス(OA)化することができます。
今年度の会議DCDC19はTNA、RLUK、Jiscの主催により“Navigating the digital shift: practices and possibilities”をテーマとして、2019年11月12日から11月14日までバーミンガムで開催され、DCDCのウェブサイトで参加登録の受付が開始されています。