2019年5月23日、SAGE社は社会・行動科学(SBS)における研究影響力の評価指標に関する報告書“The Latest Thinking About Metrics for Research Impact in the Social Sciences”の公開を発表しました。この報告書は、伝統的な文献の引用回数による研究影響力評価は、政策や実践、市民への影響力を捉えきれていないという問題意識の下、SAGE社がスローン財団(Alfred P. Sloan Foundation)、Altmetric社、スタンフォード大学行動科学先端研究センター、米国社会科学研究会議等の代表者を招いて実施した2019年2月のワークショップの要点をまとめた内容となっています。
NPO・本の学校が開催する「本の学校 春講座2019 in やまなし」の一環として開催するものであり、図書館と地域書店が連携して山梨の読書を支える取り組みである「やま読」の活動や本の楽しみについて、山梨県立図書館長の金田一秀穂氏、朗月堂書店代表の須藤令子氏、山梨県立都留高等学校司書の山崎誠也氏によるパネルディスカッションが行われます。
米・図書館情報資源振興財団(CLIR)は2019年2月に報告書“3D/VR in the Academic Library: Emerging Practices and Trends”を発表した。研究・教育における3D及びVR(仮想現実)技術の利用と,これらの技術を用いた研究・教育を支援する上で学術図書館が担う役割を調査したもので,2018年3月の米・オクラホマ大学ビゼル図書館で開催された会議“3D/VR Creation and Curation in Higher Education: A Colloquium to Explore Standards and Best Practices”の内容を基に作成されている。8章立てで構成されており,様々な分野の専門家が,3Dコンテンツの作成,3D/VR技術の教育利用,保存,データキュレーション等について述べている。本稿では報告書の概要を紹介し,3D/VR技術に対する学術図書館の役割を考える材料としたい。