2019年3月4日、オーストラリア国立図書館(NLA)が、“Australian Web Archive”の公開を発表しています。
NLAの情報探索システム“Trove”上で公開されたもので、NLAが国内の文化機関と連携して収集したウェブアーカイブ“PANDORA”、NLAによるオーストラリア連邦政府機関のウェブアーカイブ“Australian Government Web Archive”(AGWA)、auドメインの年次のバルク収集の成果といった、1996年以降のウェブサイトのアーカイブが含まれています。
“PANDORA”の公式Twitterでは、今回の“Australian Web Archive”の公開により“Trove”上でインデキシングされたウェブアーカイブのコンテンツは、2月時点の約1億9,400万件から50億件超へと約27倍増加したと紹介されています。
「危機の時代の図書館」(Libraries in Times of Crisis)をテーマとした特集号で、フィリピンの「移行期正義」における図書館とその役割、西インド諸島におけるアフリカ系住民の口頭による伝統文化の記憶と知識の伝達と図書館、米国図書館協会(ALA)と第二次世界大戦後の東欧の図書館の再建、共産主義政権下でのルーマニアの公共図書館、クロアチア紛争や情報化社会とクロアチアの公共図書館についての論考が掲載されています。
2019年2月28日、カリフォルニア大学は、今後のElsevier社の出版物の購読を停止することを発表しました。同学は同社との交渉において、公的資金を得た研究成果のOA化と、商業学術出版の増大するコストを安定化することを目指していましたが、契約条件が折り合わなかったとしています。大学側は購読料とOA出版料の一体化させるいわゆる“publish and read”契約を希望していますが、出版社との合意に至りませんでした。
同社の2019年1月1日までに刊行された出版物は、同学から恒久的にアクセスできるものがほとんどであるとし、同学のOffice of Scholarly Communicationは、一部のアクセスできないタイトルや2019年1月以降に発行された出版物を入手するための対策を発表しています。
2019年2月19日、「.ca」ドメインの管理等を行うカナダの非営利団体であるカナダインターネット登録局(The Canadian Internet Registration Authority:CIRA)が、インターネットとフェイクニュース、プライバシー、サイバーセキュリティとアクセスに関するカナダ人の経験や意見を調査したレポート“CANADIANS DESERVE A BETTER INTERNET”を刊行しました。
2018年3月に米・オクラホマ大学で開催された会議“3D/VR Creation and Curation in Higher Education: A Colloquium to Explore Standards and Best Practices”の内容をベースとしたものであり、さまざまな分野の専門家が執筆した、3Dコンテンツの作成、3D/VR技術の教育利用、保存、データキュレーション等に関する8章の論考からなります。