アーカイブ - 2019年 12月

12月 18日

Altmetricスコアの“2019年トップ100”論文発表

2019年12月17日、Altmetric社が、2019年版の“Altmetric Top 100”を公開しました。

2019年の第1位は、2019年5月に Arxivで公開された論文“Few-Shot Adversarial Learning of Realistic Neural Talking Head Models”でした。特定の個人に似せたスピーチ・表現の動画を合成できるシステムに関する内容であり、“Altmetric Top 100”の7年間の歴史の中で最も広く共有された論文であると紹介されています。

The most discussed and shared scientific research of 2019(Altmetric,2019/12/17)
https://www.altmetric.com/press/press-releases/2019-altmetric-top-100/

文学通信、デジタル学術空間に関する単行書の全文を公開

2019年12月18日、人文学書の出版社で人文学情報のニュースサイトも手掛ける文学通信は、同社が刊行を手掛ける単行書『デジタル学術空間の作り方 仏教学から提起する次世代人文学のモデル』の全文公開サイトをオープンしたと発表しています。

全文及び各章のPDFファイルが同社の「文学通信リポジトリ」上で公開されており、無料でのダウンロードが可能となっています。

下田正弘・永﨑研宣編『デジタル学術空間の作り方 仏教学から提起する次世代人文学のモデル』全文公開サイトを、公開しました(文学通信, 2019/12/18)
https://bungaku-report.com/blog/2019/12/post-654.html

下田正弘・永﨑研宣編『デジタル学術空間の作り方 仏教学から提起する次世代人文学のモデル』全文公開サイト(文学通信)
https://bungaku-report.com/sat.html
※PDFファイルへのリンクが掲載されています。

第3回東京大学学術資産アーカイブ化推進室主催セミナー「東京大学デジタル万華鏡 ~デジタルアーカイブズ構築事業の成果紹介とこれからの活用を考える~」の配布資料が公開

2019年12月18日、東京大学附属図書館は、2019年11月29日に開催した第3回東京大学学術資産アーカイブ化推進室主催セミナー「東京大学デジタル万華鏡 ~デジタルアーカイブズ構築事業の成果紹介とこれからの活用を考える~」の配布資料を公開したことを発表しました。

当日の主なプログラムは以下のとおりでした。

・開会の辞
 熊野純彦氏(東京大学附属図書館長/学術資産等アーカイブズ委員会委員長)

【デジタルアーカイブズ構築事業の成果から】
・東京大学学術資産等アーカイブズポータルの紹介
 東京大学学術資産アーカイブ化推進室

・ライトニングトーク ~ 5分間のショートプレゼン ~
 ※デジタルアーカイブズ構築事業参加部局に所属する東京大学の担当者が、それぞれのデジタルアーカイブ、公開データベースに関するショートプレゼンを行う企画

・デジタルアーカイブ活用のために 最新技術の紹介
 中村覚氏(東京大学情報基盤センター/学術資産アーカイブ化推進室)

【これからの活用に向けて(講演)】
・「総合図書館所蔵石本コレクションと「みんなで翻刻」」
 加納靖之氏(東京大学地震研究所)

LIS Newsが選ぶ2019年の図書館・図書館情報学関連の10大ニュース(米国)

2019年12月15日、図書館や図書館情報学に関するニュースを掲載している米国のブログLIS Newsが、同ブログが選ぶ2019年の10大ニュースを発表しています。

1. 図書館の延滞料金徴収廃止の動き

2. 出版社への抵抗(カルフォルニア大学とElsevier社の交渉決裂、ニューヨーク公共図書館による動画配信サービスKanopyへの無料アクセス提供中止、Macmillan社・Pearson社による図書館向け電子書籍提供モデル変更への反対、Plan Sの緩やかな前進)

3. 論争を引き起こす講演者によるイベントの中止問題

4. ディスカバリーサービスとアルゴリズムバイアスの問題

5.プライバシーの問題(LinkedIn Learning、FaceApp、顔認識ソフト、2020年国勢調査での市民権に関する質問)

6.フロリダ州の郡政委員会による図書館からのニューヨークタイムズへのアクセス遮断、及び、アイダホ州の図書館利用者による反トランプ資料の書架からの除去

7.ゲーム番組「ジェパディ!」での図書館員エマ・ブッチャーの勝利

8.無神経な建築家(階段でないと利用できない場所に本棚を設置したクイーンズ公共図書館の分館、盗撮されやすい構造のコーネル大学図書館)

韓国国立中央図書館(NLK)とアリラン国際放送、業務協約を締結:映像・台本の寄贈・寄託・デジタル化等

2019年12月17日、韓国国立中央図書館(NLK)と国際放送を行なっているアリラン国際放送が、業務協約を締結したと発表しています。

締結内容として、

・韓国の知識資源の収集・保存を目的とした寄贈・寄託
・放送映像資料の保存・活用を目的としたデジタル化及び共有のための協力
・放送映像資料の整理及びサービス標準化のための教育・技術情報に関する交流
・知識資源の共有及びサービス活性化を目的とした広報業務等での協力

があげられています。

NLKによる国内外の官民の文化芸術機関・個人が所蔵する文化芸術資料のデジタル化支援事業の一環で、アリラン国際放送はNLKに対して映像資料約9万8,000点、放送台本約1,000点を寄贈・寄託し、NLKは、これらの資料を図書館の情報サービスに活用します。

また、2020年8月には、アリラン国際放送が運営するアリランTVの放送ネットワーク構築20周年を記念し「大韓民国国際放送20年」展をNLKの企画展示室で実施する計画です。

大阪市の「こども本の森 中之島」の開館日が2020年3月1日に決定:ウェブサイト・SNSアカウントも開設

2019年12月16日付の大阪市の報道発表資料において、大阪出身の建築家である安藤忠雄氏から同市へ、建物が完成した「こども本の森 中之島」の寄付を受けたことが発表されました。

同資料内で、「こども本の森 中之島」の開館日が2020年3月1日となったこと、開館時間・休館日をはじめとした施設基本情報なども合わせて発表されています。現在同館では開館に向けた準備作業が進められており、開館に先立ってウェブサイトの立ち上げとロゴマークの作成が行われたことが紹介されています。また、2019年12月16日付で、同館のInstagram、Twitter、Facebookの公式アカウント開設が発表されています。

報道発表資料「こども本の森 中之島」の寄附を受けました(大阪市,2019/12/16)
https://www.city.osaka.lg.jp/hodoshiryo/keizaisenryaku/0000488455.html

国際大学(新潟県)と国際基督教大学がProQuest社のデータベース“ProQuest One™ Academic”を国内で初めて導入

2019年12月15日付のProQuest社のお知らせで、新潟県の国際大学(IUJ)と東京都の国際基督教大学(ICU)が、同社のデータベース“ProQuest One™ Academic”を導入したことが発表されています。同社はIUJとICUが日本で最初の“ProQuest One™ Academic”の導入機関である、としています。

“ProQuest One™ Academic”は、大学教員と学生を対象として、研究・教育・学習の成果改善のための単一のソリューションを提供するデータベース製品です。全分野の文献データベース“ProQuest Central™”、電子書籍データベース“Academic Complete®”、学位論文データベース“ProQuest Dissertation & Theses Global™”、ストリーミング動画データベース“Academic Video Online”といった同社の代表的なリソースを含んでおり、175以上の主題に渡る全てのコンテンツが単一のインターフェースで、利用可能かつ横断検索可能となっています。

信州大学附属図書館、同館で開催された「オープンサイエンス講演会」の開催報告・発表資料を公開

2019年12月12日、信州大学附属図書館は、2019年12月10日に同館が開催した講演会「基礎から知る「オープンサイエンス」~世界の潮流と研究者・大学の役割~」について、開催報告を公開したことを発表しました。

講演会当日に行われた、杉田茂樹氏(上越教育大学学術情報課長、オープンアクセスリポジトリ推進協会(JPCOAR)運営委員)の講演「欧州研究大学連盟『オープンサイエンスが大学に果たす役割』を読む」と岩井雅史氏(信州大学附属図書館)の報告「信州大学におけるオープンアクセスの歩みとオープンサイエンスに向けて」について、その概要が報告されています。また、ディスカッションでは、同館館長の渡邉匡一氏らによる研究者の立場からの研究データの管理・公開に関するプレゼンテーションと、フロアの教員・研究支援担当者など様々な立場の参加者からコメントや質問があったことが紹介されています。

信州大学機関リポジトリ上で、当日発表資料として杉田氏・岩井氏の発表資料、及び渡邊氏のプレゼンテーション資料「文系研究者の研究データ : 日本文学研究の場合」が公開されています。

12月 17日

農業関連の文献データベースAGRIS、検索機能の強化を含む新しいインターフェースを導入

国際連合食糧農業機関(FAO)の管理するポータルサイトAIMSの2019年12月11日付のお知らせで、農業関連の文献データベースAGRISが検索機能の強化を含む新しいインターフェースを導入したことが発表されています。

新しいインターフェースとなったAGRISでは、言語・資料種別を条件にして検索可能になっています。検索結果内ではフィルターを利用して、公開日・データ提供者・本文リンクの利用可否等を条件に絞り込みをかけることができます。また、検索結果を文献タイトル・著者・出版物のタイトルなどの特定のフィールドで絞り込むためのクエリオプションの追加、詳細画面から直前に選択したクエリオプションを保持したまま元の画面へ戻る“Back”ボタンの追加も行われています。

オーストラリア図書館協会(ALIA)、OECD生徒の学習到達度調査(PISA)2018年調査の結果を受け学校図書館への投資を教育大臣へ要望

2019年12月4日、オーストラリア図書館協会(ALIA)は、ダン・テハン教育大臣に対して、オーストラリアの生徒と諸外国の生徒との拡大する技能格差へ対処するための重要戦略として、学校図書館への投資を要望することを発表しました。

これは2019年12月3日に公開が発表された、OECD生徒の学習到達度調査(PISA)2018年調査の結果を受けたものです。同調査で、オーストラリアの生徒は中国やシンガポール等の他国の生徒と比べて、「数学的リテラシー」「読解力」「科学的リテラシー」の得点が低いことが明らかとされています。

ALIAのCEOであるSue McKerracher氏は「PISA2018の調査結果は、生徒が知識集約型経済での成功に必要な教育を受けられるように、オーストラリアの全ての学校に学校図書館と資格のある図書館職員が求められていることを強調するものである。また、言語能力や読解力は子どもの出生時からの重要課題となるべきであることから、我々は早期の言語教育とリテラシー戦略への要望も押し進める」とコメントしています。

【イベント】千葉大学アカデミック・リンク/ALPSセミナー「障がいのある学生への学修支援のあり方を考える」(1/10・千葉)

2020年1月10日、千葉大学アカデミック・リンク・センター(千葉県千葉市)において、同センターが主催する千葉大学アカデミック・リンク/ALPSセミナー「障がいのある学生への学修支援のあり方を考える」が開催されます。

大学における障がいのある学生への修学支援、2019年6月に施行された「視覚障害者等の読書環境の整備の推進に関する法律」(読書バリアフリー法)の下で学生に対する学修支援を行う上で大学図書館に求められる配慮に関する講演が行われます。

当日の講演内容は次のとおりであり、参加には事前の申込みが必要です。

「障害のある学生への支援―大学に求められる合理的配慮とは何か」
村田淳氏(京都大学学生総合支援センター 障害学生支援ルーム チーフコーディネーター・准教授)
「大学図書館のアクセシビリティを高めるために:求められる環境整備とサービス」
野口武悟氏(専修大学文学部ジャーナリズム学科教授)

国立国会図書館サーチ、「東京大学学術資産等アーカイブズポータル」との連携を開始

2019年12月16日、国立国会図書館サーチは、同日から「東京大学学術資産等アーカイブズポータル」との連携を開始したことを発表しました。

このことにより、国立国会図書館サーチでの同ポータル収録資料の検索、国立国会図書館サーチの各種APIによる同ポータルのメタデータの利用が可能となりました。

「東京大学学術資産等アーカイブズポータル」との連携を開始しました(国立国会図書館サーチ, 2019/12/16)
https://iss.ndl.go.jp/information/2019/12/u-tokyo/

東大アーカイブズポータルと国立国会図書館サーチ(NDLサーチ)のデータ連携がスタートしました(東京大学附属図書館, 2019/12/16)
https://www.lib.u-tokyo.ac.jp/ja/library/contents/news/20191216

特定非営利活動法人日本オリンピック・アカデミー、『国際オリンピック委員会の百年』全巻翻訳を完了:同法人ウェブサイト上で公開

2019年12月12日、特定非営利活動法人日本オリンピック・アカデミー(JOA)は、『国際オリンピック委員会の百年』(The International Olympic Committee - one hundred years)第2巻の全文翻訳をJOAウェブサイト上の「JOAデジタル資料」のページに掲載したことを発表しました。

ウェブサイト上の記載によれば、同書は国際オリンピック委員会(IOC)によるものであり、JOA会員の穂積八州雄氏がIOCから版権を許諾され、翻訳した作品を、同氏の厚意によりデジタルファイルとして公開しているものです。2011年から掲載が開始され、今回の第2巻掲載をもって全巻(第1巻から第3巻)の翻訳が完了したとあります。

「国際オリンピック委員会の百年」全巻翻訳(JOA, 2019/12/12)
http://olympic-academy.jp/2019/12/ioc-onehundredyears/

長野県下諏訪町、子どもの交流・飲食スペースとして町立図書館前に「こども未来バス」を設置:引退した町所有のバスをリノベーション

長野日報の2019年12月14日付けの記事で、長野県下諏訪町の「こども未来バス」が12月15日から利用開始となることが報じられています。引退した町所有のバスをリノベーションし、子どもの交流・飲食スペースとして町立図書館前に設置したものです。

下諏訪町教育委員会が発行する『生涯学習』No.545(2019年10月)では、「こども未来バスプロジェクト」で行われた会議の様子が紹介されています。プロジェクトの経緯も記載されており、中学・高校生らが下諏訪町に提案・提言をする「しもすわ未来議会」において、図書館に会話・食事ができる場所を増やしてほしいという要望が出されたこと、それに対し下諏訪町側から廃車予定のバスのリノベーションが提案されたことが始まりとあります。

下諏訪町「こども未来バス」 15日利用開始(長野日報, 2019/12/14)
http://www.nagano-np.co.jp/articles/56424

群馬県、「群馬県読書活動推進計画」原案に関する意見を募集中

2019年12月16日、群馬県教育委員会事務局生涯学習課は、同県内に在住、在勤又は在学する個人、県内に事務所又は事業所を有する法人や団体を対象として、「群馬県読書活動推進計画」原案に関する意見募集を開始しました。募集期間は2020年1月15日までであり、2020年2月頃の結果公表を予定しています。

現行の「群馬県子ども読書活動推進計画(第3次)」が終期を迎えることから、2018年4月に閣議決定された「子供の読書活動の推進に関する基本的な計画(第4次)」を基本とし、2019年4月から試行された「群馬県民の読書活動の推進に関する条例」の趣旨を踏まえ、新たに計画を策定するものです。計画の対象となる期間は2020年4月1日から2025年3月31日までとなっています。

計画原案には、具体的な取組として、公立図書館や公民館等を拠点とした読書環境の整備を通じた「地域における読書活動の推進」や、障害の有無に関わらず全ての県民が読書に親しめるように読書環境の整備を行う「読書活動におけるバリアフリー」等の5点が挙げられています。

デジタルアーカイブの資料で作成するGIFアニメの国際的なコンペティション“GIF IT UP 2019”の優勝者及び各賞受賞者が発表される

Europeanaの2019年12月14日付けブログ記事において、デジタルアーカイブの資料で作成するGIFアニメの国際コンペティション“GIF IT UP 2019”の優勝者及び各賞受賞者が発表されています。

“GIF IT UP”のウェブサイトによると、6回目の開催となる2019年は、DPLA、DigitalNZ、Troveとの緊密な協力のもと、Europeanaが主催しました。

The winners of GIF IT UP 2019(Europeana Blog, 2019/12/14)
https://blog.europeana.eu/2019/12/the-winners-of-gif-it-up-2019/

About(GIF IT UP)
https://gifitup.net/about/

“CSS Writing Modes Level 3”がW3C勧告に

2019年12月10日、World Wide Web Consortium(W3C)が“CSS Writing Modes Level 3”をW3C勧告にすると発表しました。

ウェブ上のテキストを水平または垂直にレイアウトすることや、行送りの方向の設定も可能にするもので、同じページ上で横書きおよび縦書きの記述を混在させることができるようになります。

CSS Writing ModesがW3C勧告に(W3C, 2019/12/10)
https://www.w3.org/2019/12/pressrelease-css-writing-modes-rec.html.ja

人と防災未来センター(兵庫県)、災害や防災関連資料からなる「河田文庫」を開設

兵庫県神戸市にある「人と防災未来センター」が、2019年12月13日に「河田文庫」を開設したことが報じられています。

報道によると、河田恵昭センター長の研究資料約3,000点からなるもので、同センターの資料室内に設置されたとのことです。同文庫には、一般に入手不可能な資料も含まれており、震災後に復興計画を協議した「神戸市復興計画検討委員会」の記録や全国各地の地域防災計画などの企画書類、災害廃棄物処理を巡る議論に関する書類等もあるとのことです。

同文庫は一般公開されているとのことです。

災害関連の資料収蔵「河田文庫」 黒田裕子さん企画展も(神戸新聞, 2019/12/13)
https://www.kobe-np.co.jp/news/bousai/201912/0012958613.shtml

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