アーカイブ - 2019年 12月 20日

米・デューク大学図書館が2019年に公開したデジタルコレクション:占領期日本で撮影された写真のアルバムも(記事紹介)

米・デューク大学図書館のデジタルプロジェクトチームによる2019年12月15日付けの記事で、同館が2019年に公開したデジタルコレクションの一覧が掲載されています。

アフリカ系米国人兵士の写真アルバムも公開対象となっており、その中には占領期日本で撮影された写真のアルバム“Henry Heyliger photograph album of occupied Japan”、“Maynard Miller photograph album of occupied Japan”も含まれています。

Digital Collections 2019(デューク大学図書館, 2019/12/15)
https://blogs.library.duke.edu/bitstreams/2019/12/15/2019-in-digital-collections/

『アジ歴ニューズレター』、映画監督・片渕須直氏へのインタビューを掲載:同氏の作品・研究とアジア歴史資料センターの資料とのかかわりがテーマ

国立公文書館アジア歴史資料センターが発行する『アジ歴ニューズレター』第30号(2019年12月19日発行)において、第30号特別企画インタビュー「アニメーション映画『この世界の(さらにいくつもの)片隅に』片渕須直監督に聞く」が掲載されています。

映画監督・航空史研究者である片渕氏の作品・研究と、同センターの資料とのかかわりがテーマとなっており、同センターを利用するようになった時期・きっかけ、資料の検索方法、同氏の新作『この世界の(さらにいくつもの)片隅に』で具体的に資料が活用されたシーン等についてインタビューが行われています。

アジ歴ニューズレター第30号(国立公文書館アジア歴史資料センター)
https://www.jacar.go.jp/newsletter/newsletter_030j/newsletter_etc_030j.html

兵庫教育大学附属図書館、青空教室フェス「BLUE CLASS」の運営費用を募るクラウドファンディングを開始

兵庫教育大学附属図書館は、2019年12月16日から2020年1月31日までの期間、青空教室フェス「BLUE CLASS」の運営費用を募るクラウドファンディングを実施しています。目標金額は100万円です。

「BLUE CLASS」は、市民・学生・教員が交流・議論する「ラーニングコモンズ」として青空教室を開催するイベントです。2018年の開始以降、同大学の敷地内で「ブックリサイクル」「土・木・光:生活のなかにあふれるSDGs」「多様性/多様な性」をテーマとして計3回開催されています。

今回クラウドファンディングの対象となっている第4回では、規模を拡大して神戸市東遊園地での開催を予定しており、テーマは「レ・クリエーション:遊び・創造・教育」となっています。

青空教室BLUE CLASSプロジェクトで、クラウドファンディングをはじめました。(兵庫教育大学)
https://www.hyogo-u.ac.jp/blue_class.php

図書館・アーカイブ・ミュージアムのための人工知能(AI)に関する国際会議“Fantastic Futures 2019”における全体セッションの記録動画が公開

2019年12月4日から6日にかけて、米・スタンフォード大学で開催された図書館・アーカイブ・ミュージアムのための人工知能(AI)に関する第2回国際会議“Fantastic Futures 2019”に関し、全体セッション(Plenary Sessions)の記録動画がYouTube上で公開されています。

Fantastic Futures 2019(スタンフォード大学図書館)
https://library.stanford.edu/projects/fantastic-futures

Fantastic Futures 2019(YouTube)
https://www.youtube.com/playlist?list=PL_RCUu6isf5EOCmcE2OctSS2y2EMN1xqI

Europeanaなどのデジタルコレクション活用を図るプロジェクト“TuEuropeana”(ポーランド)

Europeana の2019年12月19日付けの記事で、ポーランドのFINA(National Film Archive - Audiovisual Institute)に所属するMaria Drabczyk氏へのインタビューが掲載されており、FINAが調整役を担っているプロジェクト“TuEuropeana”が紹介されています。

Europeanaを中心とするデジタルコレクションの認知度向上や、二次利用促進のための戦略・手段について話し合うことを目的としたプロジェクトであり、2015年にポーランドの文化・国家遺産省が開催した一連の会合で生まれた、Europeanaのコレクションを広めるためのイニシアチブを立ち上げるというアイデアに端を発しています。

プロジェクト開始4年目となる2019年は、アーティストを対象とした年次プログラムを実施しており、その一環としてデジタルコレクションの収録資料を素材としたポスターのデザインコンテストを開催したことが紹介されています。

Europeana、産業遺産に関する絵画・ポスター等を用いた塗り絵本をオンラインで公開

Europeanaの2019年12月19日付けの記事で、欧州の博物館、美術館、図書館8館が所蔵する絵画・ポスター等を用いた塗り絵本“Europe at Work”のDropbox上での公開が紹介されています。

Europeanaは2019年の秋、欧州の文化機関と協力し、欧州の産業遺産で働いた人々のストーリーを共有・記録する取組み“Europe at Work”を開催していましたが、今回の公開はそれを受けてのものです。

Colouring Europe at Work: download our industrial heritage colouring book(Europeana Blog, 2019/12/19)
https://blog.europeana.eu/2019/12/colouring-europe-at-work-download-our-industrial-heritage-colouring-book/

オランダ大学協会(VSNU)をはじめとしたオランダ国内の研究機関がElsevier社とオープンアクセス(OA)出版等に関する「枠組み協定」に合意する

2019年12月19日付で、オランダ大学協会(VSNU)・オランダ大学病院連合(NFU)・オランダ科学研究機構(NWO)とElsevier社が「枠組み協定(framework agreement)」に合意したことが発表されています。

合意された枠組み協定は、2020年1月1日から5月1日までの間、オランダ国内の研究者に対して、Elsevier社の全ての学術雑誌へのアクセスを認め、かつ同社の学術雑誌への研究成果のオープンアクセス(OA)出版を無制限に可能とする内容です。また、オープンサイエンスや研究情報分析支援のためツールやサービス開発のため、様々な試験的な試みが実施されます。

この枠組み協定にあたって、VSNU・NFU・NWO、及びElsevier社は、以下の4つの原則を相互に確認しています。

1. 相互運用性:ベンダーロックインを回避し、研究者や研究機関が自らツールを使用できること
2. 将来にわたる有効性:さまざまな設定や契約に柔軟に対応できるシステムであること
3. ベンダー・出版社に対する中立性:特定のベンダーに依存しないシステム開発が可能であること
4. 研究者や研究機関が自ら研究データを保有すること

スウェーデン王立図書館(NLS)、学術出版社との「転換契約」におけるBibsamコンソーシアム内での新しい費用配分モデルを検討した委託調査報告書を公開

2019年12月19日、スウェーデン王立図書館(NLS)は、コンサルタント会社への委託により実施した調査の報告書として、“Introducing pay-to-publish in cost distribution models of ‘The Bibsam Consortium, Sweden’”の公開を発表しました。

この調査は、近年Bibsamコンソーシアムがオープンアクセス(OA)出版モデルへの「転換契約(transformative agreement)」として、複数の学術出版社と“Read & Publish”契約締結を実現していることを背景に、こうした新しい種類の契約に関するコンソーシアム内部での費用配分の課題の検討を目的として実施されました。完全なOA出版の状況下における費用配分について、将来にわたって有効な基礎とすることが意図されています。報告書では、将来的な費用配分のシナリオ、国際的な状況との比較、費用配分モデルの変更がコンソーシアム参加機関へ与える財政上の影響の推定などの内容が扱われています。

東北大学附属図書館、Instagramに図書館内外の「推しスポット」を投稿する企画「おしえて推しスポット!図書館のここが好きキャンペーン」を開催

東北大学附属図書館が、2019年12月18日から25日まで、Instagramに図書館内外の「推しスポット」を投稿する企画「おしえて推しスポット!図書館のここが好きキャンペーン」を開催しています。

この企画は同館の公式Instagramのフォロワーが300人を突破したことを記念して、図書館内外の推しスポットを公募することを意図した取り組みです。企画は同大学に所属する学生・教職員を対象としています。同館の公式Instagramアカウントをフォロー、同大学の図書館室の「ここが好き!」な写真を「推しスポット」として撮影、「#TUL感謝祭2019」(ハッシュタグ)と「@tohoku_univ_lib」(@メンション)をつけてInstagramへ投稿、とすることで応募ができます。

応募条件を満たした投稿者から、抽選で15人に対して同館オリジナルキャラクター「はぎのすけ」エコバック等の「東北大学附属図書館よくばり妖怪3点セット」が賞品として授与されます。

オーストラリア図書館協会(ALIA)、オーストラリア人権委員会による人権とテクノロジーに関するディスカッションペーパーを、SDGsを支援する図書館の役割を認識しているとして評価

2019年12月17日、オーストラリア図書館協会(ALIA)は、オーストラリア人権委員会(Australian Human Rights Commission)が発表したディスカッションペーパー“Human Rights and Technology”について、SDGsを支援する図書館の役割を認識していると評価しています。

同ペーパーは、ALIAの同委員会に対するSDGsを支援する図書館の重要性に関する提出物を参照して、また、人権とテクノロジーに関する重要な課題として、デジタルインクルージョンとデジタルリテラシー教育を指摘しており、ALIAでは、その分野は、図書館が深く関与し影響力がある分野であると述べています。

韓国国立中央図書館(NLK)、展示解説・施設案内・質問への回答・推薦図書や人気貸出図書情報の提供を行う「QIロボット」を設置

韓国国立中央図書館(NLK)が、2020年1月から、本館2階の「文化の間」において、「QIロボット」による展示解説及び案内サービスを開始すると発表しました。

韓国文化情報院の支援事業をうけて導入されるもので、科学技術情報通信部が推進する「ICT基盤公共サービス促進事業」の一環としても位置付けられています。

同ロボットは、自律走行と韓・英・中・日の各言語による案内、音声によるチャットが可能な案内員ロボットで、「文化の間」の常設展示「時間の記録を引き継ぐ」を詳細に案内します。

また、図書館施設やお知らせの案内、司書が推薦する図書といった情報や、図書館ビックデータの分析に基づく全国の図書館の人気貸出図書情報も紹介します。さらに、登録されている質問に回答するだけでなく、学習を通して利用者の質問を理解し必要な情報を提供することもできます。

神戸市立図書館、震災25年関連行事「#いつか来るから、備えてみた。」を実施

2019年12月18日、神戸市立図書館が、震災25年関連行事として「#いつか来るから、備えてみた。」を、2019年12月から2020年1月にかけて実施すると発表しました。

2020年に阪神・淡路大震災から25年の節目を迎えるにあたり、記憶の継承と防災意識の向上を目的に行なうもので、以下の行事が開催されます。

・中央図書館 2019年12月20日から2020年1月19日
企画展示「#いつか来るから、備えてみた。―阪神・淡路大震災25年、みんなの防災対策」
※南海トラフ地震や頻発する豪雨災害に対し、どのような備えと心構えが必要かを考えるきっかけとなる情報の提供

・須磨図書館 2020年1月11日
知ろう備えよう 防災工作教室
※新聞紙を用いた、スリッパ、ペーパーバッグなどの作成(幼児・小学生対象)

・新長田図書館 2020年1月19日
震災朗読会

このほか、パネル展示「神戸の慰霊碑を訪ねて」(東灘・灘・三宮・新長田・須磨・垂水・西の各館)やミニ展示(兵庫、北、北神、西の各館)が2020年1月に行われます。

研究データ利活用協議会(RDUF)小委員会によるリポジトリ運営に関する文書や日本語訳「データ引用原則の共同宣言」等が公開

研究データ利活用協議会(RDUF)のウェブサイトで、RDUF小委員会の成果物として各種文書が公開されています。

ジャパン・データリポジトリ・ネットワーク(JDARN)小委員会(2018年9月以前は「国内の分野リポジトリ関係者のネットワーク構築」小委員会)の成果物としては、2018年10月から2019年9月までの活動報告と共に、データリポジトリの認証機関CoreTrustSealの認証の要件をアイテムごとに整理した「CTS要求事項とアイテム」、研究データの一般的な運営体制をまとめた「研究データリポジトリ運営体制表」、運営体制表で整理した役割に応じて必要となるドキュメントや取るべきアクションをまとめた「リポジトリにおける役割・ドキュメント・アクション」、及び「研究データリポジトリ整備・運用ガイドライン(JDARN案)」が掲載されています。

また、2019年1月から活動しているリサーチデータサイテーション(RDC)小委員会の成果物として、研究データの流通や活用を推進する国際イニシアティブFORCE11が2014年に公開した“Joint Declaration of Data Citation Principles”の同小委員会による日本語訳「データ引用原則の共同宣言 - 最終版」が公開されています。