アーカイブ - 2019年 12月 19日

アイルランドの農村・コミュニティ開発省、公共図書館による感覚障害者等に配慮した施設・機器の設置や提供に対して総額80万ユーロの支援を実施

2019年12月16日、アイルランドの農村・コミュニティ開発省(Department of Rural and Community Development)のMichael Ring大臣は、感覚障害・特別な教育的ニーズ・その他の学習障害・自閉症スペクトラム症等を抱える人々に配慮した公共図書館による施設・機器の設置や提供に対して、地方自治体からの資金も含めて総額80万ユーロの支援を実施することを発表しました。

公共図書館への支援対象となる例として、センサリールームの設置・感覚障害を持つ児童向けの遊具や玩具の提供・感覚障害者等への支援技術の導入・自閉症に配慮したサインの設置等が挙げられています。この支援に基づくサービスは、2020年半ばに図書館で利用可能になる予定である、としています。

クリエイティブ・コモンズ(CC)、CCライセンス等に関する公式認定教育プログラム“CC Certificate”の手引書を米国図書館協会(ALA)と共同作成しオンライン版を公開

2019年12月6日、クリエイティブ・コモンズ(Creative Commons:CC)は、米国図書館協会(ALA)と共同して、CCライセンス・オープン化の実践・CCの精神等に関するCCの公式認定教育プログラム“CC Certificate”の手引書として、“Creative Commons for Educators and Librarians”を作成したことを発表しました。

作成された“Creative Commons for Educators and Librarians”はCC BYライセンスの下で刊行されています。“CC Certificate”プログラムを補完し、オープンアクセス(OA)やオープン教育資源(OER)に関する取り組みを最大限活用する手助けになる内容である、としています。

“Creative Commons for Educators and Librarians”の印刷版はALAのウェブサイトから購入が可能です。オンライン版はCCのウェブサイト上で公開されています。また、“CC Certificate”の受講の有無にかかわらず、PDF形式及びEPUB形式のファイルを自由にダウンロードすることができます。

和歌山市民図書館の新館が一部業務を開始:グランドオープンは2020年4月下旬を予定

2019年12月19日、和歌山市民図書館は、南海和歌山市駅直結の商業施設「キーノ和歌山」内で開館予定の同館新館2階エントランスにおいて、先行して一部業務を開始したことを発表しました。

利用できるサービスは次の3点であり、館内での滞在は不可となっています。

(1)新刊本を中心とした図書資料の貸出・返却
(2)予約本の貸出
(3)図書館利用者登録

なお、同館はカルチュア・コンビニエンス・クラブ株式会社が指定管理者となっており、全面開館は商業施設のグランドオープンとあわせ2020年4月下旬に行われる予定です。

お知らせ(和歌山市民図書館)
https://wakayama.civic-library.jp/info_list
※2019年12月19日付けのお知らせに「新和歌山市民図書館の一部業務開始について」とあります。

科学研究用ソフトウェアに関する米国の科学者向け著作権ガイドが公開される

ソフトウェアへの長期アクセスのための団体Software Preservation Network(SPN)は、2019年12月17日付けのTwitterにおいて、科学研究用ソフトウェアに関する著作権ガイド“Copyright Guide for Scientific Software”が公開されたことを紹介しています。

米・ハーバード大学ロー・スクールのCyberlaw Clinicと、米・ハーバード・スミソニアン天体物理学センターの共同プロジェクトの成果であり、SPNも同プロジェクトに対し協力を行いました。

ガイドはリポジトリZenodo上で公開されています。米国の科学者向けに、米国の著作権法に焦点を当てた内容となっており、著作権と科学研究用ソフトウェアの関係、他者が作成したソフトウェアを使用する上での注意、自らが作成したソフトウェアを他者が使用・引用しやすくするための留意点などが簡潔にまとめられています。

バチカン図書館、デジタル化した資料のキュレーションページ“Thematic Pathways on the Web”を公開:資料には26,000点超のアノテーションを追加

2019年12月18日、米・スタンフォード大学図書館は、バチカン図書館が“Thematic Pathways on the Web”を公開したことを報じています。バチカン図書館がデジタル化した資料のキュレーションページであり、“Latin Classics”、“Greek Paleography”など5つのテーマ別展示を収録し、英語・イタリア語での表示に対応しています。

画像データ相互運用のための国際的な枠組であるIIIFに対応しており、採用しているIIIF準拠のビューワー“Mirador”の機能を活用して、アノテーションが数多く付与されている点が特徴です。同ページの検索オプション内の項目“Resource type”記載の数値によれば、現時点で“Manuscript”244点、“Annotation”26,233点が収録されています。

なお、“Thematic Pathways on the Web”はアンドリュー・W・メロン財団の助成を受けた3年間のプロジェクトの成果であり、同プロジェクトにはスタンフォード大学図書館も技術パートナーとして参加しました。

Europeana、「過去のビッグデータ」の収集・活用を目指す欧州の研究プロジェクト“Time Machine”との協力に関する公式声明に署名

2019年12月16日、Europeanaは、欧州の研究プロジェクト“Time Machine”との協力に関する公式声明に署名したことを発表しました。同プロジェクトは、「過去のビッグデータ」(Big Data of the Past)を収集し、過去の欧州に関する大規模な歴史シミュレーターを構築することを目指しています。

Europeanaは同プロジェクトの開始当初から協力を行っていましたが、今回の公式声明への署名によりパートナーシップの強化が図られます。声明では、両組織の専門知識を持ち寄ることで大きな進展が期待できる分野として以下の3つを挙げています。

・技術インフラとデータモデルの改善
・法的ツールと権利に関するフレームワークの改善
・ネットワークとユーザー主導型インフラの接続

また、両組織は共同研究及び技術・インフラ開発に取り組むとともに、共通の活動にはガバナンスモデルを採用する予定であると述べています。

日本科学未来館、SDGsワークショップ「気候変動から世界を守れ!」で使用している素材一式を無料で提供

2019年12月19日、日本科学未来館が、館内で学校団体向けに実施しているSDGsワークショップ「気候変動から世界を守れ!」で使用している素材一式を無料で提供すると発表しました。

2015年9月の国連総会で採択された持続可能な開発目標(SDGs)の17の目標の一つである「気候変動に具体的な対策を」がテーマで、ボードゲームを通して国内での意見の相違に触れたり、事情の異なる他国と議論したりすることで、グローバルな視点や思考力を養い、課題解決における対話の重要性を学ぶことができるものとなっていると紹介されています。

提供されるのは、ワークショップで投影するスライド資料、ゲームボード等の出力データ一式、実施者のマニュアルです。

資料を希望する場合は、同館のオープンコンテンツ担当までメールで申し込む必要があります。

未来館からのお知らせ(日本科学未来館)
https://www.miraikan.jst.go.jp/info/
※2019年12月19日欄に「SDGsワークショップ「気候変動から世界を守れ!」素材の公開について」とあります。

『カレントアウェアネス-E』382号を発行

『カレントアウェアネス-E』382号を発行しました。

■E2208■ 令和元年台風第15号・第19号等による図書館等への影響
関西館図書館協力課調査情報係

■E2209■ 石巻市図書館の移動図書館車「ひより号」の運行終了について
石巻市図書館・阿部美子

■E2210■ ABDという新たな読書法:本は人を結ぶ縁結びの神様
島根大学図書館コンシェルジュ・田中絵梨
島根大学附属図書館・昌子喜信,三村のぞみ

■E2211■ 第16回電子情報保存に関する国際会議(iPRES2019)<報告>
関西館電子図書館課・工藤哲朗

E2212 - ダブリンコアとメタデータの応用に関する国際会議(DC-2019)

2019年9月23日から26日にかけて,韓国ソウル特別市の韓国国立中央図書館(NLK)において「2019年ダブリンコアとメタデータの応用に関する国際会議(DC-2019)」(E2074ほか参照)が開催された。韓国での開催は2009年から10年ぶりとなる。

E2211 - 第16回電子情報保存に関する国際会議(iPRES2019)<報告>

2019年9月16日から20日までの5日間にわたり,第16回電子情報保存に関する国際会議(iPRES2019;E2085ほか参照)がオランダ・アムステルダムのアイ映画博物館(Eye Filmmuseum)で開催された。2004年に「中国・欧州電子情報保存ワークショップ」として始まったiPRESは,電子情報の保存に係る政策や具体的な事例の紹介,国際組織からNPO団体のような比較的小さな組織の活動まで,様々なトピックを幅広く扱っており,参加者の属性も,図書館員やアーキビスト,研究者のほか,大学関係者やシステム開発者など多様である。今回の会議の参加者は,開催国オランダをはじめ,欧州や北米を中心に400人以上を数えた。日本からの参加者は4人で,国立国会図書館からは筆者が参加した。

E2210 - ABDという新たな読書法:本は人を結ぶ縁結びの神様

島根大学図書館コンシェルジュ(以下「コンシェルジュ」)は,その活動の一つとしてアクティブ・ブック・ダイアログ(ABD)というイベントを2018年度から継続的に行っている。本稿では,ABDを実施するようになった背景,筆者(田中)が島根大学附属図書館(以下「図書館」;島根県松江市)ラーニングコモンズにて2019年10月5日に実施したABD「10年後の仕事図鑑」について報告する。

E2209 - 石巻市図書館の移動図書館車「ひより号」の運行終了について

石巻市図書館では,2011年10月から2019年8月までの約8年間,東日本大震災で被災された住民のための仮設住宅団地(以下「団地」)に移動図書館車を運行した。全国の皆様から多大なご支援をいただいたことにつき,この場を借りて御礼を申し上げるとともに,ひと区切りをつけた移動図書館業務について報告したい。

E2208 - 令和元年台風第15号・第19号等による図書館等への影響

2019年9月9日に千葉市付近に上陸した令和元年台風第15号,10月12日に静岡県に上陸した台風第19号及び10月25日を中心とした大雨により,広い範囲で様々な被害が生じた。本稿では,2019年12月10日までの情報を基に,これらの台風及び大雨の影響を受けた図書館等の状況を中心に紹介する。

オーストラリア図書館協会(ALIA)、職業教育機関の図書館の現状を調査した報告書を公開

2019年12月17日、オーストラリア図書館協会(ALIA)が、TAFE(職業教育機関)の図書館の調査報告書“ALIA TAFE library survey 2019”を公開しました。

構造や予算の変化がTAFEの図書館と図書館職員にもたらした影響を理解するために、ALIAの職業教育図書館諮問委員会(Vocational Education and Training Libraries Advisory Committee)が実施した調査です。

調査では、58%の図書館職員が、著作権の判断・教育と学習への関与・IT支援・新技術の支援などの面においてこの1年間で大きな役割の変化を感じたとしています。また、49%の職員が大きな組織再編を経験したと回答しています。

また、専門性向上のために機会の減少(52%)、閉館を経験(18%)、年間予算の減少(62%)等も指摘されています。

諮問委員会の委員長は、同調査により、サービスを持続可能とするために必要な人材や設備の投資もなく、TAFEの図書館と図書館員が、学生に必要なサービスを提供するために努力しているという厳しい現状が明らかになったとしています。

カナダ研究知識ネットワーク(CRKN)・カナダ研究図書館協会(CARL)が2020年1月1日からナショナルコンソーシアムDataCite Canadaを所管

2019年12月5日、カナダ研究知識ネットワーク(CRKN)は、CRKNとカナダ研究図書館協会(CARL)の研究データ管理に関するプロジェクトPortageが、Dataciteのコンソーシアムメンバーとして承認されたと発表しています。

2020年1月1日から、CRKNとCARLがDataCite Canadaを所管します。

現在所管しているカナダ国家研究会議(National Research Council of Canada)からCRKNとCARLへの移管計画は現在策定中としています。

CRKN and CARL Portage to Manage DataCite Canada as of January 1, 2020(CRKN, 2019/12/5)
https://www.crkn-rcdr.ca/en/crkn-and-carl-portage-manage-datacite-canada-january-1-2020

奥州市立胆沢図書館(岩手県)、「猫ノ図書館」開館3周年記念イベント「ノラネコぐんだんまつり」を開催

岩手県の奥州市立胆沢図書館は、猫本コーナー「猫ノ図書館」が2020年2月22日(猫の日)で開設から3年を迎える事を記念し、2019年1月5日から2月22日にかけて、イベント「ノラネコぐんだんまつり」を開催すると発表しています。

工藤ノリコ氏の「ノラネコぐんだん」シリーズが猫ノ図書館のお祝いを盛り上げるためにやって来るという企画で、

・ノラネコぐんだんの絵本の複製パネル展

・ノラネコぐんだんの世界を楽しもう!
1)ノラネコぐんフォトスポット
2)ノラネコぐんだんぬりえ(全2回開催)
3)ノラネコぐんだんぬりえおめんワークショップ(全2回開催)
4)ノラネコぐんだんぬりえ缶バッジワークショップ

・猫ノ図書館限定スペシャルイベント
1)ノラネコぐんだん&むぎ館長特製カードで書く「猫ノ図書館3周年お祝いメッセージツリー」
2)ノラネコぐんだん図書館ジャック!
3)ビッグブック「ノラネコぐんだん きしゃぽっぽ」の読み聞かせ

を実施すると発表されています。

ワークショップ参加には事前の申し込みが必要です。

岐阜県図書館、ウェブサイトをリニューアル:スマートフォンでの貸出が可能に

2019年12月18日、岐阜県図書館が、ウェブサイトをリニューアルしました。

ウェブサイトのスマーフォン対応、利用者自身の貸出履歴の保存等の機能のほか、スマートフォンに貸出証番号のバーコードを表示させることで資料を借りることもできます。

岐阜県図書館ウェブサイトのリニューアル(岐阜県)
https://www.pref.gifu.lg.jp/event-calendar/c_27205/web-renewal.html

岐阜県図書館
https://www.library.pref.gifu.lg.jp/