アーカイブ - 2019年 12月 13日

フィンランド国立公文書館、「フレグランス・フリー」を目指すことを発表:香りによる体調不良に配慮

2019年12月11日、フィンランド国立公文書館は、2020年初めから、敷地内及び周辺が「スモーク・フリー」(禁煙)となること及び「フレグランス・フリー」を目指すことを発表しました。

過剰なフレグランスの使用が他者にとって鼻水、頭痛、吐き気などの体調不良の原因になりうることから、フレグランスを使用しないよう、ポスターによる啓発を行うとあります。

National Archives of Finland becomes smoke- and fragrance-free in 2020(The National Archives of Finland, 2019/12/11)
https://arkisto.fi/news/2529/3728/National-Archives-of-Finland-becomes-smoke-and-fragrance-free-in-2020/d,ajankohtaista-en

第16回電子情報保存に関する国際会議(iPRES2019)の発表論文集が公開される

デジタル資料の長期保存を目指す非営利団体Open Preservation Foundation(OPF)は、2019年12月12日付けのニュースにおいて、2019年9月にオランダ・アムステルダムで開催された第16回電子情報保存に関する国際会議(iPRES2019)の発表論文集が公開されたことを紹介しています。

発表論文集はiPRES2019のウェブサイトで公開されており、PDF形式及びEPUB形式でのダウンロードが可能となっています。また、iPRES2019に関する一連の資料は、非営利団体Center for Open Science(COS)が開発した研究プロジェクト管理システム“Open Science Framework”(OSF)上のページ“iPRES 2019 Conference”にまとめられています。

変な書名に与えられる賞“Diagram prize”、2019年の受賞作を発表

2019年11月29日、英国の出版業界誌“The Bookseller”のウェブサイトにおいて、変な書名に与えられる賞“Diagram prize”の2019年の受賞作が発表されていました。

受賞作は罠を用いた狩猟ガイド“The Dirt Hole and its Variations”(ダートホールとそのバリエーション)であり、アルコールフリー・ドリンクのレシピを紹介した“How to Drink Without Drinking”(飲酒せずに飲む方法)など6つの候補作のなかから一般投票を経て決定されました。

同賞は1978年にフランクフルト国際ブックフェアでの余興として創設されたものであり、2018年はケトルを用いた料理ガイド“Joy of Waterboiling”(楽しい湯沸かし)が受賞しました。

Brill社、中国の視覚文化にあわせて設計されたシソーラス“Chinese Iconography Thesaurus”をオンラインで公開:シソーラスを用いた図像検索も試行可能

2019年12月12日、オランダの学術出版社Brill社は、シソーラス“Chinese Iconography Thesaurus”(CIT)のオンライン公開を発表しました。

CITは中国の視覚文化にあわせて設計されたシソーラスであり、英・ヴィクトリア&アルバート博物館の中国コレクションを担当する上級キュレーター・Hongxing Zhang氏らによるグループにより作成されました。現時点では、主に19世紀以前の情報源から抽出された語彙1万語を含んでいます。

作成に至った背景として、欧州の芸術に関する図像への索引付与等には伝統的にイコノグラフィー(図像学)の成果が用いられてきたこと、代わりとなる分類の欠如から、非西洋の芸術に対してもそのような欧州の芸術を基準とした分類が採用されてきたことを挙げています。

CITのウェブサイトはBrill社が構築・運営を行っており、英語・中国語での表示に対応しています。ウェブサイト上には、シソーラス本体以外にもシソーラスを用いた図像検索を試行できるコーナー“Search the example collections”が実装されており、ヴィクトリア&アルバート博物館、米・メトロポリタン美術館、台湾の国立故宮博物院の所蔵品画像約2,700点が検索対象となっています。

和歌山県立図書館、「がん教育」関係図書コーナーを開設

2019年12月13日、和歌山県立図書館は、「がん教育」関係図書コーナーを開設したことを発表しました。

「がん教育」に役立つ本100冊を集め、「ノンフィクション」「読みもの・詩・作文」「絵本」「限りある命を考える」「がんの知識」のジャンルに区分しています。開設場所は同館本館閲覧室の「がん」関係図書コーナー内であり、開設目的として以下の点を挙げています。

・本を通じて、がん患者やその家族のがんと向き合う気持ちを想像して理解を深めるとともに、人の命の尊さや大切さを理解してもらうこと
・がんに関する知識や予防について正しく理解して、健康に対する意識を高めてもらうこと

がん教育関係図書のブックリストは、同館ウェブサイト上の資料検索でジャンル「がん教育関係図書」を指定・検索することにより一覧できるほか、ジャンル別リストのPDF版も公開されています。

青山学院大学シンギュラリティ研究所、富士通マーケティングと「AIを活用した学びの支援」に関する共同研究開始:図書館を中核とした新しい学習支援の創出を目指す

2019年12月12日、青山学院大学は、同大学シンギュラリティ研究所が株式会社富士通マーケティングとともに、「AIを活用した学びの支援」に関するプロジェクトを立ち上げ、図書館を中核とした新しい学習支援の創出を目指す共同研究を開始したことを発表しました。

図書館員に要求される知識・技術の多様化・高度化により、レファレンスサービス等を通した利用者の学びの効果的・効率的支援には、適切なテクノロジーの活用が有効であるという問題意識の下、AIを用いた図書館サービスの最適化の実現、近未来の図書館において想定される課題分析、AIを活用した支援のありかたなどについて共同研究を進めることが発表されています。2019年度に実施される第一次共同研究では中核となる要素技術の検討が行われます。2020年度以降の第二次共同研究では、具体的なモデル構築やプロトタイプ作成、実証実験などを経て、新しい学びを支える図書館について次世代型サービスのモデルを提示すること、その成果を全国の学校図書館や公共図書館に広くサービス提供することが目標とされています。

沖縄県立図書館、新館オープン1周年を記念して同館ロゴ入りランガナタン図書館学の5法則トートバックをプレゼント

沖縄県立図書館が、2019年12月15日に新館オープンから1周年となることを記念して、新館オープン時に好評であった同館ロゴ入りランガナタン図書館学の5法則トートバックを2019年12月14日から15日にプレゼントすると発表しています。

1日500個限定で、館内エントランスにあるインフォメーションへ当日貸出手続きをおこなったレシートを持参すると、1人1個までトートバックがプレゼントされます。

1周年アニバーサリープレゼント企画!(沖縄県立図書館)
https://www.library.pref.okinawa.jp/notice/1-1.html

参考:
新・沖縄県立図書館がオープン:開館記念貴重資料展も開催
Posted 2018年12月19日
https://current.ndl.go.jp/node/37259

SCOSS、非営利のオープンアクセス(OA)・オープンサイエンスサービス支援のため第二の資金調達サイクルを開始:DOAB・OAPEN、PKP、OpenCitationsが援助対象

2019年12月4日、非営利のオープンアクセス(OA)・オープンサイエンスサービスの資金調達支援のための連合“Global Sustainability Coalition for Open Science Services(SCOSS)”は、第二の資金調達サイクルを開始したことを発表しました。

SCOSSはOA・オープンサイエンスにとって重要な非営利のインフラやサービスに対して、ステークホルダー機関が直接かつ即時の投資を可能にするフレームワークの提供を目的として2017年に設立されました。米国大学協会(AAU)・北米研究図書館協会(ARL)・カナダ研究図書館協会(CARL)・オーストラリア大学図書館員協議会(CAUL)・EIFL・欧州研究図書館協会(LIBER)・フランス高等教育・研究・イノベーション省(MESRI)・Redalyc・SPARC Europeで構成される国際的な連合として組織されています。

欧州委員会(EC)、次期研究資金助成プログラム“Horizon Europe”実施戦略の共同設計における課題について最終報告書を公開

2019年11月26日付で、欧州委員会(EC)による、2021年1月開始予定の次期研究資金助成プログラム“Horizon Europe”実施戦略の共同設計における課題についての最終報告書として、“Horizon Europe co-design – implementation”が公開されています。

同報告書は、2019年7月から10月まで実施された“Horizon Europe”の実施戦略に関するオンライン上のアンケート調査と、2019年9月24日から26日の「欧州研究・イノベーション・デー(European Research and Innovation Days)」で開催された約4,000人の利害関係者とのセッションから得られたフィードバックをまとめたものです。報告書では、アンケート回答者や利害関係者からのコメント・アイデアとして、人件費に関する規則の簡素化と明確な手引きの作成、提案書の提出やテクニカルレポート・財務報告書に関する簡素なテンプレートの用意、信頼できる透明性のある制度確立の重要性、助成の申請者・受益者双方への適切なコミュニケーションとフィードバックの重要性などが紹介されています。

一連のフィードバックは、現在策定作業が進行中の“Horizon Europe”の実施戦略へ反映される予定です。

オランダ王立図書館(KB)とダブリン大学トリニティ・カレッジ(TCD)、近世欧州の重要な個人コレクションであるオランダ・ファーヘルコレクションの目録作成作業を開始

2019年12月9日、アイルランドのダブリン大学トリニティ・カレッジ(TCD)は、オランダ政府及びオランダ王立図書館(KB)の支援を受け、TCD図書館が所蔵するオランダ・ファーヘルコレクション(Fagel Collection)の目録作成作業を開始すると発表しました。

同コレクションは、その多くがオランダの公職に就いていたファーヘル家で5世代にわたって構築されたものですが、フランス革命軍がオランダに進行したことでオランダ総督の書記官(griffier)を務めていたヘンドリックファーヘルがイングランドに留まった際、ロンドンに送られた同コレクションが売却を余儀なくされ、TCDで所蔵されることになったものです。

同コレクションは、近世欧州の重要な個人コレクションの一つで、フランス・ドイツ・英国の著作が多く、歴史・政治・法律分野が充実していますが、哲学・神学・地理学・旅行・自然史・視覚芸術など多様な分野のものが含まれます。最近の調査によると、コレクション内の10%を超すものが現存唯一のタイトルで、また、いくつかの地図は、その地域の最も早く知られた地図であることが判明したと紹介されています。

英国図書館(BL)、国内10機関との連携事業“Unlocking Our Sound Heritage”でデジタル化保存した再生できなくなる恐れがある音声記録が1万点を達成したと発表

2019年12月10日、英国図書館(BL)は、記録媒体の物理的劣化や旧式化により再生できなくなる恐れがある音声記録の保存を目的に国内10機関と連携して取り組んでいる事業“Unlocking Our Sound Heritage(UOSH)”でデジタル化保存した音声記録が今週1万点になったことを発表しています。

多くの参加機関は今年から事業を本格的に始めており、宝くじ基金(National Lottery grant)の助成を得て、今後5年間で、同事業の対象となる50万点の音声記録のうち、5万点の保存を実施する予定です。

BLの“同日付のSound and vision blog”では、同事業に参加している、ウェールズ国立図書館、北アイルランド国立美術館、スコットランド国立図書館、レスター大学、サセックス大学のKeep、Bristol Culture、アーカイブズ+、ロンドン市公文書館、ノーフォーク・レコードオフィス、タインアンドウィア文書館・博物館での取組内容が紹介されています。

米国デジタル公共図書館(DPLA)、Wikimedia財団と連携し、登録されている文化遺産のデータをWikimedia Commonsにアップロードすると発表

2019年12月10日、米国デジタル公共図書館(DPLA)は、Wikimedia財団と連携し、DPLAに登録されている文化遺産のデータを、Wikipedia等のWikimedia財団のプロジェクトに取り込むと発表しました。

アルフレッド・P・スローン財団の助成を得て実施されるもので、最初に取り込むものの1つとして、黒人女性と参政権運動に関するコレクションがあげられており、写真・手稿等の歴史的な資料がWikimedia Commonsにアップロードされます。

今回の連携は、同財団のWikimedia Commons内のメディアファイルの機械可読性やオンライン検索でのアクセス向上のためのインフラ構築プロジェクトを基に実施されます。

鳥取県立図書館、企画展示「米国図書館協会(ALA)2019年次大会ジャパンセッション・参加報告」を開催中:米国の図書館で配布しているパンフレット等も展示

鳥取県立図書館が、2019年12月10日から2020年1月30日まで、企画展示「米国図書館協会(ALA)2019年次大会ジャパンセッション・参加報告」を開催中です。

米国図書館協会(ALA)2019年次大会ジャパンセッションで発表した同館の医療・健康情報サービス、高齢者サービスに関する取組事例を掲示しているほか、米国や世界の図書館、世界の書店に関する本もあわせて展示しています。

また、米国の図書館で配布しているパンフレットも展示されています。。

【企画展示・国際】アメリカ図書館協会の年次大会で鳥取県立図書館の取組事例を発表しました!(令和元年12月10日から令和2年1月30日まで)(鳥取県立図書館)
http://www.library.pref.tottori.jp/exhibition/12130.html