アーカイブ - 2019年 12月 12日

蘇州第二図書館が開館:大型自動書庫は700万冊余りを収容可能(中国)

中国文化報の2019年12月11日付け記事で、前日の12月10日に蘇州第二図書館が開館したことが報じられています。

中国・蘇州市にある蘇州図書館の新館という位置付けであり、同市の相城区に建設されました。北区・南区の2区画からなる7階建の建物で、700万冊余りを収容できる大型自動書庫を備えています。

新華日報も2019年12月11日付け記事で同館の開館を報じており、建築面積が45,600平方メートルで旧来の蘇州図書館の二倍に当たること、館内には子ども図書館、蘇州文学館、音楽図書館、設計図書館、デジタル技術体験館という5つの「館内館」が設けられていること等が紹介されています。

苏州第二图书馆开馆(中国文化報, 2019/12/11)
http://epaper.ccdy.cn/html/2019-12/11/content_276372.htm

英・マンチェスター大学、14世紀イタリアの詩人ペトラルカに関するデジタルコレクションを公開

2019年12月10日、英・マンチェスター大学は、14世紀イタリアの詩人・人文主義者として知られるフランチェスコ・ペトラルカに関するデジタルコレクション“Petrarch” (ペトラルカ)の公開を発表しました。

“Petrarch”の公開は同大学図書館のデジタルアーカイブ“Manchester Digital Collections”内で行われています。“Petrarch”の紹介ページによれば、同大学のJohn Rylands Library が所蔵する、1470年から1650年頃にかけて印刷されたペトラルカの詩集とその注釈80点以上が収録されているとあります。

なお、これらの資料のデジタル化は、英国芸術・人文科学研究会議(AHRC)に助成を受けたプロジェクト“Petrarch Commentary and Exegesis in Renaissance Italy, c.1350-c.1650”の一部として行われました。

米国議会図書館(LC)、永久保存対象に選ばれた映画25作品を発表(2019年)

2019年12月11日、米国議会図書館(LC)が、文化的・歴史的・美学的に意義のある映像資料の永久保存レジストリ“National Film Registry”に追加する2019年分の映画25作品を発表しています。

公開から少なくとも10年を経た作品の中から、毎年25作品が追加されており、今回の追加によりレジストリで保存される作品は775作品になりました。

新たに選ばれた作品には、『虚栄の市』(1935年)、『眠れる森の美女』(1959年)、『アマデウス』(1984年)、『プリンス/パープル・レイン』(1984年)、『プラトーン』(1986年)、『ボーイズ・ドント・クライ』(1999年)などがあります。

LCの同日付けブログ記事でもこのニュースが紹介されており、選ばれた作品の関係者によるコメントが掲載されています。また、ブログ記事の筆者であるLCのヘイデン(Carla D. Hayden)館長は、“National Film Registry”への追加作品の発表は「館長としてのお気に入りの仕事の一つ」と述べています。

米・SPARCによるElsevier社がオープンアクセス(OA)要項受諾の見返りに同社のデータ分析製品の購入を研究機関へ要求している問題への警鐘(記事紹介)

米・SPARCは2019年12月10日付で、“Leaked Dutch Contract with Elsevier Raises Significant Alarm Bells”と題した記事を投稿しました。

同記事は、Elsevier社とオランダ大学協会(VSNU)との契約交渉漏洩の報道により明らかとされた、同社が学術雑誌契約におけるオープンアクセス(OA)要項を受諾することの見返りに、同社のデータ分析製品購入をVSNUへ要求している問題について、重大な警鐘を鳴らす目的で発されたものです。契約内容の正確な詳細は不明でありElsevier社は報道には誤りがいくつか含まれていると主張しているものの、SPARCは大筋では信頼できるものであるとして、このような契約に署名することは非常に問題があり、研究機関やコンソーシアムは短期的な利益を追求する前にその影響をよく検討すべきであると警告しています。

SPARCはこうした契約の問題点として以下の5点を挙げています。

1. 出版に関する契約とデータに関する契約が結び付けられることは、一方のみの解約などの柔軟性が制限される可能性があり問題である。

2. データ分析事業において出版コンテンツを持つ事業者への独占・寡占を促す可能性がある。

全国学校図書館協議会(全国SLA)、2020年にリニューアル予定の「日本絵本賞」へ意見・要望を募集

2019年12月10日、全国学校図書館協議会(全国SLA)は、2019年12月末日までリニューアル予定の「日本絵本賞」への意見・要望を募集していることを発表しました。

「日本絵本賞」は、1年間に日本で出版された絵本の中から、特に優れた絵本に「日本絵本賞大賞」、優れた絵本に「日本絵本賞」、翻訳絵本の優れた絵本に「日本絵本賞翻訳絵本賞」、読者投票によって選ばれた絵本に「日本絵本賞読者賞」を授与するもので、1995年から全国SLAが実施しています。全国SLAは設立70周年・同賞の25回目の節目となる2020年に賞をリニューアルする予定です。

賞のリニューアルに伴って、読者賞投票の実施時期・スケジュール、投票方法等を再検討し、より広く絵本読書に親しめるように、候補絵本の発表や投票締め切り等について、取り組みやすい時期・方法、実践校への参加方法など、学校現場からの意見・要望を募集することが発表されています。賞への意見・要望はメールで受け付けされています。

米・ジョンズホプキンス大学、19世紀に執筆され現代の同性愛者の権利運動の土台を作った希少本“A Problem in Greek Ethics”の新たな一部を発見し図書館蔵書として受入

米国メリーランド州のジョンズホプキンス大学のニュースセンター“Hub”に2019年12月6日付で、19世紀に詩人のジョン・アディントン・シモンズにより執筆され、現代の同性愛者の権利運動の土台を作ったとされる希少本“A Problem in Greek Ethics”の第6部目となる新たな一部が、同大学Sheridan図書館のキュレーターであるGabrielle Dean氏によって確保されたことを紹介する記事が投稿されています。

1873年に執筆された“A Problem in Greek Ethics”は、1883年にシモンズが個人的に10部だけ印刷したとされており、現存するコピーはそのうちの5部のみである、と考えられていました。記事では、Dean氏が展示の準備のためインターネット上でシモンズの筆跡に関する検索を行っていたところ、偶然貴重書書店が販売しているレターセットの画像の中に新たに発見された6部目のコピーが含まれていた、と発見の経緯を説明しています。

【イベント】日本電子出版協会(JEPA)・学術情報XML推進協議会(XSPA)共催セミナー「学術出版デジタル化最前線-世界の趨勢と日本の危機-」(1/15・東京)

2020年1月15日、東京都千代田区の株式会社パピレス4階セミナールームにおいて、日本電子出版協会(JEPA)と学術情報XML推進協議会(XSPA)の共催セミナー「学術出版デジタル化最前線-世界の趨勢と日本の危機-」が開催されます。

同セミナーは3部構成で、学術論文などの雑誌記事をXML形式で記述するための共通規格“Journal Article Tag Suite(JATS)”の日本での普及をミッションとする、XSPA(学術情報XML推進協議会)の立ち上げメンバーにより、それぞれの視点から世界・日本の学術情報の電子出版事情が説明されます。各部の演題と講師は以下のとおりです。

・第一部:日本の電子ジャーナルの草分け:中西印刷の冒険
 中西秀彦氏(中西印刷株式会社 代表取締役社長、XSPA理事)

・第二部:世界標準に切り込む:JATSとは
 時実象一氏(東京大学大学院情報学環 高等客員研究員、XSPA会長)

・第三部:世界の趨勢と日本の危機:日本の電子ジャーナルの見えない化!?
 林和弘氏(文部科学省 科学技術・学術政策研究所 科学技術予測センター 上席研究官、XSPA顧問)

OCLC、目録情報等の管理サービス“WorldShare Record Manager”に機能拡張を実施:美術・建築分野のシソーラス“Getty Art & Architecture Thesaurus”の典拠ファイルが利用可能に

2019年11月25日、OCLCは、目録情報・メタデータ等の管理サービス“WorldShare Record Manager”に機能拡張を実施したことを発表しました。

機能拡張の結果、WorldShare Record Managerで米国のゲティ財団による美術・建築分野のシソーラス“Getty Art & Architecture Thesaurus(AAT)”の典拠ファイルについて、検索や閲覧が可能になっています。AATには、美術・建築・装飾芸術・物質文化・アーカイブ資料を記述するために、美術館・図書館等の文化遺産機関で用いられる用語が含まれています。

機能拡張後のWorldShare Record Managerでは、書誌レコードに記述するためのAATの用語の検索・閲覧・選択、目録レコード間のAATの語彙の検証やリンクの編集などの操作が可能になっています。

アーバンデータチャレンジ(UDC)2019及び土木学会インフラデータチャレンジ2019、オープンデータを活用したアプリケーション等の作品を募集

地方公共団体をはじめとする各機関が保有するオープンデータ等を活用し、地域課題の解決に効果的なアプリケーションや活動等をコンテスト形式で募集する「アーバンデータチャレンジ(UDC)2019」及び、インフラ分野に特化したデータ利活用について募集する「土木学会インフラデータチャレンジ2019」の作品募集要領が、2019年12月11日付けで公開されています。

作品概要の締切は2019年12月28日、作品の締切は2020年1月31日となっています。一次審査を経て、2020年3月14日に予定されている最終審査会での応募者によるプレゼンテーションの後、来場者投票により受賞作品が決定されます。

news(UDC)
https://urbandata-challenge.jp/category/news
※2019/12/11付けで「アーバンデータチャレンジ2019 with インフラデータチャレンジ2019 作品募集要領」とあります。