2019年11月12日、ハンガリーのコンソーシアムEISZ(Electronic Information Service National Programme)と米国化学会(ACS)の出版部門は、試験的なオープンアクセス(OA)出版等に関する「転換契約(transformative agreement)」を締結することを発表しました。
SeamlessAccess.orgは、電子リソースのアクセス向上に関する国際STM出版社協会(STM)と米国情報標準化機構(NISO)による共同イニシアチブResource Access for the 21st Century(RA21)のガイドラインに基づいて構築された、簡便な電子リソースアクセス認証に関する新サービスです。NISO、STM、ORCID等の利害関係者がサービスを共同運営しています。複数の場所から複数の端末でアクセスするという利用形態の変化を背景に、十分に機能しなくなってきた既存のIPアドレスによる利用者認証に代わって、シングルサインオン(SSO)環境を活用した簡便で有効な利用者認証サービスの提供を目指しています。
2019年11月6日、国際図書館連盟(IFLA)は、2019年6月に施行された改正EU著作権指令について、図書館員の関与の重要性と関与のための手順等を解説した記事として、“European Copyright Directive Implementation Advances: How Can You Get Involved?”を掲載しました。
英・電子情報保存連合(DPC)の2019年11月4日付けブログ記事“Digital Preservation and Games”において、デジタル保存をテーマとしたゲームへの言及がなされています。筆者は米・マサチューセッツ工科大学図書館でデジタル保存のディレクターを務めるNance McGovern氏です。
2018年に米・ハーバード大学で開催された第15回電子情報保存に関する国際会議(iPRES2018)では、デジタル保存に関するゲームが体験できるゲームルームが初めて設けられました。McGovern氏は、そこで紹介されたボードゲーム“Save my Bits”、“Criteria Game”、“Preservia”とカードゲーム“Obsolescence”の計4種類が、iPRES2018の予稿集のウェブページ等からダウンロードできることが紹介するとともに、これらのゲームがデジタル保存の複雑さを知る上で有用であることや、ゲームの重要な要素である人を引き付けるストーリーテリングが、デジタル保存の効果的な説明に役立つ可能性を指摘しています。
2019年10月31日、SPARC Europeは、改正を経て2019年7月16日に発効した欧州連合(EU)の“Directive on open data and the re-use of public sector information”(オープンデータ指令)の概要等をまとめた資料を公開しました。