2019年11月7日、北米の都市図書館協議会(ULC)は、電子書籍への公平なパブリック・アクセスの必要性に関する声明“Statement on Equitable Public Access to E-Books”に対して、北米地域の市長や郡長官等の公選役職者77人が署名したことを発表しました。ULCは署名者が所属する自治体の住民数を合計すると4,400万人以上に上ることを発表しています。
“Bibliotheca Philadelphiensis”は、フィラデルフィア地域の特別コレクションを所蔵する図書館のコンソーシアム“Philadelphia Area Consortium of Special Collections Libraries”が組織したプロジェクトであり、図書館情報資源振興財団(CLIR)から助成金約50万ドルを得て、中世の手稿類のデジタル化が行われました。
“Transformative Journals”は2019年5月に改訂された「Plan Sの実現にかかる手引き(Guidance on the Implementation of Plan S)」で導入された概念で、(1)OAコンテンツのシェアを徐々に増やし、(2)(二重支払いを防ぐために)出版サービスへの支払いをサブスクリプション費用の相殺に用い、(3)全査読済み論文を合意した期間内に完全・即時OAに移行することへの明確なコミットメントを有する学術誌とされています。
2019年11月21日、cOAlition Sは、主要学術分野における研究成果オープンアクセス(OA)化の手段とPlan Sへの準拠状況に関する「ギャップ分析」の実施報告書として、“Open access potential and uptake in the context of Plan S - a partial gap analysis”を公開したことを発表しました。
2019年11月7日、スイス視聴覚遺産保存協会Memoriavは、フィルムとビデオのデジタルアーカイビングに関するガイド“Memoriav Recommendations Digital Archiving of Film and Video:Principles and Guidance”のバージョン1.2を公開しました。
第1章:本文書の目的(Purpose of this document)
第2章:イントロダクション(Introduction)
第3章:用語:説明、定義、事例(Terms : explanations, definitions and examples)
第4章:計画と実施(Planning and practical implementation)
第5章:推奨事項(Recommendations)
第6章:付録(appendix)
研究データ同盟(RDA)は、2019年10月に英・Open Book Publishers(OBP)社から刊行された単行書“Engaging Researchers with Data Management: The Cookbook”のPDF版をRDAのウェブサイト上で公開しています。
同書は、研究データ管理に関し研究者と協力するために各地の研究機関が開発した様々な戦略を紹介するものであり、世界中の機関から集められた24のケーススタディーを収録しています。なお、執筆にはRDAの「研究データのための図書館」研究グループ(Library for Research Data Interest Group)のメンバーらが携わっています。
同書のライセンスはCC BY 4.0となっており、またOBP社のウェブサイトではPDF版に加えHTML版も公開されています。