アーカイブ - 2019年 11月 8日

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デジタルアーカイブ学会、「肖像権処理ガイドライン(案)」を公開

2019年11月6日、デジタルアーカイブ学会は、「肖像権処理ガイドライン(案)」の公開を発表しました。あわせて、「肖像権処理ガイドライン(案)の解説」も公開されています。

「肖像権処理ガイドライン(案)」は、2019年9月26日に開催された同学会主催の公開ラウンドテーブル「肖像権ガイドライン円卓会議―デジタルアーカイブの未来をつくる」で公表されたものであり、今回、同学会ウェブサイト上でも公開が行われました。

同学会法制度部会では、デジタルアーカイブ機関の現場担当者が肖像権処理を行うための拠り所とできるガイドラインの検討に取り組んでおり、「肖像権処理ガイドライン(案)」は、そのための議論、意見交換の叩き台として作成されたものです。

肖像権処理ガイドライン案(デジタルアーカイブ学会, 2019/11/6)
http://digitalarchivejapan.org/bukai/legal/shozoken-guideline

SAGE社、英JiscのPublications Routerに対し論文フルテキストのデータ提供を開始

2019年11月7日、SAGE社は英JiscのPublications Routerに対して、論文フルテキストのデータ提供を開始したことを発表しました。

Publications Routerは論文のメタデータおよびフルテキストを出版社等から各大学の機関リポジトリ等へ通知・転送するためのシステムです。この提供に関するSAGE社とJiscの提携の最初のフェーズでは、SAGE社の160以上の完全オープンアクセス(OA)誌にゴールドOAモデルの下でOA化された論文のデータが提供されます。購読誌の論文データ提供については両者で調整が進められています。

Publications Routerは、SAGE社から提供された出版社版(published version of record)のデータを、提供から2カ月以内に参加機関の機関リポジトリへメタデータ・適用ライセンスとともに転送を行う予定です。

九州大学附属図書館、九州大学の貴重書及び資料群を紹介する冊子『知をつむぐ―九州大学の書物たち―』をオンラインで公開

2019年11月7日、九州大学附属図書館は、冊子『知をつむぐ―九州大学の書物たち―』を発行したことを発表しました。

同大学の代表的な貴重書・コレクションについて、写真とともに分野別に紹介するほか、主要な文庫・コレクションといった資料群の案内が掲載されています。

冊子は同大学各キャンパスの図書館で配布されるとともに、九大コレクション上でPDF版が公開されています。

『知をつむぐ ―九州大学の書物たち―』を発行しました(九州大学附属図書館, 2019/11/7)
https://www.lib.kyushu-u.ac.jp/ja/news/29281

知をつむぐ:九州大学の書物たち(九大コレクション)
http://hdl.handle.net/2324/2344444

米・公共図書館協会(PLA)とOCLC、米国の公共図書館の「オピオイド危機」対応に関する共同プロジェクトの成果を公開

米国図書館協会(ALA)の公共図書館協会(PLA)とOCLCが、2018年9月から実施した、米国の公共図書館の「オピオイド危機(opioid crisis)」対応に関する共同プロジェクトの成果である、概要レポート(Summary Report)と事例研究(Case Studies)が公開されています。

米国では、医薬品オピオイドの過剰摂取による死亡事故の急激な増加等により、2017年10月に公衆衛生上の非常事態が宣言されるなど、オピオイドの蔓延が「オピオイド危機」と呼ばれ社会問題化しています。PLAとOCLCは2018年9月から米国の博物館・図書館サービス機構(IMLS)の助成により、公共図書館と地域のパートナーがオピオイド危機への効果的な対処戦略を展開することを支援するために、知見とリソースの共有を進めるプロジェクトを開始しました。

共同プロジェクトでは、オピオイド危機に対処するための様々な戦略を採用している米国内の8つの公共図書館への事例研究が実施されています。事例研究は図書館スタッフや地域パートナー等へのインタビューにより実施され、公開された成果物では公共図書館による対応活動の主な成果として以下のようなことが指摘されています。

米・ニューヨーク公共図書館(NYPL)、ライオン像修繕作業の完了を発表

2019年11月1日、米・ニューヨーク公共図書館(NYPL)は、同館のシンボルとして知られる2体のライオン像、“Patience”(忍耐)と“Fortitude” (不屈の精神)の修繕作業が完了したことを発表しました。

修繕作業は2019年9月2日週に開始されたもので、修繕費用の27万ドルは、ニューヨーク生命財団(New York Life Foundation)からの助成金及び何百人ものニューヨーカーからの寄付により賄われたとあります。

米・国家デジタル管理連盟(NDSA)、デジタル保存の支援ツール“Levels of Digital Preservation”の第2版を公開

2019年10月28日、米・国家デジタル管理連盟(NDSA)は、デジタル保存の支援ツール“Levels of Digital Preservation”の第2版を公開したことを発表しました。

“Levels of Digital Preservation”は、組織がデジタル保存に取り組む際の推奨事項を4つのレベルに分けて表形式に整理したものであり、2013年に初版が公開されました。

今回の改訂に際して、レベル設定の背景情報や、実施した変更に関する改訂担当者の考え方、“Levels of Digital Preservation”の実装における推奨事項等を記載したドキュメント“Using the Levels of Digital Preservation: An Overview”や、“Levels of Digital Preservation”を評価ツールとして用いる際に利用できるテンプレート等も作成・公開されています。

南アフリカ医学研究会議(SAMRC)がcOAlition Sに参加:参加機関は24に

2019年10月22日、cOAlition Sは、南アフリカ医学研究会議(South African Medical Research Council:SAMRC)がcOAlition Sに参加したことを発表しました。

SAMRCの参加により、欧州・北米・アフリカ・中東の24機関がcOAlition Sの参加機関となっています。

South African Medical Research Council to champion Open Access through cOAlition S(cOAlition S,2019/10/22)
https://www.coalition-s.org/south-african-medical-research-council-to-champion-open-access-through-coalition-s/

英国国立公文書館(TNA)、ファイルフォーマットのレジストリ“PRONOM”改善のために“PRONOM Research Week 2019”を開催:世界デジタル保存デー関連企画

2019年11月7日、英国国立公文書館(TNA)は、同館のデジタル保存部門が開発したファイルフォーマットのレジストリ“PRONOM”の改善のために、2019年11月18日から22日にかけて“PRONOM Research Week 2019”を開催することを発表しました。

PRONOMに登録されているエントリのうち、簡易な記述しか登録されていないもの、ファイルフォーマットを同定するためのシグネチャが欠落しているもののリストがGitHub上ですでに公開されており、“PRONOM Research Week 2019”の期間中に、不足情報の追記や、その他可能な貢献の提案を募集するとしています。

なお、2019年の“World Digital Preservation Day”(世界デジタル保存デー)は11月7日となっており、今回の開催もそれにあわせて発表されたものです。

国立国会図書館(NDL)、NDL Labで機械学習を用いた日本十進分類(NDC9版)の推測アプリ「NDC Predictor」を公開

2019年11月8日、国立国会図書館(NDL)は、NDL Labで「NDC Predictor」を公開しました。

NDLの次世代システム開発研究室が開発した、機械学習を用いた日本十進分類(NDC9版)の推測アプリで、テキストエリアに貼り付けた書誌情報から推測を行います。

APIも提供しています。

「NDC Predictor」を公開しました(NDL Lab,2019/11/8)
https://lab.ndl.go.jp/cms/node/95

NDC Predictor
https://lab.ndl.go.jp/ndc/

参考:
国立国会図書館(NDL)、NDLラボのデータやプログラムをGitHubで公開
Posted 2019年8月26日
https://current.ndl.go.jp/node/38863

台湾・台北医学大学図書館による近隣住民の健康リテラシー促進のための活動(文献紹介)

2019年8月24日から8月30日までギリシャ・アテネで開催された第85回世界図書館情報会議(WLIC)・国際図書館連盟(IFLA)年次大会でポスター発表された、台湾・台北医学大学図書館の邱子恒(Tzu-heng Chiu)氏らによるポスター“Community Health Fairs of Taipei Medical University Library (TMUL): promoting consumer health literacy and reading habits for University hospitals’ neighborhoods”が公開されました。

Abstractによると、台湾の大学の医学図書館では、近隣の住民とは一定の距離感があることから、大学の社会的責任を果たし、近隣住民の健康と福祉を高めることを目的に2018年春に実施した「コミュニティ健康フェア」の結果を発表するものです。

「コミュニティ健康フェア」では、12のコンシューマーヘルスに関する本の展示や、11の健康に関する講演会が、健康関連のイベントと連携して大学病院のホールで実施され、1,116人の近隣住民が参加しました。

Internet Archive(IA)、Wikipediaの記事内の13万件の図書への参照を、IAがデジタル化した図書へのリンクに置き換え

2019年10月29日、Internet Archive(IA)は、英語版・ギリシャ語版・アラビア語版を含むいくつかの言語版のWikipediaの記事内の13万件の図書への参照を、IAがデジタル化した図書5万件へのリンクに置き換えたと発表しています。

デジタル化された図書の当該ページにリンクされていますが、図書全体を読みたい場合は、“Controlled Digital Lending”を通じてデジタル化された資料を借りることができます。

この作業は開始したばかりで、Wikipediaのコミュニティと連携し、今後も継続して実施することが想定されています。

Weaving Books into the Web-Starting with Wikipedia(Internet Archive Blogs, 2019/10/29)
https://blog.archive.org/2019/10/29/weaving-books-into-the-web-starting-with-wikipedia/

Internet Archive(IA)と古書店のBetter World Booksが収集した未デジタル化資料のデジタル化に関し連携

2019年11月6日、Internet Archive(IA)と古書店のBetter World Booksが新たな連携を発表しました。

2003年に設立されたBetter World Booksは、6つの国の図書館・書店・大学から古本を収集し、販売・寄贈・リサイクルを行っていますが、今回の連携により、収集された古本が未デジタル化資料であった場合、IAによるデジタル化の対象となります。

研究図書館グループ(RLG)の前会長で、Better World Booksの役員であるミハルコ(Jim Michalko)氏は、今回の連携により、未デジタル化資料だった場合にデジタル化されると分かって図書館がBetter World Booksに除籍資料を提供できるようになることから、図書館は責任あるコレクション管理を果たすことができると発言しています。

LA Referenciaと米・LYRASIS、ラテンアメリカのオープンソースコミュニティの進展・促進を目的に覚書を締結

2019年11月1日、米国の図書館等のネットワークLYRASISと、研究成果のオープンアクセス化を推進するラテンアメリカの国際組織La Referenciaが、連携のための覚書を締結したと発表しています。10月31日付で発効しています。

学術コミュニケーション・データ共有・リポジトリを管理するために設計されたオープンソースで、コミュニティ支援型の技術・プログラムへの関与や導入を支援することで、ラテンアメリカのオープンソースコミュニティを進展・促進させることが目的です。

以下の4点を目的として掲げています。

1.ラテンアメリカで導入された新たにリリースされたLYRASISのコミュニティ支援型プログラムに関する研修、オンライントレーニング、ワークショップ、イベントの促進
2.国際標準に準拠した適切なリポジトリの実現の支援、及び、そのための国内や国際的な政策や政策立案者への働きかけ
3.国内のユーザーグループの活動の調整・支援、及び、コミュティー間の連携の支援
4.各々のコミュニティーへの関与、及び、連携活動のための利害関係者の把握と連携の成果の世界への発信