アーカイブ - 2019年 11月 6日

日本図書館情報学会研究大会シンポジウム「デジタルアーカイブと図書館」の発表資料が公開される

2019年10月30日、日本図書館情報学会は、第67回研究大会の一部として2019年10月20日に開催されたシンポジウム「デジタルアーカイブと図書館」について、発表資料を公開しました。

当日の登壇者とテーマは次のとおりでした。

古賀崇氏(コーディネータ・司会,天理大学人間学部)
「シンポジウム趣旨説明」

福島幸宏氏(東京大学大学院情報学環)
「デジタルアーカイブ環境下での図書館機能の再定置」

川島隆徳(国立国会図書館)
「ジャパンサーチ(試験版)のドメイン設計思想」

西岡千文氏(京都大学附属図書館)
「京都大学図書館機構のデジタルアーカイブに関する取り組みと図書館情報学への期待」

株式会社金の星社、創業100周年を記念して「金の船・金の星デジタルライブラリー」を公開 :大正・昭和初期の童謡童話雑誌『金の船』を収録

2019年11月1日、児童書の出版を手掛ける株式会社金の星社は、1919(大正8)年11月の創業から100周年を迎えることを記念し、「金の船・金の星デジタルライブラリー」を公開したことを発表しました。

同社が大正8年11月から昭和4年7月号まで刊行していた童謡童話雑誌『金の船』(大正11年6月号から『金の星』と改題)のうち、創業者・斎藤佐次郎氏が編集・発行を手掛けた昭和3年4月号までの計101冊をデジタル版で公開するとしています。

2019年11月6日時点では、暫定的に1巻1号、1巻2号のみ公開されており、以降の号は順次公開する予定とあります。

創業100周年記念「金の船・金の星デジタルライブラリー」公開(株式会社金の星社, 2019/11/6)
https://www.kinnohoshi.co.jp/information/detail.php?id=584

国立国語研究所、ウェブページ「先駆的名論文翻訳シリーズ」を公開

2019年11月6日、国立国語研究所は、ウェブページ「先駆的名論文翻訳シリーズ」(Pioneering Linguistic Works in Japan)の公開を発表しました。

日本語で出版された論文の中から、日本語学的・言語学的にパイオニア的価値を持ち、その評価がほぼ確立した日本語論文を選定・英訳したものを公開しています。

2019年11月6日時点では、橋本進吉「国語仮名遣研究史の一発見―石塚龍麿の仮名遣奥山路について―」、金田一春彦「現代諸方言の比較から観た平安朝アクセント」など論文7本の英訳が公開されており、今後追加の翻訳も予定されています。

なお、英訳に際しては、英語を母語とし、当該分野を専門とする言語学者に依頼したこと、英文校正に際しても、これらの言語学者およびこの分野を専門とする国立国語研究所所員に依頼したことが紹介されています。

第105回全国図書館大会、ウェブサイト上に分科会の「報告原稿全文」を掲載

2019年11月4日、第105回全国図書館大会のウェブサイトにおいて、分科会の「報告原稿全文」をPDF形式で掲載したことが発表されています。

11月4日現在、一部の分科会の報告原稿全文のみ公開されており、追加・修正等があれば随時更新するとしています。

分科会の「報告原稿全文」を掲載しました(第105回全国図書館大会, 2019/11/4)
http://105th-mietaikai.info/news/archives/3

参考:
第101回全国図書館大会、各分科会の「報告原稿全文」をウェブサイトに公開 シンポジウム 「図書館とまちづくり―世代をつなぎ、次代を育て、地域をつくる―」の様子はUSTREAMでネット配信
Posted 2015年10月13日
https://current.ndl.go.jp/node/29631

人文学オープンデータ共同利用センター(CODH)、IIIF Curation Viewerに新機能「アノテーションビューモード」を追加:新機能を体験できるサービス「江戸マップβ版」「くずし字データセット閲覧ビューア」も公開

2019年11月5日、人文学オープンデータ共同利用センター(CODH)は、IIIF準拠の画像ビューワであるIIIF Curation ViewerのV1.7を公開したことを発表しました。

主要な新機能として次の2点が紹介されています。

・新機能「アノテーションビューモード」の追加により、IIIF画像上に場所や文字のマーカーが表示可能となり、IIIF環境でも地図や翻刻が利用しやすくなったこと
・IIIFマニフェストに含まれるIIIF Image APIに非対応のリソース(例:JPEG画像)等の表示にも対応したこと

また、新機能を体験できるサービスとして、古地図の上に画像マーカーを表示することでIIIFビューアを地図アプリのように使える「江戸マップβ版」と、くずし字の翻字を文字マーカーとして表示することでくずし字と現代の文字を左右に並べて表示する「くずし字データセット閲覧ビューア」を新たに公開したことも発表されています。

【イベント】シンポジウム「文化遺産の意図的な破壊―人はなぜ本を焼くのか―」(12/1・東京)

2019年12月1日、政策研究大学院大学想海樓ホール(東京都港区)において、文化遺産国際協力コンソーシアム、文化庁が主催するシンポジウム「文化遺産の意図的な破壊―人はなぜ本を焼くのか―」が開催されます。

開催趣旨によれば、歴史的に行われてきた焚書や文化遺産の「意図的な」破壊行為を振り返り、破壊する側の「論理」に照準を当て、何を否定し、どのような効果を狙って破壊するのかを問うことにより、社会にとっての書物、ひいては文化遺産の意義について考えるシンポジウムとあります。

参加費無料、定員300名(事前申し込み要)です。当日の主なプログラムは次のとおりです。

講演1「秦始皇帝の焚書坑儒の真相」
鶴間和幸氏(学習院大学文学部教授)

講演2「エジプトにおける文字記録の抹殺とアレクサンドリア大図書館の焼失」
近藤二郎氏(早稲田大学文学部教授)

講演3「ユーゴ内戦時の文化遺産の破壊―サラエヴォ図書館、コソボの教会堂などを例として―」
鐸木道剛氏(東北学院大学文学部教授)

講演4「テロと古文書と誇り―マリ北部トンブクトゥにおける事例から―」
伊藤未来氏(西南学院大学国際文化学部講師)

東北大学、2種類のクラウドファンディングプロジェクトを開始:図書館所蔵「漱石文庫」のデジタルアーカイブ化プロジェクトと大学病院考案レシピの書籍化プロジェクト

2019年11月5日、東北大学は、クラウドファンディングサービス「READYFOR」を運営するREADYFOR株式会社と東北地方の大学では初となる業務提携を結び、提携後初のプロジェクトとして、附属図書館所蔵「漱石文庫」のデジタルアーカイブ化と大学病院考案レシピの書籍化を目指した2つのプロジェクトを開始したことを発表しました。

「漱石の肉筆を後世へ!漱石文庫デジタルアーカイブプロジェクト」は、東北大学附属図書館が所蔵する「漱石文庫」のデジタルアーカイブ化を目指す目標金額200万円のプロジェクトです。「漱石文庫」は、夏目漱石自身の肉筆による手帳や日記、ノート、試験問題、創作メモ、手紙などからなる自筆資料と、約3割に書き込みやアンダーラインが多数見られる旧蔵書で構成される、漱石の創作過程を知ることができるコレクションです。漱石没後100年がすぎ劣化の進行した資料や薄い鉛筆書きのため公開の難しくなった肉筆資料が現われ始めているため、クラウドファンディングを通して、最新の技術による全面的なデジタルアーカイブ化とインターネットを通した一般公開を進めたい、としています。

オーストラリア大学図書館員協議会(CAUL)、英国生化学会の完全子会社であるPortland Press社と“Read & Publish”契約を締結

2019年11月1日、オーストラリア大学図書館員協議会(CAUL)は、英国生化学会(Biochemical Society)の完全子会社であるPortland Press社と“Read & Publish”契約を締結したことを発表しました。Portland Press社にとっては初めてのオープンアクセス(OA)への「転換契約」となり、CAULにとっては2例目の「転換契約」となります。

この契約は、ウェルカム・トラスト等による、学会系出版社の即時オープンアクセス(OA)転換とPlan S原則に準拠した「転換契約」締結支援プログラム“Society Publishers Accelerating Open access and Plan S (SPA-OPS)”を契機として締結されました。オプトイン方式による2020年から2022年までの3年間の試験的な契約となります。

契約に基づき、英国生化学会の学術雑誌7誌(完全OA誌2誌含む)について、オーストラリア及びニュージーランドの契約参加機関に所属する研究者は、追加費用を支払することなく研究成果をOAにすることが可能になります。また、契約参加機関からのハイブリッド誌5誌へのアクセス、機関リポジトリ登録用の出版社版(version of record)PDF通知なども含む内容となっています。

米国図書館協会(ALA)、コンピューターサイエンス教育週間中にプログラミング教育活動を実施する学校図書館・公共図書館を対象とした少額助成の募集を開始

2019年11月4日、米国図書館協会(ALA)が、コンピューターサイエンス教育週間(11月9日から15日)中にプログラミング教育活動を実施する学校図書館・公共図書館を対象とした少額助成の募集を開始しました。助成額は300ドルで、対象は450館です。

助成を受けた館では、同週間中、ALAのプログラミング教育に関するプロジェクト“Ready to Code”が開発したツール等を用いて、Google社のコンピューターサイエンス教育に関するプログラム“CS First”を活用したプログラミング教育活動を実施します。

活動内容は、ハッシュタグ#ReadyToCode、#CSFirst、#CodeYourHeroを用いて情報発信するとともに、同週間終了後には、助成による活動から得られた知見を共有するとしています。

米国図書館協会(ALA)、図書館のコアサービス提供機能を制限するデジタル市場の商慣行是正を求めたレポートを米国下院に提出

2019年10月23日、米国図書館協会(ALA)は、図書館のコアサービス提供機能を制限するデジタル市場の商慣行の是正を求めたレポートを米国下院に提出したことを発表しました。レポートは、Macmillan社が2019年11月1日から実施する図書館向け電子書籍の新しい提供モデルへのALAの抗議キャンペーン“#eBooksForAll”に続く形で公開されました。

ALAは、米国の下院司法委員会の下に設置された独占禁止法・商法および行政法に関する小委員会によるデジタル市場における競争の状況に関する情報提供の求めに応じたレポートとして、2019年10月15日付で“Competition in Digital Markets”を作成しました。ALAはレポートを通して、デジタル市場におけるAmazon社・Macmillan社等の企業の商慣行が、米国民の何をどのように選んで読書を行うかに関する権利を脅かし、合衆国憲法修正第1条で定められた基本的な自由を損なっていることを強調し、こうした反競争的な商慣行是正を議員らに訴えています。

文化審議会著作権分科会法制・基本問題小委員会、「写り込みに係る権利制限規定の拡充に関する中間まとめ」に関する意見募集を実施中

文化審議会著作権分科会法制・基本問題小委員会が、2019年10月31日から11月30日まで、「写り込みに係る権利制限規定の拡充に関する中間まとめ」に関する意見募集を実施しています。

新着情報一覧(文化庁)
http://www.bunka.go.jp/whats_new.html
※2019年11月5日欄に「文化審議会著作権分科会法制・基本問題小委員会「写り込みに係る権利制限規定の拡充に関する中間まとめ」に関する意見募集の実施について」とあります。

文化審議会著作権分科会法制・基本問題小委員会「写り込みに係る権利制限規定の拡充に関する中間まとめ」に関する意見募集の実施について(文化庁)
http://www.bunka.go.jp/shinsei_boshu/public_comment/1422409.html

春日部市(埼玉県)、学校図書館・学校給食が連携して物語に出てくる料理を給食で再現する「図書館リストランテ」を市内中学校・義務教育学校で実施:関連展示も実施

埼玉県の春日部市が、2019年10月29日と30日、学校図書館・学校給食が連携して物語に出てくる料理を給食で再現する「図書館リストランテ」を、市内の中学校・義務教育学校12校で実施しました。

「春日部市子ども読書活動推進計画」に基づいた取組で、読書の機会が減少する傾向のある中学生に対して本への興味を喚起し、学校図書館の利用に繋げることを目的としたものです。読書週間(10月27から11月9日) に合わせ、同市の社会教育課図書館担当、学務課給食担当、中学校などの栄養士が連携して実施されました。

春日部地域の中学校(9校)では『ハリー・ポッターと賢者の石』『ハリー・ポッターと秘密の部屋』(J.K.ローリング)から、秘密の部屋のシェパードパイ・百味ビーンズ風サラダ・魔女のかぼちゃスープが、庄和地域の中学校・義務教育学校(3校)では『流星の絆』(東野圭吾)から洋食店アリアケのハヤシライスが提供されました。

実施校では、学校図書館で関連展示が実施されています。