アーカイブ - 2019年 11月 5日

日付

ライブラリー・オブ・ザ・リビングデッド:カナダ・ダルハウジー大学の図書館員が学生の情報検索技術養成のためゾンビパニックを題材としたビデオゲームを制作(記事紹介)

2019年10月31日付のカナダ・ダルハウジー大学のニュースで、同大学の図書館員が、学生の情報検索技術養成のためゾンビパニックを題材に制作したビデオゲーム“ZomBool”を紹介した記事が掲載されています。

“ZomBool”は、情報検索のための戦略を学びブール演算子(AND・OR・NOT)を活用する選択肢を選びながら、街に現れたゾンビに対抗する手段を獲得し、生き延びることを目的としたアドベンチャー形式のゲームです。プレイ中の選択肢に基づき3種類の分岐ルートと4種類のエンディングが用意されています。適切な情報検索戦略を行う選択肢をどれだけ選んだかによって、最終的な生存者の人数とエンディングが変わるようになっています。

“ZomBool”はダルハウジー大学のデータ・ライブラリアンであるJulie Marcoux氏によって制作されました。同氏は多くの学生が情報検索、特に関連性の高い情報検索のためにブール演算子を組み合わせることに苦労している、という実感からゲームの作成を開始しました。同氏のゲーム作成はダルハウジー大学着任以前の2012年から始まり、最終的に数百時間の制作期間を要して2018年に完成しています。

世界16の「GLAMラボ」を紹介する電子書籍”Open a GLAM Lab”

世界中の16のGLAM (Gallery, Library, Archive and Museum)に設置された「ラボ」の活動を紹介する電子書籍、”Open a GLAM Lab”について、2019年10月30日付けのLIBERのブログで紹介されています。

“Open a GLAM Lab”はInternational GLAM Labs Communityの活動の一環として、2019年9月に執筆者らがドーハに集まり、短期間のうちに共同で執筆を行う”Book Sprint”法を用いて書かれたものです。International GLAM Labs Communityは2018年に大英図書館が行った図書館ラボのイベントをきっかけに発足したもので、2019年11月現在、30か国以上・60以上の機関から、250人が参加しているとされています。

“Open a GLAM Lab”ではそのうち16人機関の著者らが、どのようにラボを設置するか、どう運営するか、ラボを通じてGLAM機関を如何に改革していくかについて、それぞれの経験を紹介しています。

同書はPDF版・ePub版が存在し、いずれも無料かつパブリックドメインライセンスで公開されています。

英Jisc、高等教育・継続教育機関におけるサイバーセキュリティに関するレポートを公開

2019年10月30日、英Jiscは英国の高等教育・継続教育機関におけるサイバーセキュリティに関するレポート” Cyber security posture survey results 2019”を公開しました。

このレポートは英国の高等教育・継続教育機関122機関のCIOやセキュリティ担当者等から回答を得た、オンライン調査の結果に基づくものです。いずれの種類の機関においても、担当者が最も大きな脅威として挙げたのはフィッシングやソーシャルエンジニアリングなど、人的な隙やミスをターゲットとするものであったとされています。

Cyber security posture survey results 2019(Jisc)
https://www.jisc.ac.uk/reports/cyber-security-posture-survey-results-2019

Adobe社、ニューヨーク・タイムズ社及びTwitter社と連携し、オンライン上の信頼性・透明性確保を目的としたコンテンツ属性の新しい業界標準開発のためのイニシアチブを開始

2019年11月4日、Adobe社がニューヨーク・タイムズ社及びTwitter社と連携し、オンライン上の信頼性・透明性確保を目的としたコンテンツ属性の新しい業界標準開発のためのイニシアチブを開始すると発表しました。

3社は、今後数か月以内に、大規模なテクノロジー企業やメディアのグループとともに、同イニシアチブを開始するとしています。

Adobe社では現在、創作者や出版者が、公表するコンテンツに、安全に属性データを加えることができるオプトインシステムを開発中であるとしています。

米国政府の助成金事業報告義務の簡素化・標準化に関する法案“Grant Reporting Efficiency and Agreements Transparency Act”が米国上院を通過

米・SPARCは2019年10月23日付のお知らせで、前日10月22日に米国政府の助成金事業報告義務の簡素化・標準化に関する法案“Grant Reporting Efficiency and Agreements Transparency Act(GREAT Act)”が米国上院を通過したことを発表しました。SPARCは同法案へ賛同の意を示した上院委員会宛の書簡への署名等によりGREAT Actを支持しています。

Great Actは、米国政府の助成金受領者に義務付けられた報告に含まれる全てのデータ要素を網羅する包括的な標準データ構造の作成等を通して、助成金事業報告作成の簡素化と透明性の強化を意図した法案です。古いドキュメントをオープンデータに置き換えることで、助成機関及び公衆に対する透明性を確保しつつ、助成金受領者の報告作成プロセスを自動化して助成金受領に関するコンプライアンス違反に伴うコストの削減が意図されています。

同法案では、行政管理予算局(OMB)長官と主要な助成機関に対して、報告される助成金事業に関する情報の政府全体としてのデータ標準を2年以内に確立すること、新技術を活用して新しいデータ標準を既存の報告作成プロセスへ導入する方法を示したガイダンスの3年以内の発行等を求めた内容となっています。

大学図書館問題研究会 学術基盤整備研究グループがWebページを公開

大学図書館問題研究会の学術基盤整備研究グループが、2019年10月29日付けで同グループのWebページを公開しています。

活動方針、グループへの参加方法、参加者、連絡先などの情報が掲載されています。

大学図書館問題研究会 学術基盤整備研究グループ
https://sites.google.com/site/scienceinfra

ESRI社、米国のデジタル化地形図等を提供する“Historical Topographic Map Collection”を更新:ジオリファレンスされた高解像度のTIFF画像の追加等

2019年10月10日、ESRI社は、1882年から2006年までのデジタル化された17万点以上の米国の歴史的な地形図等を提供する“Historical Topographic Map Collection”について更新を行ったことを発表しました。“Historical Topographic Map Collection”の整備は、ESRI社と米国地質調査所(USGS)が共同して行っています。

今回の更新により、Webマップや地理情報システム(GIS)等で利用可能な、ジオリファレンスされた高解像度のTIFF画像1,227点の新規追加と既存の画像530点の高解像度化が実施されました。これらの画像は無料でダウンロードして利用することができます。

また、“Historical Topographic Map Collection”の地図画像利用のためのアプリ“USGS Historical Topographic Map Explorer”へも更新が実施されました。今回の更新により、ESRI社の地図作成・利用・管理のためのポータル環境を提供するクラウドGIS“ArcGIS Online”のアカウントでサインインすると、Webマップを保存することが可能になっています。

山口市立図書館、「まちじゅう図書館」のパートナー事業者として市内のカフェ・美容院等の10事業者を決定

2019年10月17日、山口市立図書館は、「まちじゅう図書館」のパートナー事業者として市内の10事業者を決定したことを発表しました。

「まちじゅう図書館」は、気軽に読書に親しめるように、まちなかの人が集まる場所に「サテライトライブラリー」を設置して、本を通じた新たな発見や学びの場を創出する取り組みです。1年間の試行事業を経て、今回公募によりパートナー事業者に決定した市内のカフェ・美容院等10か所に「サテライトライブラリー」が設置されています。

「サテライトライブラリー」には、50冊から60冊の図書館選定の本が定期的に届けられます。また、「サテライトライブラリー」設置事業者は、それぞれのノウハウや専門性を生かしたワークショップ・講座などを、山口市立中央図書館内のスペースで定期的に実施することが計画されています。

お知らせ(山口市立図書館)
http://www.lib-yama.jp/oshirase/index.html
※2019年10月17日欄に「山口市まちじゅう図書館 パートナー事業者の決定」とあります

2019年1月施行の著作権法の一部改正に対応した「図書館の障害者サービスにおける著作権法第37条第3項に基づく著作物の複製等に関するガイドライン」が公表される

国公私立大学図書館協力委員会・全国学校図書館協議会(全国SLA)・全国公共図書館協議会・専門図書館協議会・日本図書館協会(JLA)の5団体は、2018年5月に公布・2019年1月に施行された著作権法の一部改正に対応した「図書館の障害者サービスにおける著作権法第37条第3項に基づく著作物の複製等に関するガイドライン」を2019年11月1日付で公表しました。

公表されたガイドラインはJLAのウェブサイトに掲載されています。また同日付で、ガイドラインに基づき視覚障害者等用資料を販売している出版社等の一覧を提供する「著作権法第37条第3項ただし書該当資料確認リスト」が、ガイドラインの別表3から切り離され、単独でJLAのウェブサイトに掲載されています。

お知らせ(JLA)
http://www.jla.or.jp/home/news_list/tabid/83/Default.aspx
※2019/11/01欄に「図書館の障害者サービスにおける著作権法第37条第3項に基づく著作物の複製等に関するガイドライン(改定版)を掲載しました」とあります

Open Preservation Foundationに、ハーバード大学図書館が加盟

デジタル資料の長期保存を目指す非営利団体Open Preservation Foundation(OPF)は、2019年11月4日、新たに米・ハーバード大学図書館が加盟したことを発表しました。

Harvard Library joins the Open Preservation Foundation(OPF、2019/11/4付け)
https://openpreservation.org/news/harvard-library-joins-the-open-preservation-foundation/

参考:
Open Preservation Foundation(OPF)、加盟団体へのアンケート調査結果のハイライトを公表:デジタル保存の現状を調査
Posted 2019年8月19日
https://current.ndl.go.jp/node/38810

【イベント】第2回多摩美術大学アートアーカイヴシンポジウム「アートアーカイヴとは何か」(12/7・八王子)

2019年12月7日、多摩美術大学八王子キャンパスにおいて、第2回多摩美術大学アートアーカイヴシンポジウム「アートアーカイヴとは何か」が開催されます。

多摩美術大学アートアーカイヴセンター・多摩美術大学図書館・多摩美術大学芸術人類学研究所の主催で、3月の第1回シンポジウムでの議論を出発点に、「アートアーカイヴの現状」「写真アーカイヴのこれから」「言語と美術のアーカイヴ化」という3つの方向からアートアーカイヴの可能性を展開するとしています。

参加費無料、申込不要ですが、先着順200人です。

主な内容は以下の通りです。

第1部「アートアーカイヴの現状」
(1)佐賀一郎氏:デザインアーカイヴの連携をめざして
(2)久保田晃弘氏:インタラクションのアーカイヴ
(3)小泉俊己氏、上崎千氏:もの派と写

第2部「アーカイヴのこれからー写真と人類学について」
港千尋氏、金子遊氏

第3部『「言語と美術」のアーカイヴ化と「空中の本」』
平出隆氏、青木淳氏

クロージング
平出隆氏

公益財団法人九州経済調査協会が運営する会員制図書館BIZCOLI、「九州地域経済分析プラットフォーム(DATASALAD)」のβ版をリリース

2019年11月1日、公益財団法人九州経済調査協会が運営する会員制図書館BIZCOLIが、「九州地域経済分析プラットフォーム(DATASALAD:データサラダ)」のβ版(試作版)のリリースを発表しました。

BIZCOLIでレファレンスが多い「地域経済に関する多種多様なデータ」をインターネット経由で利用できるようにしたもので、九州地域(九州・沖縄・山口)をはじめとした日本全国の「最新」の地域経済情勢や地域ポテンシャルを多様な切り口で「見える化」し、地域マーケティングのみならず、スピード感を持った効果的な経営判断・投資判断や、有効な地域政策・産業政策の立案と実行に繋げ、地域経済の活性化に寄与することを目指し、九州経済調査協会創立70周年記念事業として開発されたものです。

BIZCOLIの会員は、ウェブブラウザから「WEB会員登録」することで無料で利用できますが、会員以外でも、β版の公開期間である2020年3月までは、「無料Web会員登録」から登録して利用することができます。

信州大学・松本大学・長野県立歴史館・長野市立博物館の有志により「信州資料ネット」が設立:Twitter・Facebookのアカウントも開設

2019年10月22日に信州大学・松本大学・長野県立歴史館・長野市立博物館の有志により信州資料ネットが設立されたと発表されています。

TwitterとFacebookのアカウントも開設されています。

@shinshushiryou(Twitter,2019/10/22)
https://www.facebook.com/shinshushiryou/posts/115681736528069

@shinshushiryou
https://twitter.com/shinshushiryou

信州資料ネットが設立されました(歴史資料ネットワーク,2019/11/2)
http://siryo-net.jp/disaster/201910_shinshu-net/

【イベント】東京文化財研究所「文化財の記録作成とデータベース化に関するセミナー」(12/2・東京)

2019年12月2日、東京文化財研究所が、同研究所において、「文化財の記録作成とデータベース化に関するセミナー」を開催します。

展示施設や地方公共団体、修理技術者や研究者など、文化財の記録作成を必要とする人への情報提供を行うことを目的に開催するもので、同研究所の文化財情報資料部文化財情報研究室が近年取り組む文化財データベースの構築や、無料で提供されているソフトウェアを用いた簡便なデータベースを紹介するものです。また、同研究室画像情報室からも、文化財に関する情報の記録としての写真の撮影について、その考え方及び手法を紹介するとしています。
参加には事前の申し込みが必要です。

主な内容は以下の通りです。

・趣旨説明「文化財の記録作成、データベース化の意義」
二神葉子氏(同 文化財情報資料部 文化財情報研究室長)

・文化財情報のデータベース化およびその活用について
小山田智寛氏(同 文化財情報資料部 文化財情報研究室 研究員)

・文化財情報の記録としての写真の撮影について
城野誠治氏(同 文化財情報資料部 文化財情報研究室 専門職員)

・質疑応答

名古屋市図書館、G20愛知・名古屋外務大臣会合開催を記念し、20分館で1館1国を特集する展示を実施

名古屋市図書館が、2019年11月1日から11月23日にかけて、G20愛知・名古屋外務大臣会合開催を記念し、以下の通り、20分館が1館につきG20メンバー国1国を特集する展示を実施すると発表しています。

・千種図書館  アルゼンチン
・東図書館   オーストラリア
・北図書館   ブラジル
・楠図書館   カナダ
・西図書館   中国
・山田図書館  フランス
・中村図書館  ドイツ
・瑞穂図書館  インド
・熱田図書館  インドネシア
・中川図書館  イタリア
・富田図書館  日本
・港図書館   メキシコ
・南陽図書館  韓国
・南図書館   南アフリカ共和国 
・守山図書館  ロシア
・志段味図書館 サウジアラビア
・緑図書館   トルコ
・徳重図書館  英国
・名東図書館  米国
・天白図書館  欧州連合

また、鶴舞中央図書館では、G20メンバー国及び招待国のすべての参加国を紹介する本の展示のほか、愛知県政策企画局国際課提供のG20パネル展示を行うとしています。