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カレントアウェアネス・ポータルは、図書館界、図書館情報学に関する最新の情報をお知らせする、国立国会図書館のサイトです。
2018年12月12日、米国議会図書館(LC)が、文化的・歴史的・美学的に意義のある映像資料の永久保存レジストリ“National Film Registry”に追加する2018年分の映画25作品を発表しています。
公開から少なくとも10年を経た作品の中から、毎年25作品が追加されており、今回の追加によりレジストリで保存される作品は750作品になりました。
新たに選ばれた作品には、「レベッカ」(1940年)、「上海から来た女」(1947年)、「マイ・フェア・レディ」(1964年)、「シャイニング」(1980年)、「ジュラシック・パーク」(1993年)、「ブロークバック・マウンテン」(2005年)などがあります。
記事中では、同日20時から映画専門チャンネルTurner Classic Movies (TCM) において25作品の中から選ばれた映画が放映されることや、“National Film Registry”は今年で30周年となること、過去30年に追加された作品のうち、一部の作品はLCのデジタル化した映像のコレクションである“National Screening Room”でオンライン公開されていることも紹介されています。
2018年12月11日、Altmetric社が、2018年版の”Altmetric Top 100”を公開しました。
2018年の第1位は、2018年7月に“New England Journal of Medicine”誌に掲載された論文“Mortality in Puerto Rico after Hurricane Maria”でした。
It’s time for the 2018 Altmetric Top 100!(Altmetric Blog,2018/12/11)https://www.altmetric.com/blog/2018-altmetric-top-100-is-here/
Altmetric Top 100 2018(Altmetric)https://www.altmetric.com/top100/2018/
2018年12月7日、英国公認会計士協会(CIPFA)が、公共図書館に関する年次統計(2017/2018)を発表しました。
前回統計(2016/2017)と比較して、主に次のような結果が指摘されています。
・経費が3,000万ポンド減 ・職員数がFTE(フルタイム当量)で約700人減 ・サービスポイント数が127か所減
また、職員数と図書館数は2010年から毎年減少していること、経費はこの4年間で12%縮減していることも指摘されています。
CIPFAのCEOであるRob Whiteman氏の発言が記事中で紹介されており、同氏は、図書館は「炭鉱のカナリア」のようなものであり地方政府で起こっているより大きな流れを反映している、と述べています。
2018年12月11日、米国の大学・研究図書館協会(ACRL)は、学術コミュニケーションと研究環境に関する研究課題のドラフト版を公開しました。同協会はドラフト版に対するコメントを2019年1月4日まで募集しています。
今回の研究課題は、人員やコンテンツ、システムに関する問題に取り組むことで、コミュニティーが学術コミュニケーションシステムをよりオープンで包摂的かつ公平になるよう促すことを意図し作成されました。ACRLは、2019年の春に研究課題の最終版を公開することを予定しています。
ACRLの学術環境委員会(ReSEC)は、今回の研究課題で取り上げている新たな領域を研究する図書館員に、少額の助成金を提供するプログラムを企画しています。
Draft ACRL Scholarly Communications Research Agenda Feedback Due Jan 4(ACRL insider,2018/12/11) https://www.acrl.ala.org/acrlinsider/archives/16841
2018年12月12日、米・国家デジタル管理連盟(NDSA)が2017年版の米国のウェブアーカイブの現状調査報告書“Web Archiving in the United States_A 2017 Survey”を公開しました。
各機関の事業の歴史や領域、保存されているウェブコンテンツ、利用されているツールやサービス、提供方法、ポリシーなどといった、米国におけるウェブアーカイブ事業の現状を把握するため、2017年10月2日から11月20日にかけて、ウェブアーカイブを実施・計画している米国の機関を対象に調査を実施したものです。
得られた主な知見として、
・回答があった公共図書館の数が13%に増加した(これまでの調査では3%未満)。
・許可や通知なしでのアーカイブの実施機関の増加(70%)、及び91%の機関が収集コンテンツの削除やクローリングの停止に関する苦情を受けていない。
・51%の機関がウェブアーカイブツールとしてWebrecorderを利用。
・Archive-Itはウェブアーカイブに関する外部サービスとして好まれている一方で、ローカルでの保存やアクセスのためにWARCファイルをダウンロードしている機関は少ない。
2018年12月11日、英・Jiscと英・Eduserv財団が2019年1月1日付で合併することを発表しました。
両者の業務の重複を避けて英国を世界的なデジタル先進国とすることを目的としたもので、また価格交渉時にその共同による購買力がより強い影響力を持つことになるだろうとしています。
合併後も、両者の職員とサービスはそのままで、ウェブサイト等も維持されますが、合併後の新しいものに関してはJiscのブランドの下にまとめられます。
Jisc and Eduserv to merge and form UK public sector tech powerhouse(Jisc,2018/12/11)https://www.jisc.ac.uk/news/jisc-and-eduserv-to-merge-and-form-uk-public-sector-tech-powerhouse-11-dec-2018
平成30年7月豪雨の被害により床上50センチの浸水被害をうけ、図書・書架・机・いすなどほとんどの物が使用不能となった、愛媛県の宇和島市立吉田中学校の図書館において、3学期中の図書館再開に向けての作業が進められていることを紹介する記事が、2018年12月12日付けの愛媛新聞に掲載されました。
報道によると、12月11日には、NGOから、物語や図鑑などの797冊や利用者登録や貸出しを電子化するための管理ソフトの寄贈があったほか、ボランティアにより、図書整理作業が行なわれているとのことです。
豪雨で全蔵書処分の宇和島・吉田中 本寄贈や整理ボランティア 図書室再開へ支援続々(愛媛新聞,2018/12/12)https://www.ehime-np.co.jp/article/news201812120051
2018年12月11日、一般財団法人新村出記念財団(京都市)は、新村出氏による手稿や収集資料を収めた重山文庫のうち、貴重書、特殊コレクションとして分類した蔵書の目録をウェブサイトで公開しました。1990年に冊子体で刊行された『重山文庫目録』の誤植を訂正し、一部項目を追加したものです。
重山文庫の蔵書目録[貴重書,特殊コレクション]をアップ(新村出記念財団重山文庫, 2018/12/11) http://s-chozan.main.jp/?p=1740
◆重山文庫 蔵書目録ー目次(貴重書,特殊コレクション)(新村出記念財団重山文庫) http://s-chozan.main.jp/?page_id=1563
◆重山文庫と建物の由来(新村出記念財団重山文庫) http://s-chozan.main.jp/?page_id=605
「災害」に関する当サイトの記事
調査研究リポート「東日本大震災と図書館」
国立国会図書館 東日本大震災復興支援ページ
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