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カレントアウェアネス・ポータルは、図書館界、図書館情報学に関する最新の情報をお知らせする、国立国会図書館のサイトです。
2019年1月11日、仙台市の東北大学災害科学国際研究所において、国立国会図書館と東北大学災害科学国際研究所とが共催し、「平成30年度東日本大震災アーカイブシンポジウム-震災の記録を伝える~自然災害と防災教育-」を開催します。
第1部では、大阪府北部の地震、北海道胆振東部地震の被災状況や震災記録の収集等を紹介します。第2部では、震災アーカイブと防災学習に焦点を当て、国立国会図書館東日本大震災アーカイブ(愛称: ひなぎく)を含め、利用する側と提供する側のそれぞれの立場からの事例報告を行います。第3部では、震災の記録を伝えること、防災学習等に活用することの重要性と課題について議論します。
参加は無料ですが、定員は200人(先着順)で事前の申し込みが必要です。
内容は以下の通りです。
【第1部】緊急報告「大阪府北部の地震、北海道胆振東部地震の状況と震災アーカイブ~アーカイブの初動対応とは」
「災害記録の発展的継承を考える―国立民族学博物館(みんぱく)の活動を通じて―」 林勲男氏(国立民族学博物館学術資源研究開発センター教授)
2018年11月7日、北米の研究図書館センター(Center for Research Libraries: CRL)が、電子ジャーナルのアーカイブプロジェクトCLOCKSSに対して2018年に行った監査結果のレポートを公開しました。
主に「信頼できるデジタルリポジトリのための監査及び認証(Trustworthy Repositories Audit & Certification:TRAC)」のチェックリストに基づいて行われたもので、2013年9月から2014年5月まで行われた前回監査に続き、今回の監査においてもCLOCKSSは電子ジャーナルについての信頼できるリポジトリ(trustworthy digital repository)であると認証されたと発表しています。
前回監査では、プロジェクトが終了した場合の後継計画が策定されていないことが課題の一つとなっていましたが、CLOCKSSは2018年11月に後継計画の策定を発表しています。今回の監査では前回の監査よりも高い評価が与えられていますが、CRLはこの点を高評価につながった重要な要素として挙げています。
2018年11月12日、青空文庫の活動支援等を行っている「本の未来基金」が、「著作権保護期間延長に関する「本の未来基金」の考え」を公表しました。
TPP11協定が12月30日に発効し、著作権の保護期間が「死後50年」原則から「死後70年」原則に延長されることが確定したことを受けて発表されたもので、「保護期間延長が青空文庫をはじめとするさまざまな草の根文化活動に対し、悪影響を及ぼすことを懸念」するとともに、「国内での議論の蓄積を無視して保護期間がうやむやに延ばされてしまった経緯に抗議する」としています。
しかし、「政府はじめ期間延長を実現してしまった人々に対し、その責任を追及するより、私たちと共に未来への責任を果たして頂きたい」とし、「先人たちの生きた証である多くの作品が死蔵や散逸を免れ、後世と世界の人々に届けられるよう、一層のデジタルアーカイブ振興策、不明権利者対策、そして作品の流通促進策を進めることを呼びかける」としています。
2018年11月19日、東京都の板橋区立東板橋図書館が、「キッズプロレス体験教室」を開催します。
地元プロレス団体「いたばしプロレスリング」との連携事業の第2弾で、「あきらめない」をテーマに、「力がある者・技を知る者は、決して弱い者いじめをしない」こと等を実践を通して学ぶことも目的として、参加児童がレスラーに技を掛ける/レスラーに技を受けてもらう内容で実施されます。
また「あきらめない」というテーマに沿った図書の展示も行われます。
周囲に公園や体育館がある同館では、スポーツや健康に関する資料を特色のひとつとして収集しています。
いたばしプロレスリング「キッズプロレス体験教室」 平成30年11月5日 【東板橋図書館】(板橋区立図書館)https://www.lib.city.itabashi.tokyo.jp/cgi-bin/cttcgi/info_back_content.cgi
2018年11月13日付けの韓国・聯合ニュースが、韓国大学図書館連合会が、政府に対し電子ジャーナルの購読料への交渉を支援し、研究情報インフラを構築する長期的な戦略を構築するよう声明を発表したと報じています。
同連合会は、毎年2千億ウォン以上の購読費と約600億ウォンの論文掲載料が流出しているとし、出版者側は莫大な資金を基に専門家の支援を受けている一方、大学図書館の交渉担当者は専門家からの支援も財政的支援を受けていないとし、電子ジャーナル購読の改善のための努力を政府・大学総長・研究所長に求めています。
同連合会では、10月23日に電子ジャーナルの購読料交渉のための非常対策委員会を立ち上げているとのことです。
대학도서관연합회 "전자저널 구독료 감당 못할 수준…지원 필요"(聯合ニュース,2018/11/23)http://www.yonhapnews.co.kr/society/2018/11/13/0706000000AKR20181113121000004.HTML
2018年11月7日、川崎市市民ミュージアム(神奈川県)は、テレビ・ラジオ番組の脚本・台本約 8,000 冊について、同日から館内のミュージアムライブラリーで追加公開することを発表しました。
これらは、一般社団法人日本脚本アーカイブズ推進コンソーシアムが過去に収集した脚本約 80,000 冊のうち、1981 年以降から現在までにテレビ・ラジオで放送された脚本等であり、過去の寄贈分に加えて同ミュージアムに新たに寄贈したものです。
2018年11月19日、東京大学総合図書館(東京都文京区)にて、U-PARLアジアンライブラリーカフェ no.005「北米の大学図書館とサブジェクト・ライブラリアンのお仕事」が開催されます。
ワシントン大学東アジア図書館日本研究専門司書で、『サブジェクト・ライブラリアン―海の向こうアメリカの学術図書館の仕事―』の著者である田中あずさ氏が、サブジェクト・ライブラリアン登場の背景から、大学図書館の現場でどのように機能しているかまで、日々の業務とともに紹介するトークイベントです。
定員は40名、参加は無料ですが、事前の申込みが必要です。
アジアンライブラリーカフェno.005「北米の大学図書館とサブジェクト・ライブラリアンのお仕事」(U-PARL)http://u-parl.lib.u-tokyo.ac.jp/archives/japanese/asianlibrarycafe5
2018年11月9日、国立公文書館アジア歴史資料センターは、インターネット特別展「岩倉使節団 ~海を越えた150人の軌跡~」を公開しました。
明治4(1871)年に欧米各国に向けて派遣された岩倉使節団にスポットを当てたもので、「地図を見る」「年表を見る」「人名を見る」といったコーナーが設けられており、使節団の行程や現地での活動の詳細、使節団に関わった人々の一覧などを見ることが出来ます。
インターネット特別展「岩倉使節団 ~海を越えた150人の軌跡~」を11月9日に公開しました。(2018年11月09日)(国立公文書館アジア歴史資料センター, 2018/11/9)https://www.jacar.go.jp/news/news04_others.html#181109
岩倉使節団 ~海を越えた150人の軌跡~https://www.jacar.go.jp/iwakura/
2018年11月7日、OCLCは、Worldcatにスペイン・バルセロナ最古の公共図書館である“The Public Library of the Episcopal Seminary of Barcelona”のレコード124,000件以上が追加されたことを発表しています。
同図書館は神学、聖書学、教会学、人文学などの分野に関する貴重な資料を数多く所蔵しており、古いものは14世紀に遡るとあります。
The Episcopal Public Library of Barcelona to add its collections to WorldCat(OCLC, 2018/11/7)https://www.oclc.org/en/news/announcements/2018/EpiscopalPublicLibrary.html
2018年11月20日、神奈川県横浜市の慶應義塾大学日吉キャンパスにおいて、慶應義塾大学デジタルメディア・コンテンツ統合研究センター(DMC研究センター)主催のシンポジウム「メタデータ再考」が開催されます。
開催案内によれば、同シンポジウムは「文化資源の利活用のボーダーを創造的に越えるために、メタデータを取り巻くフレームワークを改めて問い直す」ものであるとのことです。
当日は京都大学東南アジア地域研究研究所教授・原正一郎氏による講演「学術データの共有と利活用のための工夫」、慶應義塾大学理工学部専任講師・金子晋丈氏による講演「コンテンツネットワーク形成におけるメタデータの限界」が行われます。その後、両氏と慶應義塾大学文学部准教授の安形麻理氏、同大学アート・センター所員の久保仁志氏、同じくDMC研究センター特任講師の石川尋代氏をパネリストとし、同大学大学文学部教授・DMC研究センター副所長である安藤広道氏をモデレータとしたパネルディスカッション「ボーダレスなデータ利活用のための情報組織化とは」を開催するとのことです。
2019年3月15日から16日にかけて、京都大学吉田キャンパスにおいて、デジタルアーカイブ学会第3回研究大会が開催されます。
一般発表(口頭発表・ポスター発表)のほか、3月15日の午後には平等院の住職・神居文彰氏による基調講演が行われます。また、企画セッションとして、「法制度部会 デジタルアーカイブ振興法の意見交換会」、「東アジア研究とデジタルアーカイブ」、「アーカイブと継承」、「災害資料保存とデジタルアーカイブ」、「漫画・アニメ + ゲーム」、「記憶を集める、公開する」の開催も予定されているとのことです。さらに「著作権法とcreative commons」、「IIIF」、「Omeka」についてのチュートリアル開催も予定されています。
一般発表の申し込みは2018年12月20日まで受け付けられており、参加申し込みは2018年12月25日から開始される予定とのことです。
第 3 回研究大会 (2019/3/15-16)(デジタルアーカイブ学会)http://digitalarchivejapan.org/kenkyutaikai/3rd
2018年11月8日、株式会社ブレインテックが運営する「図書館と図書館にかかわる人たちのサイト」“Jcross”は、新たなコレクション「図書館の読書記録手帳」をウェブサイトで公開したことを発表しました。
「図書館の読書記録手帳」コレクションは「図書館利用者が自分で自分の図書館で借りた本の読書履歴を記録するために図書館が提供する手帳大の冊子」の情報をまとめたもので、専用の機械で貸出記録を印字するいわゆる「読書通帳」のみならず、利用者が自身で記録を書き込むタイプや、貸出記録が印字されたシールを貼り付けるタイプ等も含めてまとめられています。各読書記録手帳について、表紙や中身等の画像が確認できるほか、上記の種別のうちどれにあたるかや、どのような記入欄が設けられているか、図書館からのコメント等が掲載されています。新たな情報の掲載申し込みフォームも用意されています。
新しいコレクション「図書館の読書記録手帳」を公開しました。(Jcross、2018/11/8付け)https://www.jcross.com/information/post-43.html
2018年11月6日、オープンアクセス(OA)誌PeerJのブログにおいて、新たに化学領域のOA誌を5誌、創刊することが発表されました。
PeerJは2012年に創刊された、生涯投稿料を採用したことで話題となったOA誌です(現在は一般的なAPC支払いによる投稿も受け付けています)。PeerJ自体は生命科学領域を対象としており、2015年にはコンピュータ科学領域を対象とする”PeerJ Computer Science”を創刊していました。また、2017年にはPeerJ本誌の対象領域に環境学が追加されています。
PeerJのブログによれば、そのほかにも多くの領域からその領域を対象としたPeerJの創刊を希望する声が寄せられており、中でも多かったのが化学領域であった、とのことです。そこで今回、新たに物理化学を対象とする”PeerJ Physical Chemistry”、有機化学対象の”PeerJ Organic Chemistry”、無機化学対象の”PeerJ Inorganic Chemistry”、分析化学対象の”PeerJ Analytical Chemistry”、そして材料科学対象の”PeerJ Materials Science”の5誌を創刊することとした、とされています。
兵庫県の明石市立図書館が、11月は秋の“無”読書月間として、「秋の無読書月間~今年は本をムシ~」を、2018年11月、実施しています。
「読書なんてしなくても、図書館を楽しめる!(はず)」として、講演会「飛び出す水族園+動物園」、絵本のタイトルで「おはなししりとり」をする「おはなしにいさんの“おはなししりとり”」、館内で目に留まった本を持ってきて「直観」で選んだ一文で意見交換する「はじめての、直観讀みブックマーカー」、てづくり会「おりがみで豆本をつくろう」、展示「本の帯選手権」、展示「見てふれて楽しむ、しかけ絵本の世界」、背表紙川柳などといったイベントが開催されています。
「秋の無読書月間~今年は本をムシ~」『図書館ニュース PRESS+A』2018年11月号 [PDF:8ページ]https://www.akashi-lib.jp/pdf/press/news-1811.pdf
2018年11月19日、東京都港区の日本学術会議2階大会議室で、日本学術会議情報学委員会国際サイエンスデータ分科会が主催する公開シンポジウム「科学データの保存・利用態勢の強化と国際展開」が開催されます。
世界科学データシステム(WDS)及び科学技術データ委員会(CODATA)における最近の国際動向を踏まえて、日本のデータ関連活動の活性化と国際連携の強化に向けた情報交換及び議論を行い、今後の活動方針についての共通認識の形成を目指すものです。
参加費は無料で、定員は約70人、事前登録は不要です。主な内容は次のとおりです。
・WDSと我が国の研究データ基盤事業、オープンサイエンスの潮流 村山泰啓氏(情報通信研究機構)
・ISCU-World Data Centerの発展と日本のデータ体制 荒木徹氏(京都大学)
・極域研究観測事業におけるデータベース整備とデータ出版 門倉昭氏(情報・システム研究機構)
・デジタル時代の学術コミュニケーションのインフラストラクチャーのあり方について 武田英明氏(国立情報学研究所)
・海洋分野におけるデータの相互利用の促進 馬場典夫氏(海上保安庁)
2018年11月9日、米・シラキュース大学情報学大学院(iSchool)が、公共図書館の研究拠点“iSchool Public Libraries Initiative”(IPLI)を設置したと発表しています。
ハースト・ワル(Jill Hurst-Wahl)准教授により設置されたもので、(1)公共図書館をテーマに研究し、得られた知見を図書館に適用したい教員や学生の研究拠点の作成、(2)公共図書館分野で図書館情報学修士号の取得を目指す学生等への、教員が支援する研究拠点の提供、(3)研究プロジェクトで得られた知見の共有に基づく、学生・教員による公共図書館のイノベーション能力の構築支援、が設置目的とされています。
ハースト・ワル准教授は、公共図書館職員は時間とリソースが不足し、少ない情報で意思決定をしないといけないため、同拠点を設置することで、研究者が良質な情報を公共図書館に提供すると述べています。
同事業では、目標として
2018年11月12日、カタール国立図書館(QNL)が、フランス外務省文書館(French Diplomatic Archives)と覚書を締結したと発表しました。
今回の連携により、共同研究プロジェクト等を含む連携を促進させるとしています。
カタール国立図書館は、今回の連携は、カタールや湾岸地域の歴史的記録のカタールデジタルライブラリ(Quatar Digital Library)のためのデジタル化プロジェクトの第一歩であるとしています。
2018年11月9日、米・ニューヨーク・タイムズ(New York Times)紙が、Google Cloud Platformを活用しての、同紙の19世紀後半まで遡る写真コレクションの高解像度によるデジタル化を発表しています。
未発見だった記事の発見、歴史資料としてのアクセスの容易化等が目的です。
The New York Times Digitizes Millions of Historical Photos Using Google Cloud Technology(New York Times,2018/11/9)https://www.nytco.com/new-york-times-google-cloud/
2018年11月9日、英・シェフィールド大学図書館が、韓国国会図書館(NAL)と覚書を締結したと発表しています。
NALがデジタル化した資料を、利用者登録した同大学の教員・学生が、学内から閲覧できる内容となっています。
@UniSheffieldLib(Twitter,2018/11/9) https://twitter.com/UniSheffieldLib/status/1060575754407342086
National Assembly Digital Library of Korea(University of Sheffield)https://www.sheffield.ac.uk/library/libnews/nalk
2018年10月1日未明、平成30年台風第24号により、コミックス1,438冊、新着雑誌29冊に被害を受けた栃木県の市貝町立図書館が、利用者から寄贈を受けた漫画の貸出を開始しました。
蔵書の被害を受け廃棄処分を行った同館では、利用者に不要となった漫画の寄贈を呼びかけていましたが、今回、受入処理が済んだものから貸出しを開始したものです。
@ittokun_ichikai(Twitter,2018/11/11)https://twitter.com/ittokun_ichikai/status/1061535564179165184
「災害」に関する当サイトの記事
調査研究リポート「東日本大震災と図書館」
国立国会図書館 東日本大震災復興支援ページ
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各地の図書館等の被災情報等について(外部リンク) saveMLAK
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