いまさらWeb2.0と訝しがる向きは多いかもしれない。オライリー(Tim O'Reilly)が“What is Web2.0”でWeb2.0の考え方を示したのは2005年であり、日本で梅田の『Web進化論』が話題となったのは2006年と、いずれも10年以上前のことである。Googleトレンドを見てもWeb2.0の登場のピークは2006年8月であり、最近言及する人は少ないのが見て取れる。First Monday誌では2016年にWeb2.0の10年と題する特集を組み、Web2.0全般に関する現時点での論考を集めている。本稿では図書館や学術情報流通といった観点から、昨今ではあまり言及されなくなったWeb2.0が、現在ではどのように様変わりをしたのかを概観する。
2016年12月27日付のLibrary Journal(LJ)誌(オンライン)が、米国自然史博物館の図書館が、11月18日から11月20日にかけて開催した、図書館やアーカイブスが直面している課題を解決するための革新的な方法を開発するためのハッカソン“HACKING THE STACKS”を紹介しています。
関心に基づきノートを再編成する習慣があったチャールズ・ダーウィンのノートの元の状態をデジタルデータを用いて復元するためのプログラム、館内外から機械可読の形式でデジタルコンテンツを共有するためのポータルサイト、1837年刊行の“Illustrations of Exotic Entomology”の世界に潜入したかのような体験ができるプログラム、同館のすべてのデータに対してキーワード検索と全文検索ができるモジュールなどが表彰を受けました。
開発されたプロトタイプはGitHub上で公開されています。
American Museum of Natural History Hackathon Tackles 21st Century Library Challenges(LJ,2016/12/27)
・10:00-10:40
Center for Open Data in the Humanities (CODH): Activities and Future Plans
Dr. Asanobu KITAMOTO, National Institute of Informatics / CODH
・10:40-11:20
Midwest Big Data Hub: Accelerating the Big Data Innovation Ecosystem
Dr. Melissa Cragin, University of Illinois at Urbana-Champaign
・11:20-12:00