アーカイブ - 2015年 5月 28日

国立国会図書館、インターネット提供を継続するため、文化庁長官裁定を受けた著作物のうち、現在まで著作権者の連絡先が不明な著作者約5万名の公開調査を開始

2015年5月20日、国立国会図書館は、過去に文化庁長官裁定を受けてインターネット公開している著作物について、平成27年度及び28年度に裁定期間が終了するの伴い、現在まで著作権者のご連絡先が不明な著作者約5万名について、インターネット提供を継続するために、ホームページ上で著作者に関する情報を募集する「公開調査」を開始しました。

著作権者のご連絡先等が不明な著作者に関する情報をお寄せください(付・プレスリリース)(国立国会図書館,2015/5/20)
http://www.ndl.go.jp/jp/news/fy2015/1210448_1830.html

プレスリリース(国立国会図書館,2015/5/20)
http://www.ndl.go.jp/jp/news/fy2015/__icsFiles/afieldfile/2015/05/18/pr150520.pdf

出版文化産業振興財団、日本の書籍を英訳して発信するプロジェクト“JAPAN LIBRARY”についてウェブサイトを開設

2015年5月26日、出版文化産業振興財団(Japan Publishing Industy for Culture: JPIC)は、「日本の優れた書物を世界に発信 JAPAN LIBRARY[ジャパンライブラリー]」と題したウェブサイトをオープンしました。また、同日付で‘JAPAN LIBRARY’というタイトルの書籍5冊も発行についても発表しています。

“JAPAN LIBRARY”はJPICによるプロジェクトで、幅広い分野の、数ある日本国内の書物から厳選して英訳出版を行い、海外の大学図書館を中心に、研究機関、公共図書館等に寄贈するもののようで、また、電子書籍等でも読者が手に入れられる手段を図るとされています。

JAPAN LIBRARY
http://www.jpic.or.jp/japanlibrary/
http://www.jpic.or.jp/japanlibrary/jp/about/
http://www.jpic.or.jp/japanlibrary/pdf/japanlibrary_leaflet_15march.pdf
※2つ目のリンクは、JAPAN LIBRARYについての紹介ページです。また、3つ目のリンクは、リーフレットです。

2015年5月アーカイブ トピックス(JPIC, 2015/5/27)

SciELO、SciELOブラジルコレクションにおいて、プラットフォームにReadCube Connectを導入

2015年5月26日、SciELOは、SciELOブラジルコレクションにおいてReadCube ConnectのインタラクティブなPDFビューアを285以上の科学的なジャーナルと280,000以上の記事に組み入れたと発表しています。

ReadCubeは、注釈ツール、ハイパーリンクされたインラインでの引用、著者名からクリックできるといったようなインタラクティブ性と関連したコンテンツでpdfが強化されるものとのことです。

Open Access Collaborative Program SciELO Partners with ReadCube to Enhance Scholarly Articles(PRWEB, 2015/5/26)
http://www.prweb.com/releases/2015/05/prweb12735433.htm

SciELO Partners With ReadCube(Information Today,2015/5/28)
http://newsbreaks.infotoday.com/Digest/SciELO-Partners-With-ReadCube-104218.asp

所蔵作品デジタル化の魁・アムステルダム国立美術館“Rijksmuseum”(記事紹介)

2015年5月13日のニューヨークタイムズの「デジタル化における最前線のミュージアム」(“A Museum at the Forefront of Digitization”)と題した記事の中で、オランダのアムステルダム国立美術館“Rijksmuseum”が取り上げられています。同館は2020年までに、絵画や陶器、衣服等にいたる様々な所蔵作品(約100万点)全てをデジタル化することを企図しているとのことです。

記事では、(1)現在、所蔵作品のうち25%(絵画のほぼ全てを含む)が高解像度の画像で、同館のウェブサイトからダウンロード可能であること、(2)デジタル化された成果物はCC0(パブリックドメイン)で公開され、かつ同館は創作コンクールを開催したり、tiffファイルを無償で提供するなどいった試みを推奨していることなどが紹介されています。

他にも、デジタル化に当たっての撮影手法についても言及されており、収蔵作品が比較的小さく、手動で撮影するという“Rijksstudio”に対し、米国のスミソニアン協会では既に220万点の所蔵作品をデジタル化していることや、絵画等であれば1日に150~200点を撮影できるというベルトコンベア式に自動でデジタル化を行う方法を用いている、といったことについても言及されています。

米国議会図書館(LC)、新しく開発した語彙”Library of Congress Demographic Group Terms”(LCDGT)へのコメントを募集

米国議会図書館(LC)は、新しく開発した語彙”Library of Congress Demographic Group Terms”(LCDGT)について、開発方針やパイロット版の語彙へのコメントを、2015年6月5日まで募集しています。

2015年6月15日に承認されることを目指し、約380の提案用語の暫定リストが示されています。リストには、’Japanese speakers’、’Rock musicians’、‘School children’といった用語が挙げられています。

LCDGTは、資料の著者等(creator/contributor)の特性や、資料の対象者(audience)の特性を示すために付与される語彙であり、たとえば、”A collection of poetry by several German authors”という資料では、著者の特性は’German’となり、また、”A manual written by a physician for caregivers”という資料では、’Physicians’が著者の特性となり、’Caregivers’が資料の対象者の特性となるとのことです。

韓国国立中央図書館、第4回古文献学術シンポジウムを開催

2015年6月5日、韓国国立中央図書館デジタル図書館にて、「国外所在韓国古文献調査と活用方案‐カナダトロント大学所蔵驪興閔氏書状資料を中心に‐」をテーマに、第4回古文献学術シンポジウムを開催するとのことです。

제4회 고문헌 학술심포지엄 개최(韓国国立中央図書館,2015/5/26)
http://www.nl.go.kr/nl/commu/libnews/notice_view.jsp?site_code=nl&searchWord=&board_no=7993&srch=&notice_type_code=1&cate_no=7

제4회 국립중앙도서관 고문헌 학술심포지엄(韓国国史編纂委員会,2015/5/21)
http://www.history.go.kr/board/boardDetail.do?groupId=000000000302&menuId=000000000424&pageId=000000000006&itemId=000000008716&action=%2Fboard%2FboardList.do&itemIndex=9&condition=&keyword=&category=&totalCount=2629&page=1&rowPerPage=10&searchKeyword=

参考:

EIFL、ザンビアにおけるOAキャンペーンについて紹介(記事紹介)

途上国において図書館を通じてデジタル情報へのアクセスを推進しているEIFL(Electronic Information for Libraries)は、ザンビアの図書館コンソーシアム“Zambia Library Consortium”(ZALICO)とともに、同国内で6か月間のOAキャンペーンを実施することについて発表しています。

このOAキャンペーンは2段階(関係機関レベル、国全体)にわけて実施されるとのことで、今回は、ZALICOを構成するザンビア大学(国内最大の大学)やNational Science Technologyなど、国内5機関において各機関の理事長や大学の総長等との交渉や理事会等でのプレゼンテーションといった働きかけを実行していくそうです。

記事では、OAの機関リポジトリは4つで、OAジャーナルは1つしかないこと、などといったザンビアにおけるOAの状況も紹介されています。

なお、EIFLはザンビアでは2001年から活動しており、ZALICOの創設の際も支援したようです。

OPEN ACCESS CAMPAIGN IN ZAMBIA(EIFL, 2015/5/26)
http://www.eifl.net/news/open-access-campaign-zambia

EIFL IN ZAMBIA(EIFL)

カナダ国立図書館・文書館(LAC)、議会図書館から受け入れた貴重書の状態調査を実施

2015年5月27日、カナダ国立図書館・文書館(LAC)は、議会図書館から受け入れた1800年より前の貴重書のコレクションの保存状態を正確にするために調査を行ったと発表しています。

5%にあたるものが優秀な状態、35%が良い状態、30%が平均的な状態で30%が悪い状態であったとのことです。革装本の補強は518冊の内499冊で実施され、これらの処理の結果、平均的な状態の本が38%から30%に減少し、良い状態となった本が27%から35%に増加したようです。再作成(rehouse)が必要であったのは15%で、すべて修復されたとのことです。

現在、今回の調査のレポートを作成中とのことで、資料保存のために価値あるものであり、招待の図書館員やアーキビストの保存プロジェクト計画や調査ツールとして役立つであろうと述べられています。