アーカイブ - 2015年 5月 26日

CrossRef LabがWikipediaにおけるDOIの引用状況をリアルタイムで閲覧できるツールを公開

CrossRef Lab は2015年5月20日付けのCrossTechブログで、新たにDOIへのリンクを作成したWikipediaの記事をリアルタイムでチェックできるツールを作成したことを発表しました。

新たに公開されたツールではWikipediaの各言語版で新たになんらかのDOIへのリンクを作成した記事について、その項目名やどの言語版の記事か、記事のURL、いつリンクが作成されたか、リンクされたDOI等の情報をリアルタイムで閲覧することができます。また、特定のDOIの引用状況をチェックする機能もあります。

同ツールは現在あくまでLab版で、不具合等も起こる可能性があるとされています。実際、2015年5月26日17時時点で更新が停止していますが、2015年5月24日時点までの更新を確認することができます。

Coming to you Live from Wikipedia(CrossTech、2015/5/20付け)
http://crosstech.crossref.org/2015/05/coming-to-you-live-from-wikipedia.html

DOI Events
http://events.labs.crossref.org/events/types/WikipediaCitation/live

APCへの為替レートの影響 ユーロ圏では米ドル建てのAPCにかかるコストは1年前に比べて21%上昇(記事紹介)

Heather Morrison氏らが運営するブログSustaining the Knowledge Commonsの2015年5月20日付けの記事で、米ドル高が他の通貨圏に与える影響について紹介されています。

この記事ではカナダドル、日本円、英ポンド、ユーロの4つの通貨について、2014年と2015年の米ドルに対するレートをまとめており、すべての通貨に対して米ドルの価値が上がっており、日本円で18%、ユーロでは21%、それぞれの米ドルに対するレートが下がっているとしています。その上で、APC(論文処理費用)をドル建てで支払っている場合、APC自体は変わっていなくても、ユーロや円を使っている機関にとってはより多くのコストがかかることになります。

為替変動の影響は購読料においても問題になっていますが、APCにおいても同じく問題になると考えられます。

In the E.U.? Your USD APCs cost 21% more than a year ago(Sustaining the Knowledge Commons、2015/5/20付け)
http://sustainingknowledgecommons.org/2015/05/20/in-the-e-u-your-usd-apcs-cost-21-more-than-a-year-ago/

【イベント】第20回東アジア近代史学会研究大会で歴史資料セッション「第2回 大学の保有する歴史資料の現状と課題」を開催(6/20・東京)

2015年6月20日、東京女子大学において、第20回東アジア近代史学会研究大会の歴史資料セッション「第2回 大学の保有する歴史資料の現状と課題」が開催され、以下の内容の報告がなされるとのことです。

・桜圃寺内文庫と寺内正毅関係資料      伊藤幸司氏(九州大学)
・歴史資料の保存とデジタルアーカイヴ ~古典籍総合データベースを例として~                                       藤原秀之氏(早稲田大学)
・板澤蘭学資料の公開について        原京子氏(法政大学大学院)
・伊藤博文文書『秘書類纂』の公開      岩壁義光氏(法政大学

参加費は会員は1,000円、非会員は1,500円とのことです。

2015年度 第20回 東アジア近代史学会研究大会(東アジア近代史学会)
http://www.jameah.gr.jp/annal_conference.html

ORCIDとF1000、ピアレビュー活動を引用する基準の策定のため協力

研究者に識別子を与える国際組織ORCIDは、2015年5月18日、研究論文の評価を行うサービス”Faculty of 1000”(F1000)と協力して、ピアレビュー活動を引用する実用的な方法を開発することを発表しました。

これは、標準的な用語や永続的識別子の使用に基づくものであるとのことです。

研究管理情報の標準化を進める国際的な団体CASRAIと共同で立ち上げたワーキング・グループが、ピアレビューのデータ・プロファイルのための提言を公開しており、その中で、PERSON、REVIEW、SUBJECT、ORGANIZATIONなどのデータ・エレメントがピアレビューを記述する際に使われるべきで、また、別のピアレビューはそれぞれ独立して記述されるべきだとしています。

2015年の春に、ORCIDのテクニカル・チームがワーキング・グループの提言を実施するためのプロセスを開始しており、夏には、APIなどを通じての支援を開始する予定とのことです。

ピアレビューのレポートを引用し、そのレポートをORCIDレコードのような成果物のリストに含められるようにすることは、ピアレビューが適切に認識されるための大きな一歩だとのことです。

オープンアクセス(OA)単行書のダイレクトリDOABに登録されている出版社が100社を突破、登録冊数も3,000冊に

2015年5月初めに、オープンアクセス(OA)単行書のダイレクトリ”Directory of Open Access Books”(DOAB)に登録されている出版社数が100社に達したようです。

その時点で、DOABに登録されているOAの単行書の冊数は2,800冊を超えていたようですが、2015年5月20日、登録冊数が3,000冊を超えたようです。

News(DOAB)
http://www.doabooks.org/doab?func=news&uiLanguage=en
※"DOAB reaches 100 publishers 2015-05-07"とあります。

DOAB reaches 100 publishers(DOAB)
http://www.doabooks.org/doab?func=news&nId=21&uiLanguage=en

A new milestone: over 3000 books in DOAB!(twitter, 2015/5/20)
https://twitter.com/DOABooks/status/601017091051794432

参考:

Europeana、メタデータの品質に関する報告書を公開

Europeanaは、2015年5月13日、メタデータの品質に関する報告書を公開しました。これは、メタデータの品質に関するタスクフォースの、2013年12月から2015年5月までの活動の成果とのことです。

Europeanaには3,000を超える機関からメタデータが送信されるが、データの集積機関とEuropeanaの双方が定期的にメタデータをチェックしているにも関わらず、メタデータの品質の調整が切迫した問題であるとして、この報告書では、データ提供機関の動機、技術的要件、メタデータの内容などがメタデータの品質に及ぼす影響について考察し、メタデータの品質改善のための提言をしているとのことです。

報告書では、高品質のメタデータを、

・信頼できるプロセスを経て作成(Resulting from a series of trusted processes)
・発見可能性(Findable)
・可読性(Readable)
・標準化(Standardised)
・閲覧者にとって意味がある(Meaningful to audiences)
・再利用に問題がない(Clear on re-use)
・可視性(Visible)

OCLC、アーカイブコレクションと特殊コレクションのアクセス性向上に関する7年分の報告書をまとめる

OCLCの研究部門・OCLC Researchは、“Making Archival Special Collections More Accessible”というタイトルの研究報告書を2015年5月、ウェブサイト上で公開しました。この研究報告書では、2009年以降発表された報告書がまとめられているようです。

収録されている報告書は、8つに及び、アーカイブコレクションと特殊コレクションについて、資料が利用者のもとに届くまでの全てのプロセスについて言及したものということになるようです。

8つの報告書のタイトルは以下のとおりです。

・“Taking Our Pulse: The OCLC Research Survey of Special Collections and Archives”
内容:北米研究図書館協会(ARL)やカナダ研究図書館協会(CARL)等に参加している米国及びカナダの大学・研究図書館を対象に2009年に実施した,特殊コレクションとアーカイブズの現状に関する調査結果のまとめ

・“Survey of Special Collections and Archives in the United Kingdom and Ireland”
内容:英国およびアイルランドの研究図書館における特殊コレクションの状況について調査と問題の分析等

【イベント】オープンデータ自治体サミット(6/24・横浜)

2015年6月24日、一般社団法人オープン&ビッグデータ活用・地方創生推進機構、総務省関東総合通信局、関東ICT推進NPO連絡協議会、横浜市は「オープンデータを活用したオープンイノベーション!」をテーマとしたフォーラム「オープンデータ自治体サミット」を開催します。

フォーラムでは、講演やパネルディスカッション、ワークショップ、ブース展示などを行うとのことで、本フォーラムをICTによる地域の課題解決や魅力の配信と新たな街づくりについて考えるための地域連携の場とするものであるようです。

なお、神奈川県下では、自治体をはじめ、民間主体の地域課題解決を目指すICT技術者らのグループの活動も活発であるとのことで、「神奈川からのICTソリューション」と題し、3つの分科会も開かれるようです。

自治体関係者や民間企業、NPO法人等に加え一般の人の参加も可能なようです。また、定員は200名で申込み先着順であるとのことで、参加費は無料とのことです。

オープンデータ自治体サミット - イベント(一般社団法人オープン&ビッグデータ活用・地方創生推進機構)
http://www.vled.or.jp/event/2015/001174/