2015年2月12日、オープンアクセスジャーナルPLoS Oneで、Cornelius PuschmannとBastos Marcoの2名による論文"How Digital Are the Digital Humanities? An Analysis of Two Scholarly Blogging Platforms"が公開されました。
Puschmann C, Bastos M (2015) How Digital Are the Digital Humanities? An Analysis of Two Scholarly Blogging Platforms. PL
oS ONE 10(2): e0115035. doi:10.1371/journal.pone.0115035
大学・研究図書館協会(ACRL)の刊行する“College and Research Libraries (C&RL)”のVol.76, no.2に、Edward A. Goedeken氏、Karen Lawson氏による“The Past, Present, and Future of Demand-Driven Acquisitions in Academic Libraries”と題する記事が公開されました。記事では、利用者からのリクエストにもとづいた購入方法(Patron-Driven Acqusitions:PDA、Demand-Driven Acquisitons)の進展を背景とし、PDA/DDAによる選書と図書館員による選書、具体的には(1)ebrary PDA、(2)電子書籍コレクションであるAcademic Complete、(3)アイオワ大学のサブジェクトライブラリアンがYPBのアプルーバルプランを利用して行った選書について、比較検討したものとのことです。
2015年2月10日、サンフランシスコ公共図書館で、図書館のデータにLinked Dataのコンセプトを適応することをテーマとしたイベント“Library Data [R]evolution: Applying Linked Data Concepts”が開催されました。同館とNorthern California Technical Processes Group、OCLCにより開催されたとのことです。
ノースカロライナ大学の考古学研究所“Research Laboratories of Archaeology (RLA)”と同大学の図書館が協力し、RLAが収集したコレクションのオンライカタログを公開しました。RLAのコレクションには8,000以上の遺跡から収集した、800万以上のアイテムが含まれているとのことです。
オンラインカタログでは、コレクションの物理的特徴や場所、発見日等を調べることができ、画像があるものは画像も表示されるとのことです。これらの画像は図書館のリポジトリである“Carolina Digital Repository”にRLAが登録している60,000点の画像コレクションを利用しているとのことです。
米Library Journal誌の発表によると、2015年の米国の最優秀小規模図書館“Best Small Library in America”にモンタナ州のBelgrade Community Libraryが選ばれたそうです。この賞は、同誌がビル&メリンダゲイツ財団と共同で2005年から毎年発表している、人口25,000人以下のコミュニティをサービス対象とする小規模図書館を表彰するというものです。
Belgrade Community Libraryは、図書館サービスを再考し、コミュニティの変わりゆくニーズに応える新しいアウトリーチの試みを積極的に展開したとのことです。その結果、コミュニティからの熱心な関与と支援を得ることができ、また、活動的な協力関係や、州レベルのリーダーシップを通じて、ベルグラードという地域を超えた反響があったとのことです。こうしたことが評価されて今回の受賞につながったとのことです。
The Loaves and Fishes Library | Best Small Library in America 2015(Library Journal, 2015/1/27)
2015年2月23日、英国図書館(BL)が、ノッティンガム大学と協力し、MOOCの教材作成を行ったと発表しています。教材はプロパガンダをテーマとするもので、BLが2013年に行った展示“Propaganda: Power and Persuasion”の資料を活用し、ノッティンガム大学の専門家による最新の学術的な知見と、BLの充実したコレクションや専門知識を組み合わせて作成されたとのことです。
2015年3月23日、独立行政法人工業所有権情報・研修館が、新たな特許情報提供サービスとして、特許情報プラットフォーム(J-PlatPat:Japan Platform for Patent Information)を開始します。特許電子図書館(IPDL:Industrial Property Digital Library)は、3月20日22時にサービスを終了するとのことです。
2015年2月23日から27日にかけて米国において行われるフェアユースウィークに併せて、北米研究図書館協会(ARL)がフェアユースの基本を説明するインフォグラフィック“Fair Use Fundamentals infographic”を公開しています。インフォグラフィックでは、フェアユースとは何か、何故重要か、誰が利用するのかなどが説明され、注目されるフェアユースの事例が紹介されています。
2015年2月24日、米国の博物館・図書館サービス機構(IMLS)が、全米博物館・図書館サービスメダル2015(2015 National Medal for Museum and Library Service)のファイナリストを発表しました。同賞は、コミュニティに対して著しい貢献を行った博物館・図書館等を称えて贈られる全米規模の賞です。図書館15館、博物館等15館がファイナリストに選ばれました。
2015年の図書館のファイナリストは以下のとおりです。
・Brooklyn Public Library (Brooklyn, New York)
・Cecil County Public Library (Elkton, Maryland)
・Craig Public Library (Craig, Alaska)
・Embudo Valley Library and Community Center (Dixon, New Mexico)
・Illinois Fire Service Institute Library (Champaign, Illinois)
・Los Angeles Public Library (Los Angeles, California)