アーカイブ - 2015年 12月 1日

電子書籍に関する調査“Digital Census2015”からうかがえる5つの重要な所見(英国)

2015年10月29日付の、英国の出版業界誌The Bookseller誌で、2015年に実施した“Digital Census ”における5つの重要な所見を以下の通り発表しています。

1.デバイスの選択として、モバイル端末がタブレットや電子書籍専用端末を上回る

スマートフォンの技術の進展(画面サイズの拡大や解像度)、電子書籍専用端末の魅力の減少やマルチユースデバイスへの嗜好などが原因としてあげられるとのことです。ただし、Kindleの魅力が減少しているのではなく、Kindleを提供するAmazonの電子書籍の購入は77.1%もあるとのことです。

2.電子書籍書籍の売り上げは伸びているが緩やかである

68.2%の出版社が、総売り上げの10%を電子書籍の売り上げが占めると述べているとのことです(昨年の調査では50%)。また、41.1%の出版社では、総売り上げの20パーセント以上を占めているとのことです。

37.7%の出版社が、デジタル形態の出版が、2020年までに出版社の売り上げの21~50%を占めると答えており、また、21.1%の出版社は売り上げの半分を超えるだろうと回答しているとのことです。

国立国会図書館、国立国会図書館インターネット資料収集保存事業(WARP)で収集した1万タイトルのウェブサイトの種別と大きさを可視化

2015年12月1日、国立国会図書館は、国立国会図書館インターネット資料収集保存事業(Web Archiving Project:WARP)で収集した1万タイトルのウェブサイトについて、その種別と容量を可視化し、公開しました。

種別は色で、容量は円の大きさで表示しており、可視化したウェブサイトのタイトル、コレクション(種別)、容量、URLの一覧リスト「WARP title list」も公開しています。

保存した1万サイトの可視化(WARP)
http://warp.da.ndl.go.jp/contents/reccommend/collection/bubble.html

保存したサイトの可視化_zoom(WARP)
http://warp.da.ndl.go.jp/contents/reccommend/collection/bubble_zoom.html

「WARP title list」(WARP)
http://warp.da.ndl.go.jp/contents/reccommend/collection/warp_titlelist.csv

インターネット資料収集保存事業(WARP)
http://warp.da.ndl.go.jp/

参考:

各地の図書館に水木しげるさん追悼コーナー

2015年11月30日に漫画家の水木しげるさんが亡くなったことを受けて、ゆかりの地をはじめ各地の図書館に追悼コーナーが設けられています。

水木さんの自宅がある東京・調布市の調布市立図書館では、12月1日より入口付近に特設コーナーを設け、パネルや水木さんの著書のほか、調布市が発行したゲゲゲの鬼太郎の特別住民票や、水木さんが図書館で講演した際の写真も飾られているとのことです。

水木さんの出身地である鳥取県の鳥取県立図書館でも追悼コーナーが設けられ、著書や関連書籍が展示されています。また、同図書館の小林隆志氏のFacebook投稿に対し、他の図書館からも追悼コーナーを準備あるいは設置していること等が報告されています。

NHKオンライン
http://www.nhk.or.jp/
http://www3.nhk.or.jp/news/html/20151201/k10010325441000.html
※2つ目のリンクが当該ニュースのページです。

国立国会図書館のインターネット資料収集保存事業(WARP:Web Archiving Project)で収集したウェブサイトが1万件を突破

2002年から日本国内のウェブサイトを保存し続けている国立国会図書館(NDL)のインターネット資料収集保存事業(WARP:Web Archiving Project)にて、この13年間に収集したウェブサイトの数(タイトル数)が、2015年10月をもって1万件を突破しました。2015年10月末時点で保存しているファイル数は約36億ファイル、データ容量は約630テラバイトにおよびます。

WARPで収集したウェブサイトが1万件を突破しました(付・プレスリリース)(NDL,2015/12/1)
http://www.ndl.go.jp/jp/news/fy2015/1212989_1830.html
http://www.ndl.go.jp/jp/news/fy2015/__icsFiles/afieldfile/2015/11/25/pr151201.pdf

国立国会図書館が収集した国内サイトが1万件を突破、36億ファイル・632.9TB (Internet watch,2015/12/1付け記事)
http://internet.watch.impress.co.jp/docs/news/20151201_733077.html

インターネット資料収集保存事業(WARP:Web Archiving Project)

オープンアクセスリポジトリ連合(COAR)、2015年4月に実施した各地域のリポジトリネットワーク関係者のミーティングの報告を公開

2015年11月30日、オープンアクセスリポジトリ連合(COAR)は2015年4月16日にポルトガルで実施した、各地域のリポジトリネットワーク関係者を集めた戦略ミーティングの内容をまとめた報告書、”Aligning Repository Networks Report of Strategic Meeting, April 2015”を公開しました。

このミーティングは欧州、北米、南米、アフリカ、アジアから参加者を集めて実施されたものです。日本からは国立情報学研究所(NII)の山地一禎准教授がゲスト参加していました。

”Aligning Repository Networks Report of Strategic Meeting, April 2015”(COAR)
https://www.coar-repositories.org/files/Aligning-Repository-Networks-2015-Milestone-Meeting-Report.pdf

Strengthening international alignment of repository networks(COAR、2015/11/30付け)

2025年までにすべての研究成果をオープンアクセスにするために(オーストリア)

2015年11月30日、Open Access Network Austria(OANA)の”National Strategy”ワーキンググループが”Recommendations for the Transition to Open Access in Austria”と題した文書を発表しました。

OANAはオーストリアの政府系基礎研究助成機関、Fonds zur Förderung der wissenschaftlichen Forschung(FWF)と21の公立大学が所属する大学団体、unikoの協働の下で、2012年に設立されたネットワークです。オーストリアにおけるオープンアクセス(OA)実現のための提言活動を行うこと等を目的としています。

今回公開された文書では、2025年までにオーストリアのすべての研究成果をOAにするために必要なこととして、16の提言を挙げるとともに、それぞれの実現に関するタイムスケジュールも策定しています。

『国立国会図書館月報』656号刊行、「「ダイナミックな図書館:アクセス、発展、変化」世界図書館・情報会議 第81回国際図書館連盟(IFLA)年次大会」」を掲載

このほど刊行しました『国立国会図書館月報』656号(2015年12月)では、当館職員が参加した世界図書館情報会議(WLIC):第81回IFLA年次大会の参加報告「「ダイナミックな図書館:アクセス、発展、変化」世界図書館・情報会議 第81回国際図書館連盟(IFLA)年次大会」」を掲載しています。

『国立国会図書館月報』 656号(2015年12月) (PDF)
http://dl.ndl.go.jp/view/download/digidepo_9535854_po_geppo1512.pdf?contentNo=1

国立国会図書館月報
http://www.ndl.go.jp/jp/publication/geppo/index.html

世界のブックデザイン2014-15(12/5-2/28・東京)

2015年12月5日から2016年2月28日まで、東京都文京区にある印刷博物館で「世界のブックデザイン2014-15」展が開催されます。「世界のブックデザイン」展は今年で14回目の開催となるとのことです。

本展示では、2015年3月開催の「世界で最も美しい本コンクール2015」の受賞図書13点をはじめ、日本、ドイツ、オランダ、スイス、オーストリア、カナダ、中国と今回が初となるデンマークという8か国のコンクール入選図書、およそ200点が展示されるとのことです。

これに関連し、12月5日には、「ドイツ語圏のブックデザイン」をテーマとした講演、1月30日には、「2015年造本装幀コンクール受賞者「受賞作」を語る」として、トークショーが開催され、2月7日には製本ワークショップが開催されます。

世界のブックデザイン2014-15(印刷博物館)
http://www.printing-museum.org/exhibition/pp/151205/index.html

参考:
世界のブックデザイン2008-09
Posted 2009年10月15日
http://current.ndl.go.jp/node/14916

国際電気通信連合(ITU)、情報社会の状況を調査したレポートの2015年版を公開 「ICT発展指標」の第1位は韓国 日本は第11位

国際電気通信連合(International Telecommunication Union:ITU)が、2015年11月30日、世界167ヶ国におけるICTの状況を調査したレポート“Measuring the Information Society 2015”を公開しました。

世界の人口の43.4%、32億人にインターネットへの接続環境があり、モバイルデバイスの契約数は71億で、世界人口の95%をカバーしているとのことです。

また、

・今年末までに46%の世帯が家庭からインターネットアクセスができる(2014年:44パーセント、2010年:30%)。
・先進国では81.3%の世帯でインターネットへのアクセスができるが、開発途上国では34.1%、48の国連が指定した後発開発途上国では6.7%である。
・インターネットの成長は鈍化している(2015年:6.9%、2014年:7.4%)が、開発途上国のインターネット利用者は過去5年間で倍増しており、インターネット利用者の3分の2は開発途上国居住者である。
・モバイルブロードバンドでは急激な成長がみられ、5年間で4倍の契約数となっている(2010年:8億、2015年:35億)一方、固定ブロードバンドの成長は緩慢で、今日推定8億の契約である。

オランダ科学研究機構(NWO)、2015年12月1日から、オープンアクセスを推進するために助成条件を厳格化

オープンアクセスを支持しているオランダ科学研究機構(Netherlands Organisation for Scientific Research:NWO)は、2015年12月1日から、オープンアクセスを推進するために、助成条件を厳しくすると発表しています。

これにより、この日付以降にNWOの「提案要請(call for proposals)」の成果である全ての出版物は出版された瞬間から誰にでもすぐにアクセス可能でなければならなくなるとのことです。

オランダの教育・文化・科学大臣は、2024年までに公的資金の援助を受けた出版物全てをオープンアクセスにすると述べており、今回は、その目的に貢献するものだとのことです。

NWO tightens its granting conditions with effect from 1 December(NWO,2015/11/26)
http://www.nwo.nl/en/news-and-events/news/2015/from-as-soon-as-possible-to-immediate-open-access.html

参考:
オランダ科学研究機構がBioMed Centralらと協定、助成研究成果のオープンアクセス出版料(APC)を負担
Posted 2012年9月13日

『情報の科学と技術』65巻12号が、「オープンデータ」特集

『情報の科学と技術』65巻12号(2015年12月)が、「オープンデータ」特集を組み、以下の記事を掲載しています。

特集:「オープンデータ」の編集にあたって
オープンデータの動向とこれから/庄司昌彦
学術情報流通とオープンデータ/大向一輝
CC 4.0時代のオープンデータとライセンスデザイン/中川隆太郎
歴史資料のデジタル化とオープンデータ化の実際と理念/福島幸宏
政府統計におけるオープンデータの取組み/西村正貴
人文学資料オープンデータの可能性と現状/橋本雄太

「情報の科学と技術」2015年12月号 (65巻12号). 特集= オープンデータ(情報科学技術協会)
http://www.infosta.or.jp/journals/201512-ja/

東京大学史料編纂所、所蔵史料目録データベースにて、特殊蒐書「森潤三郎氏旧蔵史料」の情報を公開

2015年11月30日、東京大学史料編纂所が、所蔵史料目録データベースにて、特殊蒐書「森潤三郎氏旧蔵史料」の情報を公開しています。

森潤三郎氏が、1909年12月に京都府立図書館に赴任した際、露店で購入した以酊庵関係史料が半数以上を占める154点の文書群とのことです。

以酊庵関係の史料は、以酊庵輪番の僧と金地院との往復文書が中心となっているとのことで、例えば明和元年(1868)に通信使一行の帰途、大坂において通事鈴木伝蔵が都訓導崔天悰を刺殺した事件に関する文書なども含まれているとのことです。

その他としては、東京大学史料編纂所が、大日本史料編纂にあたって森氏から借用した史料を返却した際の礼状、文章博士菅原家から出たという文書などがあるとのことです。

東京大学史料編纂所 ニュース&トピックス
http://www.hi.u-tokyo.ac.jp/index-j.html
※「2015/11/30 所蔵史料目録データベースにて、特殊蒐書「森潤三郎氏旧蔵史料」の情報を公開いたしました。」とあります。

東京大学史料編纂所 データベース検索
http://wwwap.hi.u-tokyo.ac.jp/ships/db.html

森潤三郎氏旧蔵史料(東京大学史料編纂所)

Open Preservation Foundation(OPF)に、ポルトガル国立図書館が参加

デジタル資料の長期保存を目指す非営利団体Open Preservation Foundation(OPF)は、2015年11月30日、ポルトガル国立図書館が加盟したと発表しています。

Open Preservation Foundation welcomes the National Library of Portugal as its newest member(OPF,2015/11/30)
http://openpreservation.org/news/open-preservation-foundation-welcomes-the-national-library-of-portugal-as-its-newest-member/

全米科学財団(NSF)、研究の成果のパブリックアクセスを拡大するためCHORUSと連携

2015年11月30日、政府機関の継続的な取り組みの一環として、その資金による研究の成果のパブリックアクセスを拡大するため、全米科学財団(National Science Foundation:NSF)と出版社・学協会が公的助成研究成果のパブリックアクセス拡大に向けて組織した官民イニシアティブであるCHORUSが連携すると発表されています。

新しい提携は2015年3月18日に公開されたNSFのパブリックアクセスプランに基づいており、NSFのパブリックアクセスプランは、知識のフロンティアを進め、国の将来の繁栄を確保するために役立つ基本的な研究成果の普及を加速することを意図しているとのことです。

NSFは、オープンスタンダードな分散ネットワークを構築するため、また、記事の索引化を可能にするインフラを設立するために、CHORUSのサービスを採用し、そのことで、研究論文の公的な閲覧を前進させ、NSFが資金を拠出した研究の報告の学術的論文へのアクセスの長期保存が可能になるとのことです。

この新しい協定を通じ、CHORUSのサ―ビスはNSFの既存の米国エネルギー省(DOE)科学技術情報局との連携も支援しており、分散型リポジトリと、可能な場合出版社のサイトの利用可能な最善のバージョンへのリンクサービスも提供するとのことです。

『科学技術動向』をリニューアルし、科学技術・学術政策研究所(NISTEP)が『STI Horizon』を創刊

2015年12月1日、科学技術・学術政策研究所(NISTEP)は、『科学技術動向』をリニューアルし、『STI Horizon』(エスティーアイ ホライズン)を創刊しました。

創刊に当たり各界にインタビューした記事のほか、同誌で「オープンサイエンスの展望」と題したレポートのシリーズを開始するに当たり、オープンサイエンスの展望について、国立情報学研究所所長の喜連川優氏へインタビューした記事などが掲載されています。

「STI Horizon(エスティーアイ ホライズン)」 誌の創刊について(NISTEP, 2015/12/1)
http://www.nistep.go.jp/archives/24758

『STI Horizon』(Vol.1, No.1, 2015/12/1)
https://dx.doi.org/10.15108/stih.c201501

本屋の新しいあり方を提案することを目指す「街の本屋」誠光社、オープン

2015年11月25日、京都府の京都市上京区に誠光社の店舗がオープンしました。

恵文社一乗寺店の店主であった堀部篤史氏が独立してオープンした書店で、
・できるだけ出版社さんから直接本を仕入れる
・できるだけ店主が選書も店番も取引先とのやりとりも行う

など、いくつかのコンセプトを掲げており、「街の本屋」でありながら、経営のあり方はこれまでと一線を画したものとしたいというコンセプトなどがウェブサイトに掲載されています。

誠光社
http://www.seikosha-books.com/

11月25日開店します。(誠光社, 2015/11/24)
http://www.seikosha-books.com/news/442

ブログ(誠光社)
http://www.seikosha-books.com/blog

誠光社について(誠光社)
http://www.seikosha-books.com/about

参考:
【イベント】奈良県立図書情報館、本をめぐる新しいイベント「トーク・アラウンド・ブックス2015」を実施(9/11・奈良)
Posted 2015年7月13日
http://current.ndl.go.jp/node/28900

ジャパンリンクセンター(JaLC)、「研究データへのDOI登録ガイドライン」を公表

2015年11月30日、ジャパンリンクセンター(JaLC)が、「研究データへのDOI登録実験プロジェクト」で得られた知見等を「研究データへのDOI登録ガイドライン」としてとりまとめて公表しています。

JaLC 新着情報
https://japanlinkcenter.org/top/
※「2015年11月30日「研究データへのDOI登録実験プロジェクト」で得られた知見等を「研究データへのDOI登録ガイドライン」としてとりまとめました。 」」とあります。

研究データへのDOI登録ガイドライン
https://japanlinkcenter.org/top/doc/JaLC_tech_rd_guideline_ja.pdf

図書館の自由委員会、「神戸高校旧蔵書貸出記録流出について(調査報告)」を公表

2015年11月30日、日本図書館協会(JLA)図書館の自由委員会は、「神戸高校旧蔵書貸出記録流出について(調査報告)」を公表しました。

これは、2015年10月5日の『神戸新聞』の夕刊及び電子版『神戸新聞NEXT』において、作家の村上春樹氏が母校の兵庫県立神戸高等学校に在学していた当時の貸出記録(本についている図書カード)が掲載されたことについて、「図書館の自由に関する宣言」の第3(「図書館は利用者の秘密を守る」)に抵触するとの問合せが寄せられ、同委員会が事情を調査したものです。

図書館の自由委員会のウェブサイトには、本件の概要のほか、神戸新聞社や神戸高校の説明要点が掲載されており、「図書館の自由委員会の考え方」として、

・神戸高校が旧蔵書を廃棄する際、利用者の読書事実を示す図書カードを適切に処分すべきであった

・学校図書館にかかわる案件であり、図書館活動に従事する人びとを所掌しまた学校運営全体を所掌する学校長がこの条項について理解を深めて適切に指導すべきであった

・神戸新聞社が図書カードを適切に入手していたとしても、カード上に記載された本人の同意を得ずに報道することは是認できない