アーカイブ - 2014年

12月 24日

『カレントアウェアネス-E』273号を発行

E1642 - 第25回保存フォーラム「続けられる資料保存」<報告>

 2014年12月5日,国立国会図書館は,東京本館において第25回保存フォーラムを開催した。保存フォーラムは資料保存の実務者による知識の共有,情報交換を意図した場である。...

E1641 - 来たるべきアート・アーカイブとは<報告>

 2014年11月24日,国立新美術館(東京都)において,京都市立芸術大学芸術資源研究センター主催のシンポジウム「来たるべきアート・アーカイブ 大学と美術館の役割」が開催された。同センターによれば,アート・アーカイブとは,アーティストの手稿,写真,映像など,作家や作品ゆかりの資料・記録類を指し,近年では大学や美術館がそれらの収集と利活用に取り組み始めているという。今回のシンポジウムでは,基調講演,四つの事例報告につづいて,パネルディスカッションが行われた。...

E1640 - これからの福島の図書館を考える<報告>

 2014年11月6日,第16回図書館総合展(パシフィコ横浜)においてフォーラム「これからの福島の図書館を考える」が開催された。第1部「福島県における図書館の今」では,震災直後から今までの状況を振り返ることで,情報拠点としての図書館の役割を改めて考える機会とすることを趣旨に,震災後,図書館はどのような情報を必要とし,あるいは必要とされたのか,また,自治体復興の中で,新たな段階を迎えた住民生活に対し,図書館が取り組むべきことは何であるのか等について筆者が報告を行った。第2部「避難指定区域の住民を受け入れている自治体の図書館について」では,原発事故等による避難住民を多数受け入れている会津若松市といわき市から避難者支援の事例が報告され,図書館サービスの実状や,そこから見えた課題についてシンポジウムが行われた。...

E1639 - 米国のウェブアーカイブの現状と課題

 米国国家デジタル管理連盟(National Digital Stewardship Alliance)が,米国のウェブアーカイブ実施機関を対象にアンケート調査を実施し,報告書 “Web Archiving in the United States: A 2013 Survey”として取りまとめた。本調査は,米国におけるウェブアーカイブ活動の現状を把握することを目的としている。...

E1638 - 点字利用と読書に関するアンケート調査の結果について

 日本点字図書館の点字図書の利用タイトル数は,10年間で約3割減少している。また,点字図書館関係者からも,視覚障害者の「点字離れ」,「点字読者の減少」の声をよく聞く。本当に点字を読む人が少なくなってしまったのであろうか?点字利用者は点字図書をどのように利用しているのであろうか?このような疑問を少しでも明らかにするために,日本点字図書館では,視覚障害者の点字図書の利用の実態,読書意識についての調査を行なった。...

国境をまたぐデジタルコンテンツの送信において、利用を可能とする権利と複製権に関するEC助成の調査報告書が公開(欧州・北米)

国境をまたぐデジタルコンテンツの送信にあたっての、利用を可能とする権利と複製権との関係についての調査報告書“Study on the making available right and its relationship with the reproduction right in cross-border digital transmissions”が2014年12月19日に公開されました。欧州委員会が委託した、De Wolf & Partners社のSari DEPREEUW氏、Jean-Benoît HUBIN氏による報告書とのことです。

第1部では、利用を可能とする権利について、著作と所有権、法的な状況、暫定的な手段等を取り上げ、第2部では、米国、カナダ、EUにおける利用を可能とする権利と複製権との関係について取りあげているとのことです。報告書の末尾には、関連文献として、EU、ベルギー、フランス、ドイツ、スペイン、オランダ、英国、米国、カナダの判決が列挙されています。

Study on the making available right and its relationship with the reproduction right in cross-border digital transmissions(EC, 2014/12/19)

国立国会図書館、国会会議録検索システムに機能追加

国立国会図書館は、衆議院・参議院と共同で、第1回国会(1947(昭和22)年5月)以降の国会会議録を検索・閲覧することができるデータベース「国会会議録検索システム」を提供しています。

2014年12月22日に、「国会会議録検索システム」の機能追加を行いました。
今回の機能追加により、以下の3点について改善・強化しています。

・検索レスポンスの向上:第1回国会以降の全期間を指定したキーワード検索において、これまでより快適な速さで検索結果が表示されます。
・PDF形式での画像ファイルの提供:本システムに収録されている全ての会議録(本編及び追録・附録・目次・索引)について、これまでのTIFF画像に比べて、扱いが容易なPDF画像を追加しました。
・検索用APIの追加:検索用の公開APIの機能を新規に追加しました。発言単位・会議単位での利用が可能です。

国会会議録検索システムの機能追加について(国立国会図書館, 2014/12/22)
http://www.ndl.go.jp/jp/news/fy2014/1208495_1829.html

国会会議録検索システム(国立国会図書館)
http://kokkai.ndl.go.jp/

国会会議録検索システム検索用APIについて(国立国会図書館)

国際図書館連盟(IFLA)の書誌分科会、2015IFLA年次大会の発表を募集

国際図書館連盟(IFLA)の書誌分科会が、2015年8月に南アフリカのケープタウンで開催されるIFLA年次大会の発表募集を開始しています。テーマは、“National bibliographies transformed : matters relating to the legal deposit of electronic resources”で、電子情報資源の納本制度と、それが全国書誌作成機関に提起する課題を取り扱うとのことです。アブストラクトの締切は2015年2月6日です。

Bibliography Section
http://conference.ifla.org/ifla81/node/1015

Call for papers(IFLA, 2014/12/22)
http://www.ifla.org/node/9275

Calls for Papers for the Open Sessions
http://conference.ifla.org/ifla81/calls-for-papers
※オープンセッションでの発表募集については、こちらで一覧できます。

参考:
E1634 - オンライン資料の納本制度の現在(1)フランス
カレントアウェアネス-E No.272 2014.12.12

「ハイスコアガール」事件に関して、有識者が著作権と刑事手続に関する声明を発表

月刊ビッグガンガンに掲載された漫画作品「ハイスコアガール」内でのゲームのキャラクターの利用について、著作権法違反を理由とする刑事告訴が行われ、家宅捜索や出版社の担当者・役員、漫画の著作者についての書類送検が行われたようです。

この事件に関し、2014年12月22日、明治大学知的財産法政策研究所コンテンツと著作権法研究会内の賛同者をはじめとした有識者27名が、刑事手続きが進められることに反対する共同声明を発表しました。

声明では、「著作権侵害の成否が明らかではない事案について、強制捜査や公訴の提起等の刑事手続が進められることは、今後の漫画・アニメ・ゲーム・小説・映画等あらゆる表現活動に対して重大な委縮効果をもたらし、憲法の保障する表現の自由に抵触し、著作権法の目的である文化の発展を阻害することとなりかねない」と慎重な対応を訴えているとのことです。

「ハイスコアガール」事件について―著作権と刑事手続に関する声明―
http://www.kisc.meiji.ac.jp/~ip/20141222seimei.pdf

「ハイスコアガール」事件、知財専門家らが刑事手続きに反対声明 「侵害が明らかではなく、表現活動に委縮も」(ITmedia, 2014/12/22)

北米研究図書館協会(ARL)が報告書シリーズ“SPEC Kit”第345号を刊行 - 「シェアード・プリント・プログラム」がテーマ

2014年12月付で、北米研究図書館協会(ARL)が報告書シリーズ“SPEC Kit”第345号を刊行しました。今号のテーマは「シェアード・プリント・プログラム」です。

ARL加盟館が参加している、シェアード・プリント・プログラムの種類や範囲を取り扱っており、参加の割合、ARLや他の図書館にとってプログラムを提供するメリット、プログラムに参加する図書館のそれぞれの役割などについて調査を行った結果をまとめているとのことです。

本文は有料ですが、目次とサマリーは無料で公開されています。

SPEC Kit 345: Shared Print Programs (December 2014)
http://publications.arl.org/Shared-Print-Programs-SPEC-Kit-345/

Shared Print Programs, SPEC Kit 345, Published by ARL(ARL, 2014/12/22)
http://www.arl.org/news/arl-news/3486-shared-print-programs-spec-kit-345-published-by-arl

参考:
CA1819 - 北米における冊子体資料の共同管理の動向 / 村西明日香

12月 22日

英国の自然史博物館のデータポータルのベータ版が公開

英国の自然史博物館のデータポータルのベータ版が公開されていました。ポータルでは、同館の動物学、植物学、鉱物学、古生物学、昆虫学のコレクションの標本データベース約250万件、現在の同館のコレクションの分類を種レベルで記述する約72万件の“Index Lot”など、あわせて8つのデータセットが公開されています。8つのデータセットのうち5つについては、CC0で公開されており、同館のデータを引用する際にはDOIの使用が推奨されているようです。

Natural History Museum Data Portal
http://data.nhm.ac.uk/

8 datasets found
http://data.nhm.ac.uk/dataset

Data portal(Natural History Museum)
http://www.nhm.ac.uk/research-curation/research/informatics/creating-digital-infrastructure-science/data-portal/index.html

参考:
カナダ自然博物館、コレクションのデータベース(データ71万件、デジタル化画像1万6千件)を公開
Posted 2014年3月27日

欧州宇宙機関 (ESA)、火星探査機マーズ・エクスプレスによる画像にCC BY-SAライセンスを適用へ

2014年12月18日、欧州宇宙機関 (ESA) が、火星探査機マーズ・エクスプレスによる高解像度ステレオカメラの画像等にクリエイティブ・コモンズライセンスののCC BY-SA IGO 3.0(表示-継承)を適用していくことを発表しました。18日に公開された動画“Flying over Becquerel crater”に最初にライセンスを適用し、今後、公開済みの画像等のクレジット表示を変更していくとのことです。また、Flickrで公開しているマーズ・エクスプレスの画像にも、既にCC BY-SAが適用されているとのことです。

ESA Mars Express HRSC images now available under a Creative Commons licence (ESA blog, 2014/12/18)
http://blogs.esa.int/communication/2014/12/18/esa-mars-express-high-resolution-stereo-camera-hrsc-images-now-available-under-a-creative-commons-licence/

Mars Express(ESA)

三重県立図書館、ステップアップカフェ「Cotti菜(こっちな)」オープニングイベントで出張図書館を開催

三重県立図書館では、より多くの方々に、さまざまな機会に資料を利用してもらうため、イベント等の会場で図書館の本を貸し出す出張図書館を実施しているとのことです。2014年12月24日に予定されている、レストラン・カフェ「Cotti菜(こっちな)」のオープニングイベントで、「ツムグ未来製作所」にて「カフェで出張県立図書館」を開催するとのことです。

「Cotti菜(こっちな)」は、三重県の障害者雇用を推進する新たな取組みによるカフェで、障がい者が就職に向けてステップアップできる実践的訓練の場であるとともにさまざまな人が集い交流することで「障がい者雇用に対する理解」を深める場となることを目指しているとのことです。

「Cotti菜(こっちな)」オープニングイベントで出張図書館を開催します(三重県立図書館, 2014/12/18)
http://www.library.pref.mie.lg.jp/app/details/index.asp?cd=2014120256

ステップアップカフェ「Cotti菜(こっちな)」が12月24日(水)にいよいよオープンします~オープニングイベント「ツムグ未来製作所」を開催!~(三重県, 2014/12/3)
http://www.pref.mie.lg.jp/TOPICS/2014120022.htm

米国のIreland's Great Hunger Museum、19世紀のアイルランドの大飢饉に関する新聞記事・イラスト等のデータベースを公開

2014年12月16日、米国コネチカット州のQuinnipiac Universityが、同大学の Ireland's Great Hunger Museumが19世紀のアイルランドの大飢饉に関する新聞記事、イラスト等のデータベースを公開したことを発表しました。1845年から1852年の絵入り新聞の記事を中心に、約1,500点が登録されており、今後更に追加される予定とのことです。

Ireland’s Great Hunger Museum launches digital database of Great Famine illustrations (Quinnipiac University, 2014/12/16)
http://www.quinnipiac.edu/news-and-events/museum-launches-digital-database-of-great-famine-illustrations/#sthash.kWR51eH6.dpuf

Welcome to Ireland's Great Hunger Museum Database
https://repository.quinnipiac.edu/collections/access/home.do

Ireland's Great Hunger Museum

米国議会図書館(LC)、文学作品、音楽作品等のジャンル/形式用語の試案を公表

米国議会図書館(LC)では、2007年から、当該の資料が「何であるか(what a work is)」を記述するための用語であるジャンル/形式用語(Genre/Form Terms)を検討しており、2014年12月3日に一般(general)、12月4日に文学作品、12月11日に音楽作品を対象とするジャンル/形式用語の試案を公開しています。それぞれ、来年の承認を目指して、意見が募集されています。

Library of Congress to Approve "General" Genre/Form Terms(LC, 2014/12/3)
http://www.loc.gov/catdir/cpso/genre_form_general_terms.html

Library of Congress to Approve Genre/Form Terms for Literary Works(LC, 2014/12/4)
http://www.loc.gov/catdir/cpso/genreliterature.html

Library of Congress to Approve Genre/Form Terms for Musical Works(LC, 2014/12/11)

英国Tate、英国の芸術家のスケッチブックや手紙等未発表の資料をデジタル化して公開

2014年12月16日、英国のTateが、英国の芸術家のスケッチブックや手紙等未発表の資料をデジタル化し、ウェブサイトを通じて公開しました。Tateは、4つの美術館と1500年から現在までの英国美術の国家的なコレクションや国際的な近代美術、現代美術のコレクションを管理する機関とのことです。

これは、英国美術の最大のアーカイブである“Tate Archive”を活用し、Tateの美術コレクションをオンラインに公開する“Archives and Access”プロジェクトの一環であり、Heritage Lottery Fundから200万ポンドの助成を受けているとのことです。

今回公開されたコレクションには、戦後の芸術家であるNigel Henderson氏の写真約3,000枚、彫刻家Barbara Hepworth氏の写真や手書きのノート、展覧会の詳細等の記録等が含まれているとのことです。

Tate launches world-wide access to unpublished archives of key British artists(TATE, 2014/12/16)

英国図書館(BL)、利用者のカメラ、携帯電話等での複写を可能に

英国図書館(BL)が、2015年1月5日から、同館でのセルフ複写について、利用者のコンパクトカメラ、タブレット、携帯電話での撮影も可能とすることを発表しています。

撮影による複写は、私的利用の範囲に限られ、商用利用は認められないとのことです。また、著作権及びプライバシー、データ保護に関する法律の範囲内で行うこと、破損の可能性のある資料等は対象から除かれるとのことです。なお、著作権のある資料については、許諾が得られていなければ、5%未満の複写が推奨されています。

2015年1月にはボストンスパの閲覧室、セントパンクラスの、Humanities、Newsroom、Science、Social Sciencesの閲覧室で実施され、フィードバックを受けて、2015年3月には、その他の閲覧室にも広げる予定とのことです。

Self-service photography in our Reading Rooms(BL, 2014/12/19)
http://britishlibrary.typepad.co.uk/living-knowledge/2014/12/self-service-photography-in-our-reading-rooms.html

Self-service copying and photography

12月 19日

欧州で初、図書館による移動するファブラボ“FryskLab”(記事紹介)

2015年2月10日にイタリアのフィレンツェで開催される、OCLCの欧州、中東、アフリカの地域評議会のミーティングEMEA Regional Council Meetingに“FryskLab”が参加すると発表され、“FryskLab”の概要が紹介されています。

“FryskLab”は、欧州初の、図書館による移動するファブラボ(FabLab)で、オランダのフリースランド州の公共図書館サービス機構のプロジェクトとのことです。移動図書館に使用されていたバスをファブラボ(FabLab)とし、3Dプリンタやレーザーカッター、プログラミングのできる機器などを備えているとのことです。

MakerTour2015: FryskLab, Europe’s First Mobile Library-powered FabLab, comes to OCLC EMEARC Meeting
http://www.oclc.org/en-europe/news/announcements/2014/FryskLabcomestoEMEARC15.html

FryskLab
http://www.frysklab.nl/
※トップページに紹介動画が掲載されています。

FryskLab
https://www.fablabs.io/frysklab

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