アーカイブ - 2014年 9月

9月 17日

北米研究図書館協会(ARL)が報告書シリーズ“SPEC Kit”第342号を刊行 - 「次世代のラーニングスペース」がテーマ

2014年9月16日、北米研究図書館協会(ARL)が、報告書シリーズ“SPEC Kit”第342号を刊行しました。今号のテーマは「次世代のラーニングスペース」です。

ARL参加館におけるラーニングスペースの配置や利用、過去10年間に起こった発展や変遷、将来計画等について調査したものとのことです。

報告書では、主に以下の5点について取り扱っているとのことです。

・現在設置されているラーニングスペースにはどのような種類のものがあるのか
・こうしたスペースはその導入時からどのように変化してきたのか
・これらのスペースがその他の図書館運営に与える影響
・ラーニングスペースで行われる研修、プログラムやコラボレーション
・ラーニングスペースの評価手法とこれらの評価に基づく変化や計画

本文は有料ですが、目次とサマリーは無料で公開されています。

Next-Gen Learning Spaces, SPEC Kit 342, Published by ARL(ARL, 2014/9/16)
http://www.arl.org/news/arl-news/3378-next-gen-learning-spaces-spec-kit-342-published-by-arl

東京藝術大学 総合芸術アーカイブセンターと附属図書館のコラボレーション展示「講義映像アーカイブ&選書展」を実施

2014年9月10日から10月7日までの間、東京藝術大学 総合芸術アーカイブセンターと附属図書館のコラボレーション展示「講義映像アーカイブ&選書展」が開催されています。

総合芸術アーカイブセンターは、東京藝術大学の各研究室が所有している講義やイベントの記録映像をデータ化し、アーカイブ化するプロジェクトを進めているとのことです。そのテストケースとして、美術学部絵画科油画研究室で所蔵している600本近い記録資料の中から、5名の講義映像テープをデータ化し、学内ネットワークで公開することになったとのことです。

映像の公開とともに、附属図書館の閲覧室で関連資料の展示を行うとのことです。

今回紹介されるのは、以下の5人の特別講演とのことです。

横尾忠則 (1936-) 特別講演 1991年1月11日
立川談志 (1936-2011) 特別講演 1998年6月29日
Anish Kapoor (1954-) 特別講演 1999年4月23日
Ann Hamilton (1956-) 特別講演 2001年5月22日
Sigmar Polke (1941-2010) 特別講演 2005年10月3日

カウンターで閲覧手続きをすると、東京藝術大学学外の方も、展示と、上記の講演映像が閲覧できる端末が利用できるとのことです。

米国デジタル公共図書館(DPLA)、米国政府印刷局(GPO)、Medical Heritage Libraryと連携

米国デジタル公共図書館(DPLA)が他機関との連携を活発に行い、検索できるコンテンツを増やしています。

2014年9月16日に、DPLAは米国政府印刷局(GPO)の政府刊行物の目録検索サイト(Catalog of U.S. Government Publications:CGP)と連携し、DPLAから連邦政府の予算や法律、規則、議会の公聴会、レポートや文書などの連邦政府の情報15万件が検索できるようになったとのことです。

同じく9月16日に、Internet ArchiveのMedical Heritage Library(医学遺産図書館)と連携し、22の大学、専門、公共図書館の特別コレクションからデジタル化した、医学史、公衆衛生、生物医科学、大衆薬などに関する貴重書、雑誌、録音資料、映像資料、エフェメラなど約6万件の資料がDPLAからも検索できるようになったとのことです。

また、9月5日には、イリノイ州立公共図書館がDPLAのService Hubとなるための準備を進めていると発表しています。

GPO PARTNERS WITH DIGITAL PUBLIC LIBRARY OF AMERICA TO INCREASE ACCESS TO GOVERNMENT INFORMATION(GPO, 2014/9/16)

9月 16日

オバマ大統領図書館の建設地決定に向け、財団が4大学に提案依頼

オバマ大統領図書館の設立のための財団であるThe Barack Obama Foundationが、2014年9月15日、シカゴ大学、イリノイ大学シカゴ校、コロンビア大学、ハワイ大学の4機関を対象に、提案依頼書(Request for Proposal:RFP)を発行したと発表しています。提出期限は2014年12月11日であり、これを受け、2015年の初頭には、最終決定を行う大統領及び大統領夫人に対する推薦が行われるとのことです。

The Barack Obama Foundation Issues RFP to Four Potential Hosts of the Future Obama Presidential Library (The Barack Obama Foundation, 2014/9/1)
http://www.obamapresidentialfoundation.org/news/the-barack-obama-foundation-issues-rfp-to-four-potential-hosts-of-the-future-obama-presidential-library

Request for Proposal
http://www.obamapresidentialfoundation.org/pdf/rfp.pdf

コーネル大学、氷河の歴史的な画像のデジタルアーカイブ等を構築へ

コーネル大学が、同大学の助成プログラム“Grants Program for Digital Collections in Arts and Sciences”により実施するデジタルアーカイブの構築プロジェクト2件の内容を発表しています。このプログラムは同大学の図書館によりコーディネートされるものとのことです。

1件は、同大学のR.S. Tarr and O.D. von Engeln collectionsから、アラスカ及びグリーンランドの歴史的な氷河の画像のデジタルライブラリーを構築するもので、気候変動の分野での教育等に貢献するものとのことです。

またもう1件は、Global Literary Networks Projectで、米国各地の図書館に所蔵されているラテンアメリカの文芸雑誌のデジタルコレクションを構築するものとのことです。

Glacier images, Latin American journals to be digitized(Cornell Chronicle, 2014/9/8付け)
http://news.cornell.edu/stories/2014/09/glacier-images-latin-american-journals-be-digitized

オープンアクセスリポジトリの新たなランキング公開(ドイツ)

ドイツのオープンアクセスリポジトリを独自の新たな集計方法でランキングした”Open Access Repository Ranking”(OARR)が2014年9月付けで公開されています。開発者はフンボルト大学ベルリンに所属する研究者らです。

このランキングはドイツのオープンアクセスリポジトリ152件を対象に、概要(前年に公開されたコンテンツの割合など4項目)、ユーザビリティ(簡易検索の有無など7項目)、付加価値サービス(引用時のガイドラインの有無など10項目)、メタデータ(著者IDの有無など7項目)、相互運用性(オープンライセンス採用の有無など6項目)、コミュニティへの参加(ベルリン宣言への署名の有無など3項目)の6つの観点から、50点満点で採点した結果を示したものです。2014年の1位はドイツ経済学中央図書館(Deutsche Zentralbibliothek für Wirtschaftswissenschaften)の38点で、各観点とも高い点数を得ていました。

サンノゼ大学図書館情報学修士コースが優れたオンライン学習の取り組みに関する賞を受ける(米国)

2014年9月10日に発表された2014年のOnline Learning Consortium(OLC)Awardsで、米国サンノゼ大学情報学部にOutstanding Online Program Awardが与えられました。

サンノゼ大学情報学部ではオンラインで図書館情報学(MLIS)修士号を取得できるプログラムを実施しています。OLCによれば、情報に関わるリーダーを育成するオンライン修士コースを開発し、提供し続けていることが受賞の理由であるとのことです。

The Online Learning Consortium Announces Recipients of the 2014 OLC Awards and Effective Practice Awards(PR Newswire、2014/9/10付け)
http://www.prnewswire.com/news-releases/the-online-learning-consortium-announces-recipients-of-the-2014-olc-awards-and-effective-practice-awards-274595321.html

スコットランドが独立すると大学にはどんな影響が?(記事紹介)

高等教育に関するニュースサイトInside Higher EDに、スコットランドが独立した場合、スコットランドの大学にどんな影響がありうるかを論じたエッセイが2014年9月15日付けで掲載されています。

スコットランドでは2014年9月18日に英国からの独立の是非を問う住民投票が実施されます。Inside Higher EDの記事によれば、スコットランドは英国の全人口の8.4%、税収も英国全体の9%を占めるにとどまる一方で、スコットランドの大学が英国研究会議(RCUK)から受けている助成はRCUK全体の13.1%に上っており、もし独立した場合、各大学が同規模の研究予算を得続けられるかはわからない、としています。また、EU関係の研究助成については、独立後のスコットランドがEUにとどまれなかった場合には受けられなくなる可能性等も指摘しています。

一方で、現在スコットランドの大学ではスコットランド出身の学生は学費がかからない一方、英国の他の地域出身の学生からは学費を徴収しています。現在、この措置は英国内における施策であるとして認められていますが、もしスコットランドが独立しかつEUに加盟した場合、加盟国間の平等に関する条項に従えば、スコットランド出身の学生からも学費を徴収するか、スコットランド外の学生の学費も無料にしなければならないと指摘されています。

米国議会図書館(LC)、タブレット対応の学生向けコンテンツ“Student Discovery Sets”を公開

2014年9月15日、米国議会図書館(LC)が、タブレット対応の学生向けコンテンツ“Student Discovery Sets”を公開しました。歴史、科学、文学など幅広い分野にわたる歴史的な遺産や文書を紹介するもので、タブレット端末(iPad)で利用できます。公開されたのは「憲法」「移民」「ダスト・ボウル」「米国の象徴」「ハーレム・ルネッサンス」「宇宙についての知識」の6つのコンテンツで、画像を拡大したり、テキストでコメントを付けたり、画像の興味を持った箇所にハイライトをつけることもできるとのことです。

コンテンツはapple社のiTunes Storeで無料でダウンロードできます。

Library Announces Interactive Student Discovery Series for Tablets(LC, 2014/9/15)
http://www.loc.gov/today/pr/2014/14-162.html?loclr=rssloc

Student Discovery Sets
http://www.loc.gov/teachers/student-discovery-sets/

参考:
LC、“iTunes U”で映像・音楽資料を無料提供
Posted 2009年7月1日

図書館問題研究会、「公共図書館に正規司書職員の採用を求める声明」を公開

図書館問題研究会は、「公共図書館に正規司書職員の採用を求める声明」を全国委員会で2014年9月8日付で決定し、2014年9月15日に、同研究会のサイトに掲載しました。
図書館問題研究会は、公共図書館を設置する自治体等に向けて、図書館におけ正規司書職員の採用を求めていくとのことです。

公共図書館に正規司書職員の採用を求める声明(図書館問題研究会, 2014/9/8付)
http://tomonken.sakura.ne.jp/tomonken/statement/公共図書館に正規司書職員の採用を求める声明

公共図書館に正規司書職員の採用を求める声明を掲載しました(図書館問題研究会, 2014/9/15付)

【イベント】東京都三多摩公立博物館協議会・国文学研究資料館3研究グループ、シンポジウム「多摩地域の博物館・資料館・美術館における防災と地域連携」を開催(10/30・東京)

2014年10月30日、東京都立川市の国文学研究資料館にて、東京都三多摩公立博物館協議会・国文学研究資料館3研究グループが主催するシンポジウム「多摩地域の博物館・資料館・美術館における防災と地域連携」が開催されます。

災害時に博物館等が収蔵品や地域の文化財を守る役割を果たすためには、平時から、「資料のリスト化」「防災マニュアルの策定」「基礎的な知識の獲得」「ネットワークの構築」などに取り組んでおくことが重要とされています。

このシンポジウムを開催し、博物館相互の情報共有をおこなうことで、災害・防災への知識を深め、各関係者が連携していくためのきっかけ作りを目指しているとのことです。

東京都三多摩公立博物館協議会・国文学研究資料館3研究グループ シンポジウム「多摩地域の博物館・資料館・美術館における防災と地域連携」(東京都三多摩公立博物館協議会, 2014/)
http://tamahaku.jp/prt/#act458

9月 12日

CiNii ArticlesでJ-STAGE収録論文全件の利用が可能に

2014年9月12日、国立情報学研究所(NII)が、CiNii Articlesに、科学技術振興機構(JST)のJ-STAGE収録の論文情報全件を収録し、検索できるようになったと発表しています。

これまでは、J-STAGE収録の論文情報のうち、出版元の学協会から許諾を得られた論文情報のみをCiNii Articlesに収録し、J-STAGE上の論文本文へリンクを張っていましたが、このたび、J-STAGEにおける論文収録ポリシーの変更に伴い、論文情報全件が収録・検索対象となったとのことです。

CiNii Articlesで、J-STAGE収録論文全件をご利用いただけるようになりました (NII, 2014/9/12)
http://ci.nii.ac.jp/info/ja/index_2014.html#20140912

関連:
Google等との連携強化およびオープンアクセス対応方針について
https://www.jstage.jst.go.jp/pub/html/pdf/AY04S260.files/renkei0612.pdf
※J-STAGEにおけるCiNii Articlesへの論文収録ポリシーの変更について、7ページ目に記載があります。

参考:
CiNii Articlesの本文PDF、文字情報付与

ノースカロライナ州立大学図書館、ソーシャルメディアの収集・保存を支援するウェブ・ツールキットの開発へ:州立図書館の助成制度を活用

米国のノースカロライナ州立大学図書館(North Carolina University Library)が、ソーシャルメディアの収集・保存を支援するウェブ・ツールキットの開発を行うことを発表しています。同館では、Instagramから画像を収集・提供するオープンソースツールであるLentil platformによりこの分野をリードしてきましたが、今回の開発はその基盤の上で進められるものだそうです。ツールキットのリリースは2014年夏を予定しているそうです。

なお、この開発にあたっては、ノースカロライナ州立図書館が2014年に開始した新しい助成制度“EZ Innovation”から助成を受けているとのことです。

NCSU Libraries developing toolkit to make it easier to collect and preserve social media(NCSU, 2014/9/9付け)
http://news.lib.ncsu.edu/2014/09/09/ncsu-libraries-developing-toolkit-to-make-it-easier-to-collect-and-preserve-social-media/

ノースカロライナ州立図書館のEZ Innovation grantについて

人文社会系出版社6社、「新刊ハイブリッドモデル」のサービス開始を発表

2014年9月12日、慶應義塾大学出版会、勁草書房、東京大学出版会、みすず書房、有斐閣、吉川弘文館の人文社会系出版社6社と、丸善株式会社及び京セラ丸善システムインテグレーション株式会社が共同で、学術・研究機関を対象とした「新刊ハイブリッドモデル」のサービスを開始することを発表しました。プレスリリースによると、同サービスは、学術書の新刊を冊子体と電子書籍をセットにしたハイブリッドモデルで販売するもので、コンテンツの配信は電子図書館プラットフォーム「BookLooper」と、電子書籍閲覧サービス「Maruzen eBook Library」を通じて行うとのことです。

学術・研究機関(図書館)向け電子書籍サービス「新刊ハイブリッドモデル」提供開始 (京セラ丸善システムインテグレーション株式会社, 2014/9/12)
http://www.kmsi.co.jp/press/2014-09-12.html?001

参考:
丸善と京セラ丸善システムインテグレーション、大学図書館向け電子図書館サービスを提供開始へ
Posted 2014年5月14日
http://current.ndl.go.jp/node/26134

慶應義塾大学など8大学、合同で電子書籍の総合的な実証実験の実施へ
Posted 2013年9月30日

公共図書館がコミュニティにもたらす文化的価値を分析したレポートが公開(オーストラリア)

2014年8月8日、オーストラリアのヴィクトリア州立図書館とヴィクトリア州の公共図書館のネットワーク“Public Libraries Victoria Network”によるレポート“Creative Communities: the cultural benefits of Victoria’s Public Libraries ”が公開されました。

公共図書館のサービスがコミュニティに与える影響について分析したレポートの3部作の一つで、1つ目の“Libraries Building Communities (2005) ”が社会貢献に、2つ目の“Dollars, Sense and Public Libraries (2011)”が経済的価値に焦点をあてていたのに対し、このレポートでは、公共図書館がコミュニティにもたらす文化的価値をテーマにしているとのことです。

文献調査、オンライン調査、実地調査の結果を分析したものとのことです。

CREATIVE COMMUNITIES: The cultural benefits of Victoria’s public libraries
http://www.plvn.net.au/sites/default/files/Creative%20Communities%202014.pdf

米国プリンストン大学図書館、第一次世界大戦時の欧州のパンフレットのデジタルアーカイブを公開

米国のプリンストン大学図書館が、第一次世界大戦時の欧州のパンフレットのコレクションをデジタル化し、公開しました。このパンフレットのコレクションは“European Theater Political Pamphlet Collection”と称するもので、経済、報道、軍隊等様々なトピックをカバーするもので、言語別には英語、ドイツ語、フランス語、イタリア語、ロシア語等のものがあるとのことです。

WWI European Pamphlet Collection Now Available Online(Princeton University Library, 2014/9/9)
http://library.princeton.edu/news/2014-09-09/wwi-european-pamphlet-collection-now-available-online

米国の大手出版社Macmillan社、図書館コンソーシアムに対する電子書籍販売開始

米国の大手出版社のマクミラン社が、図書館コンソーシアムに対する電子書籍の販売を開始することを決定したそうです。OverDrive社が2014年9月11日付けのブログで報じています。

マクミラン社の電子書籍は、貸出52回か、あるいは2年経過すると利用できなくなる販売形態となっています。

Macmillan titles now available to consortia!(OverDrive, 2014/9/12付け)
http://blogs.overdrive.com/front-page-library-news/2014/09/11/macmillan-titles-now-available-to-consortia/

米国博物館・図書館情報サービス機構、51の博物館・図書館に総額920万ドルの助成を発表

2014年9月11日、米国の博物館・図書館情報サービス機構(IMLS)が、先進的な活動を行っている米国の博物館・図書館51機関に対し、総額約920万ドルの助成を行うと発表しました。

IMLS Awards $9.2 Million to Improve Library Services in the U.S. (IMLS, 2014/9/11)
http://www.imls.gov/imls_awards_9.2_million_to_improve_library_services_in_the_us.aspx

米国コピーライト・クリアランス・センター(CCC)、Ringgoldの機関情報を“RightsLink”に統合し、APC管理等に活用

米国の著作権集中管理団体であるコピーライト・クリアランス・センター(CCC)が、機関にIDを付与し、管理しているRinggoldの機関情報を、“RightsLink for Open Access”のプラットフォームに統合し、オープンアクセスの論文処理費用(APC)の管理に活用すると発表しています。

Ringgoldのデータベースは、学術情報流通に関わる39万件以上の機関についての典拠情報を提供しており、複雑な機関管理を容易にするものとのことです。

Copyright Clearance Center Integrating Ringgold Identify Database into RightsLink for Open Access(CCC, 2014/9/9)
http://www.copyright.com/content/cc3/en/toolbar/aboutUs/newsRoom/pressReleases/press_2014/press-release-14-09-09.html

Ringgold
http://www.ringgold.com/

参考:
米国化学会(ACS)がコピーライトクリアランスセンターのAPC管理サービスを導入
Posted 2014年1月22日

図書館におけるデジタル化について、欧州司法裁判所が裁定

2014年9月11日、欧州司法裁判所が、ダルムシュタット工科大学とドイツの出版社Eugen Ulmer KG社の裁判(Case C-117/13)に関して裁定を行いました。

裁定では、著作権に関するEU指令(Directive 2001/29/EC)第5条(3)(n)および第5条(2)(c)において、各国政府は、図書館にその蔵書のデジタル化を行い、その図書館内の専用端末で提供する権利を与えてもよいとの解釈を示しているようです。

また、第5条(3)(n)において、デジタル化した資料を紙に印刷したり、USBメモリスティックに保存し、専用端末から持ち出せるとは解釈できないとしているようです。ただし、個別の事例では、第5条(2)(a)もしくは(b)の例外規定が適応できる可能性があるとしているようです。

この裁判に関しては、2014年6月5日に法務官(advocate general)の意見が公開されています。

JUDGMENT OF THE COURT (Fourth Chamber) 11 September 2014
In Case C‑117/13,
Technische Universität Darmstadt
v
Eugen Ulmer KG,

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