アーカイブ - 2014年 9月 4日

大学図書館におけるILLリクエストによる資料購入(PDA)と図書館員の選書の差異の分析(文献紹介)

大学・研究図書館協会(ACRL)の刊行する“College and Research Libraries (C&RL)”のVol.75, no.5に、David C. Tyler氏らによる“Don’t Fear the Reader: Librarian versus Interlibrary Loan Patron-Driven Acquisition of Print Books at an Academic Library by Relative Collecting Level and by Library of Congress Classes and Subclasses”と題する記事が公開されました。

ネブラスカ大学リンカーン校において、ILLリクエストによる資料購入(Patron-Driven Acquisition:PDA)と図書館員による選書について、LC分類の特定の分類で比較し、分析したものとのことです。対象としたのは、紙媒体の資料で、2003年の会計年度から5年間のPDAプログラムとのことです。

以下の4つの仮説について、検証しているとのことです。
1.PDAの利用者は、図書館が収集しないLC分類のコレクションを大量に購入するのではないか。
2.PDAの利用者は図書館が収集する重要なLC分類のコレクションを購入しそびれるのではないか。

Photogrammar:米国FSA-OWIプロジェクトで撮影された写真17万点に新たな命を吹き込むイェール大学の取り組み

米国議会図書館(LC)に保存されている、農業安定局(FSA:Farm Security Administration)、戦争情報局 (OWI:Office of War Information)によるプロジェクトで1935年から1945年の間に撮影されたおよそ17万点の写真について、イェール大学のチームが再組織化などに取り組み、その成果をPhotogrammarというサイトで公開しています。

Interactive Mapで地理情報を持つ9万点の写真を地図上に表示しているほか、“Lab”では、Treemap、Metadata Dashboardという名称の実験的な表示方法も公開されています。

Yale Photogrammar
http://photogrammar.yale.edu/

Lab
http://photogrammar.yale.edu/labs/

via.
Yale Project Makes 170,000 Depression-Era Photos Searchable with Interactive Database(PetaPixel, 2014/9/2付け)

2014年の“I Love My Librarian Award”の推薦受付中(米国)

2014年の“I Love My Librarian Award”の推薦受付が、9月24日までの期限で実施されています。“I Love My Librarian Award”は、Carnegie Corporation of New YorkとNew York Timesの協賛で米国図書館協会(ALA)が毎年実施しているものです。

開催開始から6年で、13,000件の推薦があり、60名の図書館員に賞が贈られてきている、とのとこです。

Nomination period extended for the 2014 Carnegie Corporation of New York/New York Times I Love My Librarian Award(ALA News, 2014/9/2付け)
http://www.ala.org/news/press-releases/2014/09/nomination-period-extended-2014-carnegie-corporation-new-yorknew-york-times-i

I Love My Librarian Award
http://www.ilovelibraries.org/lovemylibrarian/home

参考:

ウェブ上での図書館の認知度向上を目指す“Libhub Initiative”

2014年9月2日付のZepheira社のブログで、同社がスポンサーとなり支援している“Libhub Initiative”が紹介されています。Libhub Initiativeは、図書館等の充実した資源が、ウェブ上で可視化されておらず、利用もされていないとして、schema.orgやBIBFRAMEなどを通じて、リソースをウェブに公開し、図書館のウェブ上での認知度の向上をはかるプロジェクトとのことです。同プロジェクトには、デンバー公共図書館やマルトノマ郡図書館も支援を行っているとのことです。

Zepheira introduces Libhub Initiative focused on increasing Web visibility of libraries(Zepheira, 2014/9/2)
http://zepheira.com/news/pr20140902/

Libhub Initiative
http://www.libhub.org/

イスタンブールでインターネットガバナンスフォーラム2014が開催中

トルコのイスタンブールにおいて、2014年9月2日から、Internet Governance Forum 2014が始まりました。国際図書館連盟(IFLA)のウェブサイトに掲載された情報によると、IFLAは、地域のコンテンツ、著作権、ICTへのパブリックアクセスに関するワークショップにおいて図書館の観点を持ち込む活動を行うとのことです。また会議“Dynamic Coalition on Public Access in Libraries”を開催し、先のIFLA年次大会のリヨン宣言(Lyon Declaration on Access to Information and Development)など、国連のポスト2015開発アジェンダに関する取組についての議論が行われる予定とのことです。

Internet Governance Forum 2014: IFLA talks copyright, public access, and local content
http://www.ifla.org/node/8966

IGF 2014
http://www.intgovforum.org/cms/component/content/article?id=1557:2014

参考:

“Designs that last” 図書館デザインショーケース2014(米国)

American Libraries誌の2014年9月/10月号において、“Designs that last”と題して、2014年に新しく建てられた、もしくは改装された図書館のデザインショーケースが掲載されています。

The 2014 Library Design Showcase (American Libraries, 2014/9/3)
http://www.americanlibrariesmagazine.org/article/2014-library-design-showcase

American Libraries September/October 2014
http://www.americanlibrariesmagazine.org/issue/septemberoctober-2014

Simba Information、オープンアクセスジャーナルの市場情報についての報告書を公表

市場調査会社であるSimba Informationがオープンアクセスジャーナル(OAJ)の市場情報についての報告書“Open Access Journal Publishing 2014-2017”を公表しました。本文は有料ですが、プレスリリースで内容の一部が紹介されています。

プレスリリースによると、OAJの主な収入源は論文出版加工料(APC)で、2013年は32.8%にまで増加し、急激に成長しているが、OAJの収入は2013年の世界の科学、技術、医学(STM)分野のジャーナルの売り上げの2.3%にすぎないとのことです。しかしこの収入源は、活発ではない市場において明るい材料であり、STMジャーナルの収入は2011年から2017年の間に年間1%から2%の割合での増加が期待されているが、OAJはその期間に3倍以上の増加が期待されていると述べています。

New Simba Report Sizes the Market for Open Access Journal Publishing (PR Newswire, 2014/9/3)

Google、チェコ国立図書館所蔵の歴史資料のデジタル化進行中

Googleとチェコ国立図書館が提携して進められている歴史資料のデジタル化に関し、その進捗についての情報が、Prague Post紙(オンライン)に2014年9月3日付けで掲載されています。

記事によると、同館の所蔵資料の3万冊について、これまでにデジタル化が完了しているとのことです。また、同館では、マニュスクリプトや古い印刷物など、4000点がデジタル化されているとのことです

記事では、デジタル化された歴史資料を公開する欧州のプロジェクト
Manuscriptoriumについても言及があります。

Internet giant has been scanning the vast collection of books since 2008(Prague Post, 2014/9/3付け)
http://www.praguepost.com/czech-news/41342-czech-national-library-digitizes-its-collections-with-google

Manuscriptorium
http://www.manuscriptorium.com/

参考:
Google、チェコ国立図書館所蔵の歴史資料約20万点をデジタル化へ Posted 2011年2月24日

アイルランド国立図書館、2013年の年報を公開

2014年9月3日、アイルランド国立図書館が2013年の年報を公開しました。2013年には前年度比で42%増となる25万人以上がアイルランド国立図書館を訪問したこと、FacebookやTwitterのフォロワーが20,000に達したこと、合計で16,000点の図書、新聞、雑誌を受け入れたこと等が掲載されているようです。

NLI publishes its 2013 Annual Review(NLI, 2014/9/3)
http://www.nli.ie/en/list/latest-news.aspx?article=ffd2b4ff-659c-4db1-bbd6-13452c00cf4f

Reports and Policy Documents
http://www.nli.ie/en/reports-and-policy-documents.aspx