アーカイブ - 2014年 9月 30日

【イベント】未来の図書館:図書館の新しいミッション 第Ⅰ弾 「オープンアクセスウィーク・ワークショップ」(10/22・神戸)

2014年10月22日、神戸大学附属図書館の主催により、シリーズイベント「未来の図書館:図書館の新しいミッション」の第1弾として、「オープンアクセスウィーク・ワークショップ」が開催されます。

このワークショップは10月20日から26日のオープンアクセスウィークにあわせて開催されるもので、「変化しつつある学術情報流通の現状を、‘ポストOA’‘図書館の新たなミッション’という観点から取り上げ、あわせて神戸大学リポジトリKERNELのアクセス傾向を分析することにより、リポジトリのOAにおける役割を再定義し、今後の大学図書館のミッションとOAの方向性を探る機会」とする、とのことです。講師には佐藤義則氏(東北学院大学教授)、三根慎二氏(三重大学専任講師)、佐藤翔氏(同志社大学助教)が予定されています。

オープンアクセスウィーク・ワークショップ(神戸大学附属図書館)
http://lib.kobe-u.ac.jp/www/html/events/oaworkshop.html

ハゲタカ出版がインドの魚類学に与える影響(文献紹介)

インドの総合学術誌Current Science誌の第107巻5号(2014年9月10日発行)に、”Predatory journals and Indian ichthyology”と題したオピニオン論文が掲載されています。この論文は論文処理費用(APC)を得ることだけを目的に、まともな査読をせずに論文を掲載する、いわゆる「ハゲタカ出版」がインドの科学研究に与える影響について、魚類の分類に関する研究を例に問題提起するものです。

同論文によれば、インドにおいては研究の質よりも量を重視した研究評価指標が導入されたこと等により、研究者がハゲタカ出版者の雑誌に論文を掲載するようになり、インドは世界最大のハゲタカ出版の基地と化している、と指摘しています。また、分類学では新種発見者として自分の名前を残したいがためにハゲタカ出版で論文を発表する者がいること等も指摘した上で、具体的にハゲタカ出版者の雑誌にどのような論文が掲載されているのかを、実際に掲載された魚類学の論文を例に紹介しています。

Nature Communications誌がOA論文のみの雑誌に移行

2014年9月23日、Nature Publishing Group(NPG)はオンライン誌Nature Communicationsをオープンアクセス(OA)論文のみを掲載するOA雑誌に移行する、と発表しました。NPGはこれまでもOA雑誌を刊行していますが、Natureブランドを冠する雑誌ではNature Communicationsが初のOA雑誌となります。

Nature Communicationsは購読型雑誌でしたが、これまでも著者が論文処理費用(APC)を支払えば論文をOAとすることができる制度を導入していました。2014年10月20日以降はAPCを支払うOA論文のみを受け付ける、とのことです。2014年10月19日までに投稿を受け付けた論文については著者がOAとするか否かを引き続き選択できるため、当面は購読料を支払っていないと読めない論文も掲載され続ける予定です。

なお、Nature CommunicationsのAPCは日本円で661,500円(2014年9月30日現在)です。

Nature Communications to become open access only(NPG、2014/9/23付け)
http://www.nature.com/press_releases/ncomms-oa.html

平成26年度「スーパーグローバル大学創成支援」採択大学決定

2014年9月26日、文部科学省は平成26年度の「スーパーグローバル大学創成支援」について、採択構想を発表しました。

「スーパーグローバル大学創成支援」は日本の高等教育の国際競争力向上を目的に、世界レベルの教育研究を行うトップ大学や国際化を牽引するグローバル大学に対し、制度改革と組み合わせた重点支援を行う取り組みです。審査は日本学術振興会を中心に運営される「スーパーグローバル大学創成支援プログラム委員会」が行い、同委員会が推薦した採択候補の中から文部科学省が対象大学を決定します。平成26年度の同事業には104大学から申請があり、うち37大学が採択されました。

同事業には世界レベルの教育研究を行うトップ大学を対象とするタイプA、社会のグローバル化を牽引する大学を対象とするタイプBという2つのタイプがありますが、平成26年度は前者に北海道大学など13大学、後者に千葉大学など24大学が選ばれています。

平成26年度「スーパーグローバル大学創成支援」採択構想の決定について(文部科学省、2014/9/26付け)
http://www.mext.go.jp/b_menu/houdou/26/09/1352218.htm

平成26年度 スーパーグローバル大学等事業 「スーパーグローバル大学創成支援」申請・採択状況一覧(日本学術振興会)

CHORUSに米国化学会(ACS)等が新たに参加、署名した機関は100以上に

2014年9月29日、官民連携イニシアティブ”The Clearinghouse for the Open Research of the United States”(CHORUS)に、米国化学会(ACS)、AIP Publishing、米国物理学会(APS)、計算機協会(ACM)、エルゼビア、Hindawi、ワイリーが新たに参加したと発表されています。2014年9月30日現在、CHORUSのページには、署名した出版社が99、サービスプロバイダ等関連機関が11掲載されています。

New Members and Other News(CHORUS)
http://www.chorusaccess.org/new-members-and-other-news/

OUR MEMBERS(CHORUS)
http://www.chorusaccess.org/about/our-members/

参考:
CHORUS、コンセプトデザインを発表
Posted 2013年9月20日
http://current.ndl.go.jp/node/24421

CHORUSに署名した出版社等、65機関に(米国)
Posted 2013年6月24日
http://current.ndl.go.jp/node/23779

Europeana、研究利用のための政策提言“Europeana for Research”を公開

2014年9月29日、Europeanaが、研究利用のための政策提言“Europeana for Research: Final Policy Recommendations”を公開しました。

国家レベル、欧州レベルですべての関係者が緊密に協力し、Europenaを通じてデジタルの文化遺産を保存し、その研究目的の利用を保護していくための提言がなされているとのことです。

研究におけるオンライン情報の重要性が増しているにも関わらず、人文学分野では、STM分野と比較しても信頼性が高く二次利用が可能なデジタル化された文化遺産が少ないことが指摘されており、研究セクターと文化セクターの両方を対象に提言がなされているようです。

Recommendations underline role of culture and research sectors in safeguarding digital cultural heritage(Europeana, 2014/9/22)

図書館・博物館・文書館における電子情報資源収集・管理のためのオープンソースのソフトウェア“BitCurator 1.0”が公開

2014年9月25日、米国のノースカロライナ大学図書館情報学部(School of Information and Library Science)と、メリーランド大学の人文学テクノロジー研究所(Maryland Institute for Technology in the Humanities)による3年間のプロジェクトの成果として、図書館・博物館・文書館における電子情報資源収集・管理のためのオープンソースのソフトウェア“BitCurator 1.0”が公開されました。

BitCurator 1.0は、デジタルフォレンジックやデータ分析を行うツールとのことで、ディスクイメージの作成、ファイルシステムの分析等の機能があるとのことです。

BitCurator 1.0 Release!
http://www.bitcurator.net/2014/09/25/bitcurator-1-0-release/

Release of BitCurator 1.0: Free and Open-Source Software for Libraries, Archives and Museums

【イベント】東京大学附属図書館、新図書館トークイベント10「東大新図書館計画と次世代アーカイブ:東大版ヨーロピアナをいかにつくるのか?」を開催(10/18・東京)

2014年10月18日、東京大学附属図書館が、シリーズで実施しているで東大新図書館トークイベント10として、「東大新図書館計画と次世代アーカイブ:東大版ヨーロピアナをいかにつくるのか?」を開催するとのことです。今回のイベントは、第13回東京大学ホームカミングデイにあわせて開催されるとのことで、高野明彦氏、福井健策氏を講師とし、資料のデジタル公開に関わる技術や法律の現状を紹介しながら、デジタル時代の新しい図書館の可能性を探るとのことです。

参加費は無料で、事前の申し込みは不要とのことです。

インターネットでのリアルタイムでの動画配信やtwitterでの講演内容の情報発信については、実施の有無が決定次第、お知らせのサイトに掲載されるとのことです。

高野明彦氏、福井健策氏講演会「東大新図書館計画と次世代アーカイブ:東大版ヨーロピアナをいかにつくるのか?」(東大新図書館トークイベント10)(東京大学附属図書館, 2014/9/26)
http://new.lib.u-tokyo.ac.jp/2176