アーカイブ - 2014年 9月 25日

ゲティ財団、美術品の売買等に関する帳簿のデータを提供する"dealer stock books database"を拡張

2014年9月22日、ゲティ財団が、美術品ディーラー等により作成された、美術品の売買等に関する帳簿のデータを提供する"dealer stock books database"を拡張したことを発表しました。今回追加されたのは、1872年から1920年にニューヨークのKnoedler Galleryが作成した帳簿、1巻から6巻に記録された約24,000件のデータとのことです。今後、7巻から11巻までのデータも追加される予定とのことです。

Database of Knoedler Gallery Stock Books Now Online (Getty Trust iris, 2014/9/22)
http://blogs.getty.edu/iris/database-of-knoedler-gallery-stock-books-now-online/

CA1832 - 教科「情報」と図書館 / 小野永貴

2003年に高等学校へ教科「情報」が導入されてから、11年が経った。日本の初等中等教育における初の本格的な情報教育として注目された本科目は、当初より図書館関係者からも関心が寄せられていた(1)。この11年の間には、全国的な未履修問題(2)や、科目としての存続を疑問視する要望書の提出(3)など、存続が危ぶまれる事態もあったが、2009年告示の学習指導要領において大幅な改善がなされ、2013年より実施の新課程においても発展的継続がなされることとなった。...

CA1831 - マラケシュ条約―視覚障害者等への情報アクセスの保障に向けたWIPOの取り組み / 野村美佐子

 2013年6月27日に、世界知的所有権機構(WIPO)が開催したモロッコのマラケシュにおける外交会議において、「盲人、視覚障害者およびプリントディスアビリティ(印刷物を読むことが困難)のある人々の出版物へのアクセス促進のためのマラケシュ条約(仮訳)」が採択された(1)E1455参照)。6月28日には、129の加盟国が最終文書を採択し、条約には51の加盟国が署名した(2)。この条約の背景には、アクセシブルな形態の複製物の製作・頒布およびこれらの複製物の国境を越えた流通の促進に向けた世界盲人連合(WBU)のWIPOへの働きかけがあった。また障害者団体や図書館団体だけでなく、著作権者団体や出版社団体を巻き込んだ「ステークホルダー・プラットホーム(Stakeholders Platform)(3)」の取り組みがあった。...

CA1830 - 新しい本の楽しみ方「ビブリオバトル」の多方面への展開動向 / 吉野英知

近年、「本との出会い方」が多様化してきている。本を読むという行為自体は普遍的であるが、本に出会う主な場所が書店や図書館であった過去と比べて、インターネットを介して本に出会いより多くの本の情報を得られる時代となった。それゆえに「いかに自分にとって良い本と数多く出会えるか」という新たな課題にも直面している(1)...

CA1829 - 査読をめぐる新たな問題 / 佐藤 翔

倉田は査読には二つの側面から意義があると指摘している(5)。一つは投稿された論文を、その分野において適切な、標準的な形式にする機能である。実際に査読前後の論文の内容を比較し、査読後の方が改良されていることを示した研究も存在する(6)。...

CA1828 - ドイツにおける、電子ジャーナルの戦略的な供給・流通の動向 / 坂本 拓

 かつて冊子体のジャーナルのみを購読し、総合目録により各館の所蔵情報が共有されていた時代に比べ、今日の大学図書館は複雑な問題を多く抱えている。止まることを知らないジャーナルの価格高騰のために図書館の提供する学術基盤は不安定化し、また同時に出版社のビジネスモデルが従来の購読料徴収型からAPC(論文加工料)徴収型へと移行しつつあるため、図書館が関与できない学術情報流通の仕組みができつつある。加えて、以前は図書館が総合目録として管理していた書誌のデータベースが、現在はナレッジベースという形でベンダーの有料商品と化し、所蔵情報(購読情報)が共有されなくなってしまった。このような状況下でドイツでは、(1)電子ジャーナルのナショナル・ライセンス、(2)APCに対する国家的支援、(3)相互分担入力による電子ジャーナルの総合目録といったプロジェクトにより、既に成果を上げている。本稿では、これらドイツの先駆的プロジェクトの詳細を紹介したい。...

CA1827 - ウェブスケールディスカバリと日本語コンテンツをめぐる諸課題―海外における日本研究の支援を踏まえて / 飯野勝則

日本におけるウェブスケールディスカバリ(Web Scale Discovery、以下WSD)は、学術情報を統合的に検索するツールとして、大学図書館において着実に普及しつつある(CA1772参照)。しかし、検索対象となる日本語コンテンツの収録状況は、英語コンテンツに比して、未だ十分なものとは言い難い。従って、WSDにおける日本語コンテンツを充実させることは、利用者ニーズに直面する国内のWSD導入館にとって喫緊の課題であることは間違いない。一方で、WSDのセントラルインデックスを有するという特性(CA1772参照)を勘案するに、日本語コンテンツの充実がもたらす効果は、国外にも広く波及することが予想される。本稿ではこの状況を巡る諸課題について、関係するベンダーの方々へのヒアリングや国内外のWSD導入館との意見交換で得られた知見をもとに、改めて考えてみたい。

 

国立情報学研究所(NII)、総合目録データベースのデータセットの提供を開始

2014年9月25日、国立情報学研究所(NII)が、第7回これからの学術情報システム構築検討委員会(2014年6月26日開催)で了承された総合目録データベースの「データセットの抽出条件」に基づき、データセットの提供を開始しました。

2014年9月現在、以下の4種類のデータセットがCC-BYライセンスの下に公開されています。
・図書書誌(書誌作成日が2013/03/31以前 かつ 本文言語が日本語)
・雑誌書誌(書誌作成日が2013/03/31以前 かつ 本文言語が日本語)
・著者名典拠(全件:生没年は除く)
・参加館情報(全件:連絡先,ステータス,ポリシーは除く)

総合目録データベースのデータセット提供開始(NII, 2014/9/25付)
http://www.nii.ac.jp/CAT-ILL/2014/09/post_31.html

DOIの登録数が1億件に到達

2014年9月、国際DOI財団(The International DOI Foundation)が、DOIの登録数が1億件に到達したと発表しています。1億件目のDOIは、映画やテレビ番組などの情報資産のDOIを登録・管理する“Entertainment Identifier Registry”によって付与されたとのことです。

1,000万件目のDOIは2003年8月にCrossRedにより登録され、100万件目のDOIは2000年4月に登録されたとのことです。

DOI System reaches 100 million registrations(International DOI Foundation)
http://www.doi.org/announce.html#100MIL

doi news September 2014
http://www.doi.org/news/DOI_News_Sep14.pdf

Entertainment ID Registry Association
http://eidr.org/

参考:
DataCiteのDOIの付与数が300万件を突破
Posted 2014年4月4日
http://current.ndl.go.jp/node/25860

公共図書館にとても満足している人たちの割合が増加:米国オンライン調査結果

2014年9月24日、米国の公共図書館に対する満足度や図書館カードの保有等について、Harris Pollのオンライン調査結果が報告されています。調査は、2014年7月16日から7月21日にかけて、米国の成人2,306人を対象に行われたものです。

結果によると、米国の公共図書館について24%が極めて(extremely)満足、42%がとても(very)満足、20%がまあまあ(somewhat)満足と回答したとのことです。

“極めて”または“とても”と回答した人の割合は、2008年に行われた調査の結果である59%よりも7%増加していたそうです。また、図書館カードの保有者では、“極めて”または“とても”と回答した人の割合が78%であったそうです。

また図書館カードの保有・認識・使用状況等についても調査されており、子どもが図書館カードを持つことが重要だと考える人は、89%という結果であったそうです。

Satisfaction with Public Libraries Has Increased Since 2008

文化庁、平成25年度「国語に関する世論調査」の結果を公表

文化庁が、平成25年度「国語に関する世論調査」の結果を公表しています。人とのコミュニケーション、読書、敬語、漢字を用いた語と外来語の意味・使い分け、「~る」「~する」形の動詞、慣用句等の言い方等について、調査結果の概要が公表されています。

平成25年度「国語に関する世論調査」について(文化庁報道発表, 2014/9/24付け)
http://www.bunka.go.jp/ima/press_release/pdf/2014092402.pdf

添付資料 平成25年度「国語に関する世論調査」の結果の概要
http://www.bunka.go.jp/kokugo_nihongo/yoronchousa/h25/pdf/h25_chosa_kekka.pdf

『カレントアウェアネス-E』267号を発行

E1612 - GreyNet Award受賞の池田貴儀さんにインタビュー

 灰色文献に関する国際的なネットワーク“Grey Literature Network Service”(GreyNet)が,2014年8月1日付で,2014年のGreyNet Awardを日本原子力研究開発機構(JAEA)の図書館員である池田貴儀氏に贈ることを発表した。同賞は,灰色文献の研究活動や流通促進など,灰色文献の分野における優れた功績に対して贈られるものであり,アジア地域からの受賞は池田氏が初となる。池田氏にお話しをうかがった。...

E1611 - 時代は変わり順序も変わる:『図書館学の五法則』再解釈の試み

 OCLCの研究開発部門であるOCLC Researchが,2014年6月30日,S.R.ランガナタンの『図書館学の五法則』についてのレポート“Reordering Ranganathan: Shifting User Behaviors, Shifting Priorities”を公開した。上級研究員コナウェイ(L.S.Connaway)と准研究員ファニエル(I.M.Faniel)によるこのレポートは,現在の図書館員が最優先とすべき事項の検証を目的に,利用者行動の変化を踏まえ,五法則の順序変更と再解釈を提示したものである。...

E1610 - マイクロ・ライブラリー憲章の制定と今後への期待

E1610 - マイクロ・ライブラリー憲章の制定と今後への期待

 2014年も8月29日から三日間にわたり「マイクロ・ライブラリーサミット」が開催され,無事終了した。このサミットは,マイクロ・ライブラリー(私設図書館)の顕在化と,お互いの経験や設立の想いの共有化に意義があると考え,企画,実行しているものである。2013年に開始したもので,今年で2回目となる。...

E1609 - 大学図書館員の将来を示唆する図書館評価会議<報告>

 2014年8月4から6日にかけてLibrary Assessment Conference(E563参照)がワシントン州シアトル市のワシントン大学で開催された。同会議は2006年に,北米における大学図書館評価の中心人物である米国研究図書館協会(ARL)のキリルドゥ(Martha Kyrillidiou)氏,ワシントン大学図書館のヒラー(Steve Hiller)氏,ヴァージニア大学のセルフ(Jim Self)氏の発案で始まった隔年開催の会議である。通算6回目にあたる今回は,セルフ氏が引退し,残る2名が共同議長として企画を率いていた。参加者は大学図書館員が中心であるが,その数は約600名と第1回から3倍に増加し,関心の高さがうかがわれた。アジアからは,日本から筆者1名のみ,コンソーシアムでARLが提供するLibQUAL+(CA1404,CA1526参照)を実施している香港から4名と,ごく少数であった。...

E1608 - 図書館のインパクト評価のための方法と手順 ISO 16439:2014

図書館は従来,行政組織と同じように主として統計値によって活動状況を公表してきた。しかし近年,公共的な機関もその存続が自明ではなく,改めて必要なものかどうか,費用に見合う成果を実現しているかといった点が問われている。社会の情報化の急速な進展にあって,とりわけ図書館にはその役割をどのように果たすか,あるいはコミュニティにどれほど寄与しうるかの説明が要請される。...

メンテナンス作業のお知らせ(2014年9月29日19時30分~21時頃)

2014年9月29日(月)19時30分~21時頃に、「カレントアウェアネス・ポータル」のメンテナンス作業を実施するため、サイトに接続できなくなります。メンテナンス作業が終了次第お知らせいたします。ご迷惑をおかけしますがどうぞご了承ください。

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