アーカイブ - 2014年 9月 17日

行政管理予算局(OMB)と米国国立公文書館(NARA)、連邦政府機関における電子メールの管理に関する覚書を公開

2014年9月15日、行政管理予算局(OMB)と米国国立公文書館(NARA)が連邦政府機関における電子メールの管理に関する覚書を公開しました。なお、2011年11月28日の大統領覚書“Managing Government Records”に従い、OMBとNARAは2012年に紙媒体を廃止し、電子での記録管理を行うことを求める指令“Managing Government Records Directive”を共同で出しているとのことです。

指令では、
・2016年12月31日までに、連邦政府機関は永続的、一時的な電子メールの両方について電子的にアクセス可能なフォーマットで管理する
・2019年12月31日までに、連邦政府機関は全ての永続的な電子記録を電子的なフォーマットで管理する
ことを求めているとのことです。

公開された覚書には、記録管理の重要性を再確認し、機関や従業員が電子メールの適切な管理について責任を持っていることを改めて示すガイダンスが添付されているとのことです。

M-14-16 MEMORANDUM FOR THE HEADS OF EXECUTIVE DEPARTMENTS AND AGENCIES AND INDEPENDENT AGENCIES

Project MUSEがダウンロードされた回数の多い論文・電子書籍のランキング機能を公開

人文・社会科学系の電子資料提供サービス“Project MUSE”が、新たにダウンロード数の多かった論文・電子書籍を一覧できるランキング機能を公開しました。Project MUSEでは電子ジャーナルと電子書籍の両方を利用できますが、ランキングは両者を混ぜた形でも、雑誌論文と電子書籍を分けた形でも表示することが可能で、ダウンロード数の多かったコンテンツを月ごとに、上位100位まで閲覧することができます。

なお最新の2014年8月のランキング総合トップは『孤独なボウリング』で知られるロバート・パットナムの1995年の論文で、2位も同じくパットナムの2010年の論文でした。

Frequently Downloaded(Project MUSE)
http://muse.jhu.edu/frequently_downloaded

Discover MUSE Through New Usage Tool(Project MUSE Commons、2014/9/15付け)
http://musecommons.org/blog/2014/09/15/discover-muse-through-new-usage-tool/

OverDriveの変化にたじろぐ図書館(記事紹介)

Publishers Weeklyオンライン版に、2014年9月15日付けで”Libraries Balk at OverDrive Changes”と題した記事が掲載されています。

この記事は電子書籍サービスを提供するOverDrive社のモバイル版アプリについて、最近契約図書館にあてたメールの中で公表された仕様変更と、それに対する図書館界の反応を紹介するものです。この仕様変更では従来必要だったAdobe IDの登録が不要になる代わりに、利用者はOverDrive独自のアカウントを取得し、登録することが求められます。この仕様変更について図書館関係者からは、OverDriveには利用者の情報を収集してマーケティングに使用する意図があり、図書館と利用者の関係を損なうのではないか、といった懸念が示されているとのことです。

Libraries Balk at OverDrive Changes(Publishers Weekly、2014/9/15付け)
http://www.publishersweekly.com/pw/by-topic/digital/content-and-e-books/article/64012-libraries-balk-at-overdrive-changes.html

参考:

トムソン・ロイターとBMJ Publishingが提携 査読者選びにWeb of Scienceの情報を活用

2014年9月12日、トムソン・ロイター社が医学系雑誌出版者BMJ Publishingと提携を結んだことを発表しました。

BMJ Publishingはトムソン・ロイター社が提供するオンライン投稿・査読システムScholarOne Manuscriptsを利用していますが、今回の提携により新たな拡張機能Reviewer Locatorが追加されます。Reviewer Locatorは同じくトムソン・ロイター社の提供する論文データベースWeb of Scienceのデータに基づき、投稿論文に最適な査読者を抽出・推薦するとのことです。

Thomson Reuters Collaborates with BMJ Publishing to Optimize Its Peer Review Process(Thomson Reuters、2014/9/12付け)
http://thomsonreuters.com/press-releases/092014/bmj-publishing-peer-review

参考:
トムソン・ロイター社、DataCiteと協力
Posted 2014年8月29日
http://current.ndl.go.jp/node/26910

オープンアクセス出版社BQFJが査読サービスRubriqと連携、査読の委託へ

米SHAREプロジェクト、公式ロゴとブランドアイコンを発表

2014年9月12日、米国のSHARE(SHared Access Research Ecosystem)プロジェクトが公式ロゴとブランドアイコンを発表しました。

SHAREは北米研究図書館協会(ARL)等が進める研究成果の共有や公開、保存のためのプロジェクトです。今回発表されたアイコンは一部が開いた形の「∞」を信号電波のようなサインが囲った形をしています。ARL Newsに掲載された説明では、アイコンの形だけではなく配色にも意図があることが述べられています。

SHARE Launches Brand Identity(ARL News、2014/9/12付け)
http://www.arl.org/news/arl-news/3375-share-launches-brand-identity#.VBk0gaxM7fN

参考:
研究成果の共有や公開、保存のためのプロジェクト“SHared Access Research Ecosystem: SHARE”の概要(記事紹介)
Posted 2014年3月25日
http://current.ndl.go.jp/node/25760

米SHAREプロジェクト、IMLSとスローン財団から100万ドルの助成を獲得
Posted 2014年4月1日

QS社の世界大学ランキング公開 日本最高は東京大学の31位

QS社が毎年公開している世界大学ランキングの2014/2015年版が公開されています。

このランキングは世界の研究者を対象とする質問紙調査や、Scopusのデータを利用した所属研究者の過去5年分の論文の引用分析の結果等に基づいて算出されるものです。2014/2015年版の1位は米国マサチューセッツ工科大学で、日本最高は東京大学の31位でした。そのほか、上位100大学の中に日本からは京都大学(36位)、大阪大学(55位)、東京工業大学(68位)、東北大学(71位)がランクインしています。

QS World University Rankings 2014/15(Top Universities)
http://www.topuniversities.com/university-rankings/world-university-rankings/2014

QS World University Rankings: Methodology(Top Universities、2014/9/12付け)
http://www.topuniversities.com/university-rankings-articles/world-university-rankings/qs-world-university-rankings-methodology

国際図書館連盟(IFLA)、IFLA Standardのページを公開

2014年9月16日、IFLAが策定した図書館や情報サービスにおける標準を集めた“IFLA Standard”のページを公開しました。

IFLAは、図書館や情報サービスの質の向上を支援するため、標準策定の活動を行ってきており、目標の一つにも位置付けられているとのことです。概念モデル、情報の記述規則、デジタルフォーマットコード(UNIMARC等)、ガイドライン、ベストプラクティス(経験や調査に基づく手順や技術で構成される文書)をStandard(標準)と定義しており、これまでに策定された標準を集めて一覧にしたページ、標準策定のためのマニュアルや書式などを公開しています。

IFLA Standards
http://www.ifla.org/standards

Now Online: IFLA Standards website
http://www.ifla.org/node/9044

Current IFLA Standards
http://www.ifla.org/node/8750

Creating New Standards
http://www.ifla.org/node/8719

IFLA Standards Procedures Manual

北米研究図書館協会(ARL)が報告書シリーズ“SPEC Kit”第342号を刊行 - 「次世代のラーニングスペース」がテーマ

2014年9月16日、北米研究図書館協会(ARL)が、報告書シリーズ“SPEC Kit”第342号を刊行しました。今号のテーマは「次世代のラーニングスペース」です。

ARL参加館におけるラーニングスペースの配置や利用、過去10年間に起こった発展や変遷、将来計画等について調査したものとのことです。

報告書では、主に以下の5点について取り扱っているとのことです。

・現在設置されているラーニングスペースにはどのような種類のものがあるのか
・こうしたスペースはその導入時からどのように変化してきたのか
・これらのスペースがその他の図書館運営に与える影響
・ラーニングスペースで行われる研修、プログラムやコラボレーション
・ラーニングスペースの評価手法とこれらの評価に基づく変化や計画

本文は有料ですが、目次とサマリーは無料で公開されています。

Next-Gen Learning Spaces, SPEC Kit 342, Published by ARL(ARL, 2014/9/16)
http://www.arl.org/news/arl-news/3378-next-gen-learning-spaces-spec-kit-342-published-by-arl

東京藝術大学 総合芸術アーカイブセンターと附属図書館のコラボレーション展示「講義映像アーカイブ&選書展」を実施

2014年9月10日から10月7日までの間、東京藝術大学 総合芸術アーカイブセンターと附属図書館のコラボレーション展示「講義映像アーカイブ&選書展」が開催されています。

総合芸術アーカイブセンターは、東京藝術大学の各研究室が所有している講義やイベントの記録映像をデータ化し、アーカイブ化するプロジェクトを進めているとのことです。そのテストケースとして、美術学部絵画科油画研究室で所蔵している600本近い記録資料の中から、5名の講義映像テープをデータ化し、学内ネットワークで公開することになったとのことです。

映像の公開とともに、附属図書館の閲覧室で関連資料の展示を行うとのことです。

今回紹介されるのは、以下の5人の特別講演とのことです。

横尾忠則 (1936-) 特別講演 1991年1月11日
立川談志 (1936-2011) 特別講演 1998年6月29日
Anish Kapoor (1954-) 特別講演 1999年4月23日
Ann Hamilton (1956-) 特別講演 2001年5月22日
Sigmar Polke (1941-2010) 特別講演 2005年10月3日

カウンターで閲覧手続きをすると、東京藝術大学学外の方も、展示と、上記の講演映像が閲覧できる端末が利用できるとのことです。

米国デジタル公共図書館(DPLA)、米国政府印刷局(GPO)、Medical Heritage Libraryと連携

米国デジタル公共図書館(DPLA)が他機関との連携を活発に行い、検索できるコンテンツを増やしています。

2014年9月16日に、DPLAは米国政府印刷局(GPO)の政府刊行物の目録検索サイト(Catalog of U.S. Government Publications:CGP)と連携し、DPLAから連邦政府の予算や法律、規則、議会の公聴会、レポートや文書などの連邦政府の情報15万件が検索できるようになったとのことです。

同じく9月16日に、Internet ArchiveのMedical Heritage Library(医学遺産図書館)と連携し、22の大学、専門、公共図書館の特別コレクションからデジタル化した、医学史、公衆衛生、生物医科学、大衆薬などに関する貴重書、雑誌、録音資料、映像資料、エフェメラなど約6万件の資料がDPLAからも検索できるようになったとのことです。

また、9月5日には、イリノイ州立公共図書館がDPLAのService Hubとなるための準備を進めていると発表しています。

GPO PARTNERS WITH DIGITAL PUBLIC LIBRARY OF AMERICA TO INCREASE ACCESS TO GOVERNMENT INFORMATION(GPO, 2014/9/16)