2014年8月5日、米国図書館協会(ALA)のヤングアダルト図書館サービス協会(YALSA)が子ども向けの推薦図書を検索できるアプリ“Teen Book Finder”を公開しました。
Android対応のアプリで、YALSA's Book Awardsの受賞作品とYALSAの推薦図書が著者やタイトル、ジャンル等から検索できるものとのことです。OCLCのWorldCat Search APIを使用して作成されており、指定した図書が、近隣のどの図書館にあるか、また、オーディオブックや電子書籍など利用できるフォーマットも表示されるとのことです。その他、自分用のリストを作成したり、TwitterやFacebookで本についての情報をシェアすることもできるとのことです。
2014年8月7日付で、英国情報通信庁(Office of Communications: Ofcom)の情報通信市場レポート“Communications Market Report”が公開されました。
レポートの構成は以下の通りです。
1 The market in context
2 Television and audio-visual
3 Radio and audio
4 Internet and web-based content
5 Telecoms and networks
6 Post
7 Glossary and Table of Figures
Ofcomのサイトで紹介されていた、「1 The market in context」の概要によると、成人約2,000人、子ども約800人を対象として、コミュニケーション技術への自信や知識でデジタルの度合(Digital Quotient)を調査したとのことです。英国の成人のスコアを100とすると、6歳児と45歳の大人はほぼ同等のスコアで、55歳以上の60%は平均スコアを下回り、14-15歳が最も高いスコアであったとのことです。
国際学校図書館協会(the International Association of School Librarianship: IASL)の2016年の年次大会が8月22日から26日の5日間、東京で開催されることが予定されています。2014年8月4日に2016年IASL東京大会のウェブサイトが公開されました。
2014年12月1日から3日の間、ドイツのボンで“Semantic Web in Libraries Conference: SWIB2014”が開催されます。
SWIBは、図書館に関連するLinked Open Dataの発展についての情報を提供し、参加者間でアイデアやの経験の共有を目指して開催されるカンファレンスとのことです。ラトビア国立図書館、ドイツ国立図書館、スウェーデン国立図書館、フィンランド国立図書館やEuropeana財団等がプログラムの検討委員会に参加しているようです。
2014年8月11日、Carnegie UK Trust(カーネギー英国財団)が、英国とアイルランドの公共図書館を対象に、200,000ポンドの資金提供をすることを発表しました。同財団が2014年から開始する3年間の資金援助プログラムである“Carnegie Library Lab”によって、革新的実践を支援するために最大15の図書館とパートナーシップを結ぶとしています。構想では、図書館員のイノベーションとリーダーシップを支援するオンラインの学習教材の新しいプログラムも実施する予定とのことです。資金援助プログラムに申請する図書館員は、図書館のスペースを利用した革新的アイデアを提出する必要があるとのことです。
2014年8月に開催される世界図書館情報会議(WLIC)・国際図書館連盟(IFLA)年次大会で、スウェーデンのストックホルム公共図書館のÅke Nygren氏による“The Public Library as a Community Hub for Connected Learning”と題する発表が予定されており、発表用のペーパーが公開されています。
米国議会図書館(LC)が法情報を扱う新ブログ“In Custodia Legis”において、2014年7月31日付けで、先住民族の法律に関するポータルサイト“Indigenous Law Portal”の公開に関する記事が掲載されています。
“Indigenous Law Portal”は、これまで見つけるのが難しかった先住民族の法律について、LCによりデジタル化された資料や、先住民族のウェブサイト、主要な情報源といった、ウェブ上に掲載されている情報をまとめたリンク集であるとのことです。
記事によると、米国議会図書館分類表(LCC)の分類Kのもとに新たに置かれた“Law of Indigenous Peoples in the Americas”(KIA-KIX)に基づきつつ、情報整理したようです。また、現状、法律情報を地域から見つけられるようにすることに注力しているそうで、これをベータ版としてリリースしたとのことです。地図上から該当する情報へアクセスできるようになっています。